薬効分類名経口腸管洗浄剤
一般的名称リン酸二水素ナトリウム一水和物・無水リン酸水素二ナトリウム
ビジクリア配合錠
びじくりあはいごうじょう
Visiclear Combination Tablets
製造販売元/ゼリア新薬工業株式会社
重大な副作用
その他の副作用
1. 警告
- 1.1 重篤な事象として、急性腎障害、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)があらわれることがある。このような事象が発現した場合には、永続的な腎機能障害に至ることが多く、また、長期にわたり透析が必要となることもあるため、予め十分な問診・観察を行い、以下の高リスクに該当する患者への投与は、慎重に行うこと。特に、高血圧症の高齢者には投与しないこと。[2.1 参照],[2.2 参照],[8.3 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.3 参照],[9.2.1 参照],[9.2.2 参照],[9.8.1 参照],[9.8.2 参照],[11.1.1 参照]
- 1.2 重篤な不整脈やけいれん等の有害事象が発生するおそれがあるので、本剤の適用に際しては、以下の点について予め十分確認してから投与すること。[2.3 参照],[2.4 参照],[8.5 参照],[9.1.5 参照],[9.1.6 参照],[9.1.7 参照],[9.1.8 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照]
- 1.3 類薬において、腸管内圧上昇による腸管穿孔が認められていることから、排便、腹痛等の状況を確認しながら、慎重に投与するとともに、腹痛等の消化器症状があらわれた場合は投与を中断し、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、投与継続の可否について慎重に検討すること。特に、腸閉塞を疑う患者には問診、触診、直腸診、画像検査等により腸閉塞でないことを確認した後に投与するとともに、腸管狭窄、高度な便秘、腸管憩室のある患者では注意すること。[2.6 参照],[2.7 参照],[2.8 参照],[8.6 参照],[9.1.9 参照],[9.1.10 参照],[9.1.11 参照],[9.8.4 参照]
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 透析患者を含む重篤な腎機能障害のある患者、急性リン酸腎症のある患者[1.1 参照],[9.2.1 参照]
- 2.2 高血圧症の高齢者[1.1 参照],[9.8.1 参照]
- 2.3 うっ血性心不全又は不安定狭心症の患者[心不全症状や狭心症状を悪化させるおそれがある。][1.2 参照]
- 2.4 QT延長症候群、重篤な心室性不整脈を有する患者[QT延長や重篤な心室性不整脈症状を悪化させるおそれがある。][1.2 参照]
- 2.5 腹水を伴う疾患を合併する患者[リン酸ナトリウムの過度の吸収を促すおそれがある。]
- 2.6 胃腸管閉塞症又は胃腸管閉塞症の疑いのある患者[腸管穿孔を起こすおそれがある。また、リン酸ナトリウムの過度の吸収を促すおそれがある。][1.3 参照]
- 2.7 腸管穿孔又は腸管穿孔の疑いのある患者[腹膜炎その他重篤な合併症を起こすおそれがある。][1.3 参照]
- 2.8 中毒性巨大結腸症の患者[穿孔を引き起こし腹膜炎、腸管出血を起こすおそれがある。][1.3 参照]
- 2.9 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
4. 効能又は効果
大腸内視鏡検査の前処置における腸管内容物の排除
6. 用法及び用量
通常、成人には大腸内視鏡検査開始の4~6時間前から本剤を1回あたり5錠ずつ、約200mLの水とともに15分毎に計10回(計50錠)経口投与する。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 大腸内視鏡検査前日の夕食は翌日の経口投与開始12時間前までに終了させ、夕食後は、大腸内視鏡検査終了まで絶食(水分[水、お茶等]摂取のみ可)とする。
- 7.2 本剤の服用に要する時間は、2時間30分である。また、本剤は排泄液の状態で服用継続の可否を判断するのではなく、用法・用量に従い、規定用量を服用すること。
- 7.3 海外で類薬の投与により、著明な体液移動、高度の電解質異常、及び不整脈をきたし死亡に至ったとの報告がある。このような所見は、腎不全又は腸管穿孔を有する症例の他、誤用又は過量投与の症例で認められているので本剤の投与の際には用法・用量を遵守すること。
- 7.4 高齢者に投与する際には、1回あたりの5錠を小分けし、15分間をかけて約200mLの水で投与すること。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 飲水について注意すること
- 8.2 副作用があらわれた場合、対応が困難な場合があるので、一人での服用は避けるようにすること。
- 8.3 重篤な急性腎障害、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)があらわれることがあるので、大腸内視鏡検査実施後に、腎機能低下を疑わせる所見(浮腫、尿量減少、持続する全身倦怠感等)があらわれた場合には、速やかに受診するよう指導すること。[1.1 参照],[11.1.1 参照]
- 8.4 リン酸ナトリウムを主成分とした下剤または浣腸剤の追加投与は行わないようにすること。
- 8.5 本剤の投与によりQT延長をきたした症例が認められた。このような症例では、電解質異常(低カリウム血症及び低カルシウム血症など)との関連性が指摘されている。また、本剤を投与する際、以下の薬剤を投与中の患者でないことを予め確認すること(特に低カリウム血症を誘発する薬剤には注意が必要である。)。[1.2 参照]
- 8.6 類薬において、腸管内圧上昇による腸管穿孔が認められていることから、投与に際しては次の点に留意すること。特に高齢者の場合は十分観察しながら投与すること。[1.3 参照],[9.8.4 参照]
- 8.7 けいれん発作の既往のない患者において、まれではあるが全身性強直性間代性発作又は意識喪失があらわれることがある。電解質異常(低ナトリウム血症、低カリウム血症、低カルシウム血症、低マグネシウム血症など)及び低血漿浸透圧に関連したけいれん発作は、電解質の補正・補液によって回復した。
- 8.8 海外でまれではあるが、リン酸ナトリウム含有製剤の使用に関連した重篤な不整脈が報告されている。
- 8.9 本剤による腸管洗浄が経口投与された薬剤の吸収を妨げる可能性があるので、投与時間等に注意すること。また、薬剤の吸収阻害が臨床上重大な問題となる薬剤を投与中の患者については、院内で十分観察しながら投与すること。
- 8.10 海外でリン酸ナトリウム含有製剤の投与による大腸粘膜のアフタ性潰瘍が大腸内視鏡所見として認められており、本剤の投与もこうした病変を引き起こすおそれがある。本剤を炎症性腸疾患の既往例または疑診例に投与する場合、本所見を考慮すること。
- 8.11 大腸内視鏡所見において本剤由来の不溶成分(主に添加剤であるステアリン酸マグネシウム)を認めることがある。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 高血圧症の患者(高齢者を除く)
急性腎障害、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)等が発現するおそれがある。[1.1 参照]
-
9.1.2 循環血流量の減少(脱水等)のある患者
急性腎障害、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)等が発現するおそれがある。[1.1 参照]
-
9.1.3 腎血流量・腎機能に影響を及ぼす薬剤(利尿剤、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬、NSAIDs等)を使用している患者
急性腎障害、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)等が発現するおそれがある。[1.1 参照]
-
9.1.4 慢性炎症性腸疾患が急性増悪している患者
リン酸又はナトリウムの吸収が亢進されるおそれがある。
-
9.1.5 急性心筋梗塞及び心臓手術(冠動脈バイパス手術等)の既往のある患者
血清電解質変動により、不整脈を発現するおそれがある。[1.2 参照]
-
9.1.6 基礎心疾患(弁膜症、心筋症、不整脈等)のある患者
血清電解質変動により、不整脈を発現するおそれがある。[1.2 参照]
-
9.1.7 過去に心筋症、QT延長及び不整脈のコントロールができなかったことのある患者
血清電解質変動により、不整脈を発現するおそれがある。[1.2 参照]
-
9.1.8 けいれん発作の既往がある患者及びけいれん発作のリスクが高い患者(三環系抗うつ薬など発作の閾値を低下させる薬剤を使用している患者、アルコールやベンゾジアゼピンの退薬症状(禁断症状)がある患者)
血清電解質変動により、けいれん発作を発現するおそれがある。[1.2 参照]
-
9.1.9 高度な便秘の患者
腸閉塞、腸管穿孔等を起こすおそれがある。[1.3 参照]
-
9.1.10 腹部手術歴のある患者
腸閉塞、腸管穿孔等を起こすおそれがある。[1.3 参照]
-
9.1.11 過去の大腸内視鏡検査やX線造影検査により腸管狭窄や腸管憩室が認められ、臨床症状を呈している患者
腸閉塞、腸管穿孔等を起こすおそれがある。[1.3 参照]
-
9.1.12 薬物過敏症の既往歴のある患者
発疹、斑状丘疹状皮疹、アレルギー性浮腫等があらわれるおそれがある。
-
9.1.13 糖尿病用薬を投与中の患者
糖尿病用薬の投与は検査当日の食事摂取後より行うこと。食事制限により低血糖を起こすおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
- 9.8.1 高血圧症の高齢者には投与しないこと。急性腎障害、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)等があらわれることがある。[1.1 参照],[2.2 参照]
- 9.8.2 リン酸ナトリウムは大部分が腎により排泄されるため、腎機能が低下している高齢者では、急性腎障害等の重篤な腎疾患があらわれることがある。[1.1 参照]
- 9.8.3 本剤投与前に腎機能及び血清電解質の検査を実施することが望ましい。腎機能等が低下していることが多く、急性腎障害等の重篤な腎疾患があらわれることがあり、また、電解質異常が起こりやすい。めまい、ふらつき、血圧低下等の異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。臨床試験では、「心電図異常及び心臓障害」の発現頻度が高齢者では21.1%(15/71例)と、非高齢者の11.2%(53/474例)と比較して高い傾向が認められている。
- 9.8.4 腸管穿孔、腸閉塞を起こした場合、より重篤な転帰をたどることがある。[1.3 参照],[8.6 参照]
11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.2 その他の副作用
5%以上 |
1~5%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹 |
|||
消化器 |
悪心 |
腹部膨満感、嘔吐 |
肛門不快感、腹痛 |
|
循環器 |
心電図変化(T波逆転) |
心室性期外収縮、心電図変化(T波振幅減少) |
||
肝臓 |
血清ビリルビン上昇、AST上昇 |
直接ビリルビン上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、LDH上昇 |
Al-P上昇 |
|
腎臓 |
BUN上昇、尿蛋白陽性 |
血清クレアチニン上昇 |
||
血液 |
白血球数減少 |
白血球数増加 |
||
代謝・電解質 |
血清カリウム低下、血清リン低下、トリグリセリド上昇 |
血清リン上昇、血清カルシウム低下 |
血清カリウム上昇、血清ナトリウム上昇、血清クロール上昇、尿酸上昇、コレステロール上昇 |
血清カルシウム上昇 |
精神神経系 |
頭痛、感覚減退(しびれ) |
めまい、さむけ、気分不快 |
||
その他 |
倦怠感、尿糖陽性、口渇 |
脱力感 |
1. 警告
- 1.1 重篤な事象として、急性腎障害、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)があらわれることがある。このような事象が発現した場合には、永続的な腎機能障害に至ることが多く、また、長期にわたり透析が必要となることもあるため、予め十分な問診・観察を行い、以下の高リスクに該当する患者への投与は、慎重に行うこと。特に、高血圧症の高齢者には投与しないこと。[2.1 参照],[2.2 参照],[8.3 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.3 参照],[9.2.1 参照],[9.2.2 参照],[9.8.1 参照],[9.8.2 参照],[11.1.1 参照]
- 1.2 重篤な不整脈やけいれん等の有害事象が発生するおそれがあるので、本剤の適用に際しては、以下の点について予め十分確認してから投与すること。[2.3 参照],[2.4 参照],[8.5 参照],[9.1.5 参照],[9.1.6 参照],[9.1.7 参照],[9.1.8 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照]
- 1.3 類薬において、腸管内圧上昇による腸管穿孔が認められていることから、排便、腹痛等の状況を確認しながら、慎重に投与するとともに、腹痛等の消化器症状があらわれた場合は投与を中断し、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、投与継続の可否について慎重に検討すること。特に、腸閉塞を疑う患者には問診、触診、直腸診、画像検査等により腸閉塞でないことを確認した後に投与するとともに、腸管狭窄、高度な便秘、腸管憩室のある患者では注意すること。[2.6 参照],[2.7 参照],[2.8 参照],[8.6 参照],[9.1.9 参照],[9.1.10 参照],[9.1.11 参照],[9.8.4 参照]
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 透析患者を含む重篤な腎機能障害のある患者、急性リン酸腎症のある患者[1.1 参照],[9.2.1 参照]
- 2.2 高血圧症の高齢者[1.1 参照],[9.8.1 参照]
- 2.3 うっ血性心不全又は不安定狭心症の患者[心不全症状や狭心症状を悪化させるおそれがある。][1.2 参照]
- 2.4 QT延長症候群、重篤な心室性不整脈を有する患者[QT延長や重篤な心室性不整脈症状を悪化させるおそれがある。][1.2 参照]
- 2.5 腹水を伴う疾患を合併する患者[リン酸ナトリウムの過度の吸収を促すおそれがある。]
- 2.6 胃腸管閉塞症又は胃腸管閉塞症の疑いのある患者[腸管穿孔を起こすおそれがある。また、リン酸ナトリウムの過度の吸収を促すおそれがある。][1.3 参照]
- 2.7 腸管穿孔又は腸管穿孔の疑いのある患者[腹膜炎その他重篤な合併症を起こすおそれがある。][1.3 参照]
- 2.8 中毒性巨大結腸症の患者[穿孔を引き起こし腹膜炎、腸管出血を起こすおそれがある。][1.3 参照]
- 2.9 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者
4. 効能又は効果
大腸内視鏡検査の前処置における腸管内容物の排除
6. 用法及び用量
通常、成人には大腸内視鏡検査開始の4~6時間前から本剤を1回あたり5錠ずつ、約200mLの水とともに15分毎に計10回(計50錠)経口投与する。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 大腸内視鏡検査前日の夕食は翌日の経口投与開始12時間前までに終了させ、夕食後は、大腸内視鏡検査終了まで絶食(水分[水、お茶等]摂取のみ可)とする。
- 7.2 本剤の服用に要する時間は、2時間30分である。また、本剤は排泄液の状態で服用継続の可否を判断するのではなく、用法・用量に従い、規定用量を服用すること。
- 7.3 海外で類薬の投与により、著明な体液移動、高度の電解質異常、及び不整脈をきたし死亡に至ったとの報告がある。このような所見は、腎不全又は腸管穿孔を有する症例の他、誤用又は過量投与の症例で認められているので本剤の投与の際には用法・用量を遵守すること。
- 7.4 高齢者に投与する際には、1回あたりの5錠を小分けし、15分間をかけて約200mLの水で投与すること。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 飲水について注意すること
- 8.2 副作用があらわれた場合、対応が困難な場合があるので、一人での服用は避けるようにすること。
- 8.3 重篤な急性腎障害、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)があらわれることがあるので、大腸内視鏡検査実施後に、腎機能低下を疑わせる所見(浮腫、尿量減少、持続する全身倦怠感等)があらわれた場合には、速やかに受診するよう指導すること。[1.1 参照],[11.1.1 参照]
- 8.4 リン酸ナトリウムを主成分とした下剤または浣腸剤の追加投与は行わないようにすること。
- 8.5 本剤の投与によりQT延長をきたした症例が認められた。このような症例では、電解質異常(低カリウム血症及び低カルシウム血症など)との関連性が指摘されている。また、本剤を投与する際、以下の薬剤を投与中の患者でないことを予め確認すること(特に低カリウム血症を誘発する薬剤には注意が必要である。)。[1.2 参照]
- 8.6 類薬において、腸管内圧上昇による腸管穿孔が認められていることから、投与に際しては次の点に留意すること。特に高齢者の場合は十分観察しながら投与すること。[1.3 参照],[9.8.4 参照]
- 8.7 けいれん発作の既往のない患者において、まれではあるが全身性強直性間代性発作又は意識喪失があらわれることがある。電解質異常(低ナトリウム血症、低カリウム血症、低カルシウム血症、低マグネシウム血症など)及び低血漿浸透圧に関連したけいれん発作は、電解質の補正・補液によって回復した。
- 8.8 海外でまれではあるが、リン酸ナトリウム含有製剤の使用に関連した重篤な不整脈が報告されている。
- 8.9 本剤による腸管洗浄が経口投与された薬剤の吸収を妨げる可能性があるので、投与時間等に注意すること。また、薬剤の吸収阻害が臨床上重大な問題となる薬剤を投与中の患者については、院内で十分観察しながら投与すること。
- 8.10 海外でリン酸ナトリウム含有製剤の投与による大腸粘膜のアフタ性潰瘍が大腸内視鏡所見として認められており、本剤の投与もこうした病変を引き起こすおそれがある。本剤を炎症性腸疾患の既往例または疑診例に投与する場合、本所見を考慮すること。
- 8.11 大腸内視鏡所見において本剤由来の不溶成分(主に添加剤であるステアリン酸マグネシウム)を認めることがある。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 高血圧症の患者(高齢者を除く)
急性腎障害、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)等が発現するおそれがある。[1.1 参照]
-
9.1.2 循環血流量の減少(脱水等)のある患者
急性腎障害、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)等が発現するおそれがある。[1.1 参照]
-
9.1.3 腎血流量・腎機能に影響を及ぼす薬剤(利尿剤、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬、NSAIDs等)を使用している患者
急性腎障害、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)等が発現するおそれがある。[1.1 参照]
-
9.1.4 慢性炎症性腸疾患が急性増悪している患者
リン酸又はナトリウムの吸収が亢進されるおそれがある。
-
9.1.5 急性心筋梗塞及び心臓手術(冠動脈バイパス手術等)の既往のある患者
血清電解質変動により、不整脈を発現するおそれがある。[1.2 参照]
-
9.1.6 基礎心疾患(弁膜症、心筋症、不整脈等)のある患者
血清電解質変動により、不整脈を発現するおそれがある。[1.2 参照]
-
9.1.7 過去に心筋症、QT延長及び不整脈のコントロールができなかったことのある患者
血清電解質変動により、不整脈を発現するおそれがある。[1.2 参照]
-
9.1.8 けいれん発作の既往がある患者及びけいれん発作のリスクが高い患者(三環系抗うつ薬など発作の閾値を低下させる薬剤を使用している患者、アルコールやベンゾジアゼピンの退薬症状(禁断症状)がある患者)
血清電解質変動により、けいれん発作を発現するおそれがある。[1.2 参照]
-
9.1.9 高度な便秘の患者
腸閉塞、腸管穿孔等を起こすおそれがある。[1.3 参照]
-
9.1.10 腹部手術歴のある患者
腸閉塞、腸管穿孔等を起こすおそれがある。[1.3 参照]
-
9.1.11 過去の大腸内視鏡検査やX線造影検査により腸管狭窄や腸管憩室が認められ、臨床症状を呈している患者
腸閉塞、腸管穿孔等を起こすおそれがある。[1.3 参照]
-
9.1.12 薬物過敏症の既往歴のある患者
発疹、斑状丘疹状皮疹、アレルギー性浮腫等があらわれるおそれがある。
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9.1.13 糖尿病用薬を投与中の患者
糖尿病用薬の投与は検査当日の食事摂取後より行うこと。食事制限により低血糖を起こすおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
- 9.8.1 高血圧症の高齢者には投与しないこと。急性腎障害、急性リン酸腎症(腎石灰沈着症)等があらわれることがある。[1.1 参照],[2.2 参照]
- 9.8.2 リン酸ナトリウムは大部分が腎により排泄されるため、腎機能が低下している高齢者では、急性腎障害等の重篤な腎疾患があらわれることがある。[1.1 参照]
- 9.8.3 本剤投与前に腎機能及び血清電解質の検査を実施することが望ましい。腎機能等が低下していることが多く、急性腎障害等の重篤な腎疾患があらわれることがあり、また、電解質異常が起こりやすい。めまい、ふらつき、血圧低下等の異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。臨床試験では、「心電図異常及び心臓障害」の発現頻度が高齢者では21.1%(15/71例)と、非高齢者の11.2%(53/474例)と比較して高い傾向が認められている。
- 9.8.4 腸管穿孔、腸閉塞を起こした場合、より重篤な転帰をたどることがある。[1.3 参照],[8.6 参照]
11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.2 その他の副作用
5%以上 |
1~5%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
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|---|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹 |
|||
消化器 |
悪心 |
腹部膨満感、嘔吐 |
肛門不快感、腹痛 |
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循環器 |
心電図変化(T波逆転) |
心室性期外収縮、心電図変化(T波振幅減少) |
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肝臓 |
血清ビリルビン上昇、AST上昇 |
直接ビリルビン上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、LDH上昇 |
Al-P上昇 |
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腎臓 |
BUN上昇、尿蛋白陽性 |
血清クレアチニン上昇 |
||
血液 |
白血球数減少 |
白血球数増加 |
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代謝・電解質 |
血清カリウム低下、血清リン低下、トリグリセリド上昇 |
血清リン上昇、血清カルシウム低下 |
血清カリウム上昇、血清ナトリウム上昇、血清クロール上昇、尿酸上昇、コレステロール上昇 |
血清カルシウム上昇 |
精神神経系 |
頭痛、感覚減退(しびれ) |
めまい、さむけ、気分不快 |
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その他 |
倦怠感、尿糖陽性、口渇 |
脱力感 |