薬効分類名抗悪性腫瘍剤
ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤
一般的名称ボリノスタット
ゾリンザカプセル100mg
ぞりんざ
ZOLINZA Capsules 100mg
製造販売元/MSD株式会社、販売元/大鵬薬品工業株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
クマリン系抗凝血剤:
- ワルファリン
プロトロンビン時間(PT)延長及びINR上昇があらわれることがある。PT及びINRを注意深くモニターすること。
機序不明
バルプロ酸
消化管出血、血小板減少、貧血等の副作用が増強することがある。
機序不明
1. 警告
本剤の投与にあたっては、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ実施すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 重度の肝障害患者[9.3.1 参照],[16.6.1 参照],[17.3.1 参照]
4. 効能又は効果
皮膚T細胞性リンパ腫
5. 効能又は効果に関連する注意
- 5.1 「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。
- 5.2 本剤以外の治療の実施についても慎重に検討した上で、適応患者の選択を行うこと。
- 5.3 本剤の皮膚以外の病変(内臓等)に対する有効性は確立していない。[17.1 参照]
6. 用法及び用量
通常、成人にはボリノスタットとして1日1回400mgを食後経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 全身投与による他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
-
7.2 本剤の投与については、以下の基準を目安に、休薬、減量又は投与中止の判断を行うこと。
海外第Ⅱ相試験(001試験)の休薬、減量又は投与中止基準 - 7.3 軽度の肝障害患者に対する最大耐用量は300mg、中等度の肝障害患者に対する最大耐用量は200mgであることが確認されている。[9.3.2 参照],[16.6.1 参照],[17.3.1 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 脱水症状があらわれることがあるので、必要に応じて、補液、電解質補充等を行うこと。また、投与にあたっては、患者に、脱水の兆候や脱水を避けるための注意点を指導すること。過度の嘔吐、下痢等が認められた場合には、医師の診察を受けるよう患者を指導すること。[11.1.4 参照]
- 8.2 高血糖があらわれることがあるので、投与開始前及び投与開始後は定期的に血糖値の測定を行うこと。また、本剤の投与を開始する前に血糖値を適切にコントロールしておくこと。[9.1.2 参照],[11.1.5 参照]
- 8.3 血小板減少、貧血、腎機能障害等があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に、血液検査(血球数算定、電解質/血清クレアチニンを含む血液生化学検査)を行うこと。[11.1.2 参照],[11.1.3 参照],[11.1.6 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 静脈血栓塞栓症を有する又は既往歴のある患者
肺塞栓症、深部静脈血栓症が発現、悪化するおそれがある。[11.1.1 参照]
-
9.1.2 糖尿病又はその疑いのある患者
糖尿病が悪化するおそれがある。[8.2 参照],[11.1.5 参照]
9.3 肝機能障害患者
本剤の血清中濃度が上昇するおそれがある。
-
9.3.1 重度の肝障害患者
投与しないこと。副作用が強くあらわれるおそれがある。[2.2 参照],[16.6.1 参照],[17.3.1 参照]
- 9.3.2 軽度及び中等度の肝障害患者
9.4 生殖能を有する者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。やむを得ず投与する場合には、本剤投与によるリスクについて患者に十分説明すること。動物実験では、ラット受胎能試験において本剤投与に関連した黄体数の増加が報告され、ラットの受胎能試験及び胚・胎児発生に関する試験において胚致死作用が報告されている。また、ウサギ及びラットの胚・胎児発生に関する試験及びトキシコキネティクス試験において、本剤の胎盤通過、生存胎児の平均体重の減少、骨化遅延及び骨格変異が報告されている1) 。[9.4.1 参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤がヒト乳汁中へ移行するかは不明である。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
11. 副作用
11.1 重大な副作用
- 11.1.1 肺塞栓症(4.7%)、深部静脈血栓症(1.2%)
- 11.1.2 血小板減少症(25.6%)
- 11.1.3 貧血(12.8%)
- 11.1.4 脱水症状(1.2%)
- 11.1.5 高血糖(4.7%)
- 11.1.6 腎不全(頻度不明 注1) )
11.2 その他の副作用
10%以上 |
10%未満 |
頻度不明 注1) |
|
|---|---|---|---|
感染症 |
レンサ球菌性菌血症 |
憩室炎 |
|
血液 |
好中球減少症、白血球減少症、リンパ球数減少 |
溶血 |
|
精神・神経系 |
浮動性めまい、頭痛、錯感覚、嗜眠、失神 |
虚血性脳卒中 |
|
循環器 |
高血圧、動悸 |
低血圧、血管炎 |
|
呼吸器 |
呼吸困難、咳嗽 |
喀血 |
|
消化器 |
下痢、悪心、口内乾燥、嘔吐、便秘 |
腹痛、上腹部痛、胃食道逆流性疾患、胃腸出血 |
嚥下障害 |
肝胆道系 |
ALT増加、AST増加 |
肝虚血、高ビリルビン血症 |
|
皮膚 |
脱毛症 |
皮膚剥脱、多汗症 |
|
泌尿器 |
血中クレアチニン増加 |
蛋白尿、血尿 |
尿閉 |
電解質 |
高マグネシウム血症、低カリウム血症 |
低ナトリウム血症 |
|
その他 |
筋痙縮、味覚異常、疲労、悪寒、食欲不振、体重減少 |
味覚減退、発熱、胸痛、末梢性浮腫、冷感、血管神経性浮腫 |
腫瘍出血、霧視、難聴、無力症、高トリグリセリド血症、倦怠感 |
15. その他の注意
15.2 非臨床試験に基づく情報
本剤のがん原性試験は実施していない。本剤は、細菌を用いた復帰突然変異試験(Ames試験)においてin vitroで変異原性を示し、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞に対してin vitroで染色体異常を誘発した。また、マウスへの本剤の投与により小核を有する赤血球の発現数を増加させた(マウス小核試験)2) 。[9.4.1 参照],[9.4.2 参照]
1. 警告
本剤の投与にあたっては、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ実施すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 重度の肝障害患者[9.3.1 参照],[16.6.1 参照],[17.3.1 参照]
4. 効能又は効果
皮膚T細胞性リンパ腫
5. 効能又は効果に関連する注意
- 5.1 「17. 臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応患者の選択を行うこと。
- 5.2 本剤以外の治療の実施についても慎重に検討した上で、適応患者の選択を行うこと。
- 5.3 本剤の皮膚以外の病変(内臓等)に対する有効性は確立していない。[17.1 参照]
6. 用法及び用量
通常、成人にはボリノスタットとして1日1回400mgを食後経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 全身投与による他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
-
7.2 本剤の投与については、以下の基準を目安に、休薬、減量又は投与中止の判断を行うこと。
海外第Ⅱ相試験(001試験)の休薬、減量又は投与中止基準 - 7.3 軽度の肝障害患者に対する最大耐用量は300mg、中等度の肝障害患者に対する最大耐用量は200mgであることが確認されている。[9.3.2 参照],[16.6.1 参照],[17.3.1 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 脱水症状があらわれることがあるので、必要に応じて、補液、電解質補充等を行うこと。また、投与にあたっては、患者に、脱水の兆候や脱水を避けるための注意点を指導すること。過度の嘔吐、下痢等が認められた場合には、医師の診察を受けるよう患者を指導すること。[11.1.4 参照]
- 8.2 高血糖があらわれることがあるので、投与開始前及び投与開始後は定期的に血糖値の測定を行うこと。また、本剤の投与を開始する前に血糖値を適切にコントロールしておくこと。[9.1.2 参照],[11.1.5 参照]
- 8.3 血小板減少、貧血、腎機能障害等があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に、血液検査(血球数算定、電解質/血清クレアチニンを含む血液生化学検査)を行うこと。[11.1.2 参照],[11.1.3 参照],[11.1.6 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 静脈血栓塞栓症を有する又は既往歴のある患者
肺塞栓症、深部静脈血栓症が発現、悪化するおそれがある。[11.1.1 参照]
-
9.1.2 糖尿病又はその疑いのある患者
糖尿病が悪化するおそれがある。[8.2 参照],[11.1.5 参照]
9.3 肝機能障害患者
本剤の血清中濃度が上昇するおそれがある。
-
9.3.1 重度の肝障害患者
投与しないこと。副作用が強くあらわれるおそれがある。[2.2 参照],[16.6.1 参照],[17.3.1 参照]
- 9.3.2 軽度及び中等度の肝障害患者
9.4 生殖能を有する者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。やむを得ず投与する場合には、本剤投与によるリスクについて患者に十分説明すること。動物実験では、ラット受胎能試験において本剤投与に関連した黄体数の増加が報告され、ラットの受胎能試験及び胚・胎児発生に関する試験において胚致死作用が報告されている。また、ウサギ及びラットの胚・胎児発生に関する試験及びトキシコキネティクス試験において、本剤の胎盤通過、生存胎児の平均体重の減少、骨化遅延及び骨格変異が報告されている1) 。[9.4.1 参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤がヒト乳汁中へ移行するかは不明である。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
11. 副作用
11.1 重大な副作用
- 11.1.1 肺塞栓症(4.7%)、深部静脈血栓症(1.2%)
- 11.1.2 血小板減少症(25.6%)
- 11.1.3 貧血(12.8%)
- 11.1.4 脱水症状(1.2%)
- 11.1.5 高血糖(4.7%)
- 11.1.6 腎不全(頻度不明 注1) )
11.2 その他の副作用
10%以上 |
10%未満 |
頻度不明 注1) |
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|---|---|---|---|
感染症 |
レンサ球菌性菌血症 |
憩室炎 |
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血液 |
好中球減少症、白血球減少症、リンパ球数減少 |
溶血 |
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精神・神経系 |
浮動性めまい、頭痛、錯感覚、嗜眠、失神 |
虚血性脳卒中 |
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循環器 |
高血圧、動悸 |
低血圧、血管炎 |
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呼吸器 |
呼吸困難、咳嗽 |
喀血 |
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消化器 |
下痢、悪心、口内乾燥、嘔吐、便秘 |
腹痛、上腹部痛、胃食道逆流性疾患、胃腸出血 |
嚥下障害 |
肝胆道系 |
ALT増加、AST増加 |
肝虚血、高ビリルビン血症 |
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皮膚 |
脱毛症 |
皮膚剥脱、多汗症 |
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泌尿器 |
血中クレアチニン増加 |
蛋白尿、血尿 |
尿閉 |
電解質 |
高マグネシウム血症、低カリウム血症 |
低ナトリウム血症 |
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その他 |
筋痙縮、味覚異常、疲労、悪寒、食欲不振、体重減少 |
味覚減退、発熱、胸痛、末梢性浮腫、冷感、血管神経性浮腫 |
腫瘍出血、霧視、難聴、無力症、高トリグリセリド血症、倦怠感 |
15. その他の注意
15.2 非臨床試験に基づく情報
本剤のがん原性試験は実施していない。本剤は、細菌を用いた復帰突然変異試験(Ames試験)においてin vitroで変異原性を示し、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞に対してin vitroで染色体異常を誘発した。また、マウスへの本剤の投与により小核を有する赤血球の発現数を増加させた(マウス小核試験)2) 。[9.4.1 参照],[9.4.2 参照]