薬効分類名抗悪性腫瘍剤/FLT3阻害剤
一般的名称キザルチニブ塩酸塩錠
ヴァンフリタ錠17.7mg、ヴァンフリタ錠26.5mg
ゔぁんふりたじょう17.7mg、ゔぁんふりたじょう26.5mg
VANFLYTA TABLETS, VANFLYTA TABLETS
製造販売元/第一三共株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
本剤の副作用の発現が増強されるおそれがあるので、本剤を減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。
これらの薬剤等がCYP3Aを阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
本剤の効果が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。
これらの薬剤等がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。
QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤
- キニジン
QT間隔延長を増強するおそれがあるため、患者の状態を十分に観察すること。
本剤はIKs阻害作用を有しており、本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため、併用により副作用が増強するおそれがある。
1. 警告
本剤の投与は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される患者についてのみ実施すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
4. 効能又は効果
FLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病
6. 用法及び用量
-
〈未治療のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病〉
通常、成人には寛解導入療法としてシタラビン及びアントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤との併用において、地固め療法としてシタラビンとの併用において、キザルチニブとして1日1回35.4mgを2週間経口投与し、寛解導入療法及び地固め療法の投与サイクル数に応じて投与を繰り返す。その後、維持療法として、キザルチニブとして1日1回26.5mgを2週間経口投与し、それ以降は1日1回53mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
-
〈再発又は難治性のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病〉
通常、成人にはキザルチニブとして1日1回26.5mgを2週間経口投与し、それ以降は1日1回53mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈効能共通〉
- 7.1 投与開始前に心電図検査を実施し、QTcF値が450msecを超えている場合には、本剤の投与を開始しないこと。[8.1 参照]
-
〈未治療のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病〉
- 7.2 本剤及び併用するシタラビン及びアントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤の投与時期等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で投与すること。また、シタラビン及びアントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤投与完了後に本剤を投与すること。[17.1.1 参照]
- 7.3 維持療法として、本剤を3年を超えて投与した場合の有効性及び安全性は確立していない。
- 7.4 維持療法期に本剤の投与開始から2週間後において、QTcF値が450msecを超えた場合には、本剤の増量は行わないこと。[8.1 参照]
-
7.5 強いCYP3A阻害剤と併用する場合には、次の減量基準を参考に、本剤を減量すること。強いCYP3A阻害剤との併用終了後には、本剤を減量前の投与量に戻すこと。[7.6 参照],[10.2 参照]
強いCYP3A阻害剤との併用時の本剤の減量基準 併用しない時の用量
53mg
35.4mg
26.5mg併用時の用量
26.5mgに減量
17.7mgに減量
-
7.6 本剤投与中に副作用がみられた場合は、次の基準を参考に、本剤を休薬、減量又は中止すること。また、輸血なしで血小板数50,000/mm3超100,000/mm3未満又は好中球数500/mm3超1,000/mm3未満で維持療法期に移行した患者では、維持療法を8週間実施した段階で本剤を1用量レベル下げることを検討すること。[7.5 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.3 参照]
本剤の減量段階 段階
強いCYP3A阻害剤を併用しない時
強いCYP3A阻害剤併用時
用量レベル1
53mg
26.5mg
用量レベル2
35.4mg
17.7mg
用量レベル3
26.5mg
休薬
用量レベル4
休薬
本剤の休薬、減量又は中止基準の目安 副作用
基準
処置
QT間隔延長
480msecを超え、500msec以下の延長
1用量レベル下げる。QTcF値が450msec未満に回復後は次のサイクルで副作用発現時の用量で再開できる。
500msecを超える延長
QTcF値が再び500msecを超えた場合
投与を中止する。
心室性不整脈等の生命を脅かす不整脈の症状/兆候を伴うQT間隔延長
投与を中止する。
非血液系の副作用
(QT間隔延長を除く)グレード3以上
骨髄抑制
(維持療法期)維持療法期移行時に血小板数100,000/mm3以上又は好中球数1,000/mm3以上の患者が、血小板数100,000/mm3未満又は好中球数1,000/mm3未満となった場合
1用量レベル下げる。
グレードはNCI-CTCAE v4.03に準じる。
-
〈再発又は難治性のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病〉
- 7.7 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
- 7.8 本剤の投与開始から2週間後までにおいて、QTcF値が450msecを超えた場合には、本剤の増量は行わないこと。[8.1 参照]
- 7.9 強いCYP3A阻害剤と併用する場合には、減量基準を参考に、本剤を1用量レベル下げること。強いCYP3A阻害剤との併用終了後には、本剤を減量前の投与量に戻すこと。[7.10 参照],[10.2 参照]
-
7.10 本剤投与中に副作用がみられた場合は、次の基準を参考に、本剤を休薬、減量又は中止すること。[7.9 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.3 参照]
本剤の減量段階 段階
用量
用量レベル1
53mg
用量レベル2
26.5mg
用量レベル3
17.7mg
用量レベル4
休薬
本剤の休薬、減量又は中止基準の目安 副作用
基準
処置
QT間隔延長
480msecを超え、500msec以下の延長
500msecを超える延長
心室性不整脈等の生命を脅かす不整脈の症状/兆候を伴うQT間隔延長
投与を中止する。
非血液系の副作用
(QT間隔延長を除く)グレード3以上
骨髄抑制
血小板数:100,000/mm3未満
かつ
好中球数:1,000/mm3未満グレードはNCI-CTCAE v4.03に準じる。
8. 重要な基本的注意
-
8.1 QT間隔延長があらわれることがあるので、次の基準を参考に心電図検査を行うこと。また、本剤投与開始前及び投与中は定期的に電解質検査(カリウム、マグネシウム等)を行い、必要に応じて電解質補正(カリウム、マグネシウム等)を行うこと。[7.1 参照],[7.4 参照],[7.6 参照],[7.8 参照],[7.10 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.3 参照],[11.1.1 参照]
心電図検査の実施時期基準 未治療
再発又は難治性
本剤投与開始前及び増量前には心電図検査を行うこと。
寛解導入療法期及び地固め療法期は、薬剤投与中は定期的に(週1回を目安に)及び必要に応じて心電図検査を行うこと。
維持療法期は、投与開始後、増量後及び休薬後に投与を再開した後は、最初の2週間は週に1回を目安に、その後は必要に応じて心電図検査を行うこと。本剤投与開始前及び増量前には心電図検査を行うこと。
投与開始後、増量後及び休薬後に投与を再開した後は、定期的に(最初の2週間は週に1回、その後は月に1回を目安に)及び必要に応じて心電図検査を行うこと。 - 8.2 骨髄抑制及び出血があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に血液検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。[7.6 参照],[7.10 参照],[11.1.3 参照],[11.1.4 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.3 肝機能障害患者
9.4 生殖能を有する者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。生殖発生毒性試験(ラット)において、臨床曝露量の約3倍の曝露に相当する用量で胎児毒性及び催奇形性が報告されている1) 。[9.4.1 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。本剤が乳汁に移行する可能性があり、乳児が乳汁を介して本剤を摂取した場合、乳児に重篤な副作用が発現するおそれがある。[15.2 参照]
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
10. 相互作用
- 本剤は主にCYP3Aにより代謝される。[16.4 参照]
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
本剤の副作用の発現が増強されるおそれがあるので、本剤を減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 |
これらの薬剤等がCYP3Aを阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
|
本剤の効果が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。 |
これらの薬剤等がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
|
QT間隔延長を増強するおそれがあるため、患者の状態を十分に観察すること。 |
本剤はIKs阻害作用を有しており、本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため、併用により副作用が増強するおそれがある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
- 11.1.1 QT間隔延長(19.3%)、心停止(0.2%)、心室性不整脈(心室細動(0.2%)、Torsade de pointes(頻度不明))
-
11.1.2 感染症
敗血症及び敗血症ショック(3.1%)、肺炎(2.8%)、上気道感染(1.3%)、菌血症(1.1%)、尿路感染(1.1%)、蜂巣炎(0.9%)等があらわれることがある。
-
11.1.3 出血
頭蓋内出血(0.4%)等があらわれることがある。[8.2 参照]
-
11.1.4 骨髄抑制
好中球減少症(25.0%)、血小板減少症(22.7%)、貧血(16.0%)、発熱性好中球減少症(12.3%)、白血球減少症(11.6%)、リンパ球減少症(2.2%)、汎血球減少症(2.0%)等があらわれることがある。[8.2 参照]
- 11.1.5 心筋梗塞(0.2%)
- 11.1.6 急性腎障害(0.9%)
-
11.1.7 間質性肺疾患
肺臓炎(0.4%)等があらわれることがある。間質性肺疾患が疑われた場合には、本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
11.2 その他の副作用
10%以上 |
5~10%未満 |
5%未満 |
|
|---|---|---|---|
皮膚 |
発疹 |
急性熱性好中球性皮膚症、点状出血 |
|
精神神経系 |
味覚異常、頭痛 |
||
消化器 |
悪心(20.6%)、嘔吐 |
腹痛、口内炎、下痢 |
消化不良 |
肝臓 |
ALT増加、AST増加 |
血中ALP増加、血中ビリルビン増加 |
|
その他 |
無力症 |
食欲減退、低カリウム血症、発熱 |
低マグネシウム血症、体重減少、鼻出血、浮腫 |
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
再発又は難治性の急性骨髄性白血病患者を対象とした海外第Ⅱ相試験において、本剤投与後に白血病細胞の分化が認められたとの報告がある2) 。
15.2 非臨床試験に基づく情報
細菌を用いた復帰突然変異試験において変異原性を示したが、トランスジェニックラットを用いた遺伝子突然変異試験では、臨床曝露量の4.4倍(Cmax)及び3.9倍(AUC)に相当する用量まで陰性であった3) ,4) 。[9.4.1 参照],[9.4.2 参照],[9.6 参照]
1. 警告
本剤の投与は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される患者についてのみ実施すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
4. 効能又は効果
FLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病
6. 用法及び用量
-
〈未治療のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病〉
通常、成人には寛解導入療法としてシタラビン及びアントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤との併用において、地固め療法としてシタラビンとの併用において、キザルチニブとして1日1回35.4mgを2週間経口投与し、寛解導入療法及び地固め療法の投与サイクル数に応じて投与を繰り返す。その後、維持療法として、キザルチニブとして1日1回26.5mgを2週間経口投与し、それ以降は1日1回53mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
-
〈再発又は難治性のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病〉
通常、成人にはキザルチニブとして1日1回26.5mgを2週間経口投与し、それ以降は1日1回53mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈効能共通〉
- 7.1 投与開始前に心電図検査を実施し、QTcF値が450msecを超えている場合には、本剤の投与を開始しないこと。[8.1 参照]
-
〈未治療のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病〉
- 7.2 本剤及び併用するシタラビン及びアントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤の投与時期等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で投与すること。また、シタラビン及びアントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤投与完了後に本剤を投与すること。[17.1.1 参照]
- 7.3 維持療法として、本剤を3年を超えて投与した場合の有効性及び安全性は確立していない。
- 7.4 維持療法期に本剤の投与開始から2週間後において、QTcF値が450msecを超えた場合には、本剤の増量は行わないこと。[8.1 参照]
-
7.5 強いCYP3A阻害剤と併用する場合には、次の減量基準を参考に、本剤を減量すること。強いCYP3A阻害剤との併用終了後には、本剤を減量前の投与量に戻すこと。[7.6 参照],[10.2 参照]
強いCYP3A阻害剤との併用時の本剤の減量基準 併用しない時の用量
53mg
35.4mg
26.5mg併用時の用量
26.5mgに減量
17.7mgに減量
-
7.6 本剤投与中に副作用がみられた場合は、次の基準を参考に、本剤を休薬、減量又は中止すること。また、輸血なしで血小板数50,000/mm3超100,000/mm3未満又は好中球数500/mm3超1,000/mm3未満で維持療法期に移行した患者では、維持療法を8週間実施した段階で本剤を1用量レベル下げることを検討すること。[7.5 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.3 参照]
本剤の減量段階 段階
強いCYP3A阻害剤を併用しない時
強いCYP3A阻害剤併用時
用量レベル1
53mg
26.5mg
用量レベル2
35.4mg
17.7mg
用量レベル3
26.5mg
休薬
用量レベル4
休薬
本剤の休薬、減量又は中止基準の目安 副作用
基準
処置
QT間隔延長
480msecを超え、500msec以下の延長
1用量レベル下げる。QTcF値が450msec未満に回復後は次のサイクルで副作用発現時の用量で再開できる。
500msecを超える延長
QTcF値が再び500msecを超えた場合
投与を中止する。
心室性不整脈等の生命を脅かす不整脈の症状/兆候を伴うQT間隔延長
投与を中止する。
非血液系の副作用
(QT間隔延長を除く)グレード3以上
骨髄抑制
(維持療法期)維持療法期移行時に血小板数100,000/mm3以上又は好中球数1,000/mm3以上の患者が、血小板数100,000/mm3未満又は好中球数1,000/mm3未満となった場合
1用量レベル下げる。
グレードはNCI-CTCAE v4.03に準じる。
-
〈再発又は難治性のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病〉
- 7.7 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
- 7.8 本剤の投与開始から2週間後までにおいて、QTcF値が450msecを超えた場合には、本剤の増量は行わないこと。[8.1 参照]
- 7.9 強いCYP3A阻害剤と併用する場合には、減量基準を参考に、本剤を1用量レベル下げること。強いCYP3A阻害剤との併用終了後には、本剤を減量前の投与量に戻すこと。[7.10 参照],[10.2 参照]
-
7.10 本剤投与中に副作用がみられた場合は、次の基準を参考に、本剤を休薬、減量又は中止すること。[7.9 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.3 参照]
本剤の減量段階 段階
用量
用量レベル1
53mg
用量レベル2
26.5mg
用量レベル3
17.7mg
用量レベル4
休薬
本剤の休薬、減量又は中止基準の目安 副作用
基準
処置
QT間隔延長
480msecを超え、500msec以下の延長
500msecを超える延長
心室性不整脈等の生命を脅かす不整脈の症状/兆候を伴うQT間隔延長
投与を中止する。
非血液系の副作用
(QT間隔延長を除く)グレード3以上
骨髄抑制
血小板数:100,000/mm3未満
かつ
好中球数:1,000/mm3未満グレードはNCI-CTCAE v4.03に準じる。
8. 重要な基本的注意
-
8.1 QT間隔延長があらわれることがあるので、次の基準を参考に心電図検査を行うこと。また、本剤投与開始前及び投与中は定期的に電解質検査(カリウム、マグネシウム等)を行い、必要に応じて電解質補正(カリウム、マグネシウム等)を行うこと。[7.1 参照],[7.4 参照],[7.6 参照],[7.8 参照],[7.10 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.3 参照],[11.1.1 参照]
心電図検査の実施時期基準 未治療
再発又は難治性
本剤投与開始前及び増量前には心電図検査を行うこと。
寛解導入療法期及び地固め療法期は、薬剤投与中は定期的に(週1回を目安に)及び必要に応じて心電図検査を行うこと。
維持療法期は、投与開始後、増量後及び休薬後に投与を再開した後は、最初の2週間は週に1回を目安に、その後は必要に応じて心電図検査を行うこと。本剤投与開始前及び増量前には心電図検査を行うこと。
投与開始後、増量後及び休薬後に投与を再開した後は、定期的に(最初の2週間は週に1回、その後は月に1回を目安に)及び必要に応じて心電図検査を行うこと。 - 8.2 骨髄抑制及び出血があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に血液検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。[7.6 参照],[7.10 参照],[11.1.3 参照],[11.1.4 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.3 肝機能障害患者
9.4 生殖能を有する者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。生殖発生毒性試験(ラット)において、臨床曝露量の約3倍の曝露に相当する用量で胎児毒性及び催奇形性が報告されている1) 。[9.4.1 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。本剤が乳汁に移行する可能性があり、乳児が乳汁を介して本剤を摂取した場合、乳児に重篤な副作用が発現するおそれがある。[15.2 参照]
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
10. 相互作用
- 本剤は主にCYP3Aにより代謝される。[16.4 参照]
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
本剤の副作用の発現が増強されるおそれがあるので、本剤を減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。 |
これらの薬剤等がCYP3Aを阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
|
本剤の効果が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮すること。 |
これらの薬剤等がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
|
QT間隔延長を増強するおそれがあるため、患者の状態を十分に観察すること。 |
本剤はIKs阻害作用を有しており、本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため、併用により副作用が増強するおそれがある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
- 11.1.1 QT間隔延長(19.3%)、心停止(0.2%)、心室性不整脈(心室細動(0.2%)、Torsade de pointes(頻度不明))
-
11.1.2 感染症
敗血症及び敗血症ショック(3.1%)、肺炎(2.8%)、上気道感染(1.3%)、菌血症(1.1%)、尿路感染(1.1%)、蜂巣炎(0.9%)等があらわれることがある。
-
11.1.3 出血
頭蓋内出血(0.4%)等があらわれることがある。[8.2 参照]
-
11.1.4 骨髄抑制
好中球減少症(25.0%)、血小板減少症(22.7%)、貧血(16.0%)、発熱性好中球減少症(12.3%)、白血球減少症(11.6%)、リンパ球減少症(2.2%)、汎血球減少症(2.0%)等があらわれることがある。[8.2 参照]
- 11.1.5 心筋梗塞(0.2%)
- 11.1.6 急性腎障害(0.9%)
-
11.1.7 間質性肺疾患
肺臓炎(0.4%)等があらわれることがある。間質性肺疾患が疑われた場合には、本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
11.2 その他の副作用
10%以上 |
5~10%未満 |
5%未満 |
|
|---|---|---|---|
皮膚 |
発疹 |
急性熱性好中球性皮膚症、点状出血 |
|
精神神経系 |
味覚異常、頭痛 |
||
消化器 |
悪心(20.6%)、嘔吐 |
腹痛、口内炎、下痢 |
消化不良 |
肝臓 |
ALT増加、AST増加 |
血中ALP増加、血中ビリルビン増加 |
|
その他 |
無力症 |
食欲減退、低カリウム血症、発熱 |
低マグネシウム血症、体重減少、鼻出血、浮腫 |
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
再発又は難治性の急性骨髄性白血病患者を対象とした海外第Ⅱ相試験において、本剤投与後に白血病細胞の分化が認められたとの報告がある2) 。
15.2 非臨床試験に基づく情報
細菌を用いた復帰突然変異試験において変異原性を示したが、トランスジェニックラットを用いた遺伝子突然変異試験では、臨床曝露量の4.4倍(Cmax)及び3.9倍(AUC)に相当する用量まで陰性であった3) ,4) 。[9.4.1 参照],[9.4.2 参照],[9.6 参照]