薬効分類名選択的ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬
一般的名称エプレレノン
エプレレノン錠25mg「杏林」、エプレレノン錠50mg「杏林」、エプレレノン錠100mg「杏林」
えぷれれのんじょう25mg「きょーりん」、えぷれれのんじょう50mg「きょーりん」、えぷれれのんじょう100mg「きょーりん」
EPLERENONE Tablets 25mg "KYORIN", EPLERENONE Tablets 50mg "KYORIN", EPLERENONE Tablets 100mg "KYORIN"
製造販売元/キョーリンリメディオ株式会社、販売元/杏林製薬株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
- ACE阻害薬
- アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
- アリスキレンフマル酸塩
- シクロスポリン
- タクロリムス水和物
- ボクロスポリン
- ドロスピレノン
血清カリウム値が上昇する可能性があるので、血清カリウム値をより頻回に測定するなど十分に注意すること。
カリウム貯留作用が増強するおそれがある。
フィネレノン
血清カリウム値上昇及び高カリウム血症が発現する危険性が増大するおそれがあるので、治療上必要と判断される場合にのみ併用すること。
併用する場合には、血清カリウム値をより頻回に測定するなど患者の状態を慎重に観察すること。
カリウム貯留作用が増強するおそれがある。
CYP3A4阻害薬
- クラリスロマイシン
エリスロマイシン
フルコナゾール
ベラパミル塩酸塩等
[7.1 参照],[16.6.2 参照]
本剤の血漿中濃度が上昇し、血清カリウム値の上昇を誘発するおそれがあるので、血清カリウム値をより頻回に測定するなど十分に注意すること。
CYP3A4阻害薬は本剤の代謝を阻害する。
CYP3A4誘導薬
- デキサメタゾン
フェニトイン
リファンピシン
カルバマゼピン
フェノバルビタール等
セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
[16.6.4 参照]
本剤の血漿中濃度が減少するおそれがある。本剤投与時は、これらの薬剤及びセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないことが望ましい。
これらの薬剤及びセイヨウオトギリソウにより誘導された代謝酵素により、本剤の代謝が促進されるおそれがある。
リチウム製剤
- 炭酸リチウム
利尿薬又はACE阻害薬との併用により、リチウム中毒を起こすことが報告されているので、血中リチウム濃度に注意すること。
明確な機序は不明であるが、ナトリウムイオン不足はリチウムイオンの貯留を促進するといわれているため、ナトリウム排泄を促進することにより起こると考えられる。
非ステロイド性消炎鎮痛薬
- インドメタシン等
カリウム保持性利尿薬との併用により、その降圧作用の減弱、腎機能障害患者における重度の高カリウム血症の発現が報告されている。
明確な機序は不明であるが、プロスタグランジン産生が抑制されることによって、ナトリウム貯留作用による降圧作用の減弱、カリウム貯留作用による血清カリウム値の上昇が起こると考えられる。
危険因子:腎機能障害
ミトタン
ミトタンの作用を阻害するおそれがある。
ミトタンの薬効を類薬(スピロノラクトン)が阻害するとの報告がある。
ヨウ化カリウム(放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減に使用する場合)
血清カリウム値が上昇する可能性があるので、血清カリウム値を定期的に観察するなど十分に注意すること。
カリウム貯留作用が増強するおそれがある。
カリウム製剤
- 塩化カリウム
グルコン酸カリウム
アスパラギン酸カリウム
ヨウ化カリウム
酢酸カリウム等
血清カリウム値が上昇する可能性があるので、血清カリウム値を定期的に観察するなど十分に注意すること。
カリウム貯留作用が増強するおそれがある。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
-
〈効能共通〉
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 高カリウム血症の患者もしくは本剤投与開始時に血清カリウム値が5.0mEq/Lを超えている患者[高カリウム血症を増悪させるおそれがある。]
- 2.3 重度の腎機能障害(クレアチニンクリアランス30mL/分未満)のある患者[9.2.1 参照]
- 2.4 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類クラスCの肝硬変に相当)のある患者[9.3.1 参照]
- 2.5 カリウム保持性利尿薬及びミネラルコルチコイド受容体拮抗薬を投与中の患者[10.1 参照]
- 2.6 **,*イトラコナゾール、ボリコナゾール、ポサコナゾール、リトナビル含有製剤、コビシスタット含有製剤、セリチニブ、エンシトレルビル フマル酸及びロナファルニブを投与中の患者[10.1 参照]
-
〈高血圧症〉
- 2.7 微量アルブミン尿又は蛋白尿を伴う糖尿病患者[高カリウム血症を誘発させるおそれがある。]
- 2.8 中等度以上の腎機能障害(クレアチニンクリアランス50mL/分未満)のある患者[9.2.3 参照]
- 2.9 カリウム製剤(放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減に使用する場合のヨウ化カリウムを除く。)を投与中の患者[10.1 参照]
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈効能共通〉
- 7.1 CYP3A4阻害薬と併用する場合には、本剤の投与量は1日1回25mgを超えないこと。[10.2 参照],[16.7.2 参照]
- 〈高血圧症〉
-
〈慢性心不全〉
- 7.3 中等度の腎機能障害(クレアチニンクリアランス30mL/分以上50mL/分未満)のある患者においては、1日1回隔日25mgから投与を開始し、血清カリウム値、患者の状態に応じて、投与開始から4週間以降を目安に1日1回25mgへ増量する。なお、最大用量は1日1回25mgとすること。臨床試験で使用されたeGFRに基づく調節については「17.1.13、17.1.14臨床成績」を参照すること。
- 7.4 定期的に血清カリウム測定を行い、表に従って用法・用量を調節すること。[8.1 参照],[11.1.1 参照]
表 血清カリウム値による用法・用量調節 血清カリウム値 mEq/L
用法・用量調節
5.0未満
50mg1日1回の場合:維持
25mg1日1回の場合:50mg1日1回に増量
25mg隔日の場合:25mg1日1回に増量5.0~5.4
維持
5.5~5.9
50mg1日1回の場合:25mg1日1回に減量
25mg1日1回の場合:25mg隔日に減量
25mg隔日の場合:中断6.0以上
中断
8. 重要な基本的注意
- 8.1 高カリウム血症があらわれることがあるので、血清カリウム値を原則として投与開始前、投与開始後(又は用量調節後)の1週間以内及び1ヵ月後に観察し、その後も定期的に観察すること。[7.4 参照],[11.1.1 参照]
- 8.2 肝機能異常がみられることがあるので、投与開始後1ヵ月を目処に肝機能検査値を観察し、その後も定期的に観察すること。
- 8.3 低ナトリウム血症があらわれることがあるので、血清ナトリウム値を定期的に観察すること。
- 8.4 降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.2 腎機能障害患者
9.3 肝機能障害患者
-
〈効能共通〉
-
9.3.1 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類クラスCの肝硬変に相当)のある患者
投与しないこと。高カリウム血症等の電解質異常が発現するおそれがある。[2.4 参照]
-
9.3.2 軽度~中等度の肝機能障害のある患者
高カリウム血症等の電解質異常の発現頻度が高まるおそれがある。
-
9.3.1 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類クラスCの肝硬変に相当)のある患者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠ラット及びウサギにエプレレノンを経口投与した試験において、胎児に移行することが確認された。この時、催奇形性はみられなかったが、ウサギでは早期吸収胚数の増加が認められた。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトにおける本剤の乳汁中移行性については不明である。分娩後の哺育中ラットに14C-エプレレノンを経口投与した後の放射能は乳汁に移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
血清カリウム値が上昇するおそれがある。 |
カリウム貯留作用が増強するおそれがある。 |
|
イトラコナゾール(イトリゾール) *ボリコナゾール(ブイフェンド) *ポサコナゾール(ノクサフィル) リトナビル含有製剤(ノービア、パキロビッド、カレトラ) **コビシスタット含有製剤(ゲンボイヤ、プレジコビックス、シムツーザ) **セリチニブ(ジカディア) エンシトレルビル フマル酸(ゾコーバ) **ロナファルニブ(ゾキンヴィ) |
本剤の血漿中濃度が上昇し、血清カリウム値の上昇を誘発するおそれがある。 |
強力なCYP3A4阻害薬は本剤の代謝を阻害する。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
カリウム製剤
|
血清カリウム値が上昇するおそれがある。 |
カリウム貯留作用が増強するおそれがある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
血清カリウム値が上昇する可能性があるので、血清カリウム値をより頻回に測定するなど十分に注意すること。 |
カリウム貯留作用が増強するおそれがある。 |
|
フィネレノン |
血清カリウム値上昇及び高カリウム血症が発現する危険性が増大するおそれがあるので、治療上必要と判断される場合にのみ併用すること。 |
カリウム貯留作用が増強するおそれがある。 |
*CYP3A4阻害薬
|
本剤の血漿中濃度が上昇し、血清カリウム値の上昇を誘発するおそれがあるので、血清カリウム値をより頻回に測定するなど十分に注意すること。 |
CYP3A4阻害薬は本剤の代謝を阻害する。 |
CYP3A4誘導薬 セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 |
本剤の血漿中濃度が減少するおそれがある。本剤投与時は、これらの薬剤及びセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないことが望ましい。 |
これらの薬剤及びセイヨウオトギリソウにより誘導された代謝酵素により、本剤の代謝が促進されるおそれがある。 |
利尿薬又はACE阻害薬との併用により、リチウム中毒を起こすことが報告されているので、血中リチウム濃度に注意すること。 |
明確な機序は不明であるが、ナトリウムイオン不足はリチウムイオンの貯留を促進するといわれているため、ナトリウム排泄を促進することにより起こると考えられる。 |
|
カリウム保持性利尿薬との併用により、その降圧作用の減弱、腎機能障害患者における重度の高カリウム血症の発現が報告されている。 |
明確な機序は不明であるが、プロスタグランジン産生が抑制されることによって、ナトリウム貯留作用による降圧作用の減弱、カリウム貯留作用による血清カリウム値の上昇が起こると考えられる。 |
|
ミトタン |
ミトタンの作用を阻害するおそれがある。 |
ミトタンの薬効を類薬(スピロノラクトン)が阻害するとの報告がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
ヨウ化カリウム(放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減に使用する場合) |
血清カリウム値が上昇する可能性があるので、血清カリウム値を定期的に観察するなど十分に注意すること。 |
カリウム貯留作用が増強するおそれがある。 |
11. 副作用
11.2 その他の副作用
1%以上 |
0.5~1%未満 |
0.5%未満 |
|
|---|---|---|---|
血液およびリンパ系障害 |
貧血、溢血斑 |
||
代謝および栄養障害 |
高尿酸血症 |
高トリグリセリド血症 |
高血糖、口渇、痛風、高カルシウム血症、脱水、糖尿病悪化、低ナトリウム血症、食欲亢進 |
精神障害 |
不眠症、うつ病、神経過敏、不安 |
||
神経系障害 |
頭痛、めまい |
異常感覚、起立性低血圧、傾眠、知覚減退、眩暈、片頭痛、失神、健忘 |
|
心臓障害 |
心悸亢進 |
頻脈、期外収縮、不整脈、狭心症 |
|
血管障害 |
低血圧、脳血管障害 |
||
呼吸器、胸郭および縦隔障害 |
咳、感冒症状・上気道感染 |
呼吸困難、咽頭炎、鼻炎、副鼻腔炎、鼻出血、喘息・喘鳴 |
|
胃腸障害 |
嘔気、消化不良 |
下痢、腹痛、便秘 |
嘔吐、口内乾燥、胃食道逆流、鼓腸放屁、味覚倒錯 |
肝胆道系障害 |
脂肪肝、肝機能異常 |
||
皮膚および皮下組織障害 |
発疹、多汗 |
そう痒症、皮膚疾患、蕁麻疹、皮膚乾燥、血管神経性浮腫 |
|
筋骨格系および結合組織障害 |
筋痙攣 |
関節痛、筋痛、四肢疼痛、背部痛、筋脱力、攣縮 |
|
腎および尿路障害 |
頻尿 |
多尿、蛋白尿、夜間頻尿、血尿、尿路感染 |
|
一般・全身障害および投与部位の状態 |
疲労 |
末梢性浮腫、無力症、胸痛 |
潮紅、ほてり、疼痛、倦怠感 |
臨床検査 |
ALT上昇、γ-GTP上昇、AST上昇 |
CK上昇、BUN上昇 |
ECG異常、血中クレアチニン上昇、単球増多、コレステロール増加、尿比重減少、Al-P上昇、好酸球増多、プロトロンビン減少、尿比重増加、リンパ球増多、好塩基球増多、LDH上昇、白血球増多、尿糖、ビリルビン増加、ヘモグロビン増加 |
眼障害 |
眼痛、視覚異常、眼球乾燥、霧視 |
||
耳および迷路障害 |
耳鳴 |
||
生殖系および乳房障害 |
勃起障害 |
女性化乳房、リビドー減退、月経異常 |
1%以上 |
0.5~1%未満 |
0.5%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
感染症および寄生虫症 |
限局性感染、ウイルス感染、耳感染、上気道感染 |
咽頭炎 |
||
血液およびリンパ系障害 |
貧血 |
好酸球増加症 |
||
内分泌障害 |
甲状腺機能低下症 |
|||
代謝および栄養障害 |
脱水、痛風、高尿酸血症、食欲減退、高カルシウム血症、糖尿病、高トリグリセリド血症、低ナトリウム血症 |
高コレステロール血症 |
||
精神障害 |
不眠症、うつ病 |
|||
神経系障害 |
めまい |
頭痛 |
失神、感覚鈍麻、末梢性ニューロパチー、記憶障害 |
|
心臓障害 |
心不全増悪 |
動悸、徐脈、心室細動、心房細動、頻脈 |
左室不全 |
|
血管障害 |
低血圧 |
起立性低血圧、静脈障害 |
||
呼吸器、胸郭および縦隔障害 |
呼吸困難、咳嗽 |
|||
胃腸障害 |
腹痛、嘔気 |
下痢、腹部不快感、嘔吐、胃炎、口内炎、便秘、口内乾燥、放屁 |
||
肝胆道系障害 |
肝機能異常 |
胆嚢炎 |
||
皮膚および皮下組織障害 |
そう痒症 |
多汗症、発疹 |
血管性浮腫 |
|
筋骨格系および結合組織障害 |
筋骨格痛、筋痙縮 |
背部痛 |
||
腎および尿路障害 |
腎機能障害 |
腎不全 |
頻尿、慢性腎臓病 |
|
一般・全身障害および投与部位の状態 |
疲労 |
疼痛、倦怠感、胸痛、発熱 |
無力症 |
|
臨床検査 |
血中クレアチニン増加、BUN上昇 |
上皮成長因子受容体減少、糸球体濾過率減少、体重増加 |
血中ブドウ糖増加 |
|
耳および迷路障害 |
耳鳴 |
|||
生殖系および乳房障害 |
女性化乳房 |
|||
良性、悪性および詳細不明の新生物(嚢胞およびポリープを含む) |
膀胱新生物 |
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
-
〈効能共通〉
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 高カリウム血症の患者もしくは本剤投与開始時に血清カリウム値が5.0mEq/Lを超えている患者[高カリウム血症を増悪させるおそれがある。]
- 2.3 重度の腎機能障害(クレアチニンクリアランス30mL/分未満)のある患者[9.2.1 参照]
- 2.4 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類クラスCの肝硬変に相当)のある患者[9.3.1 参照]
- 2.5 カリウム保持性利尿薬及びミネラルコルチコイド受容体拮抗薬を投与中の患者[10.1 参照]
- 2.6 **,*イトラコナゾール、ボリコナゾール、ポサコナゾール、リトナビル含有製剤、コビシスタット含有製剤、セリチニブ、エンシトレルビル フマル酸及びロナファルニブを投与中の患者[10.1 参照]
-
〈高血圧症〉
- 2.7 微量アルブミン尿又は蛋白尿を伴う糖尿病患者[高カリウム血症を誘発させるおそれがある。]
- 2.8 中等度以上の腎機能障害(クレアチニンクリアランス50mL/分未満)のある患者[9.2.3 参照]
- 2.9 カリウム製剤(放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減に使用する場合のヨウ化カリウムを除く。)を投与中の患者[10.1 参照]
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈効能共通〉
- 7.1 CYP3A4阻害薬と併用する場合には、本剤の投与量は1日1回25mgを超えないこと。[10.2 参照],[16.7.2 参照]
- 〈高血圧症〉
-
〈慢性心不全〉
- 7.3 中等度の腎機能障害(クレアチニンクリアランス30mL/分以上50mL/分未満)のある患者においては、1日1回隔日25mgから投与を開始し、血清カリウム値、患者の状態に応じて、投与開始から4週間以降を目安に1日1回25mgへ増量する。なお、最大用量は1日1回25mgとすること。臨床試験で使用されたeGFRに基づく調節については「17.1.13、17.1.14臨床成績」を参照すること。
- 7.4 定期的に血清カリウム測定を行い、表に従って用法・用量を調節すること。[8.1 参照],[11.1.1 参照]
表 血清カリウム値による用法・用量調節 血清カリウム値 mEq/L
用法・用量調節
5.0未満
50mg1日1回の場合:維持
25mg1日1回の場合:50mg1日1回に増量
25mg隔日の場合:25mg1日1回に増量5.0~5.4
維持
5.5~5.9
50mg1日1回の場合:25mg1日1回に減量
25mg1日1回の場合:25mg隔日に減量
25mg隔日の場合:中断6.0以上
中断
8. 重要な基本的注意
- 8.1 高カリウム血症があらわれることがあるので、血清カリウム値を原則として投与開始前、投与開始後(又は用量調節後)の1週間以内及び1ヵ月後に観察し、その後も定期的に観察すること。[7.4 参照],[11.1.1 参照]
- 8.2 肝機能異常がみられることがあるので、投与開始後1ヵ月を目処に肝機能検査値を観察し、その後も定期的に観察すること。
- 8.3 低ナトリウム血症があらわれることがあるので、血清ナトリウム値を定期的に観察すること。
- 8.4 降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.2 腎機能障害患者
9.3 肝機能障害患者
-
〈効能共通〉
-
9.3.1 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類クラスCの肝硬変に相当)のある患者
投与しないこと。高カリウム血症等の電解質異常が発現するおそれがある。[2.4 参照]
-
9.3.2 軽度~中等度の肝機能障害のある患者
高カリウム血症等の電解質異常の発現頻度が高まるおそれがある。
-
9.3.1 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類クラスCの肝硬変に相当)のある患者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠ラット及びウサギにエプレレノンを経口投与した試験において、胎児に移行することが確認された。この時、催奇形性はみられなかったが、ウサギでは早期吸収胚数の増加が認められた。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトにおける本剤の乳汁中移行性については不明である。分娩後の哺育中ラットに14C-エプレレノンを経口投与した後の放射能は乳汁に移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
血清カリウム値が上昇するおそれがある。 |
カリウム貯留作用が増強するおそれがある。 |
|
イトラコナゾール(イトリゾール) *ボリコナゾール(ブイフェンド) *ポサコナゾール(ノクサフィル) リトナビル含有製剤(ノービア、パキロビッド、カレトラ) **コビシスタット含有製剤(ゲンボイヤ、プレジコビックス、シムツーザ) **セリチニブ(ジカディア) エンシトレルビル フマル酸(ゾコーバ) **ロナファルニブ(ゾキンヴィ) |
本剤の血漿中濃度が上昇し、血清カリウム値の上昇を誘発するおそれがある。 |
強力なCYP3A4阻害薬は本剤の代謝を阻害する。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
カリウム製剤
|
血清カリウム値が上昇するおそれがある。 |
カリウム貯留作用が増強するおそれがある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
血清カリウム値が上昇する可能性があるので、血清カリウム値をより頻回に測定するなど十分に注意すること。 |
カリウム貯留作用が増強するおそれがある。 |
|
フィネレノン |
血清カリウム値上昇及び高カリウム血症が発現する危険性が増大するおそれがあるので、治療上必要と判断される場合にのみ併用すること。 |
カリウム貯留作用が増強するおそれがある。 |
*CYP3A4阻害薬
|
本剤の血漿中濃度が上昇し、血清カリウム値の上昇を誘発するおそれがあるので、血清カリウム値をより頻回に測定するなど十分に注意すること。 |
CYP3A4阻害薬は本剤の代謝を阻害する。 |
CYP3A4誘導薬 セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品 |
本剤の血漿中濃度が減少するおそれがある。本剤投与時は、これらの薬剤及びセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないことが望ましい。 |
これらの薬剤及びセイヨウオトギリソウにより誘導された代謝酵素により、本剤の代謝が促進されるおそれがある。 |
利尿薬又はACE阻害薬との併用により、リチウム中毒を起こすことが報告されているので、血中リチウム濃度に注意すること。 |
明確な機序は不明であるが、ナトリウムイオン不足はリチウムイオンの貯留を促進するといわれているため、ナトリウム排泄を促進することにより起こると考えられる。 |
|
カリウム保持性利尿薬との併用により、その降圧作用の減弱、腎機能障害患者における重度の高カリウム血症の発現が報告されている。 |
明確な機序は不明であるが、プロスタグランジン産生が抑制されることによって、ナトリウム貯留作用による降圧作用の減弱、カリウム貯留作用による血清カリウム値の上昇が起こると考えられる。 |
|
ミトタン |
ミトタンの作用を阻害するおそれがある。 |
ミトタンの薬効を類薬(スピロノラクトン)が阻害するとの報告がある。 |
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
ヨウ化カリウム(放射性ヨウ素による甲状腺の内部被曝の予防・低減に使用する場合) |
血清カリウム値が上昇する可能性があるので、血清カリウム値を定期的に観察するなど十分に注意すること。 |
カリウム貯留作用が増強するおそれがある。 |
11. 副作用
11.2 その他の副作用
1%以上 |
0.5~1%未満 |
0.5%未満 |
|
|---|---|---|---|
血液およびリンパ系障害 |
貧血、溢血斑 |
||
代謝および栄養障害 |
高尿酸血症 |
高トリグリセリド血症 |
高血糖、口渇、痛風、高カルシウム血症、脱水、糖尿病悪化、低ナトリウム血症、食欲亢進 |
精神障害 |
不眠症、うつ病、神経過敏、不安 |
||
神経系障害 |
頭痛、めまい |
異常感覚、起立性低血圧、傾眠、知覚減退、眩暈、片頭痛、失神、健忘 |
|
心臓障害 |
心悸亢進 |
頻脈、期外収縮、不整脈、狭心症 |
|
血管障害 |
低血圧、脳血管障害 |
||
呼吸器、胸郭および縦隔障害 |
咳、感冒症状・上気道感染 |
呼吸困難、咽頭炎、鼻炎、副鼻腔炎、鼻出血、喘息・喘鳴 |
|
胃腸障害 |
嘔気、消化不良 |
下痢、腹痛、便秘 |
嘔吐、口内乾燥、胃食道逆流、鼓腸放屁、味覚倒錯 |
肝胆道系障害 |
脂肪肝、肝機能異常 |
||
皮膚および皮下組織障害 |
発疹、多汗 |
そう痒症、皮膚疾患、蕁麻疹、皮膚乾燥、血管神経性浮腫 |
|
筋骨格系および結合組織障害 |
筋痙攣 |
関節痛、筋痛、四肢疼痛、背部痛、筋脱力、攣縮 |
|
腎および尿路障害 |
頻尿 |
多尿、蛋白尿、夜間頻尿、血尿、尿路感染 |
|
一般・全身障害および投与部位の状態 |
疲労 |
末梢性浮腫、無力症、胸痛 |
潮紅、ほてり、疼痛、倦怠感 |
臨床検査 |
ALT上昇、γ-GTP上昇、AST上昇 |
CK上昇、BUN上昇 |
ECG異常、血中クレアチニン上昇、単球増多、コレステロール増加、尿比重減少、Al-P上昇、好酸球増多、プロトロンビン減少、尿比重増加、リンパ球増多、好塩基球増多、LDH上昇、白血球増多、尿糖、ビリルビン増加、ヘモグロビン増加 |
眼障害 |
眼痛、視覚異常、眼球乾燥、霧視 |
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耳および迷路障害 |
耳鳴 |
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生殖系および乳房障害 |
勃起障害 |
女性化乳房、リビドー減退、月経異常 |
1%以上 |
0.5~1%未満 |
0.5%未満 |
頻度不明 |
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感染症および寄生虫症 |
限局性感染、ウイルス感染、耳感染、上気道感染 |
咽頭炎 |
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血液およびリンパ系障害 |
貧血 |
好酸球増加症 |
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内分泌障害 |
甲状腺機能低下症 |
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代謝および栄養障害 |
脱水、痛風、高尿酸血症、食欲減退、高カルシウム血症、糖尿病、高トリグリセリド血症、低ナトリウム血症 |
高コレステロール血症 |
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精神障害 |
不眠症、うつ病 |
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神経系障害 |
めまい |
頭痛 |
失神、感覚鈍麻、末梢性ニューロパチー、記憶障害 |
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心臓障害 |
心不全増悪 |
動悸、徐脈、心室細動、心房細動、頻脈 |
左室不全 |
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血管障害 |
低血圧 |
起立性低血圧、静脈障害 |
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呼吸器、胸郭および縦隔障害 |
呼吸困難、咳嗽 |
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胃腸障害 |
腹痛、嘔気 |
下痢、腹部不快感、嘔吐、胃炎、口内炎、便秘、口内乾燥、放屁 |
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肝胆道系障害 |
肝機能異常 |
胆嚢炎 |
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皮膚および皮下組織障害 |
そう痒症 |
多汗症、発疹 |
血管性浮腫 |
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筋骨格系および結合組織障害 |
筋骨格痛、筋痙縮 |
背部痛 |
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腎および尿路障害 |
腎機能障害 |
腎不全 |
頻尿、慢性腎臓病 |
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一般・全身障害および投与部位の状態 |
疲労 |
疼痛、倦怠感、胸痛、発熱 |
無力症 |
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臨床検査 |
血中クレアチニン増加、BUN上昇 |
上皮成長因子受容体減少、糸球体濾過率減少、体重増加 |
血中ブドウ糖増加 |
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耳および迷路障害 |
耳鳴 |
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生殖系および乳房障害 |
女性化乳房 |
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良性、悪性および詳細不明の新生物(嚢胞およびポリープを含む) |
膀胱新生物 |


