薬効分類名抗悪性腫瘍剤/チロシンキナーゼ阻害剤
一般的名称バンデタニブ製剤
カプレルサ錠100mg
かぷれるさじょう
Caprelsa Tablets
製造販売元/サノフィ株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
- 抗不整脈剤
- QT間隔延長を起こすおそれがある他の薬剤
- [1.3 参照],[2.2 参照],[8.2 参照],[9.1.2 参照],[11.1.2 参照]
QT間隔延長を起こす又は悪化させるおそれがあるので、QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤と併用する場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため、併用により作用が増強するおそれがある。
- CYP3A誘導剤
- [16.7.1 参照]
CYP3A誘導剤との併用により、本剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。
本剤の代謝には主にCYP3A4が関与しているため、左記薬剤のようなCYP3A誘導剤との併用で、本剤の代謝が亢進し血漿中濃度が低下する可能性がある。
- OCT2の基質となる薬剤
- [16.7.2 参照]
OCT2基質との併用により、OCT2基質の血漿中濃度が上昇するおそれがある。
本剤はOCT2の阻害剤であるため、OCT2基質との併用によりOCT2基質の血漿中濃度が増加する可能性がある。
- P-糖蛋白の基質となる薬剤
- [16.7.3 参照]
P-糖蛋白基質との併用により、P-糖蛋白基質の血漿中濃度が上昇するおそれがある。
本剤はP-糖蛋白の阻害剤であることから、本剤とP-糖蛋白基質との併用によりP-糖蛋白基質の血漿中濃度が増加する可能性がある。
1. 警告
- 1.1 本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に本剤の有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
- 1.2 間質性肺疾患があらわれ、死亡に至った症例が報告されているので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、疲労等)の確認、胸部画像検査の実施等、観察を十分に行うこと。異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.1 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]
- 1.3 QT間隔延長があらわれることがあるので、定期的な心電図検査及び電解質検査の実施等、患者の状態を十分に観察すること。また、QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤と併用する場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。[2.2 参照],[7.1 参照],[8.2 参照],[9.1.2 参照],[10.2 参照],[11.1.2 参照]
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 先天性QT延長症候群のある患者[QT間隔延長が増悪するおそれがある。][1.3 参照],[8.2 参照],[9.1.2 参照],[10.2 参照],[11.1.2 参照]
- 2.3 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
4. 効能又は効果
根治切除不能な甲状腺髄様癌
6. 用法及び用量
通常、成人にはバンデタニブとして1回300mgを1日1回、経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
7.1 副作用により本剤を減量、休薬又は中止する場合には、副作用の症状、重症度に応じて以下の基準を考慮すること。[1.3 参照],[8.2 参照],[11.1.2 参照]
休薬・減量基準
投与量調節
QT間隔延長
500msecを超えるQTcB
QTcBが480msec以下に軽快するまで本剤を休薬し、再開する場合には休薬前の投与量から減量すること。本剤を休薬し、6週間以内に480msec以下に軽快しない場合には、本剤の投与を中止すること。
その他の副作用
グレード3以上
回復又はグレード1に軽快するまで本剤を休薬し、再開する場合には休薬前の投与量から減量すること。
グレードはCommon Terminology Criteria for Adverse Events(CTCAE)ver.4に準じる。
- 7.2 本剤を減量する場合には、1日1回200mgに減量し、その後必要であれば100mgに減量すること。
- 7.3 本剤と他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 間質性肺疾患があらわれることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認、定期的な胸部画像検査の実施等、患者の状態を十分に観察すること。また、必要に応じて動脈血酸素分圧(PaO2)、動脈血酸素飽和度(SpO2)、肺胞気動脈血酸素分圧較差(A-aDO2)、肺拡散能力(DLco)等の検査を行うこと。[1.2 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]
- 8.2 QT間隔延長があらわれることがあるので、投与開始前及び投与中は定期的に心電図検査及び電解質検査(カリウム、マグネシウム、カルシウム等)を行い、患者の状態を十分に観察すること。また、必要に応じて電解質を補正すること。[1.3 参照],[2.2 参照],[7.1 参照],[9.1.2 参照],[10.2 参照],[11.1.2 参照]
- 8.3 重篤な心障害があらわれることがあるので、投与開始前及び投与中はこれらの症状の発現状況・重篤度等に応じて適宜心機能検査(心エコー等)を行い、患者の状態を十分に観察すること。[9.1.3 参照],[11.1.3 参照]
- 8.4 血圧の上昇があらわれることがあるので、投与開始前及び投与中は定期的に血圧測定を行い、患者の状態を十分に観察すること。[9.1.4 参照],[11.1.7 参照]
- 8.5 肝障害があらわれることがあるので、投与中は定期的に肝機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。[11.1.11 参照]
- 8.6 手足症候群、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑等の皮膚障害があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察すること。また、必要に応じて皮膚科を受診するよう、患者に指導すること。[11.1.5 参照]
- 8.7 創傷治癒を遅らせる可能性があるので、外科的処置が予定されている場合には、外科的処置の前に本剤の投与を中断すること。外科的処置後の投与再開は、患者の状態に応じて判断すること。
- 8.8 霧視等の重篤な眼障害があらわれることがあるので、投与中は定期的に眼の異常の有無を確認すること。異常が認められた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること。
- 8.9 疲労、霧視等があらわれることがあるので、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分に説明すること。
- 8.10 定期的に血清カルシウム濃度を測定すること。[11.1.10 参照]
- 8.11 定期的に甲状腺刺激ホルモン濃度を測定すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 間質性肺疾患のある患者又はその既往歴のある患者
間質性肺疾患が増悪又は発現するおそれがある。[1.2 参照],[8.1 参照],[11.1.1 参照]
-
9.1.2 QT間隔延長のおそれ又はその既往歴のある患者
QT間隔延長が起こるおそれがある。[1.3 参照],[2.2 参照],[8.2 参照],[10.2 参照],[11.1.2 参照]
-
9.1.3 心不全症状のある患者又はその既往歴のある患者
症状が増悪するおそれがある。[8.3 参照],[11.1.3 参照]
-
9.1.4 高血圧症の患者
高血圧が増悪するおそれがある。[8.4 参照],[11.1.7 参照]
9.2 腎機能障害患者
本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇することが報告されている。[16.6.1 参照]
9.4 生殖能を有する者
*妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後4カ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[9.5 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に、生理機能が低下していることが多い。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
|
QT間隔延長を起こす又は悪化させるおそれがあるので、QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤と併用する場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。 |
本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため、併用により作用が増強するおそれがある。 |
|
CYP3A誘導剤との併用により、本剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。 |
本剤の代謝には主にCYP3A4が関与しているため、左記薬剤のようなCYP3A誘導剤との併用で、本剤の代謝が亢進し血漿中濃度が低下する可能性がある。 |
|
OCT2基質との併用により、OCT2基質の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤はOCT2の阻害剤であるため、OCT2基質との併用によりOCT2基質の血漿中濃度が増加する可能性がある。 |
|
P-糖蛋白基質との併用により、P-糖蛋白基質の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤はP-糖蛋白の阻害剤であることから、本剤とP-糖蛋白基質との併用によりP-糖蛋白基質の血漿中濃度が増加する可能性がある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 間質性肺疾患(0.4%)
間質性肺疾患(間質性肺炎、肺臓炎、肺線維症、急性呼吸窮迫症候群等)があらわれることがある。[1.2 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照]
- 11.1.2 QT間隔延長(13.9%)、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)(頻度不明)
-
11.1.3 心障害(6.1%)
頻脈性不整脈(心房細動、頻脈等)、心不全等の心障害があらわれることがある。[8.3 参照],[9.1.3 参照]
-
11.1.4 重度の下痢(9.4%)
脱水、電解質異常等の異常が認められた場合には、本剤の休薬、減量又は中止等の適切な処置を行うこと。
- 11.1.5 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)、多形紅斑(頻度不明)
-
11.1.6 重度の皮膚障害(20.4%)
光線過敏反応、発疹、皮膚潰瘍等の重度の皮膚障害があらわれることがある。
-
11.1.7 高血圧
高血圧(27.3%)、血圧上昇(1.2%)、高血圧クリーゼ(1.2%)等があらわれることがある。必要に応じて降圧剤の投与等を行うとともに、重症、持続性又は通常の降圧治療でコントロールできない高血圧があらわれた場合には本剤の休薬を行うこと。また、高血圧クリーゼがあらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.4 参照],[9.1.4 参照]
-
11.1.8 可逆性後白質脳症症候群(頻度不明)
痙攣、頭痛、視覚障害、錯乱、皮質盲等が認められた場合には投与を中止し、血圧のコントロール等の適切な処置を行うこと。
-
11.1.9 腎障害
腎不全(0.4%)、蛋白尿(9.8%)等があらわれることがある。
-
11.1.10 低カルシウム血症(6.1%)
異常が認められた場合には、カルシウム剤やビタミンD製剤の投与等の適切な処置を行うこと。[8.10 参照]
-
11.1.11 肝障害
ALT増加(3.3%)、AST増加(3.7%)、血中ビリルビン増加(頻度不明)等があらわれることがある。[8.5 参照]
-
11.1.12 出血
鼻出血(4.9%)、血尿(0.4%)、くも膜下出血(頻度不明)等があらわれることがある。
-
11.1.13 消化管穿孔
小腸穿孔(0.4%)等があらわれることがある。
-
11.1.14 動脈解離(頻度不明)
*大動脈解離を含む動脈解離があらわれることがある1) 。
11.2 その他の副作用
10%以上 |
1~10%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
皮膚 |
皮膚症状(発疹、ざ瘡、皮膚乾燥、皮膚炎、そう痒症等) |
手掌・足底発赤知覚不全症候群、脱毛症、爪の障害 |
長睫毛症、擦過傷、メラノサイト性母斑、毛髪成長異常、毛質異常、多汗症、寝汗 |
|
消化器 |
下痢、悪心、食欲減退 |
消化不良、嘔吐、腹痛、便秘、嚥下障害、口内炎、口内乾燥 |
膵炎、腹部膨満、唾液欠乏、放屁、胃腸音異常 |
|
呼吸器 |
咳嗽、呼吸困難、発声障害 |
鼻乾燥 |
||
**筋・骨格系及び結合組織 |
無力症、関節炎、筋骨格系胸痛、筋痙縮 |
筋力低下 |
骨壊死 |
|
血液 |
ヘモグロビン増加、リンパ球減少症 |
貧血 |
||
内分泌 |
甲状腺機能低下症 |
|||
精神神経系 |
頭痛、睡眠障害(不眠症、嗜眠等)、うつ病、味覚異常、聴力低下、ニューロパチー、めまい、錯感覚、振戦、神経過敏、注意力障害、不安、性欲減退 |
口の感覚鈍麻、知覚過敏、感覚鈍麻 |
||
眼 |
角膜混濁 |
結膜炎、眼乾燥、視力障害、霧視 |
眼の障害、眼瞼浮腫、緑内障、羞明、光視症、マイボーム腺機能不全 |
|
その他 |
疲労 |
体重減少、脱水、体重増加、疼痛、ほてり、潮紅、全身健康状態低下、低カリウム血症、低マグネシウム血症、尿意切迫、発熱、浮腫 |
虚血性脳血管障害、狭心症、治癒不良、粘膜の炎症、低ナトリウム血症、意識消失、頻尿、末梢冷感 |
1. 警告
- 1.1 本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に本剤の有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
- 1.2 間質性肺疾患があらわれ、死亡に至った症例が報告されているので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、疲労等)の確認、胸部画像検査の実施等、観察を十分に行うこと。異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.1 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]
- 1.3 QT間隔延長があらわれることがあるので、定期的な心電図検査及び電解質検査の実施等、患者の状態を十分に観察すること。また、QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤と併用する場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。[2.2 参照],[7.1 参照],[8.2 参照],[9.1.2 参照],[10.2 参照],[11.1.2 参照]
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 先天性QT延長症候群のある患者[QT間隔延長が増悪するおそれがある。][1.3 参照],[8.2 参照],[9.1.2 参照],[10.2 参照],[11.1.2 参照]
- 2.3 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
4. 効能又は効果
根治切除不能な甲状腺髄様癌
6. 用法及び用量
通常、成人にはバンデタニブとして1回300mgを1日1回、経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
7.1 副作用により本剤を減量、休薬又は中止する場合には、副作用の症状、重症度に応じて以下の基準を考慮すること。[1.3 参照],[8.2 参照],[11.1.2 参照]
休薬・減量基準
投与量調節
QT間隔延長
500msecを超えるQTcB
QTcBが480msec以下に軽快するまで本剤を休薬し、再開する場合には休薬前の投与量から減量すること。本剤を休薬し、6週間以内に480msec以下に軽快しない場合には、本剤の投与を中止すること。
その他の副作用
グレード3以上
回復又はグレード1に軽快するまで本剤を休薬し、再開する場合には休薬前の投与量から減量すること。
グレードはCommon Terminology Criteria for Adverse Events(CTCAE)ver.4に準じる。
- 7.2 本剤を減量する場合には、1日1回200mgに減量し、その後必要であれば100mgに減量すること。
- 7.3 本剤と他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 間質性肺疾患があらわれることがあるので、初期症状(息切れ、呼吸困難、咳嗽、発熱等)の確認、定期的な胸部画像検査の実施等、患者の状態を十分に観察すること。また、必要に応じて動脈血酸素分圧(PaO2)、動脈血酸素飽和度(SpO2)、肺胞気動脈血酸素分圧較差(A-aDO2)、肺拡散能力(DLco)等の検査を行うこと。[1.2 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]
- 8.2 QT間隔延長があらわれることがあるので、投与開始前及び投与中は定期的に心電図検査及び電解質検査(カリウム、マグネシウム、カルシウム等)を行い、患者の状態を十分に観察すること。また、必要に応じて電解質を補正すること。[1.3 参照],[2.2 参照],[7.1 参照],[9.1.2 参照],[10.2 参照],[11.1.2 参照]
- 8.3 重篤な心障害があらわれることがあるので、投与開始前及び投与中はこれらの症状の発現状況・重篤度等に応じて適宜心機能検査(心エコー等)を行い、患者の状態を十分に観察すること。[9.1.3 参照],[11.1.3 参照]
- 8.4 血圧の上昇があらわれることがあるので、投与開始前及び投与中は定期的に血圧測定を行い、患者の状態を十分に観察すること。[9.1.4 参照],[11.1.7 参照]
- 8.5 肝障害があらわれることがあるので、投与中は定期的に肝機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。[11.1.11 参照]
- 8.6 手足症候群、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑等の皮膚障害があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察すること。また、必要に応じて皮膚科を受診するよう、患者に指導すること。[11.1.5 参照]
- 8.7 創傷治癒を遅らせる可能性があるので、外科的処置が予定されている場合には、外科的処置の前に本剤の投与を中断すること。外科的処置後の投与再開は、患者の状態に応じて判断すること。
- 8.8 霧視等の重篤な眼障害があらわれることがあるので、投与中は定期的に眼の異常の有無を確認すること。異常が認められた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること。
- 8.9 疲労、霧視等があらわれることがあるので、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分に説明すること。
- 8.10 定期的に血清カルシウム濃度を測定すること。[11.1.10 参照]
- 8.11 定期的に甲状腺刺激ホルモン濃度を測定すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 間質性肺疾患のある患者又はその既往歴のある患者
間質性肺疾患が増悪又は発現するおそれがある。[1.2 参照],[8.1 参照],[11.1.1 参照]
-
9.1.2 QT間隔延長のおそれ又はその既往歴のある患者
QT間隔延長が起こるおそれがある。[1.3 参照],[2.2 参照],[8.2 参照],[10.2 参照],[11.1.2 参照]
-
9.1.3 心不全症状のある患者又はその既往歴のある患者
症状が増悪するおそれがある。[8.3 参照],[11.1.3 参照]
-
9.1.4 高血圧症の患者
高血圧が増悪するおそれがある。[8.4 参照],[11.1.7 参照]
9.2 腎機能障害患者
本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意すること。本剤の血中濃度が上昇することが報告されている。[16.6.1 参照]
9.4 生殖能を有する者
*妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後4カ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[9.5 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に、生理機能が低下していることが多い。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
|
QT間隔延長を起こす又は悪化させるおそれがあるので、QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤と併用する場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。 |
本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため、併用により作用が増強するおそれがある。 |
|
CYP3A誘導剤との併用により、本剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。 |
本剤の代謝には主にCYP3A4が関与しているため、左記薬剤のようなCYP3A誘導剤との併用で、本剤の代謝が亢進し血漿中濃度が低下する可能性がある。 |
|
OCT2基質との併用により、OCT2基質の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤はOCT2の阻害剤であるため、OCT2基質との併用によりOCT2基質の血漿中濃度が増加する可能性がある。 |
|
P-糖蛋白基質との併用により、P-糖蛋白基質の血漿中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤はP-糖蛋白の阻害剤であることから、本剤とP-糖蛋白基質との併用によりP-糖蛋白基質の血漿中濃度が増加する可能性がある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 間質性肺疾患(0.4%)
間質性肺疾患(間質性肺炎、肺臓炎、肺線維症、急性呼吸窮迫症候群等)があらわれることがある。[1.2 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照]
- 11.1.2 QT間隔延長(13.9%)、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)(頻度不明)
-
11.1.3 心障害(6.1%)
頻脈性不整脈(心房細動、頻脈等)、心不全等の心障害があらわれることがある。[8.3 参照],[9.1.3 参照]
-
11.1.4 重度の下痢(9.4%)
脱水、電解質異常等の異常が認められた場合には、本剤の休薬、減量又は中止等の適切な処置を行うこと。
- 11.1.5 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)、多形紅斑(頻度不明)
-
11.1.6 重度の皮膚障害(20.4%)
光線過敏反応、発疹、皮膚潰瘍等の重度の皮膚障害があらわれることがある。
-
11.1.7 高血圧
高血圧(27.3%)、血圧上昇(1.2%)、高血圧クリーゼ(1.2%)等があらわれることがある。必要に応じて降圧剤の投与等を行うとともに、重症、持続性又は通常の降圧治療でコントロールできない高血圧があらわれた場合には本剤の休薬を行うこと。また、高血圧クリーゼがあらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.4 参照],[9.1.4 参照]
-
11.1.8 可逆性後白質脳症症候群(頻度不明)
痙攣、頭痛、視覚障害、錯乱、皮質盲等が認められた場合には投与を中止し、血圧のコントロール等の適切な処置を行うこと。
-
11.1.9 腎障害
腎不全(0.4%)、蛋白尿(9.8%)等があらわれることがある。
-
11.1.10 低カルシウム血症(6.1%)
異常が認められた場合には、カルシウム剤やビタミンD製剤の投与等の適切な処置を行うこと。[8.10 参照]
-
11.1.11 肝障害
ALT増加(3.3%)、AST増加(3.7%)、血中ビリルビン増加(頻度不明)等があらわれることがある。[8.5 参照]
-
11.1.12 出血
鼻出血(4.9%)、血尿(0.4%)、くも膜下出血(頻度不明)等があらわれることがある。
-
11.1.13 消化管穿孔
小腸穿孔(0.4%)等があらわれることがある。
-
11.1.14 動脈解離(頻度不明)
*大動脈解離を含む動脈解離があらわれることがある1) 。
11.2 その他の副作用
10%以上 |
1~10%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
皮膚 |
皮膚症状(発疹、ざ瘡、皮膚乾燥、皮膚炎、そう痒症等) |
手掌・足底発赤知覚不全症候群、脱毛症、爪の障害 |
長睫毛症、擦過傷、メラノサイト性母斑、毛髪成長異常、毛質異常、多汗症、寝汗 |
|
消化器 |
下痢、悪心、食欲減退 |
消化不良、嘔吐、腹痛、便秘、嚥下障害、口内炎、口内乾燥 |
膵炎、腹部膨満、唾液欠乏、放屁、胃腸音異常 |
|
呼吸器 |
咳嗽、呼吸困難、発声障害 |
鼻乾燥 |
||
**筋・骨格系及び結合組織 |
無力症、関節炎、筋骨格系胸痛、筋痙縮 |
筋力低下 |
骨壊死 |
|
血液 |
ヘモグロビン増加、リンパ球減少症 |
貧血 |
||
内分泌 |
甲状腺機能低下症 |
|||
精神神経系 |
頭痛、睡眠障害(不眠症、嗜眠等)、うつ病、味覚異常、聴力低下、ニューロパチー、めまい、錯感覚、振戦、神経過敏、注意力障害、不安、性欲減退 |
口の感覚鈍麻、知覚過敏、感覚鈍麻 |
||
眼 |
角膜混濁 |
結膜炎、眼乾燥、視力障害、霧視 |
眼の障害、眼瞼浮腫、緑内障、羞明、光視症、マイボーム腺機能不全 |
|
その他 |
疲労 |
体重減少、脱水、体重増加、疼痛、ほてり、潮紅、全身健康状態低下、低カリウム血症、低マグネシウム血症、尿意切迫、発熱、浮腫 |
虚血性脳血管障害、狭心症、治癒不良、粘膜の炎症、低ナトリウム血症、意識消失、頻尿、末梢冷感 |