薬効分類名抗悪性腫瘍性抗生物質
一般的名称アムルビシン塩酸塩
カルセド注射用20mg、カルセド注射用50mg
Calsed For Injection, Calsed For Injection
製造販売元/住友ファーマ株式会社、販売元/日本化薬株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
潜在的に心毒性を有する抗悪性腫瘍剤
(アントラサイクリン系薬剤等)
[9.1.4 参照]
これらの薬剤による前治療歴がある場合、あるいは併用療法を行う場合は、心筋障害が増強されるおそれがあるので、患者の状態を観察しながら、減量するなど用量に注意すること。
心筋障害が増強される可能性がある。
投与前の心臓部あるいは縦隔への放射線照射
心筋障害が増強するおそれがあるので、患者の状態を観察しながら、減量するなど用量に注意すること。
心筋障害が増強される可能性がある。
抗悪性腫瘍剤
放射線照射
[11.1.1 参照]
骨髄機能抑制等の副作用が増強するおそれがあるので、併用療法を行う場合には、患者の状態を観察しながら、減量するなど用量に注意すること。
ともに骨髄機能抑制作用を有する。
1. 警告
- 1.1 本剤の使用にあたっては、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与を開始すること。
- 1.2 間質性肺炎があらわれ、死亡に至った例が報告されているので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.3 参照],[9.1.3 参照],[11.1.2 参照]
- 1.3 本剤との因果関係が否定できない重篤な骨髄機能抑制に起因する重篤な感染症(敗血症、肺炎等)の発現による死亡例が報告されているので、投与中に感染徴候に十分留意し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[7 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[11.1.1 参照],[17.1.5 参照]
- 1.4 本剤は、緊急時に十分に措置できる医療施設及び癌化学療法に十分な経験を持つ医師のもとで、本剤が適切と判断される患者にのみ投与すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 重篤な骨髄機能抑制のある患者[重症感染症等を併発し、致命的となることがある。][9.1.1 参照]
- 2.2 重篤な感染症を合併している患者[感染症が増悪し、致命的となることがある。][9.1.2 参照]
- 2.3 胸部単純X線写真で明らかで、かつ臨床症状のある間質性肺炎又は肺線維症の患者[症状が増悪し、致命的となることがある。][9.1.3 参照]
- 2.4 心機能異常又はその既往歴のある患者[心筋障害があらわれるおそれがある。]
- 2.5 他のアントラサイクリン系薬剤等心毒性を有する薬剤による前治療が限界量(ダウノルビシン塩酸塩では総投与量が体重当り25mg/kg、ドキソルビシン塩酸塩では総投与量が体表面積当り500mg/m2、エピルビシン塩酸塩では総投与量が体表面積当り900mg/m2、ピラルビシン塩酸塩では総投与量が体表面積当り950mg/m2等)に達している患者[心筋障害があらわれるおそれがある。][9.1.4 参照]
- 2.6 本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
- 2.7 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
4. 効能又は効果
非小細胞肺癌、小細胞肺癌
6. 用法及び用量
通常、成人にはアムルビシン塩酸塩として45mg(力価)/m2(体表面積)を約20mLの日局生理食塩液あるいは5%ブドウ糖注射液に溶解し、1日1回3日間連日静脈内に投与し、3~4週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
7. 用法及び用量に関連する注意
本剤の投与により重度の骨髄機能抑制があらわれることがあるので、投与後、血液検査値の変動に十分留意し、次クールの投与量は患者の状態により適宜減量すること。[1.3 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照],[17.1.5 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 重篤な骨髄機能抑制が発現し、ときに致命的な経過をたどることがあるので、頻回に血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。また、使用が長期間にわたると副作用が強くあらわれ、遷延性に推移することがあるので、投与は慎重に行うこと。[1.3 参照],[7 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照],[17.1.5 参照]
- 8.2 感染症・出血傾向の発現又は増悪に十分注意すること。[1.3 参照],[9.1.2 参照],[11.1.1 参照]
- 8.3 本剤投与開始前に、胸部X線及び胸部CTの検査で間質性肺炎等の有無を確認し、投与の可否を慎重に判断すること。また投与後は臨床症状(呼吸状態、咳及び発熱等の有無)を十分に観察し、定期的に胸部X線検査等を行い、間質性肺炎の発現に十分注意すること。[1.2 参照],[9.1.3 参照],[11.1.2 参照]
- 8.4 心電図異常の発現、また、類薬で重篤な心筋障害の発現が報告されているので、適宜心機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。[9.1.4 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 骨髄機能抑制のある患者(重篤な骨髄機能抑制のある患者を除く)
骨髄機能抑制が増悪するおそれがある。前治療により、骨髄機能が低下している患者では、骨髄機能抑制が強くあらわれることがあるので、これらの患者では初回投与量を適宜減量し、末梢血液の観察を十分に行い、臨床検査値に十分注意すること。[1.3 参照],[2.1 参照],[7 参照],[8.1 参照],[11.1.1 参照],[17.1.5 参照]
-
9.1.2 感染症のある患者(重篤な感染症を合併している患者を除く)
感染症が増悪するおそれがある。[1.3 参照],[2.2 参照],[8.2 参照],[11.1.1 参照]
-
9.1.3 間質性肺炎又は肺線維症の患者(胸部単純X線写真で明らかで、かつ臨床症状のある間質性肺炎又は肺線維症の患者を除く)
間質性肺炎又は肺線維症が増悪することがある。[1.2 参照],[2.3 参照],[8.3 参照],[11.1.2 参照]
- 9.1.4 他のアントラサイクリン系薬剤等心毒性を有する薬剤による前治療歴のある患者(他のアントラサイクリン系薬剤等心毒性を有する薬剤による前治療が限界量に達している患者を除く)
-
9.1.5 水痘患者
致命的な全身障害があらわれるおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
頻回に腎機能検査を行うこと。副作用が強くあらわれるおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
頻回に肝機能検査を行うこと。本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。
9.4 生殖能を有する者
- 9.4.1 小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。
- 9.4.2 妊娠する可能性のある女性には避妊を指導すること。[9.5 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験で、胎児への移行(妊娠ラット)及び催奇形性(ラット、ウサギ)が認められている。[2.7 参照],[9.4.2 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が認められ、生殖発生毒性試験で出生児の精巣の発育阻害が認められている。
9.8 高齢者
用量に留意して患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。骨髄機能抑制等の副作用に注意し、異常が認められた場合には、回復を十分に確認してから投与を行うなど、投与間隔及び用量に留意すること。高齢者では肝機能等の生理機能が低下していることが多いため、消失が遅れ高い血中濃度が持続するおそれがある。[11.1.1 参照]
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
潜在的に心毒性を有する抗悪性腫瘍剤 |
これらの薬剤による前治療歴がある場合、あるいは併用療法を行う場合は、心筋障害が増強されるおそれがあるので、患者の状態を観察しながら、減量するなど用量に注意すること。 |
心筋障害が増強される可能性がある。 |
投与前の心臓部あるいは縦隔への放射線照射 |
心筋障害が増強するおそれがあるので、患者の状態を観察しながら、減量するなど用量に注意すること。 |
心筋障害が増強される可能性がある。 |
抗悪性腫瘍剤 |
骨髄機能抑制等の副作用が増強するおそれがあるので、併用療法を行う場合には、患者の状態を観察しながら、減量するなど用量に注意すること。 |
ともに骨髄機能抑制作用を有する。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 骨髄機能抑制
汎血球減少(頻度不明)、白血球減少(93.9%)、好中球減少(発熱性好中球減少症を含む)(95.0%)、貧血(80%以上)、血小板減少(47.0%)等があらわれることがある。また、高度な骨髄機能抑制に起因する重篤な感染症(敗血症、肺炎等)の発現による死亡例が報告されているので、投与中に感染徴候に十分留意すること。なお、白血球数、好中球数及び血小板数の最低値までの期間(中央値)は、それぞれ各クールの投与開始後13日、14日及び13日であった。[1.3 参照],[7 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.8 参照],[10.2 参照],[17.1.5 参照]
-
11.1.2 間質性肺炎(2.2%)
異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。[1.2 参照],[8.3 参照],[9.1.3 参照]
-
11.1.3 胃・十二指腸潰瘍(頻度不明)
吐血、下血、穿孔を伴う胃・十二指腸潰瘍があらわれることがある。
11.2 その他の副作用
5%以上 |
0.1~5%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
心臓 |
心電図異常(T波平低化、QT延長、心房細動、心室性期外収縮、上室性期外収縮、ST低下等) |
不整脈、動悸、左室駆出率低下、血圧低下 |
心拡大、心膜滲出液 |
肝臓 |
ALT上昇(22.7%)、AST上昇(17.1%)、LDH上昇(11.6%)、ALP上昇、総ビリルビン上昇 |
ウロビリノーゲン陽性 |
γ-GTP上昇 |
腎臓 |
BUN上昇 |
尿蛋白陽性、クレアチニン上昇 |
|
消化器 |
食欲不振(65.7%)、悪心・嘔吐(58.6%)、口内炎(12.7%)、下痢(16.0%) |
便秘、口角炎、歯周炎、軟便、下血 |
腹痛、腹部不快感 |
呼吸器 |
肺炎、気胸 |
咽頭痛 |
|
精神神経系 |
頭痛、手足のしびれ、末梢・知覚神経障害 |
頭重、めまい・ふらつき、不眠 |
|
過敏症 |
皮疹、発疹 |
そう痒 |
|
その他 |
脱毛(70.4%)、発熱(29.8%)、白血球分画異常(39.0%)、血沈亢進(28.6%)、血清総蛋白低下(26.5%)、血清アルブミン低下(24.9%)、A/G比異常(12.9%)、電解質異常(Na、K、Cl、Ca)、尿潜血 |
全身倦怠、飛蚊症、尿糖陽性、鼻出血、体力喪失、静脈炎、注射部反応、色素沈着 |
耳鳴、出血傾向、浮腫、胸内苦悶感、感染、血管痛、尿沈渣白血球陽性、血清アミラーゼ上昇、CRP上昇、吃逆、味覚異常、血小板増加、体重減少、背部痛、白血球増加、関節痛、ほてり |
1. 警告
- 1.1 本剤の使用にあたっては、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与を開始すること。
- 1.2 間質性肺炎があらわれ、死亡に至った例が報告されているので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.3 参照],[9.1.3 参照],[11.1.2 参照]
- 1.3 本剤との因果関係が否定できない重篤な骨髄機能抑制に起因する重篤な感染症(敗血症、肺炎等)の発現による死亡例が報告されているので、投与中に感染徴候に十分留意し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[7 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[11.1.1 参照],[17.1.5 参照]
- 1.4 本剤は、緊急時に十分に措置できる医療施設及び癌化学療法に十分な経験を持つ医師のもとで、本剤が適切と判断される患者にのみ投与すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 重篤な骨髄機能抑制のある患者[重症感染症等を併発し、致命的となることがある。][9.1.1 参照]
- 2.2 重篤な感染症を合併している患者[感染症が増悪し、致命的となることがある。][9.1.2 参照]
- 2.3 胸部単純X線写真で明らかで、かつ臨床症状のある間質性肺炎又は肺線維症の患者[症状が増悪し、致命的となることがある。][9.1.3 参照]
- 2.4 心機能異常又はその既往歴のある患者[心筋障害があらわれるおそれがある。]
- 2.5 他のアントラサイクリン系薬剤等心毒性を有する薬剤による前治療が限界量(ダウノルビシン塩酸塩では総投与量が体重当り25mg/kg、ドキソルビシン塩酸塩では総投与量が体表面積当り500mg/m2、エピルビシン塩酸塩では総投与量が体表面積当り900mg/m2、ピラルビシン塩酸塩では総投与量が体表面積当り950mg/m2等)に達している患者[心筋障害があらわれるおそれがある。][9.1.4 参照]
- 2.6 本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者
- 2.7 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
4. 効能又は効果
非小細胞肺癌、小細胞肺癌
6. 用法及び用量
通常、成人にはアムルビシン塩酸塩として45mg(力価)/m2(体表面積)を約20mLの日局生理食塩液あるいは5%ブドウ糖注射液に溶解し、1日1回3日間連日静脈内に投与し、3~4週間休薬する。これを1クールとし、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
7. 用法及び用量に関連する注意
本剤の投与により重度の骨髄機能抑制があらわれることがあるので、投与後、血液検査値の変動に十分留意し、次クールの投与量は患者の状態により適宜減量すること。[1.3 参照],[8.1 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照],[17.1.5 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 重篤な骨髄機能抑制が発現し、ときに致命的な経過をたどることがあるので、頻回に血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。また、使用が長期間にわたると副作用が強くあらわれ、遷延性に推移することがあるので、投与は慎重に行うこと。[1.3 参照],[7 参照],[9.1.1 参照],[11.1.1 参照],[17.1.5 参照]
- 8.2 感染症・出血傾向の発現又は増悪に十分注意すること。[1.3 参照],[9.1.2 参照],[11.1.1 参照]
- 8.3 本剤投与開始前に、胸部X線及び胸部CTの検査で間質性肺炎等の有無を確認し、投与の可否を慎重に判断すること。また投与後は臨床症状(呼吸状態、咳及び発熱等の有無)を十分に観察し、定期的に胸部X線検査等を行い、間質性肺炎の発現に十分注意すること。[1.2 参照],[9.1.3 参照],[11.1.2 参照]
- 8.4 心電図異常の発現、また、類薬で重篤な心筋障害の発現が報告されているので、適宜心機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。[9.1.4 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 骨髄機能抑制のある患者(重篤な骨髄機能抑制のある患者を除く)
骨髄機能抑制が増悪するおそれがある。前治療により、骨髄機能が低下している患者では、骨髄機能抑制が強くあらわれることがあるので、これらの患者では初回投与量を適宜減量し、末梢血液の観察を十分に行い、臨床検査値に十分注意すること。[1.3 参照],[2.1 参照],[7 参照],[8.1 参照],[11.1.1 参照],[17.1.5 参照]
-
9.1.2 感染症のある患者(重篤な感染症を合併している患者を除く)
感染症が増悪するおそれがある。[1.3 参照],[2.2 参照],[8.2 参照],[11.1.1 参照]
-
9.1.3 間質性肺炎又は肺線維症の患者(胸部単純X線写真で明らかで、かつ臨床症状のある間質性肺炎又は肺線維症の患者を除く)
間質性肺炎又は肺線維症が増悪することがある。[1.2 参照],[2.3 参照],[8.3 参照],[11.1.2 参照]
- 9.1.4 他のアントラサイクリン系薬剤等心毒性を有する薬剤による前治療歴のある患者(他のアントラサイクリン系薬剤等心毒性を有する薬剤による前治療が限界量に達している患者を除く)
-
9.1.5 水痘患者
致命的な全身障害があらわれるおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
頻回に腎機能検査を行うこと。副作用が強くあらわれるおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
頻回に肝機能検査を行うこと。本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。
9.4 生殖能を有する者
- 9.4.1 小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。
- 9.4.2 妊娠する可能性のある女性には避妊を指導すること。[9.5 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験で、胎児への移行(妊娠ラット)及び催奇形性(ラット、ウサギ)が認められている。[2.7 参照],[9.4.2 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が認められ、生殖発生毒性試験で出生児の精巣の発育阻害が認められている。
9.8 高齢者
用量に留意して患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。骨髄機能抑制等の副作用に注意し、異常が認められた場合には、回復を十分に確認してから投与を行うなど、投与間隔及び用量に留意すること。高齢者では肝機能等の生理機能が低下していることが多いため、消失が遅れ高い血中濃度が持続するおそれがある。[11.1.1 参照]
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
潜在的に心毒性を有する抗悪性腫瘍剤 |
これらの薬剤による前治療歴がある場合、あるいは併用療法を行う場合は、心筋障害が増強されるおそれがあるので、患者の状態を観察しながら、減量するなど用量に注意すること。 |
心筋障害が増強される可能性がある。 |
投与前の心臓部あるいは縦隔への放射線照射 |
心筋障害が増強するおそれがあるので、患者の状態を観察しながら、減量するなど用量に注意すること。 |
心筋障害が増強される可能性がある。 |
抗悪性腫瘍剤 |
骨髄機能抑制等の副作用が増強するおそれがあるので、併用療法を行う場合には、患者の状態を観察しながら、減量するなど用量に注意すること。 |
ともに骨髄機能抑制作用を有する。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 骨髄機能抑制
汎血球減少(頻度不明)、白血球減少(93.9%)、好中球減少(発熱性好中球減少症を含む)(95.0%)、貧血(80%以上)、血小板減少(47.0%)等があらわれることがある。また、高度な骨髄機能抑制に起因する重篤な感染症(敗血症、肺炎等)の発現による死亡例が報告されているので、投与中に感染徴候に十分留意すること。なお、白血球数、好中球数及び血小板数の最低値までの期間(中央値)は、それぞれ各クールの投与開始後13日、14日及び13日であった。[1.3 参照],[7 参照],[8.1 参照],[8.2 参照],[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.8 参照],[10.2 参照],[17.1.5 参照]
-
11.1.2 間質性肺炎(2.2%)
異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。[1.2 参照],[8.3 参照],[9.1.3 参照]
-
11.1.3 胃・十二指腸潰瘍(頻度不明)
吐血、下血、穿孔を伴う胃・十二指腸潰瘍があらわれることがある。
11.2 その他の副作用
5%以上 |
0.1~5%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
心臓 |
心電図異常(T波平低化、QT延長、心房細動、心室性期外収縮、上室性期外収縮、ST低下等) |
不整脈、動悸、左室駆出率低下、血圧低下 |
心拡大、心膜滲出液 |
肝臓 |
ALT上昇(22.7%)、AST上昇(17.1%)、LDH上昇(11.6%)、ALP上昇、総ビリルビン上昇 |
ウロビリノーゲン陽性 |
γ-GTP上昇 |
腎臓 |
BUN上昇 |
尿蛋白陽性、クレアチニン上昇 |
|
消化器 |
食欲不振(65.7%)、悪心・嘔吐(58.6%)、口内炎(12.7%)、下痢(16.0%) |
便秘、口角炎、歯周炎、軟便、下血 |
腹痛、腹部不快感 |
呼吸器 |
肺炎、気胸 |
咽頭痛 |
|
精神神経系 |
頭痛、手足のしびれ、末梢・知覚神経障害 |
頭重、めまい・ふらつき、不眠 |
|
過敏症 |
皮疹、発疹 |
そう痒 |
|
その他 |
脱毛(70.4%)、発熱(29.8%)、白血球分画異常(39.0%)、血沈亢進(28.6%)、血清総蛋白低下(26.5%)、血清アルブミン低下(24.9%)、A/G比異常(12.9%)、電解質異常(Na、K、Cl、Ca)、尿潜血 |
全身倦怠、飛蚊症、尿糖陽性、鼻出血、体力喪失、静脈炎、注射部反応、色素沈着 |
耳鳴、出血傾向、浮腫、胸内苦悶感、感染、血管痛、尿沈渣白血球陽性、血清アミラーゼ上昇、CRP上昇、吃逆、味覚異常、血小板増加、体重減少、背部痛、白血球増加、関節痛、ほてり |