薬効分類名合成副腎皮質ホルモン剤
一般的名称デキサメタゾンパルミチン酸エステル注射液
リメタゾン静注2.5mg
りめたぞんじょうちゅう
Limethason INTRAVENOUS INJECTION
製造販売元/田辺ファーマ株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
バルビツール酸誘導体
- (フェノバルビタール)
フェニトイン
リファンピシン
本剤の作用が減弱することが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。
バルビツール酸誘導体、フェニトイン、リファンピシンはチトクロームP450を誘導し、本剤の代謝が促進される。
サリチル酸誘導体
- (アスピリン、アスピリンダイアルミネート、サザピリン)
併用時に本剤を減量すると、サリチル酸中毒を起こすことが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤はサリチル酸誘導体の腎排泄と肝代謝を促進し、血清中のサリチル酸誘導体の濃度が低下する。
抗凝血剤
- (ワルファリンカリウム)
抗凝血剤の作用を減弱させることが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤は血液凝固促進作用がある。
糖尿病用薬
- ビグアナイド系薬剤
スルホニルウレア剤
速効型インスリン分泌促進剤
α-グルコシダーゼ阻害剤
チアゾリジン系薬剤
DPP-4阻害剤
GLP-1受容体作動薬
SGLT2阻害剤
インスリン製剤等
糖尿病用薬の作用を減弱させることが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤は肝臓で糖新生を促進し、末梢組織での糖利用を阻害する。
利尿剤(カリウム保持性を除く)
- (トリクロルメチアジド、アセタゾラミド、フロセミド)
低カリウム血症があらわれることがあるので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用がある。
シクロスポリン
シクロスポリンの血中濃度が上昇するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤はシクロスポリンの代謝を阻害する。
HIVプロテアーゼ阻害剤
- (サキナビル、リトナビル等)
本剤のAUCの上昇あるいはこれらの薬剤のAUCが低下するおそれがある。
チトクロームP450に対して競合する可能性がある。
また、本剤がチトクロームP450を誘導することにより、これらの薬剤の代謝が促進される可能性がある。
マクロライド系抗生物質
- (エリスロマイシン)
本剤の作用が増強するおそれがあるので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤の代謝酵素(CYP3A)が阻害されるおそれがある。
非脱分極性筋弛緩剤
- (ベクロニウム臭化物、パンクロニウム臭化物)
他のステロイド剤との併用により非脱分極性筋弛緩剤の作用が減弱又は増強するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意すること。
機序は不明である。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)を投与中の患者[10.1 参照]
4. 効能又は効果
関節リウマチ
6. 用法及び用量
通常成人1回1アンプル(デキサメタゾンとして2.5mg)を2週に1回静脈内注射する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤の投与により、続発性副腎皮質機能不全、消化性潰瘍、糖尿病、精神障害等の重篤な副作用があらわれることがあるので、本剤の投与にあたっては、次の注意が必要である。
- 8.2 特に、本剤投与中に水痘又は麻疹に感染すると、致命的な経過をたどることがあるので、次の注意が必要である。
- 8.3 本剤の長期あるいは大量投与中の患者、又は投与中止後6ヵ月以内の患者では、免疫機能が低下していることがあり、生ワクチンの接種により、ワクチン由来の感染を増強又は持続させることがあるので、これらの患者には生ワクチンを接種しないこと。[11.1.2 参照]
- 8.4 連用により眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障を来すことがあるので、定期的に検査をすることが望ましい。[9.1.1 参照],[11.1.3 参照]
- 8.5 褐色細胞腫の合併を認識していなかった状態でデキサメタゾン製剤(経口剤及び注射剤)を投与した際に褐色細胞腫クリーゼを発現したとの報告がある。本剤投与後に著明な血圧上昇、頭痛、動悸等が認められた場合は、褐色細胞腫クリーゼの発現を考慮した上で適切な処置を行うこと。[9.1.10 参照]
- 8.6 リンパ系腫瘍を有する患者にデキサメタゾン製剤(経口剤及び注射剤)を投与した際に腫瘍崩壊症候群があらわれたとの報告がある。本剤投与後に急激な電解質異常や急性腎障害等が認められた場合は、腫瘍崩壊症候群の可能性を考慮し、適切な処置を行うこと。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 以下の患者には治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
-
(1) 有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症の患者
免疫機能抑制作用により、症状が増悪することがある。[11.1.2 参照] -
(2) 消化性潰瘍の患者
肉芽組織増殖抑制作用により、潰瘍治癒(組織修復)が障害されることがある。 -
(3) 精神病の患者
大脳辺縁系の神経伝達物質に影響を与え、症状が増悪することがある。 -
(4) 結核性疾患の患者
免疫機能抑制作用により、症状が増悪することがある。[11.1.2 参照] -
(5) 単純疱疹性角膜炎の患者
免疫機能抑制作用により、症状が増悪することがある。[11.1.2 参照] -
(6) 後嚢白内障の患者
症状が増悪することがある。[8.4 参照],[11.1.3 参照] -
(7) 緑内障の患者
眼内圧の上昇により、緑内障が増悪することがある。[8.4 参照],[11.1.3 参照] -
(8) 高血圧症の患者
電解質代謝作用により、高血圧症が増悪することがある。 -
(9) 電解質異常のある患者
電解質代謝作用により、電解質異常が増悪することがある。 -
(10) 血栓症の患者
血液凝固促進作用により、症状が増悪することがある。 -
(11) 最近行った内臓の手術創のある患者
創傷治癒(組織修復)が障害されることがある。 -
(12) 急性心筋梗塞を起こした患者
心破裂を起こしたとの報告がある。 -
(13) コントロール不良の糖尿病の患者
糖新生促進作用(血糖値上昇)等により、糖尿病が増悪するおそれがある。
-
(1) 有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症の患者
-
9.1.2 感染症の患者(有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症の患者を除く)
免疫機能抑制作用により、感染症を増悪させるおそれがある。[11.1.2 参照]
-
9.1.3 糖尿病の患者(コントロール不良の糖尿病の患者を除く)
症状を増悪させるおそれがある。
-
9.1.4 骨粗鬆症の患者
症状を増悪させるおそれがある。
-
9.1.5 甲状腺機能低下のある患者
症状を増悪させるおそれがある。
-
9.1.6 脂肪塞栓症の患者
症状を増悪させるおそれがある。
-
9.1.7 脂肪肝の患者
症状を増悪させるおそれがある。
-
9.1.8 重症筋無力症の患者
使用当初、一時症状が増悪することがある。
-
9.1.9 B型肝炎ウイルスキャリアの患者又は既往感染者
B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがある。本剤の投与期間中及び投与終了後は継続して肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルス増殖の徴候や症状の発現に注意すること。異常が認められた場合には、本剤の減量を考慮し、抗ウイルス剤を投与するなど適切な処置を行うこと。なお、投与開始前にHBs抗原陰性の患者において、B型肝炎ウイルスによる肝炎を発症した症例が報告されている。[11.1.2 参照]
-
9.1.10 褐色細胞腫又はパラガングリオーマのある患者及びその疑いのある患者
褐色細胞腫クリーゼがあらわれることがある。[8.5 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。新生児に副腎不全を起こすことがある。また、血圧上昇、心筋壁の肥厚を起こすとの報告がある。動物実験(ラット、ウサギ)で催奇形作用(臍ヘルニア、口蓋裂)等が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母乳中に移行したとの報告がある。[16.3.2 参照]
9.7 小児等
9.8 高齢者
長期投与した場合、感染症の誘発、糖尿病、骨粗鬆症、高血圧症、後嚢白内障、緑内障等の副作用があらわれやすい。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
デスモプレシン酢酸塩水和物(ミニリンメルト)(男性における夜間多尿による夜間頻尿)[2.2 参照] |
低ナトリウム血症が発現するおそれがある。 |
機序は不明である。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
本剤の作用が減弱することが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。 |
バルビツール酸誘導体、フェニトイン、リファンピシンはチトクロームP450を誘導し、本剤の代謝が促進される。 |
|
併用時に本剤を減量すると、サリチル酸中毒を起こすことが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。 |
本剤はサリチル酸誘導体の腎排泄と肝代謝を促進し、血清中のサリチル酸誘導体の濃度が低下する。 |
|
抗凝血剤の作用を減弱させることが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。 |
本剤は血液凝固促進作用がある。 |
|
糖尿病用薬の作用を減弱させることが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。 |
本剤は肝臓で糖新生を促進し、末梢組織での糖利用を阻害する。 |
|
低カリウム血症があらわれることがあるので、併用する場合には用量に注意すること。 |
本剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用がある。 |
|
シクロスポリン |
シクロスポリンの血中濃度が上昇するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意すること。 |
本剤はシクロスポリンの代謝を阻害する。 |
本剤のAUCの上昇あるいはこれらの薬剤のAUCが低下するおそれがある。 |
チトクロームP450に対して競合する可能性がある。 |
|
本剤の作用が増強するおそれがあるので、併用する場合には用量に注意すること。 |
本剤の代謝酵素(CYP3A)が阻害されるおそれがある。 |
|
他のステロイド剤との併用により非脱分極性筋弛緩剤の作用が減弱又は増強するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意すること。 |
機序は不明である。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
呼吸困難、蕁麻疹、喉頭浮腫等があらわれることがある。
-
11.1.2 誘発感染症、感染症の増悪(いずれも頻度不明)
**B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがある。また、進行性多巣性白質脳症(PML)が認められることがあるので、本剤の投与中及び投与終了後は患者の状態を十分に観察し、意識障害、認知機能障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、構音障害、失語等の症状があらわれた場合には、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、適切な処置を行うこと。[8.2 参照],[8.3 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.9 参照]
- 11.1.3 緑内障、後嚢白内障(いずれも頻度不明)
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|
内分泌系 |
続発性副腎皮質機能不全、糖尿病、月経異常 |
|
消化器 |
下痢、悪心・嘔吐 |
消化性潰瘍、膵炎、腹部膨満感、食欲亢進、胃痛、胸やけ、口渇 |
精神神経系 |
頭痛 |
精神変調、うつ状態、多幸症、痙攣、不眠、眩暈 |
筋・骨格系 |
骨粗鬆症、大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死、ミオパチー、筋肉痛、関節痛 |
|
脂質・たん白質代謝 |
満月様顔貌 |
野牛肩、窒素負平衡、脂肪肝 |
体液・電解質 |
浮腫 |
低カリウム性アルカローシス、血圧上昇 |
眼 |
中心性漿液性網脈絡膜症等による網膜障害、眼球突出 |
|
血液 |
白血球増多 |
血栓症 |
皮膚 |
発疹、そう痒、顔面発赤、発汗(異常含む) |
ざ瘡、多毛、色素沈着、皮下溢血、紫斑、線条、顔面紅斑、創傷治癒障害、皮膚菲薄化・脆弱化、脂肪織炎、脱毛 |
その他 |
動悸、発熱、疲労感 |
ステロイド腎症、精子数及びその運動性の増減、しびれ感、しゃっくり、体重増加 |
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)を投与中の患者[10.1 参照]
4. 効能又は効果
関節リウマチ
6. 用法及び用量
通常成人1回1アンプル(デキサメタゾンとして2.5mg)を2週に1回静脈内注射する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤の投与により、続発性副腎皮質機能不全、消化性潰瘍、糖尿病、精神障害等の重篤な副作用があらわれることがあるので、本剤の投与にあたっては、次の注意が必要である。
- 8.2 特に、本剤投与中に水痘又は麻疹に感染すると、致命的な経過をたどることがあるので、次の注意が必要である。
- 8.3 本剤の長期あるいは大量投与中の患者、又は投与中止後6ヵ月以内の患者では、免疫機能が低下していることがあり、生ワクチンの接種により、ワクチン由来の感染を増強又は持続させることがあるので、これらの患者には生ワクチンを接種しないこと。[11.1.2 参照]
- 8.4 連用により眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障を来すことがあるので、定期的に検査をすることが望ましい。[9.1.1 参照],[11.1.3 参照]
- 8.5 褐色細胞腫の合併を認識していなかった状態でデキサメタゾン製剤(経口剤及び注射剤)を投与した際に褐色細胞腫クリーゼを発現したとの報告がある。本剤投与後に著明な血圧上昇、頭痛、動悸等が認められた場合は、褐色細胞腫クリーゼの発現を考慮した上で適切な処置を行うこと。[9.1.10 参照]
- 8.6 リンパ系腫瘍を有する患者にデキサメタゾン製剤(経口剤及び注射剤)を投与した際に腫瘍崩壊症候群があらわれたとの報告がある。本剤投与後に急激な電解質異常や急性腎障害等が認められた場合は、腫瘍崩壊症候群の可能性を考慮し、適切な処置を行うこと。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 以下の患者には治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
-
(1) 有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症の患者
免疫機能抑制作用により、症状が増悪することがある。[11.1.2 参照] -
(2) 消化性潰瘍の患者
肉芽組織増殖抑制作用により、潰瘍治癒(組織修復)が障害されることがある。 -
(3) 精神病の患者
大脳辺縁系の神経伝達物質に影響を与え、症状が増悪することがある。 -
(4) 結核性疾患の患者
免疫機能抑制作用により、症状が増悪することがある。[11.1.2 参照] -
(5) 単純疱疹性角膜炎の患者
免疫機能抑制作用により、症状が増悪することがある。[11.1.2 参照] -
(6) 後嚢白内障の患者
症状が増悪することがある。[8.4 参照],[11.1.3 参照] -
(7) 緑内障の患者
眼内圧の上昇により、緑内障が増悪することがある。[8.4 参照],[11.1.3 参照] -
(8) 高血圧症の患者
電解質代謝作用により、高血圧症が増悪することがある。 -
(9) 電解質異常のある患者
電解質代謝作用により、電解質異常が増悪することがある。 -
(10) 血栓症の患者
血液凝固促進作用により、症状が増悪することがある。 -
(11) 最近行った内臓の手術創のある患者
創傷治癒(組織修復)が障害されることがある。 -
(12) 急性心筋梗塞を起こした患者
心破裂を起こしたとの報告がある。 -
(13) コントロール不良の糖尿病の患者
糖新生促進作用(血糖値上昇)等により、糖尿病が増悪するおそれがある。
-
(1) 有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症の患者
-
9.1.2 感染症の患者(有効な抗菌剤の存在しない感染症、全身の真菌症の患者を除く)
免疫機能抑制作用により、感染症を増悪させるおそれがある。[11.1.2 参照]
-
9.1.3 糖尿病の患者(コントロール不良の糖尿病の患者を除く)
症状を増悪させるおそれがある。
-
9.1.4 骨粗鬆症の患者
症状を増悪させるおそれがある。
-
9.1.5 甲状腺機能低下のある患者
症状を増悪させるおそれがある。
-
9.1.6 脂肪塞栓症の患者
症状を増悪させるおそれがある。
-
9.1.7 脂肪肝の患者
症状を増悪させるおそれがある。
-
9.1.8 重症筋無力症の患者
使用当初、一時症状が増悪することがある。
-
9.1.9 B型肝炎ウイルスキャリアの患者又は既往感染者
B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがある。本剤の投与期間中及び投与終了後は継続して肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルス増殖の徴候や症状の発現に注意すること。異常が認められた場合には、本剤の減量を考慮し、抗ウイルス剤を投与するなど適切な処置を行うこと。なお、投与開始前にHBs抗原陰性の患者において、B型肝炎ウイルスによる肝炎を発症した症例が報告されている。[11.1.2 参照]
-
9.1.10 褐色細胞腫又はパラガングリオーマのある患者及びその疑いのある患者
褐色細胞腫クリーゼがあらわれることがある。[8.5 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。新生児に副腎不全を起こすことがある。また、血圧上昇、心筋壁の肥厚を起こすとの報告がある。動物実験(ラット、ウサギ)で催奇形作用(臍ヘルニア、口蓋裂)等が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母乳中に移行したとの報告がある。[16.3.2 参照]
9.7 小児等
9.8 高齢者
長期投与した場合、感染症の誘発、糖尿病、骨粗鬆症、高血圧症、後嚢白内障、緑内障等の副作用があらわれやすい。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
デスモプレシン酢酸塩水和物(ミニリンメルト)(男性における夜間多尿による夜間頻尿)[2.2 参照] |
低ナトリウム血症が発現するおそれがある。 |
機序は不明である。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
本剤の作用が減弱することが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。 |
バルビツール酸誘導体、フェニトイン、リファンピシンはチトクロームP450を誘導し、本剤の代謝が促進される。 |
|
併用時に本剤を減量すると、サリチル酸中毒を起こすことが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。 |
本剤はサリチル酸誘導体の腎排泄と肝代謝を促進し、血清中のサリチル酸誘導体の濃度が低下する。 |
|
抗凝血剤の作用を減弱させることが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。 |
本剤は血液凝固促進作用がある。 |
|
糖尿病用薬の作用を減弱させることが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。 |
本剤は肝臓で糖新生を促進し、末梢組織での糖利用を阻害する。 |
|
低カリウム血症があらわれることがあるので、併用する場合には用量に注意すること。 |
本剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用がある。 |
|
シクロスポリン |
シクロスポリンの血中濃度が上昇するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意すること。 |
本剤はシクロスポリンの代謝を阻害する。 |
本剤のAUCの上昇あるいはこれらの薬剤のAUCが低下するおそれがある。 |
チトクロームP450に対して競合する可能性がある。 |
|
本剤の作用が増強するおそれがあるので、併用する場合には用量に注意すること。 |
本剤の代謝酵素(CYP3A)が阻害されるおそれがある。 |
|
他のステロイド剤との併用により非脱分極性筋弛緩剤の作用が減弱又は増強するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意すること。 |
機序は不明である。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
呼吸困難、蕁麻疹、喉頭浮腫等があらわれることがある。
-
11.1.2 誘発感染症、感染症の増悪(いずれも頻度不明)
**B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがある。また、進行性多巣性白質脳症(PML)が認められることがあるので、本剤の投与中及び投与終了後は患者の状態を十分に観察し、意識障害、認知機能障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、構音障害、失語等の症状があらわれた場合には、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、適切な処置を行うこと。[8.2 参照],[8.3 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.9 参照]
- 11.1.3 緑内障、後嚢白内障(いずれも頻度不明)
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|
内分泌系 |
続発性副腎皮質機能不全、糖尿病、月経異常 |
|
消化器 |
下痢、悪心・嘔吐 |
消化性潰瘍、膵炎、腹部膨満感、食欲亢進、胃痛、胸やけ、口渇 |
精神神経系 |
頭痛 |
精神変調、うつ状態、多幸症、痙攣、不眠、眩暈 |
筋・骨格系 |
骨粗鬆症、大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死、ミオパチー、筋肉痛、関節痛 |
|
脂質・たん白質代謝 |
満月様顔貌 |
野牛肩、窒素負平衡、脂肪肝 |
体液・電解質 |
浮腫 |
低カリウム性アルカローシス、血圧上昇 |
眼 |
中心性漿液性網脈絡膜症等による網膜障害、眼球突出 |
|
血液 |
白血球増多 |
血栓症 |
皮膚 |
発疹、そう痒、顔面発赤、発汗(異常含む) |
ざ瘡、多毛、色素沈着、皮下溢血、紫斑、線条、顔面紅斑、創傷治癒障害、皮膚菲薄化・脆弱化、脂肪織炎、脱毛 |
その他 |
動悸、発熱、疲労感 |
ステロイド腎症、精子数及びその運動性の増減、しびれ感、しゃっくり、体重増加 |