薬効分類名抗ウイルス化学療法剤
一般的名称ホスカルネットナトリウム水和物
点滴静注用ホスカビル注24mg/mL
てんてきじょうちゅうようほすかびるちゅう24mg/mL
Foscavir Infusion Solution 24mg/mL
製造販売元/クリニジェン株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
- 血清カルシウム濃度に影響を及ぼす薬剤
低カルシウム血症が起こることがある。
本剤のキレート作用により、低カルシウム血症を呈しやすくなる。
- 腎毒性を有する薬剤
腎障害を増強することがある。
相加的に副作用(腎障害)が増強する。
1. 警告
- 1.1 本剤の投与により腎障害があらわれるので、頻回に血清クレアチニン値等の腎機能検査を行い、腎機能に応じた用量調節を行うこと。[7.2 参照],[11.1.2 参照]
- 1.2 本剤は、電解質異常に伴う発作を誘発することがあるので、定期的に血清電解質を測定するなど、観察を十分に行い、慎重に投与すること。[8.2 参照],[11.1.4 参照]
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤に対し過敏症の既往歴のある患者[8.3 参照]
- 2.2 クレアチニンクリアランス値が、0.4mL/分/kg未満の患者[腎障害を増悪させることがある。][7.2 参照],[9.2.1 参照]
- 2.3 ペンタミジンイセチオン酸塩を投与中の患者[10.1 参照]
7. 用法及び用量に関連する注意
- 〈造血幹細胞移植患者におけるサイトメガロウイルス血症〉
-
〈効能共通〉
-
7.2 本剤の投与により重度の腎障害を起こすことがあるので、本剤投与中は、血清クレアチニン値を初期療法期には少なくとも隔日に、維持療法期では週に一度は測定し、腎機能に応じて投与量を調節すること。
なお、本剤投与中にクレアチニンクリアランス値が0.4mL/分/kg以下になった場合には休薬し、腎機能が回復するまで投与しないこと。[1.1 参照],[2.2 参照],[9.2.1 参照],[11.1.2 参照],[16.5 参照]-
腎機能に応じた1回投与量調節ガイド
-
〈後天性免疫不全症候群(エイズ)患者におけるサイトメガロウイルス網膜炎、造血幹細胞移植患者におけるサイトメガロウイルス感染症〉
初期療法:
クレアチニンクリアランス
(mL/分/kg)通常投与量 180mg/kg/日
点滴時間 1時間以上
点滴時間 2時間以上
1日3回(8時間毎)
1回投与量(mg/kg)1日2回(12時間毎)
1回投与量(mg/kg)>1.4
60
90
1.4≧ >1
45
70
1≧ >0.8
35
50
1日2回(12時間毎)
1回投与量(mg/kg)1日1回(24時間毎)
1回投与量(mg/kg)0.8≧ >0.6
40
80
0.6≧ >0.5
30
60
0.5≧ ≧0.4
25
50
0.4>
投与しないこと
維持療法:
クレアチニンクリアランス
(mL/分/kg)通常投与量 90mg/kg/日
通常投与量 120mg/kg/日
点滴時間 2時間以上
1日1回(24時間毎)1回投与量(mg/kg)
>1.4
90
120
1.4≧ >1
70
90
1≧ >0.8
50
65
2日に1回(48時間毎)1回投与量(mg/kg)
0.8≧ >0.6
80
105
0.6≧ >0.5
60
80
0.5≧ ≧0.4
50
65
0.4>
投与しないこと
-
〈造血幹細胞移植患者におけるサイトメガロウイルス血症〉
初期療法:
クレアチニンクリアランス
(mL/分/kg)通常投与量 120mg/kg/日
点滴時間 1時間以上
1日2回(12時間毎)1回投与量(mg/kg)
>1.4
60
1.4≧ >1
45
1≧ >0.8
35
0.8≧ >0.6
25
0.6≧ >0.5
20
0.5≧ ≧0.4
15
0.4>
投与しないこと
維持療法:
クレアチニンクリアランス
(mL/分/kg)通常投与量 90mg/kg/日
通常投与量 120mg/kg/日
点滴時間2時間以上
1日1回(24時間毎)1回投与量(mg/kg)
>1.4
90
120
1.4≧ >1
70
90
1≧ >0.8
50
65
2日に1回(48時間毎)1回投与量(mg/kg)
0.8≧ >0.6
80
105
0.6≧ >0.5
60
80
0.5≧ ≧0.4
50
65
0.4>
投与しないこと
-
〈造血幹細胞移植後のヒトヘルペスウイルス6脳炎〉
クレアチニンクリアランス
(mL/分/kg)通常投与量 180mg/kg/日
点滴時間 1時間以上
1日3回(8時間毎)1回投与量(mg/kg)
>1.4
60
1.4≧ >1
45
1≧ >0.8
35
0.8≧ >0.6
25
0.6≧ >0.5
20
0.5≧ ≧0.4
15
0.4>
投与しないこと
-
〈後天性免疫不全症候群(エイズ)患者におけるサイトメガロウイルス網膜炎、造血幹細胞移植患者におけるサイトメガロウイルス感染症〉
- 本用量調節ガイドを使用するには、クレアチニンクリアランス実測値(mL/分)を体重(kg)で除すか、血清クレアチニン値(mg/100mL)を用いて下記の計算式により、推定クレアチニンクリアランス値を求める。ただし、あくまでも推定値であるので、重症の腎障害症例においては必ずクレアチニンクリアランスを測定すること。
-
腎機能に応じた1回投与量調節ガイド
- 7.3 本剤の腎障害を軽減するため、本剤初回投与前及び毎回の点滴静注時には適切な水分補給を行うこと(通常、本剤初回投与前及びその後本剤を点滴静注する毎にあわせて生理食塩液0.5~1L/回、最大2.5L/日までを点滴静注する)。
- 7.4 利尿薬を併用する場合にはチアジド系利尿薬を用いる。
-
7.5 体重別標準的投与量
原薬:ホスカルネットナトリウム水和物、製剤:点滴静注用ホスカビル注24mg/mL 体重
初期投与量
維持投与量
1回投与量
投与時間
投与間隔
1回投与量
投与時間
原薬
製剤
原薬
製剤
40kg
2,400mg
3,600mg100mL
150mL1時間以上
2時間以上8時間毎
12時間毎3,600~
4,800mg150~
200mL2時間以上
50kg
3,000mg
4,500mg125mL
187.5mL1時間以上
2時間以上8時間毎
12時間毎4,500~
6,000mg187.5~
250mL2時間以上
60kg
3,600mg
5,400mg150mL
225mL1時間以上
2時間以上8時間毎
12時間毎5,400~
7,200mg225~
300mL2時間以上
70kg
4,200mg
6,300mg175mL
262.5mL1時間以上
2時間以上8時間毎
12時間毎6,300~
8,400mg262.5~
350mL2時間以上
80kg
4,800mg
7,200mg200mL
300mL1時間以上
2時間以上8時間毎
12時間毎7,200~
9,600mg300~
400mL2時間以上
90kg
5,400mg
8,100mg225mL
337.5mL1時間以上
2時間以上8時間毎
12時間毎8,100~
10,800mg337.5~
450mL2時間以上
100kg
6,000mg
9,000mg250mL
375mL1時間以上
2時間以上8時間毎
12時間毎9,000~
12,000mg375~
500mL2時間以上
-
7.2 本剤の投与により重度の腎障害を起こすことがあるので、本剤投与中は、血清クレアチニン値を初期療法期には少なくとも隔日に、維持療法期では週に一度は測定し、腎機能に応じて投与量を調節すること。
8. 重要な基本的注意
- 〈後天性免疫不全症候群(エイズ)患者におけるサイトメガロウイルス網膜炎〉
-
〈効能共通〉
- 8.2 本剤は体内の2価陽イオンとキレートを形成し、血清中のカルシウム、マグネシウム濃度の低下を来すとの報告がある。また、血清中カリウム濃度の低下を来すことが報告されているので、本剤投与中は、定期的に血清電解質を測定するなど観察を十分に行い、口周囲のヒリヒリ感、四肢のしびれ感、知覚異常等の発現又は電解質異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。[1.2 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.3 参照],[11.1.4 参照]
- 8.3 ショック等の重篤な過敏反応の発現を予測するため、十分な問診を行うこと。また、このような症状があらわれた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。[2.1 参照]
- 8.4 泌尿・生殖器に局所刺激性による刺激感、潰瘍があらわれることがあるので、排尿後は洗浄・清拭等により衛生状態に注意すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 低カルシウム血症、低マグネシウム血症、低カリウム血症等の電解質異常のある患者
本剤のキレート作用によりカルシウム及びマグネシウムの血清中濃度の低下をさらに増強することがある。また、血清中カリウム濃度をさらに低下させることがある。[8.2 参照]
-
9.1.2 中枢神経系に合併、既往のある患者
- (1) 中枢神経系に異常のある患者では、慎重に観察を行い、血清電解質の補正など適切な処置を行うこと。本剤による電解質異常により症状を悪化させることがある。[8.2 参照]
- (2) 中枢神経系疾患の既往歴のある患者では、精神神経系副作用の発現に注意すること。
-
9.1.3 心機能に異常のある患者
慎重に観察を行い、血清電解質の補正など適切な処置を行うこと。本剤による電解質異常により症状を悪化させることがある。[8.2 参照]
9.2 腎機能障害患者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で胎盤通過性が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ラット(75mg/kg投与)の乳汁中薬物濃度が母体血中濃度の3倍に達したとの報告がある。
9.7 小児等
9.8 高齢者
腎機能に注意し、慎重に投与量を設定すること。一般に腎機能が低下している場合が多い。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
腎障害の増強、低カルシウム血症が起こることがある。なお、海外で本剤とペンタミジンイセチオン酸塩(静注)との併用により、重篤な低カルシウム血症が発現し死亡した症例が報告されている。 |
相加的に副作用(腎障害、低カルシウム血症)が増強する。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.2 その他の副作用
10%以上 |
1~10%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
血液 |
貧血(28.7%)、血中ヘモグロビン減少、顆粒球減少 |
白血球減少、血小板減少 |
血栓症 |
白血球増多 |
循環器 |
高血圧、心電図異常、心悸亢進、浮腫、潮紅 |
徐脈、期外収縮、低血圧 |
心室性不整脈、QT間隔の延長 |
|
呼吸器 |
呼吸困難、喉頭炎 |
|||
過敏症 |
発疹、そう痒 |
|||
皮膚 |
皮膚潰瘍形成 |
皮膚障害、多汗 |
||
腎臓 |
クレアチニンクリアランス低下、血清クレアチニン上昇(18.6%)等の腎機能異常 |
尿毒症、排尿困難、尿道障害、多尿 |
蛋白尿、中毒性ネフロパシー、腎尿細管障害、夜間頻尿、抗利尿ホルモン異常 |
腎臓痛、尿崩症 |
代謝異常 |
アシドーシス、Al-P上昇 |
血液量過多、LDH上昇、体重減少、アミラーゼ上昇、CK上昇 |
||
電解質異常 |
低マグネシウム血症(14.4%)、低カリウム血症(13.8%)、低カルシウム血症(11.7%) |
低リン酸血症、高リン酸血症、低ナトリウム血症 |
高カルシウム血症 |
|
消化器 |
悪心(30.9%)・嘔吐(17.0%) |
下痢、食欲不振、腹痛、便秘、消化不良、味覚倒錯 |
腸炎、膵炎、鼓腸放屁、口渇、口内乾燥 |
|
精神神経系 |
知覚異常(12.2%)、頭痛(11.2%) |
めまい・眩暈、不随意筋収縮、無力症、錯乱、知覚減退、神経障害、抑うつ、不安、疲労、倦怠感、精神病、神経過敏、興奮、攻撃性、振戦、運動失調 |
緊張亢進、ジスキネジア、末梢神経障害、反射亢進、昏迷、協調異常、EEG異常、傾眠、健忘 |
|
泌尿・生殖器 |
局所刺激性による性器の刺激、陰茎潰瘍、外陰膣潰瘍 |
|||
肝臓 |
AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、A/G比異常 |
|||
筋肉 |
ミオパシー、筋炎、筋脱力、筋肉痛 |
|||
注射部位 |
注射部位の疼痛 |
注射部位の炎症 |
||
その他 |
発熱(10.6%) |
悪寒、感染症 |
視覚異常、疼痛、網膜剥離、複視、耳鳴、耳痛 |
1. 警告
- 1.1 本剤の投与により腎障害があらわれるので、頻回に血清クレアチニン値等の腎機能検査を行い、腎機能に応じた用量調節を行うこと。[7.2 参照],[11.1.2 参照]
- 1.2 本剤は、電解質異常に伴う発作を誘発することがあるので、定期的に血清電解質を測定するなど、観察を十分に行い、慎重に投与すること。[8.2 参照],[11.1.4 参照]
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤に対し過敏症の既往歴のある患者[8.3 参照]
- 2.2 クレアチニンクリアランス値が、0.4mL/分/kg未満の患者[腎障害を増悪させることがある。][7.2 参照],[9.2.1 参照]
- 2.3 ペンタミジンイセチオン酸塩を投与中の患者[10.1 参照]
7. 用法及び用量に関連する注意
- 〈造血幹細胞移植患者におけるサイトメガロウイルス血症〉
-
〈効能共通〉
-
7.2 本剤の投与により重度の腎障害を起こすことがあるので、本剤投与中は、血清クレアチニン値を初期療法期には少なくとも隔日に、維持療法期では週に一度は測定し、腎機能に応じて投与量を調節すること。
なお、本剤投与中にクレアチニンクリアランス値が0.4mL/分/kg以下になった場合には休薬し、腎機能が回復するまで投与しないこと。[1.1 参照],[2.2 参照],[9.2.1 参照],[11.1.2 参照],[16.5 参照]-
腎機能に応じた1回投与量調節ガイド
-
〈後天性免疫不全症候群(エイズ)患者におけるサイトメガロウイルス網膜炎、造血幹細胞移植患者におけるサイトメガロウイルス感染症〉
初期療法:
クレアチニンクリアランス
(mL/分/kg)通常投与量 180mg/kg/日
点滴時間 1時間以上
点滴時間 2時間以上
1日3回(8時間毎)
1回投与量(mg/kg)1日2回(12時間毎)
1回投与量(mg/kg)>1.4
60
90
1.4≧ >1
45
70
1≧ >0.8
35
50
1日2回(12時間毎)
1回投与量(mg/kg)1日1回(24時間毎)
1回投与量(mg/kg)0.8≧ >0.6
40
80
0.6≧ >0.5
30
60
0.5≧ ≧0.4
25
50
0.4>
投与しないこと
維持療法:
クレアチニンクリアランス
(mL/分/kg)通常投与量 90mg/kg/日
通常投与量 120mg/kg/日
点滴時間 2時間以上
1日1回(24時間毎)1回投与量(mg/kg)
>1.4
90
120
1.4≧ >1
70
90
1≧ >0.8
50
65
2日に1回(48時間毎)1回投与量(mg/kg)
0.8≧ >0.6
80
105
0.6≧ >0.5
60
80
0.5≧ ≧0.4
50
65
0.4>
投与しないこと
-
〈造血幹細胞移植患者におけるサイトメガロウイルス血症〉
初期療法:
クレアチニンクリアランス
(mL/分/kg)通常投与量 120mg/kg/日
点滴時間 1時間以上
1日2回(12時間毎)1回投与量(mg/kg)
>1.4
60
1.4≧ >1
45
1≧ >0.8
35
0.8≧ >0.6
25
0.6≧ >0.5
20
0.5≧ ≧0.4
15
0.4>
投与しないこと
維持療法:
クレアチニンクリアランス
(mL/分/kg)通常投与量 90mg/kg/日
通常投与量 120mg/kg/日
点滴時間2時間以上
1日1回(24時間毎)1回投与量(mg/kg)
>1.4
90
120
1.4≧ >1
70
90
1≧ >0.8
50
65
2日に1回(48時間毎)1回投与量(mg/kg)
0.8≧ >0.6
80
105
0.6≧ >0.5
60
80
0.5≧ ≧0.4
50
65
0.4>
投与しないこと
-
〈造血幹細胞移植後のヒトヘルペスウイルス6脳炎〉
クレアチニンクリアランス
(mL/分/kg)通常投与量 180mg/kg/日
点滴時間 1時間以上
1日3回(8時間毎)1回投与量(mg/kg)
>1.4
60
1.4≧ >1
45
1≧ >0.8
35
0.8≧ >0.6
25
0.6≧ >0.5
20
0.5≧ ≧0.4
15
0.4>
投与しないこと
-
〈後天性免疫不全症候群(エイズ)患者におけるサイトメガロウイルス網膜炎、造血幹細胞移植患者におけるサイトメガロウイルス感染症〉
- 本用量調節ガイドを使用するには、クレアチニンクリアランス実測値(mL/分)を体重(kg)で除すか、血清クレアチニン値(mg/100mL)を用いて下記の計算式により、推定クレアチニンクリアランス値を求める。ただし、あくまでも推定値であるので、重症の腎障害症例においては必ずクレアチニンクリアランスを測定すること。
-
腎機能に応じた1回投与量調節ガイド
- 7.3 本剤の腎障害を軽減するため、本剤初回投与前及び毎回の点滴静注時には適切な水分補給を行うこと(通常、本剤初回投与前及びその後本剤を点滴静注する毎にあわせて生理食塩液0.5~1L/回、最大2.5L/日までを点滴静注する)。
- 7.4 利尿薬を併用する場合にはチアジド系利尿薬を用いる。
-
7.5 体重別標準的投与量
原薬:ホスカルネットナトリウム水和物、製剤:点滴静注用ホスカビル注24mg/mL 体重
初期投与量
維持投与量
1回投与量
投与時間
投与間隔
1回投与量
投与時間
原薬
製剤
原薬
製剤
40kg
2,400mg
3,600mg100mL
150mL1時間以上
2時間以上8時間毎
12時間毎3,600~
4,800mg150~
200mL2時間以上
50kg
3,000mg
4,500mg125mL
187.5mL1時間以上
2時間以上8時間毎
12時間毎4,500~
6,000mg187.5~
250mL2時間以上
60kg
3,600mg
5,400mg150mL
225mL1時間以上
2時間以上8時間毎
12時間毎5,400~
7,200mg225~
300mL2時間以上
70kg
4,200mg
6,300mg175mL
262.5mL1時間以上
2時間以上8時間毎
12時間毎6,300~
8,400mg262.5~
350mL2時間以上
80kg
4,800mg
7,200mg200mL
300mL1時間以上
2時間以上8時間毎
12時間毎7,200~
9,600mg300~
400mL2時間以上
90kg
5,400mg
8,100mg225mL
337.5mL1時間以上
2時間以上8時間毎
12時間毎8,100~
10,800mg337.5~
450mL2時間以上
100kg
6,000mg
9,000mg250mL
375mL1時間以上
2時間以上8時間毎
12時間毎9,000~
12,000mg375~
500mL2時間以上
-
7.2 本剤の投与により重度の腎障害を起こすことがあるので、本剤投与中は、血清クレアチニン値を初期療法期には少なくとも隔日に、維持療法期では週に一度は測定し、腎機能に応じて投与量を調節すること。
8. 重要な基本的注意
- 〈後天性免疫不全症候群(エイズ)患者におけるサイトメガロウイルス網膜炎〉
-
〈効能共通〉
- 8.2 本剤は体内の2価陽イオンとキレートを形成し、血清中のカルシウム、マグネシウム濃度の低下を来すとの報告がある。また、血清中カリウム濃度の低下を来すことが報告されているので、本剤投与中は、定期的に血清電解質を測定するなど観察を十分に行い、口周囲のヒリヒリ感、四肢のしびれ感、知覚異常等の発現又は電解質異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。[1.2 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.3 参照],[11.1.4 参照]
- 8.3 ショック等の重篤な過敏反応の発現を予測するため、十分な問診を行うこと。また、このような症状があらわれた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。[2.1 参照]
- 8.4 泌尿・生殖器に局所刺激性による刺激感、潰瘍があらわれることがあるので、排尿後は洗浄・清拭等により衛生状態に注意すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 低カルシウム血症、低マグネシウム血症、低カリウム血症等の電解質異常のある患者
本剤のキレート作用によりカルシウム及びマグネシウムの血清中濃度の低下をさらに増強することがある。また、血清中カリウム濃度をさらに低下させることがある。[8.2 参照]
-
9.1.2 中枢神経系に合併、既往のある患者
- (1) 中枢神経系に異常のある患者では、慎重に観察を行い、血清電解質の補正など適切な処置を行うこと。本剤による電解質異常により症状を悪化させることがある。[8.2 参照]
- (2) 中枢神経系疾患の既往歴のある患者では、精神神経系副作用の発現に注意すること。
-
9.1.3 心機能に異常のある患者
慎重に観察を行い、血清電解質の補正など適切な処置を行うこと。本剤による電解質異常により症状を悪化させることがある。[8.2 参照]
9.2 腎機能障害患者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で胎盤通過性が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ラット(75mg/kg投与)の乳汁中薬物濃度が母体血中濃度の3倍に達したとの報告がある。
9.7 小児等
9.8 高齢者
腎機能に注意し、慎重に投与量を設定すること。一般に腎機能が低下している場合が多い。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
腎障害の増強、低カルシウム血症が起こることがある。なお、海外で本剤とペンタミジンイセチオン酸塩(静注)との併用により、重篤な低カルシウム血症が発現し死亡した症例が報告されている。 |
相加的に副作用(腎障害、低カルシウム血症)が増強する。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.2 その他の副作用
10%以上 |
1~10%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
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血液 |
貧血(28.7%)、血中ヘモグロビン減少、顆粒球減少 |
白血球減少、血小板減少 |
血栓症 |
白血球増多 |
循環器 |
高血圧、心電図異常、心悸亢進、浮腫、潮紅 |
徐脈、期外収縮、低血圧 |
心室性不整脈、QT間隔の延長 |
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呼吸器 |
呼吸困難、喉頭炎 |
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過敏症 |
発疹、そう痒 |
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皮膚 |
皮膚潰瘍形成 |
皮膚障害、多汗 |
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腎臓 |
クレアチニンクリアランス低下、血清クレアチニン上昇(18.6%)等の腎機能異常 |
尿毒症、排尿困難、尿道障害、多尿 |
蛋白尿、中毒性ネフロパシー、腎尿細管障害、夜間頻尿、抗利尿ホルモン異常 |
腎臓痛、尿崩症 |
代謝異常 |
アシドーシス、Al-P上昇 |
血液量過多、LDH上昇、体重減少、アミラーゼ上昇、CK上昇 |
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電解質異常 |
低マグネシウム血症(14.4%)、低カリウム血症(13.8%)、低カルシウム血症(11.7%) |
低リン酸血症、高リン酸血症、低ナトリウム血症 |
高カルシウム血症 |
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消化器 |
悪心(30.9%)・嘔吐(17.0%) |
下痢、食欲不振、腹痛、便秘、消化不良、味覚倒錯 |
腸炎、膵炎、鼓腸放屁、口渇、口内乾燥 |
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精神神経系 |
知覚異常(12.2%)、頭痛(11.2%) |
めまい・眩暈、不随意筋収縮、無力症、錯乱、知覚減退、神経障害、抑うつ、不安、疲労、倦怠感、精神病、神経過敏、興奮、攻撃性、振戦、運動失調 |
緊張亢進、ジスキネジア、末梢神経障害、反射亢進、昏迷、協調異常、EEG異常、傾眠、健忘 |
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泌尿・生殖器 |
局所刺激性による性器の刺激、陰茎潰瘍、外陰膣潰瘍 |
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肝臓 |
AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、A/G比異常 |
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筋肉 |
ミオパシー、筋炎、筋脱力、筋肉痛 |
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注射部位 |
注射部位の疼痛 |
注射部位の炎症 |
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その他 |
発熱(10.6%) |
悪寒、感染症 |
視覚異常、疼痛、網膜剥離、複視、耳鳴、耳痛 |