薬効分類名抗悪性腫瘍剤
一般的名称ビンブラスチン硫酸塩
エクザール注射用10mg
えくざーるちゅうしゃよう10mg
Exal for Injection 10mg
製造販売元/日本化薬株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
アゾール系抗真菌剤
- イトラコナゾール、ミコナゾール等
本剤の筋神経系の副作用が増強することがある。
アゾール系抗真菌剤は肝チトクロームP-450 3Aを阻害するため、併用により本剤の代謝を抑制することがある。
マクロライド系抗生物質
- エリスロマイシン
作用が増強したとの報告がある。
エリスロマイシンは肝チトクロームP-450 3Aを阻害するため、併用により本剤の代謝を抑制することがある。
フェニトイン
フェニトインの血中濃度が低下し、痙攣が増悪することがあるとの報告があるので、フェニトインの投与量を調節することが望ましい。
フェニトインの吸収を減少させる、あるいは代謝を亢進させるとの報告がある。
神経毒性を有する薬剤
- 白金含有の抗悪性腫瘍剤
神経系副作用が増強することがある。白金含有の抗悪性腫瘍剤の場合、聴覚障害(難聴)が増強する可能性がある。
神経毒性を有する。
マイトマイシンC
呼吸困難及び気管支痙攣が発現しやすいことが報告されている。
機序不明
他の抗悪性腫瘍剤
骨髄抑制等の副作用が増強することがある。患者の状態を観察しながら減量するなど用量に注意すること。
骨髄抑制作用を有する。
他の抗悪性腫瘍剤
心筋梗塞、脳梗塞、レイノー現象等が発現したとの報告がある。
機序不明
放射線照射
骨髄抑制等の副作用が増強することがある。患者の状態を観察しながら減量するなど用量に注意すること。
骨髄抑制作用を有する。
1. 警告
本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 髄腔内には投与しないこと[14.2.2 参照]
6. 用法及び用量
- 〈ビンブラスチン硫酸塩通常療法〉
- (1)悪性リンパ腫、絨毛性疾患に対しては、白血球数を指標とし、ビンブラスチン硫酸塩として、初め成人週1回0.1mg/kgを静脈内に注射する。
次いで0.05mg/kgずつ増量して、週1回0.3mg/kgを静脈内に注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。 - (2)再発又は難治性の胚細胞腫瘍に対しては、確立された標準的な他の抗悪性腫瘍剤との併用療法を行い、ビンブラスチン硫酸塩として、1日量0.11mg/kgを1日1回2日間静脈内に注射し、19~26日間休薬する。これを1コースとし、投与を繰り返す。
- (3)ランゲルハンス細胞組織球症に対しては、通常、ビンブラスチン硫酸塩として1回6mg/m2(体表面積)を、導入療法においては週1回、維持療法においては2~3週に1回、静脈内に注射する。
なお、患者の状態により適宜減量する。 - (4)注射液の調製法
ビンブラスチン硫酸塩1mg当たり1mLの割合に注射用水又は生理食塩液を加えて溶解する。 - 〈M-VAC療法〉
- (5)メトトレキサート、ドキソルビシン塩酸塩及びシスプラチンとの併用において、通常、ビンブラスチン硫酸塩として、成人1回3mg/m2(体表面積)を静脈内に注射する。
前回の投与によって副作用があらわれた場合は、減量するか又は副作用が消失するまで休薬する。
なお、年齢、症状により適宜減量する。
標準的な投与量及び投与方法は、メトトレキサート30mg/m2を1日目に投与した後、2日目にビンブラスチン硫酸塩3mg/m2、ドキソルビシン塩酸塩30mg(力価)/m2及びシスプラチン70mg/m2を静脈内に注射する。15日目及び22日目に、メトトレキサート30mg/m2及びビンブラスチン硫酸塩3mg/m2を静脈内に注射する。これを1コースとして4週ごとに繰り返す。 - (6)注射液の調製法
ビンブラスチン硫酸塩1mg当たり1mLの割合に注射用水又は生理食塩液を加えて溶解する。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈ビンブラスチン硫酸塩通常療法〉
-
7.1 悪性リンパ腫、絨毛性疾患に対して、本剤の投与量の決定にあたっては、白血球数を指標として1週間間隔で以下のように段階的に増量し、至適投与量に到達させる。
〈増量の目安〉 増量段階
投与量
第1回目
0.1mg/kg
第2回目
0.15mg/kg
第3回目
0.2mg/kg
第4回目
0.25mg/kg
第5回目
0.3mg/kg
白血球数が3000/μLまで低下した場合は4000/μL以上に回復するまでは投与を延期すること。多くの患者における1週間当たりの投与量は0.15~0.2mg/kgになるが、白血球数の減少の程度は一定ではなく、0.1mg/kgの投与で3000/μLまで低下する例もある。維持量としては、約3000/μLの白血球減少を示した投与量より1段階少ない量を1から2週間の間隔で投与する。ただし、白血球数が4000/μL以上に回復するまでは、前回の投与より7日間経過していても次回投与は行ってはならない。1週間1回投与すべき量を分割して少量連日投与しても効果の増強は認められない。
一方、1週間1回の投与量の数倍量を分割して連日長期に投与した場合には痙攣、重篤かつ不可逆的中枢神経障害を起こし、死に至った例が報告されているため、上記投与方法を厳格に守ること。
-
7.1 悪性リンパ腫、絨毛性疾患に対して、本剤の投与量の決定にあたっては、白血球数を指標として1週間間隔で以下のように段階的に増量し、至適投与量に到達させる。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 骨髄抑制作用に起因する重篤な副作用(致命的な感染症及び出血)、末梢神経障害等が起こることがあるので、頻回に臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。また、使用が長期間にわたると副作用が強くあらわれ、遷延性に推移することがあるので、投与は慎重に行うこと。[11.1.1 参照]
- 8.2 高度な骨髄抑制による感染症・出血傾向の発現又は増悪に十分注意すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.2 腎機能障害患者
腎機能障害が強くあらわれることがある。
9.3 肝機能障害患者
本剤の代謝及び排泄が遅延し副作用が増強する可能性がある。
9.4 生殖能を有する者
小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。本剤を含む多剤併用化学療法を受けた患者で、性腺障害(精子形成不全(無精子症等)、無月経等)が認められたとの報告がある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。動物実験で催奇形性が報告されている。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。
9.7 小児等
副作用の発現に特に注意すること。
9.8 高齢者
用量並びに投与間隔に留意すること。生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすい。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
本剤の筋神経系の副作用が増強することがある。 |
アゾール系抗真菌剤は肝チトクロームP-450 3Aを阻害するため、併用により本剤の代謝を抑制することがある。 |
|
作用が増強したとの報告がある。 |
エリスロマイシンは肝チトクロームP-450 3Aを阻害するため、併用により本剤の代謝を抑制することがある。 |
|
フェニトイン |
フェニトインの血中濃度が低下し、痙攣が増悪することがあるとの報告があるので、フェニトインの投与量を調節することが望ましい。 |
フェニトインの吸収を減少させる、あるいは代謝を亢進させるとの報告がある。 |
神経系副作用が増強することがある。白金含有の抗悪性腫瘍剤の場合、聴覚障害(難聴)が増強する可能性がある。 |
神経毒性を有する。 |
|
マイトマイシンC |
呼吸困難及び気管支痙攣が発現しやすいことが報告されている。 |
機序不明 |
他の抗悪性腫瘍剤 |
骨髄抑制等の副作用が増強することがある。患者の状態を観察しながら減量するなど用量に注意すること。 |
骨髄抑制作用を有する。 |
他の抗悪性腫瘍剤 |
心筋梗塞、脳梗塞、レイノー現象等が発現したとの報告がある。 |
機序不明 |
放射線照射 |
骨髄抑制等の副作用が増強することがある。患者の状態を観察しながら減量するなど用量に注意すること。 |
骨髄抑制作用を有する。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 骨髄抑制
汎血球減少(頻度不明)、白血球減少(43.8%)、血小板減少(12.1%)、貧血(2.6%)があらわれることがある。異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、致命的な感染症(敗血症、肺炎等)や臓器出血等に至った報告がある。[8.1 参照]
-
11.1.2 知覚異常、末梢神経炎、痙攣、錯乱、昏睡、昏蒙(頻度不明)
知覚異常、末梢神経炎、痙攣、錯乱、昏睡、昏蒙があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与量を減量するか投与を中止するなどの処置を行うこと。
- 11.1.3 イレウス、消化管出血(いずれも頻度不明)
-
11.1.4 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫、血圧低下等)があらわれることがある。
-
11.1.5 心筋虚血(頻度不明)
心筋梗塞、狭心症、心電図上虚血所見が発現したとの報告がある。
- 11.1.6 脳梗塞(頻度不明)
-
11.1.7 難聴(頻度不明)
一過性又は永続的な難聴があらわれることがある。
- 11.1.8 呼吸困難及び気管支痙攣(頻度不明)
-
11.1.9 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)
低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム増加、高張尿、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
- 11.1.10 間質性肺炎(頻度不明)
11.2 その他の副作用
3%以上 |
3%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
消化器 |
口内炎 |
悪心・嘔吐、口唇炎、消化不良、食欲不振、口渇、腹痛、便秘 |
|
過敏症 |
発疹 |
||
皮膚 |
脱毛 |
水疱形成 |
|
精神神経系 |
歩行困難 |
味覚異常、不安、不眠、深部腱反射の消失、関節痛、筋肉痛、倦怠感、脱力感、頭痛、眩暈、抑うつ、唾液腺痛、排尿障害 |
|
生殖器 |
無精子症、無月経、性腺(睾丸、卵巣)障害等 |
||
循環器 |
高血圧、レイノー現象、頻脈 |
||
投与部位 |
注射局所痛・壊死 |
||
その他 |
眼振等の平衡感覚障害、発熱、静脈炎、腫瘤・リンパ節の疼痛 |
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
眼には接触させないこと。眼に入った場合は直ちに水で洗うこと。眼に入った場合重篤な刺激や角膜潰瘍が起こることがある。
14.2 薬剤投与時の注意
- 14.2.1 静脈内注射にのみ使用すること。
- 14.2.2 髄腔内には投与しないこと。ビンカアルカロイド製剤を誤って髄腔内に投与し、死亡したとの報告があり、本剤を誤って髄腔内投与した場合は、通常死に至る可能性があるため、死に至る麻痺の進行を阻止するよう直ちに救命措置を実施すること。[2.2 参照]
- 14.2.3 1回投与量を計算の上、次のいずれか適当な方法により、1分程度をかけて緩徐に投与する。
- 14.2.4 静脈内投与に際し、薬液が血管外に漏れると注射部位に硬結・壊死・炎症を起こすことがあるので、薬液が血管外に漏れないよう慎重に投与すること。血管外漏出が疑われるときは直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、残量は他の静脈から投与すること。
1. 警告
本剤を含むがん化学療法は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本療法が適切と判断される症例についてのみ実施すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 髄腔内には投与しないこと[14.2.2 参照]
6. 用法及び用量
- 〈ビンブラスチン硫酸塩通常療法〉
- (1)悪性リンパ腫、絨毛性疾患に対しては、白血球数を指標とし、ビンブラスチン硫酸塩として、初め成人週1回0.1mg/kgを静脈内に注射する。
次いで0.05mg/kgずつ増量して、週1回0.3mg/kgを静脈内に注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。 - (2)再発又は難治性の胚細胞腫瘍に対しては、確立された標準的な他の抗悪性腫瘍剤との併用療法を行い、ビンブラスチン硫酸塩として、1日量0.11mg/kgを1日1回2日間静脈内に注射し、19~26日間休薬する。これを1コースとし、投与を繰り返す。
- (3)ランゲルハンス細胞組織球症に対しては、通常、ビンブラスチン硫酸塩として1回6mg/m2(体表面積)を、導入療法においては週1回、維持療法においては2~3週に1回、静脈内に注射する。
なお、患者の状態により適宜減量する。 - (4)注射液の調製法
ビンブラスチン硫酸塩1mg当たり1mLの割合に注射用水又は生理食塩液を加えて溶解する。 - 〈M-VAC療法〉
- (5)メトトレキサート、ドキソルビシン塩酸塩及びシスプラチンとの併用において、通常、ビンブラスチン硫酸塩として、成人1回3mg/m2(体表面積)を静脈内に注射する。
前回の投与によって副作用があらわれた場合は、減量するか又は副作用が消失するまで休薬する。
なお、年齢、症状により適宜減量する。
標準的な投与量及び投与方法は、メトトレキサート30mg/m2を1日目に投与した後、2日目にビンブラスチン硫酸塩3mg/m2、ドキソルビシン塩酸塩30mg(力価)/m2及びシスプラチン70mg/m2を静脈内に注射する。15日目及び22日目に、メトトレキサート30mg/m2及びビンブラスチン硫酸塩3mg/m2を静脈内に注射する。これを1コースとして4週ごとに繰り返す。 - (6)注射液の調製法
ビンブラスチン硫酸塩1mg当たり1mLの割合に注射用水又は生理食塩液を加えて溶解する。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈ビンブラスチン硫酸塩通常療法〉
-
7.1 悪性リンパ腫、絨毛性疾患に対して、本剤の投与量の決定にあたっては、白血球数を指標として1週間間隔で以下のように段階的に増量し、至適投与量に到達させる。
〈増量の目安〉 増量段階
投与量
第1回目
0.1mg/kg
第2回目
0.15mg/kg
第3回目
0.2mg/kg
第4回目
0.25mg/kg
第5回目
0.3mg/kg
白血球数が3000/μLまで低下した場合は4000/μL以上に回復するまでは投与を延期すること。多くの患者における1週間当たりの投与量は0.15~0.2mg/kgになるが、白血球数の減少の程度は一定ではなく、0.1mg/kgの投与で3000/μLまで低下する例もある。維持量としては、約3000/μLの白血球減少を示した投与量より1段階少ない量を1から2週間の間隔で投与する。ただし、白血球数が4000/μL以上に回復するまでは、前回の投与より7日間経過していても次回投与は行ってはならない。1週間1回投与すべき量を分割して少量連日投与しても効果の増強は認められない。
一方、1週間1回の投与量の数倍量を分割して連日長期に投与した場合には痙攣、重篤かつ不可逆的中枢神経障害を起こし、死に至った例が報告されているため、上記投与方法を厳格に守ること。
-
7.1 悪性リンパ腫、絨毛性疾患に対して、本剤の投与量の決定にあたっては、白血球数を指標として1週間間隔で以下のように段階的に増量し、至適投与量に到達させる。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 骨髄抑制作用に起因する重篤な副作用(致命的な感染症及び出血)、末梢神経障害等が起こることがあるので、頻回に臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。また、使用が長期間にわたると副作用が強くあらわれ、遷延性に推移することがあるので、投与は慎重に行うこと。[11.1.1 参照]
- 8.2 高度な骨髄抑制による感染症・出血傾向の発現又は増悪に十分注意すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.2 腎機能障害患者
腎機能障害が強くあらわれることがある。
9.3 肝機能障害患者
本剤の代謝及び排泄が遅延し副作用が増強する可能性がある。
9.4 生殖能を有する者
小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。本剤を含む多剤併用化学療法を受けた患者で、性腺障害(精子形成不全(無精子症等)、無月経等)が認められたとの報告がある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。動物実験で催奇形性が報告されている。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。
9.7 小児等
副作用の発現に特に注意すること。
9.8 高齢者
用量並びに投与間隔に留意すること。生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすい。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
本剤の筋神経系の副作用が増強することがある。 |
アゾール系抗真菌剤は肝チトクロームP-450 3Aを阻害するため、併用により本剤の代謝を抑制することがある。 |
|
作用が増強したとの報告がある。 |
エリスロマイシンは肝チトクロームP-450 3Aを阻害するため、併用により本剤の代謝を抑制することがある。 |
|
フェニトイン |
フェニトインの血中濃度が低下し、痙攣が増悪することがあるとの報告があるので、フェニトインの投与量を調節することが望ましい。 |
フェニトインの吸収を減少させる、あるいは代謝を亢進させるとの報告がある。 |
神経系副作用が増強することがある。白金含有の抗悪性腫瘍剤の場合、聴覚障害(難聴)が増強する可能性がある。 |
神経毒性を有する。 |
|
マイトマイシンC |
呼吸困難及び気管支痙攣が発現しやすいことが報告されている。 |
機序不明 |
他の抗悪性腫瘍剤 |
骨髄抑制等の副作用が増強することがある。患者の状態を観察しながら減量するなど用量に注意すること。 |
骨髄抑制作用を有する。 |
他の抗悪性腫瘍剤 |
心筋梗塞、脳梗塞、レイノー現象等が発現したとの報告がある。 |
機序不明 |
放射線照射 |
骨髄抑制等の副作用が増強することがある。患者の状態を観察しながら減量するなど用量に注意すること。 |
骨髄抑制作用を有する。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 骨髄抑制
汎血球減少(頻度不明)、白血球減少(43.8%)、血小板減少(12.1%)、貧血(2.6%)があらわれることがある。異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、致命的な感染症(敗血症、肺炎等)や臓器出血等に至った報告がある。[8.1 参照]
-
11.1.2 知覚異常、末梢神経炎、痙攣、錯乱、昏睡、昏蒙(頻度不明)
知覚異常、末梢神経炎、痙攣、錯乱、昏睡、昏蒙があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与量を減量するか投与を中止するなどの処置を行うこと。
- 11.1.3 イレウス、消化管出血(いずれも頻度不明)
-
11.1.4 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
ショック、アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫、血圧低下等)があらわれることがある。
-
11.1.5 心筋虚血(頻度不明)
心筋梗塞、狭心症、心電図上虚血所見が発現したとの報告がある。
- 11.1.6 脳梗塞(頻度不明)
-
11.1.7 難聴(頻度不明)
一過性又は永続的な難聴があらわれることがある。
- 11.1.8 呼吸困難及び気管支痙攣(頻度不明)
-
11.1.9 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)
低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム増加、高張尿、意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
- 11.1.10 間質性肺炎(頻度不明)
11.2 その他の副作用
3%以上 |
3%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
消化器 |
口内炎 |
悪心・嘔吐、口唇炎、消化不良、食欲不振、口渇、腹痛、便秘 |
|
過敏症 |
発疹 |
||
皮膚 |
脱毛 |
水疱形成 |
|
精神神経系 |
歩行困難 |
味覚異常、不安、不眠、深部腱反射の消失、関節痛、筋肉痛、倦怠感、脱力感、頭痛、眩暈、抑うつ、唾液腺痛、排尿障害 |
|
生殖器 |
無精子症、無月経、性腺(睾丸、卵巣)障害等 |
||
循環器 |
高血圧、レイノー現象、頻脈 |
||
投与部位 |
注射局所痛・壊死 |
||
その他 |
眼振等の平衡感覚障害、発熱、静脈炎、腫瘤・リンパ節の疼痛 |
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
眼には接触させないこと。眼に入った場合は直ちに水で洗うこと。眼に入った場合重篤な刺激や角膜潰瘍が起こることがある。
14.2 薬剤投与時の注意
- 14.2.1 静脈内注射にのみ使用すること。
- 14.2.2 髄腔内には投与しないこと。ビンカアルカロイド製剤を誤って髄腔内に投与し、死亡したとの報告があり、本剤を誤って髄腔内投与した場合は、通常死に至る可能性があるため、死に至る麻痺の進行を阻止するよう直ちに救命措置を実施すること。[2.2 参照]
- 14.2.3 1回投与量を計算の上、次のいずれか適当な方法により、1分程度をかけて緩徐に投与する。
- 14.2.4 静脈内投与に際し、薬液が血管外に漏れると注射部位に硬結・壊死・炎症を起こすことがあるので、薬液が血管外に漏れないよう慎重に投与すること。血管外漏出が疑われるときは直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、残量は他の静脈から投与すること。