薬効分類名15員環マクロライド系抗生物質製剤
一般的名称アジスロマイシン水和物
ジスロマック点滴静注用500mg
じすろまっくてんてきじょうちゅうよう500mg
ZITHROMAC Intravenous use
製造販売元/ファイザー株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
ワルファリン
国際標準化プロトロンビン比上昇の報告がある,。
マクロライド系薬剤はワルファリンの肝臓における主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、ワルファリンの作用が増強することがあるが、アジスロマイシンでの機序の詳細は明らかではない。
シクロスポリン
シクロスポリンの最高血中濃度の上昇及び血中濃度半減期の延長の報告がある。
マクロライド系薬剤はシクロスポリンの主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、シクロスポリンの血中濃度が上昇することがあるが、アジスロマイシンでの機序の詳細は明らかではない。
ネルフィナビル
アジスロマイシン錠の1200mg投与で、アジスロマイシンの濃度・時間曲線下面積(AUC)及び平均最高血中濃度の上昇の報告がある。
機序不明
ジゴキシン
アジスロマイシンとの併用により、ジゴキシン中毒の発現リスク上昇の報告がある。
P-糖蛋白質を介したジゴキシンの輸送が阻害されることにより、ジゴキシンの血中濃度が上昇することを示唆した報告があるが、アジスロマイシンでの機序の詳細は明らかではない。
ベネトクラクス
ベネトクラクスの効果が減弱するおそれがあるので、併用を避けることが望ましい。
機序は不明であるが、ベネトクラクスの血中濃度が低下する可能性がある。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
6. 用法及び用量
成人にはアジスロマイシンとして500mg(力価)を1日1回、2時間かけて点滴静注する。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈効能共通〉
- 7.1 本剤の投与期間として5日間を超える投与経験は少ないことから、投与期間が5日を超える場合は、経過観察を十分行うこと。
- 7.2 臨床症状の改善など経口投与可能と医師が判断した場合は、アジスロマイシン錠に切り替えることができる。本剤からアジスロマイシン錠へ切り替え、総投与期間が10日を超える場合は、経過観察を十分行うこと。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照]
-
〈肺炎〉
- 7.3 アジスロマイシン注射剤からアジスロマイシン錠に切り替えた臨床試験は、医師が経口投与可能と判断した時点で、アジスロマイシン注射剤からアジスロマイシン錠500mg(力価)を1日1回投与に切り替え、本剤の投与期間は2~5日間、総投与期間は合計7~10日間で実施され、総投与期間として10日間を超える投与経験は少ない。[17.1.1 参照]
-
〈骨盤内炎症性疾患〉
- 7.4 アジスロマイシン注射剤からアジスロマイシン錠に切り替えた臨床試験は、医師が経口投与可能と判断した時点で、アジスロマイシン注射剤からアジスロマイシン錠250mg(力価)を1日1回投与に切り替え、本剤の投与期間は1~2日間、総投与期間は合計7日間で実施され、総投与期間として7日間を超える投与経験はない。[17.1.3 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
- 8.2 アナフィラキシー・ショックがあらわれるおそれがあるので、アレルギー既往歴、薬物過敏症等について十分な問診を行うこと。[11.1.1 参照]
- 8.3 本剤の使用にあたっては、事前に患者に対して、次の点を指導すること。[11.1.2 参照]
- 8.4 意識障害等があらわれることがあるので、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分に説明すること。
- 8.5 アジスロマイシンは組織内半減期が長いことから、投与終了数日後においても副作用が発現する可能性があるので、観察を十分に行うなど注意すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1 他のマクロライド系又はケトライド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
-
9.1.2 心疾患のある患者
QT延長、心室性頻脈(Torsade de pointesを含む)を起こすことがある。[11.1.8 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の一般状態に注意して投与すること。アジスロマイシン経口剤の一般感染症の臨床試験成績から、高齢者において認められた副作用の種類及び副作用発現率は、非高齢者と同様であったが、一般に高齢者では、生理機能が低下しており、血中・組織内濃度が高くなることがある。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
ワルファリン |
マクロライド系薬剤はワルファリンの肝臓における主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、ワルファリンの作用が増強することがあるが、アジスロマイシンでの機序の詳細は明らかではない。 |
|
シクロスポリン |
シクロスポリンの最高血中濃度の上昇及び血中濃度半減期の延長の報告がある6) 。 |
マクロライド系薬剤はシクロスポリンの主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、シクロスポリンの血中濃度が上昇することがあるが、アジスロマイシンでの機序の詳細は明らかではない。 |
ネルフィナビル |
アジスロマイシン錠の1200mg投与で、アジスロマイシンの濃度・時間曲線下面積(AUC)及び平均最高血中濃度の上昇の報告がある7) 。 |
機序不明 |
ジゴキシン |
アジスロマイシンとの併用により、ジゴキシン中毒の発現リスク上昇の報告がある8) 。 |
P-糖蛋白質を介したジゴキシンの輸送が阻害されることにより、ジゴキシンの血中濃度が上昇することを示唆した報告があるが、アジスロマイシンでの機序の詳細は明らかではない。 |
ベネトクラクス |
ベネトクラクスの効果が減弱するおそれがあるので、併用を避けることが望ましい。 |
機序は不明であるが、ベネトクラクスの血中濃度が低下する可能性がある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)
呼吸困難、喘鳴、血管浮腫等を起こすことがある。また、アジスロマイシンは組織内半減期が長いことから、これらの副作用の治療中止後に再発する可能性があるので注意すること。[8.2 参照]
-
11.1.2 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)、急性汎発性発疹性膿疱症(頻度不明)
異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。これらの副作用はアジスロマイシンの投与中又は投与終了後1週間以内に発現しているので、投与終了後も注意すること。また、アジスロマイシンは組織内半減期が長いことから、これらの副作用の治療中止後に再発する可能性があるので注意すること。[8.3 参照]
-
11.1.3 薬剤性過敏症症候群(頻度不明)
初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること9) 。
- 11.1.4 肝炎(頻度不明)、肝機能障害(頻度不明)、黄疸(頻度不明)、肝不全(頻度不明)
-
11.1.5 急性腎障害(頻度不明)
乏尿等の症状や血中クレアチニン値上昇等の腎機能低下所見が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
-
11.1.6 偽膜性大腸炎(頻度不明)、出血性大腸炎(頻度不明)
偽膜性大腸炎、出血性大腸炎等の重篤な大腸炎があらわれることがあるので、腹痛、頻回の下痢、血便等があらわれた場合にはただちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
-
11.1.7 間質性肺炎(頻度不明)、好酸球性肺炎(頻度不明)
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
-
11.1.8 QT延長(頻度不明)、心室性頻脈(Torsade de pointesを含む)(頻度不明)
QT延長等の心疾患のある患者には特に注意すること。[9.1.2 参照]
- 11.1.9 白血球減少(頻度不明)、顆粒球減少(頻度不明)、血小板減少(頻度不明)
-
11.1.10 横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。
11.2 その他の副作用
1%以上a) |
0.1~1%未満a) |
0.1%未満a) |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
皮膚 |
発疹、蕁麻疹、そう痒症 |
アトピー性皮膚炎増悪 |
光線過敏性反応、紅斑、水疱、皮膚剥離、多形紅斑、寝汗、多汗症、皮膚乾燥、皮膚変色、脱毛 |
|
血液 |
好酸球数増加 |
白血球数減少 |
血小板数増加、好塩基球数増加、顆粒球数減少、プロトロンビン時間延長、血小板数減少 |
貧血、リンパ球数減少、ヘモグロビン減少、白血球数増加 |
血管障害 |
血栓性静脈炎 |
潮紅 |
||
循環器 |
血圧低下、動悸、血圧上昇 |
|||
肝臓 |
ALT増加 |
AST増加、ALP増加、γ-GTP増加、LDH増加、肝機能検査異常 |
血中ビリルビン増加 |
|
腎臓 |
BUN増加、尿中蛋白陽性 |
クレアチニン増加、腎臓痛、排尿困難、尿潜血陽性、頻尿 |
||
消化器 |
下痢 |
腹痛、悪心、嘔吐、腹部不快感、腹部膨満 |
便秘、口内炎、消化不良、食欲不振、鼓腸放屁、口唇のあれ、黒毛舌、舌炎、舌苔、腹鳴 |
舌変色、口・舌のしびれ感、おくび、胃炎、口内乾燥、唾液増加、膵炎、アフタ性口内炎、口腔内不快感、消化管障害、口唇炎 |
精神・神経系 |
頭痛、めまい、灼熱感、傾眠、味覚異常、感覚鈍麻、不眠症 |
失神、痙攣、振戦、激越、嗅覚異常、無嗅覚、神経過敏、不安、錯感覚、攻撃性 |
||
感染症 |
カンジダ症 |
胃腸炎 |
真菌感染、咽頭炎、皮膚感染、肺炎、β溶血性レンサ球菌感染、膣炎 |
|
眼 |
結膜炎、眼瞼浮腫、霧視、ぶどう膜炎、眼痛、視力障害 |
|||
筋骨格系 |
筋肉痛、関節痛、頚部痛、背部痛、四肢痛、関節腫脹 |
|||
呼吸器 |
咳嗽、呼吸困難、嗄声 |
鼻出血、アレルギー性鼻炎、くしゃみ、ラ音、気管障害、低音性連続性ラ音、鼻部障害、鼻閉、鼻漏、羊鳴性気管支音、痰貯留 |
||
耳 |
耳痛、難聴、耳鳴、聴力低下、耳の障害 |
|||
生殖器 |
卵巣嚢腫 |
精巣痛、不正子宮出血 |
||
代謝 |
血中カリウム減少、血中カリウム増加 |
脱水、血中重炭酸塩減少、低カリウム血症 |
||
注入部位 |
疼痛 |
血管外漏出、紅斑 |
||
その他 |
発熱、口渇、気分不良、倦怠感、浮遊感 |
胸痛、無力症、浮腫、低体温、不整脈、咽喉頭異物感、局所腫脹、粘膜異常感覚、疼痛、疲労 |
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
-
14.1.1 *本剤に注射用水4.8mLを加えて完全に溶解したことを確認し(100mg/mL)、輸液500mLを用いて希釈する(1mg/mL)。
100mg/mL溶液を調製の際には、注射用水以外での調製データはないことから、注射用水以外の溶液を使用しないこと。
1mg/mLに希釈する際には、5%ブドウ糖注射液等の配合変化がないことが確認されている輸液を用いること。
国内第Ⅰ相試験で、投与液濃度が2mg/mLの場合、注射部位疼痛の発現頻度が上昇したため、原則として1mg/mLを超える濃度で投与しないこと。また、外国第Ⅰ相試験で投与液濃度が2mg/mLを超えた場合、注射部位疼痛及び注射部位反応の発現頻度が上昇するとの報告がある。 - 14.1.2 本瓶は内容が減圧になっているので、容易に注射用水を注入することができる。万一、通常の操作で溶解液が入らない場合は、外気が入っている可能性があるので使用しないこと。
- 14.1.3 溶解後は速やかに使用すること。
14.2 薬剤投与時の注意
本剤は、2時間かけて点滴静注すること。なお、急速静注(ボーラス)は行わないこと。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
6. 用法及び用量
成人にはアジスロマイシンとして500mg(力価)を1日1回、2時間かけて点滴静注する。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈効能共通〉
- 7.1 本剤の投与期間として5日間を超える投与経験は少ないことから、投与期間が5日を超える場合は、経過観察を十分行うこと。
- 7.2 臨床症状の改善など経口投与可能と医師が判断した場合は、アジスロマイシン錠に切り替えることができる。本剤からアジスロマイシン錠へ切り替え、総投与期間が10日を超える場合は、経過観察を十分行うこと。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照]
-
〈肺炎〉
- 7.3 アジスロマイシン注射剤からアジスロマイシン錠に切り替えた臨床試験は、医師が経口投与可能と判断した時点で、アジスロマイシン注射剤からアジスロマイシン錠500mg(力価)を1日1回投与に切り替え、本剤の投与期間は2~5日間、総投与期間は合計7~10日間で実施され、総投与期間として10日間を超える投与経験は少ない。[17.1.1 参照]
-
〈骨盤内炎症性疾患〉
- 7.4 アジスロマイシン注射剤からアジスロマイシン錠に切り替えた臨床試験は、医師が経口投与可能と判断した時点で、アジスロマイシン注射剤からアジスロマイシン錠250mg(力価)を1日1回投与に切り替え、本剤の投与期間は1~2日間、総投与期間は合計7日間で実施され、総投与期間として7日間を超える投与経験はない。[17.1.3 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
- 8.2 アナフィラキシー・ショックがあらわれるおそれがあるので、アレルギー既往歴、薬物過敏症等について十分な問診を行うこと。[11.1.1 参照]
- 8.3 本剤の使用にあたっては、事前に患者に対して、次の点を指導すること。[11.1.2 参照]
- 8.4 意識障害等があらわれることがあるので、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分に説明すること。
- 8.5 アジスロマイシンは組織内半減期が長いことから、投与終了数日後においても副作用が発現する可能性があるので、観察を十分に行うなど注意すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1 他のマクロライド系又はケトライド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者
-
9.1.2 心疾患のある患者
QT延長、心室性頻脈(Torsade de pointesを含む)を起こすことがある。[11.1.8 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の一般状態に注意して投与すること。アジスロマイシン経口剤の一般感染症の臨床試験成績から、高齢者において認められた副作用の種類及び副作用発現率は、非高齢者と同様であったが、一般に高齢者では、生理機能が低下しており、血中・組織内濃度が高くなることがある。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
ワルファリン |
マクロライド系薬剤はワルファリンの肝臓における主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、ワルファリンの作用が増強することがあるが、アジスロマイシンでの機序の詳細は明らかではない。 |
|
シクロスポリン |
シクロスポリンの最高血中濃度の上昇及び血中濃度半減期の延長の報告がある6) 。 |
マクロライド系薬剤はシクロスポリンの主たる代謝酵素であるチトクロームP450を阻害するので、シクロスポリンの血中濃度が上昇することがあるが、アジスロマイシンでの機序の詳細は明らかではない。 |
ネルフィナビル |
アジスロマイシン錠の1200mg投与で、アジスロマイシンの濃度・時間曲線下面積(AUC)及び平均最高血中濃度の上昇の報告がある7) 。 |
機序不明 |
ジゴキシン |
アジスロマイシンとの併用により、ジゴキシン中毒の発現リスク上昇の報告がある8) 。 |
P-糖蛋白質を介したジゴキシンの輸送が阻害されることにより、ジゴキシンの血中濃度が上昇することを示唆した報告があるが、アジスロマイシンでの機序の詳細は明らかではない。 |
ベネトクラクス |
ベネトクラクスの効果が減弱するおそれがあるので、併用を避けることが望ましい。 |
機序は不明であるが、ベネトクラクスの血中濃度が低下する可能性がある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)
呼吸困難、喘鳴、血管浮腫等を起こすことがある。また、アジスロマイシンは組織内半減期が長いことから、これらの副作用の治療中止後に再発する可能性があるので注意すること。[8.2 参照]
-
11.1.2 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)、急性汎発性発疹性膿疱症(頻度不明)
異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。これらの副作用はアジスロマイシンの投与中又は投与終了後1週間以内に発現しているので、投与終了後も注意すること。また、アジスロマイシンは組織内半減期が長いことから、これらの副作用の治療中止後に再発する可能性があるので注意すること。[8.3 参照]
-
11.1.3 薬剤性過敏症症候群(頻度不明)
初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること9) 。
- 11.1.4 肝炎(頻度不明)、肝機能障害(頻度不明)、黄疸(頻度不明)、肝不全(頻度不明)
-
11.1.5 急性腎障害(頻度不明)
乏尿等の症状や血中クレアチニン値上昇等の腎機能低下所見が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
-
11.1.6 偽膜性大腸炎(頻度不明)、出血性大腸炎(頻度不明)
偽膜性大腸炎、出血性大腸炎等の重篤な大腸炎があらわれることがあるので、腹痛、頻回の下痢、血便等があらわれた場合にはただちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
-
11.1.7 間質性肺炎(頻度不明)、好酸球性肺炎(頻度不明)
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
-
11.1.8 QT延長(頻度不明)、心室性頻脈(Torsade de pointesを含む)(頻度不明)
QT延長等の心疾患のある患者には特に注意すること。[9.1.2 参照]
- 11.1.9 白血球減少(頻度不明)、顆粒球減少(頻度不明)、血小板減少(頻度不明)
-
11.1.10 横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。
11.2 その他の副作用
1%以上a) |
0.1~1%未満a) |
0.1%未満a) |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
皮膚 |
発疹、蕁麻疹、そう痒症 |
アトピー性皮膚炎増悪 |
光線過敏性反応、紅斑、水疱、皮膚剥離、多形紅斑、寝汗、多汗症、皮膚乾燥、皮膚変色、脱毛 |
|
血液 |
好酸球数増加 |
白血球数減少 |
血小板数増加、好塩基球数増加、顆粒球数減少、プロトロンビン時間延長、血小板数減少 |
貧血、リンパ球数減少、ヘモグロビン減少、白血球数増加 |
血管障害 |
血栓性静脈炎 |
潮紅 |
||
循環器 |
血圧低下、動悸、血圧上昇 |
|||
肝臓 |
ALT増加 |
AST増加、ALP増加、γ-GTP増加、LDH増加、肝機能検査異常 |
血中ビリルビン増加 |
|
腎臓 |
BUN増加、尿中蛋白陽性 |
クレアチニン増加、腎臓痛、排尿困難、尿潜血陽性、頻尿 |
||
消化器 |
下痢 |
腹痛、悪心、嘔吐、腹部不快感、腹部膨満 |
便秘、口内炎、消化不良、食欲不振、鼓腸放屁、口唇のあれ、黒毛舌、舌炎、舌苔、腹鳴 |
舌変色、口・舌のしびれ感、おくび、胃炎、口内乾燥、唾液増加、膵炎、アフタ性口内炎、口腔内不快感、消化管障害、口唇炎 |
精神・神経系 |
頭痛、めまい、灼熱感、傾眠、味覚異常、感覚鈍麻、不眠症 |
失神、痙攣、振戦、激越、嗅覚異常、無嗅覚、神経過敏、不安、錯感覚、攻撃性 |
||
感染症 |
カンジダ症 |
胃腸炎 |
真菌感染、咽頭炎、皮膚感染、肺炎、β溶血性レンサ球菌感染、膣炎 |
|
眼 |
結膜炎、眼瞼浮腫、霧視、ぶどう膜炎、眼痛、視力障害 |
|||
筋骨格系 |
筋肉痛、関節痛、頚部痛、背部痛、四肢痛、関節腫脹 |
|||
呼吸器 |
咳嗽、呼吸困難、嗄声 |
鼻出血、アレルギー性鼻炎、くしゃみ、ラ音、気管障害、低音性連続性ラ音、鼻部障害、鼻閉、鼻漏、羊鳴性気管支音、痰貯留 |
||
耳 |
耳痛、難聴、耳鳴、聴力低下、耳の障害 |
|||
生殖器 |
卵巣嚢腫 |
精巣痛、不正子宮出血 |
||
代謝 |
血中カリウム減少、血中カリウム増加 |
脱水、血中重炭酸塩減少、低カリウム血症 |
||
注入部位 |
疼痛 |
血管外漏出、紅斑 |
||
その他 |
発熱、口渇、気分不良、倦怠感、浮遊感 |
胸痛、無力症、浮腫、低体温、不整脈、咽喉頭異物感、局所腫脹、粘膜異常感覚、疼痛、疲労 |
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
-
14.1.1 *本剤に注射用水4.8mLを加えて完全に溶解したことを確認し(100mg/mL)、輸液500mLを用いて希釈する(1mg/mL)。
100mg/mL溶液を調製の際には、注射用水以外での調製データはないことから、注射用水以外の溶液を使用しないこと。
1mg/mLに希釈する際には、5%ブドウ糖注射液等の配合変化がないことが確認されている輸液を用いること。
国内第Ⅰ相試験で、投与液濃度が2mg/mLの場合、注射部位疼痛の発現頻度が上昇したため、原則として1mg/mLを超える濃度で投与しないこと。また、外国第Ⅰ相試験で投与液濃度が2mg/mLを超えた場合、注射部位疼痛及び注射部位反応の発現頻度が上昇するとの報告がある。 - 14.1.2 本瓶は内容が減圧になっているので、容易に注射用水を注入することができる。万一、通常の操作で溶解液が入らない場合は、外気が入っている可能性があるので使用しないこと。
- 14.1.3 溶解後は速やかに使用すること。
14.2 薬剤投与時の注意
本剤は、2時間かけて点滴静注すること。なお、急速静注(ボーラス)は行わないこと。