薬効分類名抗ウイルス化学療法剤
一般的名称テノホビル アラフェナミドフマル酸塩
ベムリディ錠25mg
べむりでぃじょう25mg
VEMLIDY Tablets 25mg
製造販売元/ギリアド・サイエンシズ株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
リファブチン
テノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。
P-gpの誘導作用により、テノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下するおそれがある。
カルバマゼピン
フェノバルビタール
フェニトイン
ホスフェニトイン
[16.7.2 参照]
テノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。
P-gpの誘導作用により、テノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下するおそれがある。
アシクロビル
バラシクロビル塩酸塩
ガンシクロビル
バルガンシクロビル塩酸塩
[8.3 参照],[9.1.3 参照],[11.1.1 参照],[16.6.2 参照]
これらの薬剤又は本剤の血中濃度が上昇し、有害事象を増強する可能性がある。
尿細管への能動輸送により排泄される薬剤と併用する場合、排泄経路の競合により排泄が遅延するため。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 次の薬剤を投与中の患者:リファンピシン、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品[10.1 参照]
4. 効能又は効果
B型肝炎ウイルスの増殖を伴い肝機能の異常が確認されたB型慢性肝疾患におけるB型肝炎ウイルスの増殖抑制
6. 用法及び用量
通常、成人にはテノホビル アラフェナミドとして1回25mgを1日1回経口投与する。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 本剤の投与期間、併用薬等については、国内外のガイドライン等を参考にすること。
- 7.2 本剤の有効成分であるテノホビル アラフェナミドの他、テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩を含む製剤と併用しないこと。
- 7.3 **本剤投与後、クレアチニン・クリアランスが15mL/分未満に低下した場合は、維持血液透析を行っている患者を除き、投与の中止を考慮すること。なお、透析日に本剤を投与する際は、透析後に1日用量を投与すること。[8.3 参照],[9.1.3 参照],[9.2.1 参照],[11.1.1 参照],[16.6.2 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤によるB型慢性肝疾患の治療は、投与中のみでなく投与終了後も十分な経過観察が必要であり、経過に応じて適切な処置が必要なため、B型慢性肝疾患の治療に十分な知識と経験を持つ医師のもとで開始すること。[1 参照],[8.2 参照]
- 8.2 本剤は、投与中止により肝機能の悪化又は肝炎の重症化を起こすことがある。本内容を患者に説明し、患者が自己の判断で投与を中止しないように十分指導すること。[1 参照],[8.1 参照]
- 8.3 **投与開始時に、クレアチニン・クリアランスを測定するなど、腎機能障害の有無に注意すること。クレアチニン・クリアランスが15mL/分以上であること又は維持血液透析を行っていることを確認すること。また、本剤投与後も定期的な検査等により患者の状態を注意深く確認すること。[7.3 参照],[9.1.3 参照],[9.2.1 参照],[10.2 参照],[11.1.1 参照],[16.6.2 参照]
- 8.4 本剤の投与を開始する前にHIV感染の有無を確認すること。[9.1.1 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)/B型肝炎ウイルス(HBV)重複感染患者
本剤のみの投与は避けること。薬剤耐性HIVが出現する可能性がある。[8.4 参照]
-
9.1.2 病的骨折の既往のある患者又はその他の慢性骨疾患を有する患者
観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど適切な処置を行うこと。成人B型慢性肝疾患患者に対する本剤の48週間投与により、腰痛と寛骨の骨密度の低下が認められている。主な骨密度の低下は、腰椎と寛骨で投与開始後24週時にかけて発現した。
-
9.1.3 腎機能障害のリスクを有する患者
血清リンの検査も実施すること。[7.3 参照],[8.3 参照],[10.2 参照],[11.1.1 参照],[16.6.2 参照]
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 **末期腎不全患者
テノホビルの血中濃度が上昇する。維持血液透析を行っていない末期腎不全患者(クレアチニン・クリアランスが15mL/分未満)を対象とした臨床試験は実施していない。[7.3 参照],[8.3 参照],[9.1.3 参照],[10.2 参照],[11.1.1 参照],[16.6.2 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物試験でテノホビルの乳汁への移行が報告されており、テノホビル アラフェナミドのヒト乳汁への移行の有無については不明である。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下しており、合併症や併用薬の使用が多くみられる。
10. 相互作用
- 本剤はP糖蛋白(P-gp)の基質である。[16.7.1 参照]
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
リファブチン |
テノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
P-gpの誘導作用により、テノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下するおそれがある。 |
カルバマゼピン |
テノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
P-gpの誘導作用により、テノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下するおそれがある。 |
アシクロビル |
これらの薬剤又は本剤の血中濃度が上昇し、有害事象を増強する可能性がある。 |
尿細管への能動輸送により排泄される薬剤と併用する場合、排泄経路の競合により排泄が遅延するため。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 腎不全等の重度の腎機能障害(頻度不明)
腎機能不全、腎不全、急性腎不全、近位腎尿細管機能障害、ファンコニー症候群、急性腎尿細管壊死、腎性尿崩症、腎炎等の重度の腎機能障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行う等観察を十分に行い、臨床検査値に異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。特に腎機能障害の既往がある患者や腎毒性のある薬剤が投与されている患者では注意すること。[7.3 参照],[8.3 参照],[9.1.3 参照],[10.2 参照],[16.6.2 参照]
- 11.1.2 乳酸アシドーシス及び脂肪沈着による重度の肝腫大(脂肪肝)(頻度不明)
11.2 その他の副作用
1%以上 |
0.5%以上1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
消化器 |
悪心、腹部膨満 |
消化不良、下痢、放屁、上腹部痛、便秘 |
|
一般・全身障害及び投与部位の状態 |
疲労 |
||
臨床検査 |
ALT増加 |
||
筋・骨格系 |
関節痛 |
||
神経系 |
頭痛 |
浮動性めまい |
|
精神系 |
不眠症 |
||
皮膚及び皮下組織 |
そう痒症、発疹 |
血管性浮腫、蕁麻疹 |
13. 過量投与
-
13.1 処置
テノホビルは血液透析により約54%が除去される。1)
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 次の薬剤を投与中の患者:リファンピシン、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品[10.1 参照]
4. 効能又は効果
B型肝炎ウイルスの増殖を伴い肝機能の異常が確認されたB型慢性肝疾患におけるB型肝炎ウイルスの増殖抑制
6. 用法及び用量
通常、成人にはテノホビル アラフェナミドとして1回25mgを1日1回経口投与する。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 本剤の投与期間、併用薬等については、国内外のガイドライン等を参考にすること。
- 7.2 本剤の有効成分であるテノホビル アラフェナミドの他、テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩を含む製剤と併用しないこと。
- 7.3 **本剤投与後、クレアチニン・クリアランスが15mL/分未満に低下した場合は、維持血液透析を行っている患者を除き、投与の中止を考慮すること。なお、透析日に本剤を投与する際は、透析後に1日用量を投与すること。[8.3 参照],[9.1.3 参照],[9.2.1 参照],[11.1.1 参照],[16.6.2 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤によるB型慢性肝疾患の治療は、投与中のみでなく投与終了後も十分な経過観察が必要であり、経過に応じて適切な処置が必要なため、B型慢性肝疾患の治療に十分な知識と経験を持つ医師のもとで開始すること。[1 参照],[8.2 参照]
- 8.2 本剤は、投与中止により肝機能の悪化又は肝炎の重症化を起こすことがある。本内容を患者に説明し、患者が自己の判断で投与を中止しないように十分指導すること。[1 参照],[8.1 参照]
- 8.3 **投与開始時に、クレアチニン・クリアランスを測定するなど、腎機能障害の有無に注意すること。クレアチニン・クリアランスが15mL/分以上であること又は維持血液透析を行っていることを確認すること。また、本剤投与後も定期的な検査等により患者の状態を注意深く確認すること。[7.3 参照],[9.1.3 参照],[9.2.1 参照],[10.2 参照],[11.1.1 参照],[16.6.2 参照]
- 8.4 本剤の投与を開始する前にHIV感染の有無を確認すること。[9.1.1 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)/B型肝炎ウイルス(HBV)重複感染患者
本剤のみの投与は避けること。薬剤耐性HIVが出現する可能性がある。[8.4 参照]
-
9.1.2 病的骨折の既往のある患者又はその他の慢性骨疾患を有する患者
観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤の投与を中止するなど適切な処置を行うこと。成人B型慢性肝疾患患者に対する本剤の48週間投与により、腰痛と寛骨の骨密度の低下が認められている。主な骨密度の低下は、腰椎と寛骨で投与開始後24週時にかけて発現した。
-
9.1.3 腎機能障害のリスクを有する患者
血清リンの検査も実施すること。[7.3 参照],[8.3 参照],[10.2 参照],[11.1.1 参照],[16.6.2 参照]
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 **末期腎不全患者
テノホビルの血中濃度が上昇する。維持血液透析を行っていない末期腎不全患者(クレアチニン・クリアランスが15mL/分未満)を対象とした臨床試験は実施していない。[7.3 参照],[8.3 参照],[9.1.3 参照],[10.2 参照],[11.1.1 参照],[16.6.2 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物試験でテノホビルの乳汁への移行が報告されており、テノホビル アラフェナミドのヒト乳汁への移行の有無については不明である。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下しており、合併症や併用薬の使用が多くみられる。
10. 相互作用
- 本剤はP糖蛋白(P-gp)の基質である。[16.7.1 参照]
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
リファブチン |
テノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
P-gpの誘導作用により、テノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下するおそれがある。 |
カルバマゼピン |
テノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。 |
P-gpの誘導作用により、テノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下するおそれがある。 |
アシクロビル |
これらの薬剤又は本剤の血中濃度が上昇し、有害事象を増強する可能性がある。 |
尿細管への能動輸送により排泄される薬剤と併用する場合、排泄経路の競合により排泄が遅延するため。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 腎不全等の重度の腎機能障害(頻度不明)
腎機能不全、腎不全、急性腎不全、近位腎尿細管機能障害、ファンコニー症候群、急性腎尿細管壊死、腎性尿崩症、腎炎等の重度の腎機能障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行う等観察を十分に行い、臨床検査値に異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。特に腎機能障害の既往がある患者や腎毒性のある薬剤が投与されている患者では注意すること。[7.3 参照],[8.3 参照],[9.1.3 参照],[10.2 参照],[16.6.2 参照]
- 11.1.2 乳酸アシドーシス及び脂肪沈着による重度の肝腫大(脂肪肝)(頻度不明)
11.2 その他の副作用
1%以上 |
0.5%以上1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
消化器 |
悪心、腹部膨満 |
消化不良、下痢、放屁、上腹部痛、便秘 |
|
一般・全身障害及び投与部位の状態 |
疲労 |
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臨床検査 |
ALT増加 |
||
筋・骨格系 |
関節痛 |
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神経系 |
頭痛 |
浮動性めまい |
|
精神系 |
不眠症 |
||
皮膚及び皮下組織 |
そう痒症、発疹 |
血管性浮腫、蕁麻疹 |
13. 過量投与
-
13.1 処置
テノホビルは血液透析により約54%が除去される。1)