薬効分類名マクロライド系抗生物質製剤

一般的名称エリスロマイシンエチルコハク酸エステル

エリスロシンドライシロップ10%、エリスロシンドライシロップW20%、エリスロシンW顆粒20%

えりすろしんどらいしろっぷ10%、えりすろしんどらいしろっぷだぶる20%、えりすろしんだぶるかりゅう20%

Erythrocin Dry Syrup, Erythrocin Dry Syrup, Erythrocin W Granules

製造販売元/ヴィアトリス・ヘルスケア合同会社、販売元/ヴィアトリス製薬合同会社

第5版
禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者肝機能障害患者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明
偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎
Torsade de pointesを含む
頻度不明
0.03%
Toxic Epidermal Necrolysis:TEN
頻度不明
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
免疫系
0.1~5%未満
免疫系
頻度不明
胃腸・消化器系
0.1~5%未満
胃腸・消化器系
0.1%未満
胃腸・消化器系
頻度不明
頻度不明

併用注意

薬剤名等

ジソピラミド

キニジン硫酸塩水和物

臨床症状・措置方法

QT延長、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

機序・危険因子

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

薬剤名等

テオフィリン,

アミノフィリン水和物

臨床症状・措置方法

悪心・嘔吐、不整脈、痙攣等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

機序・危険因子

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

薬剤名等

シクロスポリン

タクロリムス水和物

臨床症状・措置方法

腎障害等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

機序・危険因子

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

薬剤名等

ワルファリンカリウム

臨床症状・措置方法

出血傾向、プロトロンビン時間延長等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

機序・危険因子

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

薬剤名等

イリノテカン塩酸塩水和物

臨床症状・措置方法

骨髄機能抑制、下痢等の副作用を増強するおそれがあるため、減量するなど慎重に投与すること。

機序・危険因子

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

薬剤名等
  • ビンカアルカロイド
臨床症状・措置方法

好中球減少、筋肉痛等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

機序・危険因子

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

薬剤名等

バルプロ酸ナトリウム

臨床症状・措置方法

傾眠、運動失調等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

機序・危険因子

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

薬剤名等

フェロジピン

臨床症状・措置方法

降圧作用の増強が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

機序・危険因子

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

薬剤名等

ベラパミル塩酸塩

臨床症状・措置方法

血圧低下、徐脈性不整脈、乳酸アシドーシス等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

機序・危険因子

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

薬剤名等

ミダゾラム

トリアゾラム

臨床症状・措置方法

鎮静作用の増強が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

機序・危険因子

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

薬剤名等

カルバマゼピン

臨床症状・措置方法

めまい、運動失調等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

機序・危険因子

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

薬剤名等

コルヒチン

臨床症状・措置方法

下痢、腹痛、発熱、筋肉痛、汎血球減少、呼吸困難等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

機序・危険因子

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

薬剤名等

シンバスタチン

アトルバスタチンカルシウム水和物

臨床症状・措置方法

シンバスタチン、アトルバスタチンカルシウム水和物との併用により、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれたとの報告がある。

機序・危険因子

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

薬剤名等

ピタバスタチンカルシウム水和物

臨床症状・措置方法

シンバスタチン、アトルバスタチンカルシウム水和物との併用により、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれたとの報告がある。

機序・危険因子

本剤がピタバスタチンの肝臓への取り込みを阻害するためと考えられる。

薬剤名等

ブロモクリプチンメシル酸塩

ドセタキセル水和物

パクリタキセル

セレギリン塩酸塩

シルデナフィルクエン酸塩

バルデナフィル塩酸塩水和物

タダラフィル

シロスタゾール

臨床症状・措置方法

減量するなど慎重に投与すること。

機序・危険因子

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

薬剤名等

ブロナンセリン

クロザピン

ゾピクロン

アルプラゾラム

エプレレノン

エレトリプタン臭化水素酸塩

エベロリムス

サキナビルメシル酸塩

臨床症状・措置方法

これらの薬剤の作用が増強するおそれがある。

機序・危険因子

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

薬剤名等

ドンペリドン

臨床症状・措置方法

ドンペリドンの血中濃度が上昇する。また、ドンペリドンとの併用により、QT延長が報告されている。

機序・危険因子

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

薬剤名等
  • 副腎皮質ホルモン剤
臨床症状・措置方法

これらの薬剤の消失半減期が延長するとの報告があるので、減量するなど慎重に投与すること。

機序・危険因子

本剤はこれらの薬剤の代謝を抑制することがある。

薬剤名等

エバスチン

臨床症状・措置方法

エバスチンの代謝物カレバスチンの血中濃度が上昇するとの報告がある。

機序・危険因子

本剤はこれらの薬剤の代謝を抑制することがある。

薬剤名等

エドキサバントシル酸塩水和物

臨床症状・措置方法

出血のリスクを増大させるおそれがある。併用する場合、エドキサバントシル酸塩水和物の用量は、エドキサバントシル酸塩水和物の電子添文を参照すること。

機序・危険因子

本剤がP-糖蛋白質を阻害し、エドキサバンの血中濃度を上昇させるためと考えられる。

薬剤名等

ジゴキシン

臨床症状・措置方法

ジゴキシンの作用増強による嘔気、嘔吐、不整脈等の中毒症状が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

機序・危険因子

本剤の腸内細菌叢への影響により、ジゴキシンの代謝が抑制される。

薬剤名等

ザフィルルカスト

臨床症状・措置方法

ザフィルルカストの血中濃度が低下するとの報告がある。

機序・危険因子

機序は不明である。

薬剤名等

シメチジン

臨床症状・措置方法

難聴が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

機序・危険因子

これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が抑制され、血中濃度が上昇すると考えられる。

薬剤名等

リトナビル

臨床症状・措置方法

本剤のAUCが上昇することが予想される。

機序・危険因子

これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が抑制され、血中濃度が上昇すると考えられる。

薬剤名等

クリンダマイシン(外用剤)

臨床症状・措置方法

併用してもクリンダマイシンの効果があらわれないと考えられる。

機序・危険因子

本剤の細菌のリボゾーム50S Subunitへの親和性がクリンダマイシンより高いと考えられる。

薬剤名等

リバーロキサバン

臨床症状・措置方法

リバーロキサバンの血中濃度が上昇したとの報告がある。

機序・危険因子

本剤がCYP3A4及びP-糖蛋白質を阻害することによりリバーロキサバンのクリアランスが減少する。

薬剤名等

フェキソフェナジン塩酸塩

臨床症状・措置方法

フェキソフェナジンの血漿中濃度を上昇させるとの報告がある。

機序・危険因子

P-糖蛋白質の阻害によるフェキソフェナジンのクリアランスの低下及び吸収率の増加に起因するものと推定される。

薬剤名等
  • CYP3A4誘導作用を有する薬剤
  • セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort, セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
臨床症状・措置方法

本剤の作用が減弱するおそれがある。

機序・危険因子

これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝を促進し、本剤の血中濃度を低下させる。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 *エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩、ピモジド、ロミタピドメシル酸塩、クリンダマイシン(注射剤、経口剤)、リンコマイシン塩酸塩水和物を投与中の患者[10.1 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

エリスロシンドライシロップ10%

有効成分 1g中 日局 エリスロマイシンエチルコハク酸エステル   100mg(力価)
添加剤 クエン酸ナトリウム水和物、白糖、カルメロースナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル、軽質無水ケイ酸、香料
エリスロシンドライシロップW20%

有効成分 1g中 日局 エリスロマイシンエチルコハク酸エステル   200mg(力価)
添加剤 クエン酸ナトリウム水和物、白糖、カルメロースナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル、軽質無水ケイ酸、香料
エリスロシンW顆粒20%

有効成分 1g中 日局 エリスロマイシンエチルコハク酸エステル   200mg(力価)
添加剤 クエン酸ナトリウム水和物、D-マンニトール、ヒドロキシプロピルセルロース、軽質無水ケイ酸、香料

3.2 製剤の性状

エリスロシンドライシロップ10%

色調等 白色の顆粒
エリスロシンドライシロップW20%

色調等 白色の顆粒
エリスロシンW顆粒20%

色調等 白色の顆粒

4. 効能又は効果

  • <適応菌種>

    エリスロマイシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、淋菌、髄膜炎菌、ジフテリア菌、百日咳菌、梅毒トレポネーマ、トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)、マイコプラズマ属

  • <適応症>

    表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、骨髄炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、腎盂腎炎、尿道炎、淋菌感染症、梅毒、子宮内感染、中耳炎、猩紅熱、ジフテリア、百日咳

5. 効能又は効果に関連する注意

  • 〈咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、中耳炎〉

    「抗微生物薬適正使用の手引き」1) を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。

6. 用法及び用量

通常、成人にはエリスロマイシンとして1日800~1200mg(力価)を4~6回に分割経口投与する。
小児には1日体重1kgあたり25~50mg(力価)を4~6回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、小児用量は成人量を上限とする。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
  2. 8.2 急性腎障害(急性間質性腎炎)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うこと。[11.1.5 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 心疾患のある患者

    QT延長、心室頻拍(Torsade de pointesを含む)を起こすことがある。[11.1.2 参照]

9.3 肝機能障害患者

血中濃度が上昇するおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中へ移行することが報告されている2)

9.7 小児等

嘔吐等の症状に注意すること。新生児、乳児で、肥厚性幽門狭窄があらわれたとの報告がある3)

9.8 高齢者

用量に留意するなど慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。

10. 相互作用

  • 本剤はCYP3Aで代謝される。また、本剤はCYP3A、P-糖蛋白質を阻害する。[16.4 参照]

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

*エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン
(クリアミン)

ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩

                  [2.2 参照]                 

四肢の虚血、血管攣縮等が報告されている。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

*ピモジド

                  [2.2 参照]                 

QT延長、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)等が発現するおそれがある。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

*ロミタピドメシル酸塩
(ジャクスタピッド)

                  [2.2 参照]                 

ロミタピドメシル酸塩の血中濃度が著しく上昇するおそれがある。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

*クリンダマイシン(注射剤、経口剤)
(ダラシンS注射液、ダラシンカプセル)

リンコマイシン塩酸塩水和物
(リンコシン)

                  [2.2 参照]                 

併用してもこれらの薬剤の効果があらわれないと考えられる。

本剤の細菌のリボゾーム50S Subunitへの親和性がこれらの薬剤より高いと考えられる。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

ジソピラミド

キニジン硫酸塩水和物

QT延長、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

テオフィリン4) ,5)

アミノフィリン水和物

悪心・嘔吐、不整脈、痙攣等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

シクロスポリン

タクロリムス水和物

腎障害等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

ワルファリンカリウム

出血傾向、プロトロンビン時間延長等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

イリノテカン塩酸塩水和物

骨髄機能抑制、下痢等の副作用を増強するおそれがあるため、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

  • *ビンカアルカロイド
    • ビンブラスチン硫酸塩
    • ビノレルビン酒石酸塩等

好中球減少、筋肉痛等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

バルプロ酸ナトリウム

傾眠、運動失調等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

フェロジピン

降圧作用の増強が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

ベラパミル塩酸塩

血圧低下、徐脈性不整脈、乳酸アシドーシス等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

ミダゾラム6)

トリアゾラム7)

鎮静作用の増強が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

カルバマゼピン

めまい、運動失調等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

コルヒチン

下痢、腹痛、発熱、筋肉痛、汎血球減少、呼吸困難等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

シンバスタチン8)

アトルバスタチンカルシウム水和物9)

シンバスタチン、アトルバスタチンカルシウム水和物との併用により、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれたとの報告がある。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

ピタバスタチンカルシウム水和物

シンバスタチン、アトルバスタチンカルシウム水和物との併用により、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれたとの報告がある。

本剤がピタバスタチンの肝臓への取り込みを阻害するためと考えられる。

ブロモクリプチンメシル酸塩10)

ドセタキセル水和物

パクリタキセル

セレギリン塩酸塩

シルデナフィルクエン酸塩11)

バルデナフィル塩酸塩水和物

タダラフィル

シロスタゾール

減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

*ブロナンセリン

クロザピン

ゾピクロン

アルプラゾラム

エプレレノン

エレトリプタン臭化水素酸塩

エベロリムス

サキナビルメシル酸塩

これらの薬剤の作用が増強するおそれがある。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

*ドンペリドン

ドンペリドンの血中濃度が上昇する。また、ドンペリドンとの併用により、QT延長が報告されている。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

  • 副腎皮質ホルモン剤
    • メチルプレドニゾロン等

これらの薬剤の消失半減期が延長するとの報告があるので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はこれらの薬剤の代謝を抑制することがある。

エバスチン

エバスチンの代謝物カレバスチンの血中濃度が上昇するとの報告がある。

本剤はこれらの薬剤の代謝を抑制することがある。

エドキサバントシル酸塩水和物

出血のリスクを増大させるおそれがある。併用する場合、エドキサバントシル酸塩水和物の用量は、エドキサバントシル酸塩水和物の電子添文を参照すること。

本剤がP-糖蛋白質を阻害し、エドキサバンの血中濃度を上昇させるためと考えられる。

ジゴキシン

ジゴキシンの作用増強による嘔気、嘔吐、不整脈等の中毒症状が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤の腸内細菌叢への影響により、ジゴキシンの代謝が抑制される。

ザフィルルカスト

ザフィルルカストの血中濃度が低下するとの報告がある。

機序は不明である。

シメチジン

難聴が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が抑制され、血中濃度が上昇すると考えられる。

リトナビル

本剤のAUCが上昇することが予想される。

これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が抑制され、血中濃度が上昇すると考えられる。

*クリンダマイシン(外用剤)

併用してもクリンダマイシンの効果があらわれないと考えられる。

本剤の細菌のリボゾーム50S Subunitへの親和性がクリンダマイシンより高いと考えられる。

*リバーロキサバン

リバーロキサバンの血中濃度が上昇したとの報告がある。

本剤がCYP3A4及びP-糖蛋白質を阻害することによりリバーロキサバンのクリアランスが減少する。

*フェキソフェナジン塩酸塩

フェキソフェナジンの血漿中濃度を上昇させるとの報告がある。

P-糖蛋白質の阻害によるフェキソフェナジンのクリアランスの低下及び吸収率の増加に起因するものと推定される。

  • *CYP3A4誘導作用を有する薬剤
    • リファンピシン、リファブチン、フェニトイン、フェノバルビタール等
  • セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort, セント・ジョーンズ・ワート)含有食品

本剤の作用が減弱するおそれがある。

これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝を促進し、本剤の血中濃度を低下させる。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(頻度不明)

    腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  2. 11.1.2 心室頻拍(Torsade de pointesを含む)、QT延長(頻度不明)

                    [9.1.1 参照]               

  3. 11.1.3 ショック、アナフィラキシー(0.03%)

    呼吸困難、胸内苦悶、血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  4. 11.1.4 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
  5. 11.1.5 急性腎障害(急性間質性腎炎)(頻度不明)

                    [8.2 参照]               

  6. 11.1.6 肝機能障害、黄疸(頻度不明)

    AST、ALT、ALPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。

11.2 その他の副作用

0.1~5%未満

0.1%未満

頻度不明

*過敏症

発疹

蕁麻疹、血管性浮腫

消化器

食欲不振、悪心・嘔吐、胃部不快感、下痢

胃痛、腹部痙攣

鼓腸、便秘、膵炎

視力低下、霧視

13. 過量投与

  1. 13.1 症状

    胃腸症状がみられる。また、可逆性の難聴や一過性かつ軽症の急性膵炎があらわれたとの報告がある。

  2. 13.2 処置

    エリスロマイシンは腹膜透析、血液透析では除去されない。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意

  • エリスロシンドライシロップ10%
    1. 14.1.1 本剤10gに20mLの水を加え、よくふりまぜると25mLの懸濁液になる。この懸濁液1mLはエリスロマイシン40mg(力価)に相当する。
  • エリスロシンドライシロップW20%
    1. 14.1.2 本剤10gに12mLの水を加え、よくふりまぜると20mLの懸濁液になる。この懸濁液1mLはエリスロマイシン100mg(力価)に相当する。

14.2 薬剤交付時の注意

  • 〈ドライシロップ共通〉
    1. 14.2.1 懸濁液調製後は冷蔵庫内に保存するよう指導すること。
    2. 14.2.2 調製後の懸濁液は用時、よくふりまぜて服用するよう指導すること。

15. その他の注意

15.1 臨床使用に基づく情報

外国で重症筋無力症が悪化したとの報告がある。

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 *エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩、ピモジド、ロミタピドメシル酸塩、クリンダマイシン(注射剤、経口剤)、リンコマイシン塩酸塩水和物を投与中の患者[10.1 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

エリスロシンドライシロップ10%

有効成分 1g中 日局 エリスロマイシンエチルコハク酸エステル   100mg(力価)
添加剤 クエン酸ナトリウム水和物、白糖、カルメロースナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル、軽質無水ケイ酸、香料
エリスロシンドライシロップW20%

有効成分 1g中 日局 エリスロマイシンエチルコハク酸エステル   200mg(力価)
添加剤 クエン酸ナトリウム水和物、白糖、カルメロースナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル、軽質無水ケイ酸、香料
エリスロシンW顆粒20%

有効成分 1g中 日局 エリスロマイシンエチルコハク酸エステル   200mg(力価)
添加剤 クエン酸ナトリウム水和物、D-マンニトール、ヒドロキシプロピルセルロース、軽質無水ケイ酸、香料

3.2 製剤の性状

エリスロシンドライシロップ10%

色調等 白色の顆粒
エリスロシンドライシロップW20%

色調等 白色の顆粒
エリスロシンW顆粒20%

色調等 白色の顆粒

4. 効能又は効果

  • <適応菌種>

    エリスロマイシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、淋菌、髄膜炎菌、ジフテリア菌、百日咳菌、梅毒トレポネーマ、トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)、マイコプラズマ属

  • <適応症>

    表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、骨髄炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、腎盂腎炎、尿道炎、淋菌感染症、梅毒、子宮内感染、中耳炎、猩紅熱、ジフテリア、百日咳

5. 効能又は効果に関連する注意

  • 〈咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、中耳炎〉

    「抗微生物薬適正使用の手引き」1) を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。

6. 用法及び用量

通常、成人にはエリスロマイシンとして1日800~1200mg(力価)を4~6回に分割経口投与する。
小児には1日体重1kgあたり25~50mg(力価)を4~6回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、小児用量は成人量を上限とする。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
  2. 8.2 急性腎障害(急性間質性腎炎)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うこと。[11.1.5 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 心疾患のある患者

    QT延長、心室頻拍(Torsade de pointesを含む)を起こすことがある。[11.1.2 参照]

9.3 肝機能障害患者

血中濃度が上昇するおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中へ移行することが報告されている2)

9.7 小児等

嘔吐等の症状に注意すること。新生児、乳児で、肥厚性幽門狭窄があらわれたとの報告がある3)

9.8 高齢者

用量に留意するなど慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。

10. 相互作用

  • 本剤はCYP3Aで代謝される。また、本剤はCYP3A、P-糖蛋白質を阻害する。[16.4 参照]

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

*エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン
(クリアミン)

ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩

                  [2.2 参照]                 

四肢の虚血、血管攣縮等が報告されている。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

*ピモジド

                  [2.2 参照]                 

QT延長、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)等が発現するおそれがある。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

*ロミタピドメシル酸塩
(ジャクスタピッド)

                  [2.2 参照]                 

ロミタピドメシル酸塩の血中濃度が著しく上昇するおそれがある。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

*クリンダマイシン(注射剤、経口剤)
(ダラシンS注射液、ダラシンカプセル)

リンコマイシン塩酸塩水和物
(リンコシン)

                  [2.2 参照]                 

併用してもこれらの薬剤の効果があらわれないと考えられる。

本剤の細菌のリボゾーム50S Subunitへの親和性がこれらの薬剤より高いと考えられる。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

ジソピラミド

キニジン硫酸塩水和物

QT延長、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

テオフィリン4) ,5)

アミノフィリン水和物

悪心・嘔吐、不整脈、痙攣等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

シクロスポリン

タクロリムス水和物

腎障害等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

ワルファリンカリウム

出血傾向、プロトロンビン時間延長等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

イリノテカン塩酸塩水和物

骨髄機能抑制、下痢等の副作用を増強するおそれがあるため、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

  • *ビンカアルカロイド
    • ビンブラスチン硫酸塩
    • ビノレルビン酒石酸塩等

好中球減少、筋肉痛等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

バルプロ酸ナトリウム

傾眠、運動失調等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

フェロジピン

降圧作用の増強が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

ベラパミル塩酸塩

血圧低下、徐脈性不整脈、乳酸アシドーシス等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

ミダゾラム6)

トリアゾラム7)

鎮静作用の増強が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

カルバマゼピン

めまい、運動失調等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

コルヒチン

下痢、腹痛、発熱、筋肉痛、汎血球減少、呼吸困難等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

シンバスタチン8)

アトルバスタチンカルシウム水和物9)

シンバスタチン、アトルバスタチンカルシウム水和物との併用により、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれたとの報告がある。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

ピタバスタチンカルシウム水和物

シンバスタチン、アトルバスタチンカルシウム水和物との併用により、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれたとの報告がある。

本剤がピタバスタチンの肝臓への取り込みを阻害するためと考えられる。

ブロモクリプチンメシル酸塩10)

ドセタキセル水和物

パクリタキセル

セレギリン塩酸塩

シルデナフィルクエン酸塩11)

バルデナフィル塩酸塩水和物

タダラフィル

シロスタゾール

減量するなど慎重に投与すること。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

*ブロナンセリン

クロザピン

ゾピクロン

アルプラゾラム

エプレレノン

エレトリプタン臭化水素酸塩

エベロリムス

サキナビルメシル酸塩

これらの薬剤の作用が増強するおそれがある。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

*ドンペリドン

ドンペリドンの血中濃度が上昇する。また、ドンペリドンとの併用により、QT延長が報告されている。

本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある。

  • 副腎皮質ホルモン剤
    • メチルプレドニゾロン等

これらの薬剤の消失半減期が延長するとの報告があるので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤はこれらの薬剤の代謝を抑制することがある。

エバスチン

エバスチンの代謝物カレバスチンの血中濃度が上昇するとの報告がある。

本剤はこれらの薬剤の代謝を抑制することがある。

エドキサバントシル酸塩水和物

出血のリスクを増大させるおそれがある。併用する場合、エドキサバントシル酸塩水和物の用量は、エドキサバントシル酸塩水和物の電子添文を参照すること。

本剤がP-糖蛋白質を阻害し、エドキサバンの血中濃度を上昇させるためと考えられる。

ジゴキシン

ジゴキシンの作用増強による嘔気、嘔吐、不整脈等の中毒症状が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

本剤の腸内細菌叢への影響により、ジゴキシンの代謝が抑制される。

ザフィルルカスト

ザフィルルカストの血中濃度が低下するとの報告がある。

機序は不明である。

シメチジン

難聴が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること。

これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が抑制され、血中濃度が上昇すると考えられる。

リトナビル

本剤のAUCが上昇することが予想される。

これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が抑制され、血中濃度が上昇すると考えられる。

*クリンダマイシン(外用剤)

併用してもクリンダマイシンの効果があらわれないと考えられる。

本剤の細菌のリボゾーム50S Subunitへの親和性がクリンダマイシンより高いと考えられる。

*リバーロキサバン

リバーロキサバンの血中濃度が上昇したとの報告がある。

本剤がCYP3A4及びP-糖蛋白質を阻害することによりリバーロキサバンのクリアランスが減少する。

*フェキソフェナジン塩酸塩

フェキソフェナジンの血漿中濃度を上昇させるとの報告がある。

P-糖蛋白質の阻害によるフェキソフェナジンのクリアランスの低下及び吸収率の増加に起因するものと推定される。

  • *CYP3A4誘導作用を有する薬剤
    • リファンピシン、リファブチン、フェニトイン、フェノバルビタール等
  • セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort, セント・ジョーンズ・ワート)含有食品

本剤の作用が減弱するおそれがある。

これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝を促進し、本剤の血中濃度を低下させる。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(頻度不明)

    腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  2. 11.1.2 心室頻拍(Torsade de pointesを含む)、QT延長(頻度不明)

                    [9.1.1 参照]               

  3. 11.1.3 ショック、アナフィラキシー(0.03%)

    呼吸困難、胸内苦悶、血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

  4. 11.1.4 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
  5. 11.1.5 急性腎障害(急性間質性腎炎)(頻度不明)

                    [8.2 参照]               

  6. 11.1.6 肝機能障害、黄疸(頻度不明)

    AST、ALT、ALPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。

11.2 その他の副作用

0.1~5%未満

0.1%未満

頻度不明

*過敏症

発疹

蕁麻疹、血管性浮腫

消化器

食欲不振、悪心・嘔吐、胃部不快感、下痢

胃痛、腹部痙攣

鼓腸、便秘、膵炎

視力低下、霧視

13. 過量投与

  1. 13.1 症状

    胃腸症状がみられる。また、可逆性の難聴や一過性かつ軽症の急性膵炎があらわれたとの報告がある。

  2. 13.2 処置

    エリスロマイシンは腹膜透析、血液透析では除去されない。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意

  • エリスロシンドライシロップ10%
    1. 14.1.1 本剤10gに20mLの水を加え、よくふりまぜると25mLの懸濁液になる。この懸濁液1mLはエリスロマイシン40mg(力価)に相当する。
  • エリスロシンドライシロップW20%
    1. 14.1.2 本剤10gに12mLの水を加え、よくふりまぜると20mLの懸濁液になる。この懸濁液1mLはエリスロマイシン100mg(力価)に相当する。

14.2 薬剤交付時の注意

  • 〈ドライシロップ共通〉
    1. 14.2.1 懸濁液調製後は冷蔵庫内に保存するよう指導すること。
    2. 14.2.2 調製後の懸濁液は用時、よくふりまぜて服用するよう指導すること。

15. その他の注意

15.1 臨床使用に基づく情報

外国で重症筋無力症が悪化したとの報告がある。

その他詳細情報

日本標準商品分類番号
876141
ブランドコード
6141001R1120, 6141001R2053, 6141001D1033
承認番号
21600AMZ00139, 21600AMZ00140, 21500AMZ00089
販売開始年月
1966-10, 1981-10, 1981-09
貯法
室温保存、室温保存、室温保存
有効期間
4年8ヵ月、3年、3年6ヵ月
規制区分
12, 12, 12

重要な注意事項

  • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
  • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
  • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
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