薬効分類名急性拒絶反応抑制剤
(抗CD25モノクローナル抗体)
一般的名称バシリキシマブ(遺伝子組換え)
シムレクト小児用静注用10mg
しむれくとしょうにようじょうちゅうよう10mg
Simulect i.v. injection 10mg for pediatric
製造販売/ノバルティスファーマ株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
不活化ワクチン(不活化インフルエンザワクチン等)
ワクチンの効果が得られないおそれがある。
免疫抑制作用によって、ワクチンに対する免疫が得られないおそれがある。
4. 効能又は効果
腎移植後の急性拒絶反応の抑制
6. 用法及び用量
**通常、幼児・小児にはバシリキシマブ(遺伝子組換え)として20mgを総用量とし、10mgずつ2回に分けて、静脈内に注射する。初回投与は移植術前2時間以内に、2回目の投与は移植術4日後に行う。
静脈内注射に際しては、本剤1バイアルを日局注射用水2.5mLで溶解し、全量を投与する。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 免疫抑制療法は、二次的感染症に対し感受性を高める可能性がある。二次的感染が生じた場合には適切な治療を行うこと。[11.1.2 参照]
- 8.2 *本剤は、製造工程の極めて初期の段階(マスターセルバンクの作製時)で、培地成分の一部としてヒト血液由来成分であるヒト血清アルブミン及びヒトトランスフェリンを使用しているが、最終製品の成分としては含まれていない。これらヒト血液由来成分に対して原血漿を対象とした核酸増幅検査は実施していないが、血清学的検査によりウイルスの抗原又はウイルスに対する抗体が陰性であることを確認している。更に、これらヒト血液由来成分及びバシリキシマブ(遺伝子組換え)の製造において、複数の工程によりウイルスの除去・不活化をしており、最終製品へのB型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)及びヒト免疫不全ウイルス(HIV-1及びHIV-2)混入の可能性は極めて低い。また、ヒトトランスフェリンの製造にフランスで採血したヒト血液を用いているが、本剤の投与により伝達性海綿状脳症(TSE)がヒトに伝播したとの報告はなく、TSEに関する理論的なリスク評価値は、一定の安全性を確保する目安に達しており、本剤によるTSE伝播のリスクは極めて低い。本剤の投与に際しては、その旨の患者又はその保護者への説明を考慮すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 肝炎ウイルスキャリアの患者
肝炎ウイルスキャリアの患者に本剤を投与する場合は、肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化やC型肝炎の悪化の徴候や症状の発現に注意すること。免疫抑制剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者において、B型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎があらわれることがある。また、HBs抗原陰性の患者において、免疫抑制剤の投与開始後にB型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎を発症した症例が報告されている。また、C型肝炎ウイルスキャリアの患者において、免疫抑制剤の投与開始後にC型肝炎の悪化がみられることがある。[11.1.2 参照]
9.2 腎機能障害患者
本剤投与後に透析を行う場合は、ポリアクリロニトリル(PAN)膜及びポリエステルポリマーアロイ(PEPA)膜の使用を避けることが望ましい。in vitroでの透析膜への吸着試験において、PAN膜でバシリキシマブの濃度低下が認められ、PEPA膜で濃度低下の可能性が示唆された1) 。
9.4 生殖能を有する者
妊娠する可能性のある女性では本剤最終投与後4ヵ月間は、避妊すること。[9.5 参照]
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能(腎機能、肝機能、免疫機能等)が低下している。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、経口生ポリオワクチン、乾燥BCG等) |
免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症するおそれがあるので併用しないこと。 |
免疫抑制下で生ワクチンを接種すると増殖し、病原性をあらわす可能性がある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
不活化ワクチン(不活化インフルエンザワクチン等) |
ワクチンの効果が得られないおそれがある。 |
免疫抑制作用によって、ワクチンに対する免疫が得られないおそれがある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 急性過敏症反応(頻度不明)
以下のようなアナフィラキシー症状を含む異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、その後の投与は行わないこと。
-
11.1.2 感染症(5%以上)
細菌、真菌あるいはウイルスによる重篤な感染症(肺炎、敗血症、尿路感染症、単純疱疹等)があらわれることがある。また、B型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎やC型肝炎の悪化があらわれることがある。[8.1 参照][9.1.1 参照]
-
11.1.3 進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明)
本剤の治療期間中及び治療終了後は患者の状態を十分に観察し、意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状があらわれた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 11.1.4 BKウイルス腎症(頻度不明)
11.2 その他の副作用
5%以上 |
5%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
精神神経系 |
頭痛 |
痙攣、第3脳神経麻痺 |
|
眼 |
眼の異常感、複視、眼痛、光視症 |
||
呼吸器 |
口腔咽頭痛、咳嗽、鼻漏、湿性咳嗽 |
痰貯留 |
鼻炎 |
循環器 |
高血圧・血圧上昇 |
||
血管 |
肺塞栓症、血管炎、静脈血栓症 |
||
血液 |
リンパ球数減少、白血球数増加、血小板数増加、白血球数減少 |
単球数減少、好中球数減少、好中球数増加 |
貧血 |
消化器 |
下痢 |
悪心 |
便秘 |
肝臓 |
血中LDH増加、AST増加、ALT増加、血中ALP増加、血中ビリルビン増加、γ-GTP増加 |
||
泌尿器 |
尿中蛋白陽性 |
血中クレアチニン増加、血中尿素増加 |
|
皮膚 |
そう痒症、発疹 |
術後創合併症、多毛症 |
|
その他 |
発熱、C-反応性蛋白増加、悪寒、胸痛、血中トリグリセリド増加 |
けん怠感、下垂体の良性腫瘍、関節痛、筋肉痛、血中リン減少、血中アルブミン減少、尿中ブドウ糖陽性、抗体検査陽性、末梢性浮腫 |
疼痛、体重増加、高カリウム血症、高コレステロール血症 |
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
- 14.1.1 **1バイアルあたり日局注射用水2.5mLをゆっくり加え、激しい振とうを避けて溶解すること。
- 14.1.2 点滴静注を行う場合は、生理食塩液又は5%ブドウ糖液で25mL以上に希釈し、20~30分で投与する。また、溶液を混和する際は点滴バッグを激しく振とうしないこと。
- 14.1.3 本剤は蛋白製剤であるために、溶解後半透明の混濁がみられることがあるが、これにより本剤の薬効は影響を受けない。
- 14.1.4 外観に異常を認めた場合には使用しないこと。
- 14.1.5 他の製剤との混注は行わないこと。
- 14.1.6 溶解後は、速やかに使用すること。また、使用後の残液は微生物汚染のおそれがあるので再使用しないこと。
4. 効能又は効果
腎移植後の急性拒絶反応の抑制
6. 用法及び用量
**通常、幼児・小児にはバシリキシマブ(遺伝子組換え)として20mgを総用量とし、10mgずつ2回に分けて、静脈内に注射する。初回投与は移植術前2時間以内に、2回目の投与は移植術4日後に行う。
静脈内注射に際しては、本剤1バイアルを日局注射用水2.5mLで溶解し、全量を投与する。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 免疫抑制療法は、二次的感染症に対し感受性を高める可能性がある。二次的感染が生じた場合には適切な治療を行うこと。[11.1.2 参照]
- 8.2 *本剤は、製造工程の極めて初期の段階(マスターセルバンクの作製時)で、培地成分の一部としてヒト血液由来成分であるヒト血清アルブミン及びヒトトランスフェリンを使用しているが、最終製品の成分としては含まれていない。これらヒト血液由来成分に対して原血漿を対象とした核酸増幅検査は実施していないが、血清学的検査によりウイルスの抗原又はウイルスに対する抗体が陰性であることを確認している。更に、これらヒト血液由来成分及びバシリキシマブ(遺伝子組換え)の製造において、複数の工程によりウイルスの除去・不活化をしており、最終製品へのB型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)及びヒト免疫不全ウイルス(HIV-1及びHIV-2)混入の可能性は極めて低い。また、ヒトトランスフェリンの製造にフランスで採血したヒト血液を用いているが、本剤の投与により伝達性海綿状脳症(TSE)がヒトに伝播したとの報告はなく、TSEに関する理論的なリスク評価値は、一定の安全性を確保する目安に達しており、本剤によるTSE伝播のリスクは極めて低い。本剤の投与に際しては、その旨の患者又はその保護者への説明を考慮すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 肝炎ウイルスキャリアの患者
肝炎ウイルスキャリアの患者に本剤を投与する場合は、肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化やC型肝炎の悪化の徴候や症状の発現に注意すること。免疫抑制剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者において、B型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎があらわれることがある。また、HBs抗原陰性の患者において、免疫抑制剤の投与開始後にB型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎を発症した症例が報告されている。また、C型肝炎ウイルスキャリアの患者において、免疫抑制剤の投与開始後にC型肝炎の悪化がみられることがある。[11.1.2 参照]
9.2 腎機能障害患者
本剤投与後に透析を行う場合は、ポリアクリロニトリル(PAN)膜及びポリエステルポリマーアロイ(PEPA)膜の使用を避けることが望ましい。in vitroでの透析膜への吸着試験において、PAN膜でバシリキシマブの濃度低下が認められ、PEPA膜で濃度低下の可能性が示唆された1) 。
9.4 生殖能を有する者
妊娠する可能性のある女性では本剤最終投与後4ヵ月間は、避妊すること。[9.5 参照]
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能(腎機能、肝機能、免疫機能等)が低下している。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、経口生ポリオワクチン、乾燥BCG等) |
免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症するおそれがあるので併用しないこと。 |
免疫抑制下で生ワクチンを接種すると増殖し、病原性をあらわす可能性がある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
不活化ワクチン(不活化インフルエンザワクチン等) |
ワクチンの効果が得られないおそれがある。 |
免疫抑制作用によって、ワクチンに対する免疫が得られないおそれがある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 急性過敏症反応(頻度不明)
以下のようなアナフィラキシー症状を含む異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、その後の投与は行わないこと。
-
11.1.2 感染症(5%以上)
細菌、真菌あるいはウイルスによる重篤な感染症(肺炎、敗血症、尿路感染症、単純疱疹等)があらわれることがある。また、B型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎やC型肝炎の悪化があらわれることがある。[8.1 参照][9.1.1 参照]
-
11.1.3 進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明)
本剤の治療期間中及び治療終了後は患者の状態を十分に観察し、意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状があらわれた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 11.1.4 BKウイルス腎症(頻度不明)
11.2 その他の副作用
5%以上 |
5%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
精神神経系 |
頭痛 |
痙攣、第3脳神経麻痺 |
|
眼 |
眼の異常感、複視、眼痛、光視症 |
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呼吸器 |
口腔咽頭痛、咳嗽、鼻漏、湿性咳嗽 |
痰貯留 |
鼻炎 |
循環器 |
高血圧・血圧上昇 |
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血管 |
肺塞栓症、血管炎、静脈血栓症 |
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血液 |
リンパ球数減少、白血球数増加、血小板数増加、白血球数減少 |
単球数減少、好中球数減少、好中球数増加 |
貧血 |
消化器 |
下痢 |
悪心 |
便秘 |
肝臓 |
血中LDH増加、AST増加、ALT増加、血中ALP増加、血中ビリルビン増加、γ-GTP増加 |
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泌尿器 |
尿中蛋白陽性 |
血中クレアチニン増加、血中尿素増加 |
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皮膚 |
そう痒症、発疹 |
術後創合併症、多毛症 |
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その他 |
発熱、C-反応性蛋白増加、悪寒、胸痛、血中トリグリセリド増加 |
けん怠感、下垂体の良性腫瘍、関節痛、筋肉痛、血中リン減少、血中アルブミン減少、尿中ブドウ糖陽性、抗体検査陽性、末梢性浮腫 |
疼痛、体重増加、高カリウム血症、高コレステロール血症 |
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
- 14.1.1 **1バイアルあたり日局注射用水2.5mLをゆっくり加え、激しい振とうを避けて溶解すること。
- 14.1.2 点滴静注を行う場合は、生理食塩液又は5%ブドウ糖液で25mL以上に希釈し、20~30分で投与する。また、溶液を混和する際は点滴バッグを激しく振とうしないこと。
- 14.1.3 本剤は蛋白製剤であるために、溶解後半透明の混濁がみられることがあるが、これにより本剤の薬効は影響を受けない。
- 14.1.4 外観に異常を認めた場合には使用しないこと。
- 14.1.5 他の製剤との混注は行わないこと。
- 14.1.6 溶解後は、速やかに使用すること。また、使用後の残液は微生物汚染のおそれがあるので再使用しないこと。