薬効分類名持効性HIVインテグラーゼ阻害剤
一般的名称カボテグラビル
ボカブリア水懸筋注400mg、ボカブリア水懸筋注600mg
ぼかぶりあすいけんきんちゅう400mg、ぼかぶりあすいけんきんちゅう600mg
VOCABRIA Aqueous Suspension for IM Injection, VOCABRIA Aqueous Suspension for IM Injection
製造販売元/ヴィーブヘルスケア株式会社、販売元/グラクソ・スミスクライン株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
リファブチン
[16.6.3 参照]
本剤の血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。
リファブチンがUGT1A1を誘導することにより、カボテグラビルの代謝が促進される。
メトトレキサート
[16.6.1 参照]
メトトレキサートの作用が増強するおそれがあるため、患者の状態を慎重に観察すること。
本剤のOAT1/OAT3の阻害作用により、メトトレキサートの血漿中濃度が上昇する可能性がある。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 リファンピシン、フェニトイン、ホスフェニトイン、フェノバルビタール、カルバマゼピンを投与中の患者[10.1 参照]
4. 効能又は効果
HIV-1感染症
5. 効能又は効果に関連する注意
- 5.1 本剤は、ウイルス学的失敗の経験がなく、切り替え前6ヵ月間以上においてウイルス学的抑制(ヒト免疫不全ウイルス[HIV]-1 RNA量が50copies/mL未満)が得られており、カボテグラビル及びリルピビリンに対する耐性関連変異を持たず、本剤への切り替えが適切であると判断される抗HIV薬既治療患者に使用すること。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照]
- 5.2 本剤の投与の前にカボテグラビル経口剤をリルピビリン経口剤との併用により1ヵ月間(少なくとも28日間)を目安に経口投与し、カボテグラビル及びリルピビリンに対する忍容性が確認された患者を対象とすること。
- 5.3 本剤による治療にあたっては、患者の治療歴及び可能な場合には薬剤耐性検査(遺伝子型解析あるいは表現型解析)を参考にすること。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈共通〉
- 7.1 本剤の投与スケジュールを遵守すること。投与スケジュールを遵守できなかった場合は、本剤の継続の可否も含め、治療法を再考すること。
- 7.2 本剤の初回投与は、カボテグラビル経口剤及びリルピビリン経口剤の投与最終日と同日に行うこと。
- 7.3 本剤の用法及び用量は、患者の状態及びリスク・ベネフィットを考慮して、医師が慎重に選択すること。[17.1.3 参照]
-
〈1ヵ月間隔投与〉
- 7.4 本剤の2回目以降の投与は、投与予定日の前後7日以内に投与すること。投与予定日の7日後までに投与できない場合は、代替としてカボテグラビル経口剤とリルピビリン経口剤を1日1回併用経口投与すること。経口剤による代替期間が2ヵ月間を超える場合は、他の抗HIV薬へ切り替えることを考慮すること。
-
7.5 代替経口投与後、本剤の1ヵ月間隔投与を再開する場合は、本剤最終投与からの期間に基づき、下表に従い再開すること。なお、本剤の投与再開は、代替経口投与最終日と同日に行うこと。
本剤最終投与からの期間
再開時の用法及び用量
2ヵ月以内
可能な限り早期にカボテグラビル400mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はカボテグラビル400mgを1ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
2ヵ月超
カボテグラビル600mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はカボテグラビル400mgを1ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
- 7.6 1ヵ月間隔投与から2ヵ月間隔投与に切り替える際は、カボテグラビル400mgを最終投与した1ヵ月後に、カボテグラビル600mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はカボテグラビル600mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与すること。
-
〈2ヵ月間隔投与〉
- 7.7 本剤の2回目以降の投与は、投与予定日の前後7日以内に投与すること。投与予定日の7日後までに投与できない場合は、代替としてカボテグラビル経口剤とリルピビリン経口剤を1日1回併用経口投与すること。経口剤による代替期間が2ヵ月間を超える場合は、他の抗HIV薬へ切り替えることを考慮すること。
-
7.8 代替経口投与後、本剤の2ヵ月間隔投与を再開する場合は、本剤最終投与からの期間に基づき、下表に従い再開すること。なお、本剤の投与再開は、代替経口投与最終日と同日に行うこと。
経口投与により代替した本剤投与
本剤最終投与からの期間
再開時の用法及び用量
本剤2回目
2ヵ月以内
可能な限り早期にカボテグラビル600mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はカボテグラビル600mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
2ヵ月超
カボテグラビル600mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開1ヵ月後にカボテグラビル600mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はカボテグラビル600mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
本剤3回目以降
3ヵ月以内
可能な限り早期にカボテグラビル600mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はカボテグラビル600mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
3ヵ月超
カボテグラビル600mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開1ヵ月後にカボテグラビル600mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はカボテグラビル600mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
- 7.9 2ヵ月間隔投与から1ヵ月間隔投与に切り替える際は、カボテグラビル600mgを最終投与した2ヵ月後に、カボテグラビル400mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はカボテグラビル400mgを1ヵ月に1回臀部筋肉内に投与すること。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤による治療は、抗HIV療法に十分な経験を持つ医師のもとで開始すること。
- 8.2 本剤は投与スケジュールが遵守されない場合、ウイルスの再増殖及び薬剤耐性リスクのおそれがあるため、投与スケジュールを遵守するよう患者に指導すること。
- 8.3 *本剤の使用に際しては、国内外のガイドライン等の最新の情報を参考に、患者又は患者に代わる適切な者に、次の事項についてよく説明し同意を得た後、使用すること。
- 8.4 肝機能障害があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行う等、観察を十分に行うこと。[11.1.1 参照]
- 8.5 本剤の投与を中止する場合は、以下の点に留意すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類:C)患者
重度(Child-Pugh分類:C)の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。[11.1.1 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤は投与後に長期間(12ヵ月以上)にわたって血中に残留する可能性があるため、妊娠した場合に胎児が本剤に曝露される可能性がある。動物実験(ラット)において、1000mg/kg/日(最大臨床用量におけるヒト曝露量の26倍)の経口投与時に、胎児体重の低値、分娩遅延、死産数の増加及び出生児の生存率低下が報告されている。また、動物実験(ラット)で胎盤通過性が認められている。[8.5 参照]
9.6 授乳婦
授乳を避けさせること。一般に、乳児へのHIV感染を防ぐため、あらゆる状況下においてHIVに感染した女性は授乳をすべきでない。また、本剤の最後の投与から長期間(12ヵ月以上)にわたって本剤が乳汁中に認められる可能性がある。動物実験(ラット)において、妊娠6日から分娩20日にカボテグラビルを経口投与したとき、生後10日の出生児血漿中に薬物が認められたことから、ヒトにおいても乳汁に移行する可能性がある。[8.5 参照]
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
10. 相互作用
- カボテグラビルは主にUGT1A1で代謝される。また、カボテグラビルはOAT1及びOAT3を阻害する。[8.5 参照],[16.4.1 参照],[16.7.1 参照]
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
本剤の血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤がUGT1A1を誘導することにより、本剤の代謝が促進される。 |
|
本剤の血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤がUGT1A1を誘導することにより、本剤の代謝が促進される。 |
|
本剤の血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤がUGT1A1を誘導することにより、本剤の代謝が促進される。 |
|
本剤の血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤がUGT1A1を誘導することにより、本剤の代謝が促進される。 |
|
本剤の血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤がUGT1A1を誘導することにより、本剤の代謝が促進される。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
リファブチン |
本剤の血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
リファブチンがUGT1A1を誘導することにより、カボテグラビルの代謝が促進される。 |
メトトレキサート |
メトトレキサートの作用が増強するおそれがあるため、患者の状態を慎重に観察すること。 |
本剤のOAT1/OAT3の阻害作用により、メトトレキサートの血漿中濃度が上昇する可能性がある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 肝機能障害(頻度不明)
AST、ALTの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。[8.4 参照],[9.3.1 参照]
-
11.1.2 薬剤性過敏症症候群(頻度不明)
重度又は発熱を伴う発疹、全身倦怠感、疲労、筋肉痛又は関節痛、水疱、口腔病変、結膜炎、顔面浮腫、肝炎、好酸球増加症又は血管性浮腫等があらわれた場合には投与を中止し、肝機能検査を行う等、患者の状態を十分に観察すること。
11.2 その他の副作用
10%以上 |
1~10%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
**精神・神経系 |
頭痛、不安、異常な夢、不眠症、浮動性めまい |
うつ病、傾眠 |
血管迷走神経性反応、自殺念慮、自殺企図 |
|
消化器 |
悪心、下痢 |
嘔吐、腹痛、鼓腸 |
||
皮膚 |
発疹 |
血管性浮腫、蕁麻疹 |
||
筋骨格 |
筋肉痛 |
|||
投与部位 |
注射部位反応(疼痛、結節、硬結) |
注射部位反応(不快感、腫脹、紅斑、そう痒感、内出血、熱感、血腫、知覚消失) |
注射部位反応(蜂巣炎、膿瘍、出血、変色) |
|
全身症状 |
発熱、疲労、無力症、倦怠感 |
|||
臨床検査 |
体重増加、トランスアミナーゼ上昇、リパーゼ増加 |
総ビリルビン上昇 |
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
14.2 薬剤投与時の注意
- 14.2.1 注射部位は、臀部の外側上部とすること。筋肉内にのみ投与し、静脈内には投与しないこと。
- 14.2.2 本剤とリルピビリン注射剤は、同日に臀部の筋肉の異なる部位(左右異なる側又は2cm以上間隔をあける)に投与すること。
- 14.2.3 本剤を投与する場合、21~23ゲージの注射針の使用が推奨される。なお、注射針の長さは、BMIを考慮し、臀部の筋肉に到達するものを用いること。
- 14.2.4 注射部位での薬物漏出を最小限に抑えるため、Z-track法を用いて投与する。皮膚を一方向へ約2.5cm強く引いて保持し、針を筋肉に達するまで深く刺入して投与し、抜針後、速やかに引いていた皮膚を戻すこと。なお、注射部位を押さえるが、もまないこと。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 リファンピシン、フェニトイン、ホスフェニトイン、フェノバルビタール、カルバマゼピンを投与中の患者[10.1 参照]
4. 効能又は効果
HIV-1感染症
5. 効能又は効果に関連する注意
- 5.1 本剤は、ウイルス学的失敗の経験がなく、切り替え前6ヵ月間以上においてウイルス学的抑制(ヒト免疫不全ウイルス[HIV]-1 RNA量が50copies/mL未満)が得られており、カボテグラビル及びリルピビリンに対する耐性関連変異を持たず、本剤への切り替えが適切であると判断される抗HIV薬既治療患者に使用すること。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照]
- 5.2 本剤の投与の前にカボテグラビル経口剤をリルピビリン経口剤との併用により1ヵ月間(少なくとも28日間)を目安に経口投与し、カボテグラビル及びリルピビリンに対する忍容性が確認された患者を対象とすること。
- 5.3 本剤による治療にあたっては、患者の治療歴及び可能な場合には薬剤耐性検査(遺伝子型解析あるいは表現型解析)を参考にすること。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈共通〉
- 7.1 本剤の投与スケジュールを遵守すること。投与スケジュールを遵守できなかった場合は、本剤の継続の可否も含め、治療法を再考すること。
- 7.2 本剤の初回投与は、カボテグラビル経口剤及びリルピビリン経口剤の投与最終日と同日に行うこと。
- 7.3 本剤の用法及び用量は、患者の状態及びリスク・ベネフィットを考慮して、医師が慎重に選択すること。[17.1.3 参照]
-
〈1ヵ月間隔投与〉
- 7.4 本剤の2回目以降の投与は、投与予定日の前後7日以内に投与すること。投与予定日の7日後までに投与できない場合は、代替としてカボテグラビル経口剤とリルピビリン経口剤を1日1回併用経口投与すること。経口剤による代替期間が2ヵ月間を超える場合は、他の抗HIV薬へ切り替えることを考慮すること。
-
7.5 代替経口投与後、本剤の1ヵ月間隔投与を再開する場合は、本剤最終投与からの期間に基づき、下表に従い再開すること。なお、本剤の投与再開は、代替経口投与最終日と同日に行うこと。
本剤最終投与からの期間
再開時の用法及び用量
2ヵ月以内
可能な限り早期にカボテグラビル400mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はカボテグラビル400mgを1ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
2ヵ月超
カボテグラビル600mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はカボテグラビル400mgを1ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
- 7.6 1ヵ月間隔投与から2ヵ月間隔投与に切り替える際は、カボテグラビル400mgを最終投与した1ヵ月後に、カボテグラビル600mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はカボテグラビル600mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与すること。
-
〈2ヵ月間隔投与〉
- 7.7 本剤の2回目以降の投与は、投与予定日の前後7日以内に投与すること。投与予定日の7日後までに投与できない場合は、代替としてカボテグラビル経口剤とリルピビリン経口剤を1日1回併用経口投与すること。経口剤による代替期間が2ヵ月間を超える場合は、他の抗HIV薬へ切り替えることを考慮すること。
-
7.8 代替経口投与後、本剤の2ヵ月間隔投与を再開する場合は、本剤最終投与からの期間に基づき、下表に従い再開すること。なお、本剤の投与再開は、代替経口投与最終日と同日に行うこと。
経口投与により代替した本剤投与
本剤最終投与からの期間
再開時の用法及び用量
本剤2回目
2ヵ月以内
可能な限り早期にカボテグラビル600mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はカボテグラビル600mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
2ヵ月超
カボテグラビル600mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開1ヵ月後にカボテグラビル600mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はカボテグラビル600mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
本剤3回目以降
3ヵ月以内
可能な限り早期にカボテグラビル600mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開以降はカボテグラビル600mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
3ヵ月超
カボテグラビル600mgを1回臀部筋肉内に投与して再開する。再開1ヵ月後にカボテグラビル600mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はカボテグラビル600mgを2ヵ月に1回臀部筋肉内に投与する。
- 7.9 2ヵ月間隔投与から1ヵ月間隔投与に切り替える際は、カボテグラビル600mgを最終投与した2ヵ月後に、カボテグラビル400mgを1回臀部筋肉内に投与し、以降はカボテグラビル400mgを1ヵ月に1回臀部筋肉内に投与すること。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤による治療は、抗HIV療法に十分な経験を持つ医師のもとで開始すること。
- 8.2 本剤は投与スケジュールが遵守されない場合、ウイルスの再増殖及び薬剤耐性リスクのおそれがあるため、投与スケジュールを遵守するよう患者に指導すること。
- 8.3 *本剤の使用に際しては、国内外のガイドライン等の最新の情報を参考に、患者又は患者に代わる適切な者に、次の事項についてよく説明し同意を得た後、使用すること。
- 8.4 肝機能障害があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行う等、観察を十分に行うこと。[11.1.1 参照]
- 8.5 本剤の投与を中止する場合は、以下の点に留意すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類:C)患者
重度(Child-Pugh分類:C)の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。[11.1.1 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤は投与後に長期間(12ヵ月以上)にわたって血中に残留する可能性があるため、妊娠した場合に胎児が本剤に曝露される可能性がある。動物実験(ラット)において、1000mg/kg/日(最大臨床用量におけるヒト曝露量の26倍)の経口投与時に、胎児体重の低値、分娩遅延、死産数の増加及び出生児の生存率低下が報告されている。また、動物実験(ラット)で胎盤通過性が認められている。[8.5 参照]
9.6 授乳婦
授乳を避けさせること。一般に、乳児へのHIV感染を防ぐため、あらゆる状況下においてHIVに感染した女性は授乳をすべきでない。また、本剤の最後の投与から長期間(12ヵ月以上)にわたって本剤が乳汁中に認められる可能性がある。動物実験(ラット)において、妊娠6日から分娩20日にカボテグラビルを経口投与したとき、生後10日の出生児血漿中に薬物が認められたことから、ヒトにおいても乳汁に移行する可能性がある。[8.5 参照]
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
10. 相互作用
- カボテグラビルは主にUGT1A1で代謝される。また、カボテグラビルはOAT1及びOAT3を阻害する。[8.5 参照],[16.4.1 参照],[16.7.1 参照]
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
本剤の血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤がUGT1A1を誘導することにより、本剤の代謝が促進される。 |
|
本剤の血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤がUGT1A1を誘導することにより、本剤の代謝が促進される。 |
|
本剤の血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤がUGT1A1を誘導することにより、本剤の代謝が促進される。 |
|
本剤の血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤がUGT1A1を誘導することにより、本剤の代謝が促進される。 |
|
本剤の血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤がUGT1A1を誘導することにより、本剤の代謝が促進される。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
リファブチン |
本剤の血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
リファブチンがUGT1A1を誘導することにより、カボテグラビルの代謝が促進される。 |
メトトレキサート |
メトトレキサートの作用が増強するおそれがあるため、患者の状態を慎重に観察すること。 |
本剤のOAT1/OAT3の阻害作用により、メトトレキサートの血漿中濃度が上昇する可能性がある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 肝機能障害(頻度不明)
AST、ALTの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。[8.4 参照],[9.3.1 参照]
-
11.1.2 薬剤性過敏症症候群(頻度不明)
重度又は発熱を伴う発疹、全身倦怠感、疲労、筋肉痛又は関節痛、水疱、口腔病変、結膜炎、顔面浮腫、肝炎、好酸球増加症又は血管性浮腫等があらわれた場合には投与を中止し、肝機能検査を行う等、患者の状態を十分に観察すること。
11.2 その他の副作用
10%以上 |
1~10%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
**精神・神経系 |
頭痛、不安、異常な夢、不眠症、浮動性めまい |
うつ病、傾眠 |
血管迷走神経性反応、自殺念慮、自殺企図 |
|
消化器 |
悪心、下痢 |
嘔吐、腹痛、鼓腸 |
||
皮膚 |
発疹 |
血管性浮腫、蕁麻疹 |
||
筋骨格 |
筋肉痛 |
|||
投与部位 |
注射部位反応(疼痛、結節、硬結) |
注射部位反応(不快感、腫脹、紅斑、そう痒感、内出血、熱感、血腫、知覚消失) |
注射部位反応(蜂巣炎、膿瘍、出血、変色) |
|
全身症状 |
発熱、疲労、無力症、倦怠感 |
|||
臨床検査 |
体重増加、トランスアミナーゼ上昇、リパーゼ増加 |
総ビリルビン上昇 |
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
14.2 薬剤投与時の注意
- 14.2.1 注射部位は、臀部の外側上部とすること。筋肉内にのみ投与し、静脈内には投与しないこと。
- 14.2.2 本剤とリルピビリン注射剤は、同日に臀部の筋肉の異なる部位(左右異なる側又は2cm以上間隔をあける)に投与すること。
- 14.2.3 本剤を投与する場合、21~23ゲージの注射針の使用が推奨される。なお、注射針の長さは、BMIを考慮し、臀部の筋肉に到達するものを用いること。
- 14.2.4 注射部位での薬物漏出を最小限に抑えるため、Z-track法を用いて投与する。皮膚を一方向へ約2.5cm強く引いて保持し、針を筋肉に達するまで深く刺入して投与し、抜針後、速やかに引いていた皮膚を戻すこと。なお、注射部位を押さえるが、もまないこと。