薬効分類名抗悪性腫瘍剤
一般的名称カルムスチン脳内留置用剤
ギリアデル脳内留置用剤7.7mg
ぎりあでるのうないりゅうちようざい7.7mg
Gliadel 7.7mg Implant
製造販売(輸入)元/エーザイ株式会社
重大な副作用
その他の副作用
1. 警告
本剤の投与にあたっては、緊急時に十分対応できる医療施設において、悪性脳腫瘍の外科手術及び薬物療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の留置が適切と判断される症例についてのみ実施すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
4. 効能又は効果
悪性神経膠腫
5. 効能又は効果に関連する注意
- 5.1 本剤は、術中迅速病理組織診断等により組織型を確認の上、留置すること。
- 5.2 本剤からのカルムスチンの浸透範囲、臨床試験に組み入れられた患者の腫瘍切除率及び組織型等について、「16.薬物動態」及び「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択を行うこと。[16.1 参照],[16.2 参照],[17.1.1 参照]
6. 用法及び用量
通常、成人には、腫瘍切除腔の大きさや形状に応じて、本剤8枚(カルムスチンとして61.6mg)又は適宜減じた枚数を脳腫瘍切除術時の切除面を被覆するように留置する。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 本剤は、切除腔の大きさ・形状により、わずかに重なりあって留置することは可能であるが、組織表面と接しない切除腔に充填しないこと。
- 7.2 本剤を分割して使用した場合の有効性及び安全性は確立していない。[14.2.4 参照]
- 7.3 本剤を2回以上留置した場合の有効性及び安全性は確立していない。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤が脳室系に移行して水頭症が発症するおそれがあるので、腫瘍切除術後に切除腔から脳室系に至る間隙が認められる場合には、本剤の留置前にその間隙を閉鎖する等の対応を行った上で本剤を留置すること。[11.1.2 参照]
- 8.2 本剤留置患者において、脳脊髄液の漏出が認められることがあるので、手術時の硬膜閉鎖等の処置を適切に実施すること。
- 8.3 本剤留置後のCT及びMRI検査において、切除腔周囲の脳組織に造影増強が認められた場合には、本剤の留置又は腫瘍の増大に起因する可能性があることに留意し、適切な処置を検討すること。
- 8.4 本剤留置部位に気体の貯留が認められることがあり、神経症状を発現した例も報告されている。本剤留置後は、片麻痺、失語症、意識障害等の神経症状の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.4 生殖能を有する者
- 9.4.1 妊娠可能な女性には、本剤留置後最低2週間は適切な避妊法を用いるよう指導すること。[9.5 参照]
- 9.4.2 パートナーが妊娠する可能性のある男性には、最低3ヵ月間は適切な避妊法を用いるよう指導すること。雄動物(ラット)に投与したときに授胎能の低下、胚死亡の増加が認められたとの報告がある。
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。
動物実験(ラット)で14C標識カルムスチンを静脈内投与したとき、放射能の乳汁移行が認められている。
9.7 小児等
小児を対象とした臨床試験は実施していない。
11. 副作用
11.1 重大な副作用
- 11.1.1 痙攣、大発作痙攣(いずれも頻度不明)
- 11.1.2 脳浮腫(25.0%)、頭蓋内圧上昇(頻度不明)、水頭症(頻度不明)、脳ヘルニア(頻度不明)[8.1 参照]
-
11.1.3 創傷治癒不良(頻度不明)
創傷治癒に影響を及ぼす可能性が考えられ、脳脊髄液の漏出、創傷治癒遅延による創し開、創合併症があらわれることがある。
-
11.1.4 感染症(頻度不明)
創傷感染、膿瘍、髄膜炎等の感染症があらわれることがある。
-
11.1.5 血栓塞栓症(頻度不明)
脳梗塞、深部静脈血栓症、肺塞栓症等の血栓塞栓症があらわれることがある。
-
11.1.6 出血(頻度不明)
腫瘍出血、脳出血、頭蓋内出血等の出血症状があらわれることがある。
11.2 その他の副作用
5%以上 |
1~5%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
全身症状 |
発熱 |
低体温、浮腫 |
顔面浮腫、無力症、倦怠感、腫脹、腫瘤、嚢胞、疼痛、胸痛、体重減少 |
精神神経系 |
頭痛、片麻痺 |
失語症、感覚鈍麻、記憶障害、半盲、単麻痺 |
錯乱状態、うつ病、解離、感情不安定、激越、幻覚、思考異常、人格障害、不安、失見当識、不眠症、妄想症、認知症、傾眠、昏迷、ジスキネジア、異常感覚、会話障害、協調運動異常、構語障害、昏睡、錯感覚、刺激無反応、視野欠損、振戦、脳神経麻痺、めまい、部分発作、片頭痛、末梢性ニューロパチー、嗜眠 |
感覚器 |
斜視 |
眼筋麻痺、散瞳、視神経乳頭浮腫、視力障害、失明、弱視、複視、霧視、羞明、耳鳴 |
|
血液 |
リンパ球数減少 |
血小板数減少、白血球数増加 |
白血球数減少、プロトロンビン量減少、汎血球減少症、貧血、血液量減少症 |
肝臓 |
ALT増加 |
肝機能検査異常、Al-P増加 |
|
腎臓・泌尿器 |
尿失禁 |
尿閉、膀胱感覚消失、頻尿、多尿、尿糖 |
|
循環器 |
ショック、高血圧、低血圧、チアノーゼ、頻脈、心電図異常、心拍出量異常 |
||
消化器 |
悪心、嘔吐、食欲減退 |
腹部不快感 |
下痢、便秘 |
皮膚 |
そう痒症、皮膚変色、蕁麻疹、多汗症、発疹 |
||
筋骨格系 |
筋攣縮、筋骨格硬直、頚部痛、背部痛、四肢痛、筋力低下 |
||
呼吸器 |
しゃっくり、呼吸困難、誤嚥性肺炎 |
||
代謝・内分泌 |
尿崩症、高血糖、脱水、低ナトリウム血症、低マグネシウム血症 |
||
感染症 |
敗血症、カンジダ症、帯状疱疹、尿路感染、蜂巣炎 |
||
その他 |
不規則月経、CRP増加、CK増加 |
処置後血腫、切開部位痛、切開部位浮腫、切開部位紅斑、帽状腱膜下血腫、創腐敗、創部炎症、髄液貯留、脳室炎、嚢胞性リンパ管腫、髄液細胞増加 |
14. 適用上の注意
14.1 薬剤留置前の注意
14.2 薬剤留置時の注意
- 14.2.1 二重のアルミラミネート袋の開封時、本剤は割れやすいため、開封時の留意点等を別に示す。[説明図参照]
- 14.2.2 カルムスチンが皮膚に接触すると、重度の熱傷と色素沈着をきたすおそれがあるので、本剤の取扱い時には十分に注意すること。
- 14.2.3 脳内留置時、腫瘍を切除して十分に止血した後、切除面をできるだけ被覆するように、本剤を留置する。なお、切除腔の大きさ・形状により、本剤がわずかに重なり合って留置することは可とする。[説明図参照]
-
14.2.4 搬送による衝撃等により、開封時に本剤が割れていた場合は、原則使用せずに廃棄すること。
本剤をほぼ同じ大きさに2分割したとき、カルムスチン放出性は未分割の製剤と同様であったが、分割して使用した場合の有効性及び安全性は確立していない。[7.2 参照]
1. 警告
本剤の投与にあたっては、緊急時に十分対応できる医療施設において、悪性脳腫瘍の外科手術及び薬物療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の留置が適切と判断される症例についてのみ実施すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
4. 効能又は効果
悪性神経膠腫
5. 効能又は効果に関連する注意
- 5.1 本剤は、術中迅速病理組織診断等により組織型を確認の上、留置すること。
- 5.2 本剤からのカルムスチンの浸透範囲、臨床試験に組み入れられた患者の腫瘍切除率及び組織型等について、「16.薬物動態」及び「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択を行うこと。[16.1 参照],[16.2 参照],[17.1.1 参照]
6. 用法及び用量
通常、成人には、腫瘍切除腔の大きさや形状に応じて、本剤8枚(カルムスチンとして61.6mg)又は適宜減じた枚数を脳腫瘍切除術時の切除面を被覆するように留置する。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 本剤は、切除腔の大きさ・形状により、わずかに重なりあって留置することは可能であるが、組織表面と接しない切除腔に充填しないこと。
- 7.2 本剤を分割して使用した場合の有効性及び安全性は確立していない。[14.2.4 参照]
- 7.3 本剤を2回以上留置した場合の有効性及び安全性は確立していない。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤が脳室系に移行して水頭症が発症するおそれがあるので、腫瘍切除術後に切除腔から脳室系に至る間隙が認められる場合には、本剤の留置前にその間隙を閉鎖する等の対応を行った上で本剤を留置すること。[11.1.2 参照]
- 8.2 本剤留置患者において、脳脊髄液の漏出が認められることがあるので、手術時の硬膜閉鎖等の処置を適切に実施すること。
- 8.3 本剤留置後のCT及びMRI検査において、切除腔周囲の脳組織に造影増強が認められた場合には、本剤の留置又は腫瘍の増大に起因する可能性があることに留意し、適切な処置を検討すること。
- 8.4 本剤留置部位に気体の貯留が認められることがあり、神経症状を発現した例も報告されている。本剤留置後は、片麻痺、失語症、意識障害等の神経症状の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.4 生殖能を有する者
- 9.4.1 妊娠可能な女性には、本剤留置後最低2週間は適切な避妊法を用いるよう指導すること。[9.5 参照]
- 9.4.2 パートナーが妊娠する可能性のある男性には、最低3ヵ月間は適切な避妊法を用いるよう指導すること。雄動物(ラット)に投与したときに授胎能の低下、胚死亡の増加が認められたとの報告がある。
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。
動物実験(ラット)で14C標識カルムスチンを静脈内投与したとき、放射能の乳汁移行が認められている。
9.7 小児等
小児を対象とした臨床試験は実施していない。
11. 副作用
11.1 重大な副作用
- 11.1.1 痙攣、大発作痙攣(いずれも頻度不明)
- 11.1.2 脳浮腫(25.0%)、頭蓋内圧上昇(頻度不明)、水頭症(頻度不明)、脳ヘルニア(頻度不明)[8.1 参照]
-
11.1.3 創傷治癒不良(頻度不明)
創傷治癒に影響を及ぼす可能性が考えられ、脳脊髄液の漏出、創傷治癒遅延による創し開、創合併症があらわれることがある。
-
11.1.4 感染症(頻度不明)
創傷感染、膿瘍、髄膜炎等の感染症があらわれることがある。
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11.1.5 血栓塞栓症(頻度不明)
脳梗塞、深部静脈血栓症、肺塞栓症等の血栓塞栓症があらわれることがある。
-
11.1.6 出血(頻度不明)
腫瘍出血、脳出血、頭蓋内出血等の出血症状があらわれることがある。
11.2 その他の副作用
5%以上 |
1~5%未満 |
頻度不明 |
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|---|---|---|---|
全身症状 |
発熱 |
低体温、浮腫 |
顔面浮腫、無力症、倦怠感、腫脹、腫瘤、嚢胞、疼痛、胸痛、体重減少 |
精神神経系 |
頭痛、片麻痺 |
失語症、感覚鈍麻、記憶障害、半盲、単麻痺 |
錯乱状態、うつ病、解離、感情不安定、激越、幻覚、思考異常、人格障害、不安、失見当識、不眠症、妄想症、認知症、傾眠、昏迷、ジスキネジア、異常感覚、会話障害、協調運動異常、構語障害、昏睡、錯感覚、刺激無反応、視野欠損、振戦、脳神経麻痺、めまい、部分発作、片頭痛、末梢性ニューロパチー、嗜眠 |
感覚器 |
斜視 |
眼筋麻痺、散瞳、視神経乳頭浮腫、視力障害、失明、弱視、複視、霧視、羞明、耳鳴 |
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血液 |
リンパ球数減少 |
血小板数減少、白血球数増加 |
白血球数減少、プロトロンビン量減少、汎血球減少症、貧血、血液量減少症 |
肝臓 |
ALT増加 |
肝機能検査異常、Al-P増加 |
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腎臓・泌尿器 |
尿失禁 |
尿閉、膀胱感覚消失、頻尿、多尿、尿糖 |
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循環器 |
ショック、高血圧、低血圧、チアノーゼ、頻脈、心電図異常、心拍出量異常 |
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消化器 |
悪心、嘔吐、食欲減退 |
腹部不快感 |
下痢、便秘 |
皮膚 |
そう痒症、皮膚変色、蕁麻疹、多汗症、発疹 |
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筋骨格系 |
筋攣縮、筋骨格硬直、頚部痛、背部痛、四肢痛、筋力低下 |
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呼吸器 |
しゃっくり、呼吸困難、誤嚥性肺炎 |
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代謝・内分泌 |
尿崩症、高血糖、脱水、低ナトリウム血症、低マグネシウム血症 |
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感染症 |
敗血症、カンジダ症、帯状疱疹、尿路感染、蜂巣炎 |
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その他 |
不規則月経、CRP増加、CK増加 |
処置後血腫、切開部位痛、切開部位浮腫、切開部位紅斑、帽状腱膜下血腫、創腐敗、創部炎症、髄液貯留、脳室炎、嚢胞性リンパ管腫、髄液細胞増加 |
14. 適用上の注意
14.1 薬剤留置前の注意
14.2 薬剤留置時の注意
- 14.2.1 二重のアルミラミネート袋の開封時、本剤は割れやすいため、開封時の留意点等を別に示す。[説明図参照]
- 14.2.2 カルムスチンが皮膚に接触すると、重度の熱傷と色素沈着をきたすおそれがあるので、本剤の取扱い時には十分に注意すること。
- 14.2.3 脳内留置時、腫瘍を切除して十分に止血した後、切除面をできるだけ被覆するように、本剤を留置する。なお、切除腔の大きさ・形状により、本剤がわずかに重なり合って留置することは可とする。[説明図参照]
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14.2.4 搬送による衝撃等により、開封時に本剤が割れていた場合は、原則使用せずに廃棄すること。
本剤をほぼ同じ大きさに2分割したとき、カルムスチン放出性は未分割の製剤と同様であったが、分割して使用した場合の有効性及び安全性は確立していない。[7.2 参照]