薬効分類名HIF-PH阻害薬
腎性貧血治療薬

一般的名称モリデュスタットナトリウム

マスーレッド錠5mg、マスーレッド錠12.5mg、マスーレッド錠25mg、マスーレッド錠75mg

ますーれっどじょう5mg、ますーれっどじょう12.5mg、ますーれっどじょう25mg、ますーれっどじょう75mg

MUSREDO tablets 5mg, MUSREDO tablets 12.5mg, MUSREDO tablets 25mg, MUSREDO tablets 75mg

製造販売元/バイエル薬品株式会社

第4版
警告禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者肝機能障害患者生殖能を有する者妊婦授乳婦小児等

重大な副作用

頻度
副作用

その他の副作用

部位
頻度
副作用
内分泌・代謝系
1%以上
脳・神経
頻度不明
脳・神経
1%未満
めまい(浮動性回転性
1%未満
頻度不明
心臓・血管
1%未満
心臓・血管
1%未満
心臓・血管
頻度不明
胃腸・消化器系
1%未満
皮膚
1%未満
全身・局所・適用部位
1%未満

併用注意

薬剤名等

HIVプロテアーゼ阻害剤

  • アタザナビル、リトナビル、ロピナビル・リトナビル等

チロシンキナーゼ阻害剤

  • ソラフェニブ、エルロチニブ、ニロチニブ等

トラニラスト

[16.7.1 参照]

臨床症状・措置方法

本剤の作用が増強するおそれがあるため、併用する場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること。

機序・危険因子

本剤をアタザナビルと同時投与したところ、本剤のAUC(0-∞)及びCmaxは上昇した。
UGT1A1阻害により本剤のクリアランスが低下する。

薬剤名等

多価陽イオン(カルシウム、鉄、マグネシウム、アルミニウム等)を含有する経口製剤

[16.7.2 参照],[16.7.3 参照],[16.7.4 参照]

臨床症状・措置方法

本剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるため、併用する場合は、前後1時間以上間隔をあけて本剤を投与すること。

機序・危険因子

本剤を硫酸鉄と同時投与したところ、本剤のAUC(0-∞)及びCmaxは低下した。
本剤の消化管からの吸収が減少し、血中濃度が低下する。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

1. 警告

本剤投与中に、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓等の重篤な血栓塞栓症があらわれ、死亡に至るおそれがある。本剤の投与開始前に、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓等の合併症及び既往歴の有無等を含めた血栓塞栓症のリスクを評価した上で、本剤の投与の可否を慎重に判断すること。また、本剤投与中は、患者の状態を十分に観察し、血栓塞栓症が疑われる徴候や症状の発現に注意すること。血栓塞栓症が疑われる症状があらわれた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること。[11.1.1 参照]

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

マスーレッド錠5mg

有効成分 1錠中モリデュスタット   5mg含有
(モリデュスタットナトリウムとして   5.35mg )
添加剤 結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、乳糖水和物、ステアリン酸マグネシウム、マクロゴール6000 EP/NF、黄色三二酸化鉄
マスーレッド錠12.5mg

有効成分 1錠中モリデュスタット   12.5mg含有
(モリデュスタットナトリウムとして   13.375mg )
添加剤 結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、D-マンニトール、軽質無水ケイ酸、フマル酸ステアリルナトリウム
マスーレッド錠25mg

有効成分 1錠中モリデュスタット   25mg含有
(モリデュスタットナトリウムとして   26.75mg )
添加剤 結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、D-マンニトール、軽質無水ケイ酸、フマル酸ステアリルナトリウム、三二酸化鉄
マスーレッド錠75mg

有効成分 1錠中モリデュスタット   75mg含有
(モリデュスタットナトリウムとして   80.25mg )
添加剤 結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、D-マンニトール、軽質無水ケイ酸、フマル酸ステアリルナトリウム

3.2 製剤の性状

マスーレッド錠5mg

剤形 フィルムコーティング錠
色調 淡赤黄色
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                    
大きさ 直径 5mm
厚さ 2.9mm
質量 61.75mg
マスーレッド錠12.5mg

剤形 フィルムコーティング錠
色調 白色
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                    
大きさ 直径 5.5mm
厚さ 2.4mm
質量 64.70mg
マスーレッド錠25mg

剤形 フィルムコーティング錠
色調 灰黄赤色
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                    
大きさ 直径 7mm
厚さ 3.1mm
質量 128.6mg
マスーレッド錠75mg

剤形 フィルムコーティング錠
色調 白色
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                    
大きさ 長径 11mm
短径 5mm
厚さ 4.5mm
質量 206.0mg

4. 効能又は効果

腎性貧血

5. 効能又は効果に関連する注意

赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合の本剤投与開始の目安は、保存期慢性腎臓病患者及び腹膜透析患者ではヘモグロビン濃度で11g/dL未満、血液透析患者ではヘモグロビン濃度で10g/dL未満とする。

6. 用法及び用量

  • 〈保存期慢性腎臓病患者〉
    • 赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合

      通常、成人にはモリデュスタットとして1回25mgを開始用量とし、1日1回食後に経口投与する。以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は1回200mgとする。

    • 赤血球造血刺激因子製剤から切り替える場合

      通常、成人にはモリデュスタットとして1回25mg又は50mgを開始用量とし、1日1回食後に経口投与する。以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は1回200mgとする。

  • 〈透析患者〉

    通常、成人にはモリデュスタットとして1回75mgを開始用量とし、1日1回食後に経口投与する。以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は1回200mgとする。

7. 用法及び用量に関連する注意

  1. 7.1 保存期慢性腎臓病患者で、赤血球造血刺激因子製剤から切り替える場合の開始用量

    下表を参考に、切替え前の赤血球造血刺激因子製剤投与量から本剤の投与量を決定し、切り替えること。

    本剤投与量(mg)

    ダルベポエチン アルファ(μg)

    エポエチン ベータ ペゴル(μg)

    エポエチン アルファ又はベータ(IU)

    2週に1回

    4週に1回

    4週に1回

    週に1回

    2週に1回

    25

    15以下

    30以下

    25以下

    1500以下

    3000以下

    50

    15超

    30超

    25超

    1500超

    3000超

  2. 7.2 投与量調節

    投与量調節が必要な場合には、下表を参考に1段階ずつ投与量を増減すること。

    段階

    1

    2

    3

    4

    5

    6

    7

    8

    本剤投与量

    5mg

    12.5mg

    25mg

    50mg

    75mg

    100mg

    150mg

    200mg

    赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合、本剤投与開始4週後は[4週時投与量増減表]を、それ以降は[投与量増減表]を参考に投与量を増減すること。
    赤血球造血刺激因子製剤から切り替える場合、[投与量増減表]を参考に投与量を増減すること。なお、増量は原則として4週間以上の間隔をあけて行うこと。休薬した場合は、1段階低い用量で投与を再開すること。

    [4週時投与量増減表(赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合)]

    4週間のHb値上昇

    Hb値

    用量調節

    保存期慢性腎臓病患者及び腹膜透析患者

    血液透析患者

    0.5g/dL未満

    10.5g/dL未満

    9.5g/dL未満

    1段階増量

    10.5g/dL以上

    9.5g/dL以上

    同じ用量を維持

    0.5g/dL以上1.0g/dL未満

    すべての値

    1.0g/dL以上2.0g/dL以下

    11.0g/dL以下

    10.0g/dL以下

    11.0g/dL超

    10.0g/dL超

    1段階減量

    2.0g/dL超

    すべての値

    [投与量増減表]

    用量調節

    1段階増量

    同じ用量を維持1)

    1段階減量

    休薬2)

    Hb値

    保存期慢性腎臓病患者
    及び
    腹膜透析患者

    11.0g/dL未満

    11.0g/dL以上
    12.5g/dL未満

    12.5g/dL以上
    13.0g/dL未満

    13.0g/dL以上

    血液透析患者

    10.0g/dL未満

    10.0g/dL以上
    12.0g/dL未満

    12.0g/dL以上
    13.0g/dL未満

                    

    1) 血栓塞栓症(心筋梗塞、肺血栓塞栓症、出血性脳卒中を除く脳卒中、及び急性下肢虚血)の既往のある患者では、Hb値が12g/dLを超えた場合、投与量を1段階減量してもよい。
                  

                    

    2) 休薬後の再開の目安は、Hb値が保存期慢性腎臓病患者及び腹膜透析患者で12.5g/dL未満、血液透析患者で12.0g/dL未満になった時点とする。
                  

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤投与開始後、ヘモグロビン濃度が目標範囲で安定するまでは、2週に1回程度ヘモグロビン濃度を確認すること。
  2. 8.2 本剤投与中はヘモグロビン濃度等を4週に1回程度確認し、必要以上の造血作用があらわれないように十分注意すること。赤血球造血刺激因子製剤の臨床試験において、ヘモグロビン濃度の目標値を高く設定した場合に、死亡、心血管系障害及び脳卒中の発現頻度が高くなったとの報告がある1) ,2) ,3)
  3. 8.3 ヘモグロビン濃度が、4週以内に2.0g/dLを超える等、急激に上昇した場合は速やかに減量又は休薬する等、適切な処置を行うこと。
  4. 8.4 赤血球造血刺激因子製剤から本剤への切替え後にヘモグロビン濃度が低下する傾向が認められていることから、切替え後のヘモグロビン濃度の低下に注意すること。
  5. 8.5 本剤投与により血圧が上昇するおそれがあるので、血圧の推移に十分注意しながら投与すること。
  6. 8.6 造血には鉄が必要なことから、必要に応じて鉄の補充を行うこと。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓等の患者、又はそれらの既往歴を有する患者

    本剤投与により血栓塞栓症を増悪あるいは誘発するおそれがある。

  2. 9.1.2 高血圧症を合併する患者

    血圧上昇があらわれるおそれがある。

  3. 9.1.3 悪性腫瘍を合併する患者

    本剤の血管新生亢進作用により悪性腫瘍を増悪させるおそれがある。

  4. 9.1.4 増殖糖尿病網膜症、黄斑浮腫、滲出性加齢黄斑変性症、網膜静脈閉塞症等を合併する患者

    本剤の血管新生亢進作用により網膜出血があらわれるおそれがある。

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 中等度以上の肝機能障害(Child-Pugh分類B又はC)のある患者

    本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること。本剤25mgを中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類B)のある患者に単回投与した際、本剤のAUC(0-∞)及びCmaxが上昇した。本剤では重度の肝機能障害のある患者を対象とした臨床試験は実施していない。[16.6.3 参照]

9.4 生殖能を有する者

妊娠可能な女性には、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること。ラットにおいて、臨床最大用量投与時の非結合型曝露量(AUCu)の3.1倍の曝露量で着床後死亡の増加と生存胎児数減少が報告されている。[9.5 参照]

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。ラットにおいて、臨床最大用量投与時の非結合型曝露量(AUCu)の1.2倍以上の曝露量で着床後死亡の増加、平均生存児数の減少、死産児の増加等が観察されている。また、臨床最大用量投与時の非結合型曝露量(AUCu)の7.3倍の曝露量で眼球奇形の発生率の増加が報告されている。[2.2 参照],[9.4 参照]

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母動物(ラット)への投与で本剤は乳汁中へ移行することが報告されている。

9.7 小児等

本剤では小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

HIVプロテアーゼ阻害剤

  • アタザナビル、リトナビル、ロピナビル・リトナビル等

チロシンキナーゼ阻害剤

  • ソラフェニブ、エルロチニブ、ニロチニブ等

トラニラスト

                  [16.7.1 参照]                 

本剤の作用が増強するおそれがあるため、併用する場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること。

本剤をアタザナビルと同時投与したところ、本剤のAUC(0-∞)及びCmaxは上昇した。
UGT1A1阻害により本剤のクリアランスが低下する。

多価陽イオン(カルシウム、鉄、マグネシウム、アルミニウム等)を含有する経口製剤

[16.7.2 参照],[16.7.3 参照],[16.7.4 参照]

本剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるため、併用する場合は、前後1時間以上間隔をあけて本剤を投与すること。

本剤を硫酸鉄と同時投与したところ、本剤のAUC(0-∞)及びCmaxは低下した。
本剤の消化管からの吸収が減少し、血中濃度が低下する。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 血栓塞栓症(0.3%)

    脳梗塞(0.3%)、心筋梗塞(頻度不明)、シャント閉塞(頻度不明)等の血栓塞栓症があらわれることがある。[1 参照]

  2. 11.1.2 間質性肺疾患(0.5%)

    初期症状(呼吸困難、咳嗽、発熱等)が認められた場合には、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。間質性肺疾患が疑われた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

1%以上

1%未満

頻度不明

代謝および栄養障害

鉄欠乏

精神障害

不眠症

神経系障害

めまい(浮動性、回転性)

眼障害

眼出血、糖尿病網膜症

結膜炎、眼瞼炎

心臓障害

心のう液貯留

血管障害

高血圧

血圧低下

胃腸障害

便秘、下痢、悪心、嘔吐、腹痛

皮膚および皮下組織障害

発疹、そう痒症

一般・全身障害および投与部位の状態

浮腫

13. 過量投与

  1. 13.1 症状

    本剤の過量投与により、ヘモグロビン濃度が必要以上に上昇するおそれがある。

  2. 13.2 処置

    本剤の減量・休薬等の適切な処置を行うこと。本剤は透析で除去されない。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

1. 警告

本剤投与中に、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓等の重篤な血栓塞栓症があらわれ、死亡に至るおそれがある。本剤の投与開始前に、脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓等の合併症及び既往歴の有無等を含めた血栓塞栓症のリスクを評価した上で、本剤の投与の可否を慎重に判断すること。また、本剤投与中は、患者の状態を十分に観察し、血栓塞栓症が疑われる徴候や症状の発現に注意すること。血栓塞栓症が疑われる症状があらわれた場合には、速やかに医療機関を受診するよう患者を指導すること。[11.1.1 参照]

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

マスーレッド錠5mg

有効成分 1錠中モリデュスタット   5mg含有
(モリデュスタットナトリウムとして   5.35mg )
添加剤 結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、乳糖水和物、ステアリン酸マグネシウム、マクロゴール6000 EP/NF、黄色三二酸化鉄
マスーレッド錠12.5mg

有効成分 1錠中モリデュスタット   12.5mg含有
(モリデュスタットナトリウムとして   13.375mg )
添加剤 結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、D-マンニトール、軽質無水ケイ酸、フマル酸ステアリルナトリウム
マスーレッド錠25mg

有効成分 1錠中モリデュスタット   25mg含有
(モリデュスタットナトリウムとして   26.75mg )
添加剤 結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、D-マンニトール、軽質無水ケイ酸、フマル酸ステアリルナトリウム、三二酸化鉄
マスーレッド錠75mg

有効成分 1錠中モリデュスタット   75mg含有
(モリデュスタットナトリウムとして   80.25mg )
添加剤 結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、D-マンニトール、軽質無水ケイ酸、フマル酸ステアリルナトリウム

3.2 製剤の性状

マスーレッド錠5mg

剤形 フィルムコーティング錠
色調 淡赤黄色
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                    
大きさ 直径 5mm
厚さ 2.9mm
質量 61.75mg
マスーレッド錠12.5mg

剤形 フィルムコーティング錠
色調 白色
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                    
大きさ 直径 5.5mm
厚さ 2.4mm
質量 64.70mg
マスーレッド錠25mg

剤形 フィルムコーティング錠
色調 灰黄赤色
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                    
大きさ 直径 7mm
厚さ 3.1mm
質量 128.6mg
マスーレッド錠75mg

剤形 フィルムコーティング錠
色調 白色
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                    
大きさ 長径 11mm
短径 5mm
厚さ 4.5mm
質量 206.0mg

4. 効能又は効果

腎性貧血

5. 効能又は効果に関連する注意

赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合の本剤投与開始の目安は、保存期慢性腎臓病患者及び腹膜透析患者ではヘモグロビン濃度で11g/dL未満、血液透析患者ではヘモグロビン濃度で10g/dL未満とする。

6. 用法及び用量

  • 〈保存期慢性腎臓病患者〉
    • 赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合

      通常、成人にはモリデュスタットとして1回25mgを開始用量とし、1日1回食後に経口投与する。以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は1回200mgとする。

    • 赤血球造血刺激因子製剤から切り替える場合

      通常、成人にはモリデュスタットとして1回25mg又は50mgを開始用量とし、1日1回食後に経口投与する。以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は1回200mgとする。

  • 〈透析患者〉

    通常、成人にはモリデュスタットとして1回75mgを開始用量とし、1日1回食後に経口投与する。以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は1回200mgとする。

7. 用法及び用量に関連する注意

  1. 7.1 保存期慢性腎臓病患者で、赤血球造血刺激因子製剤から切り替える場合の開始用量

    下表を参考に、切替え前の赤血球造血刺激因子製剤投与量から本剤の投与量を決定し、切り替えること。

    本剤投与量(mg)

    ダルベポエチン アルファ(μg)

    エポエチン ベータ ペゴル(μg)

    エポエチン アルファ又はベータ(IU)

    2週に1回

    4週に1回

    4週に1回

    週に1回

    2週に1回

    25

    15以下

    30以下

    25以下

    1500以下

    3000以下

    50

    15超

    30超

    25超

    1500超

    3000超

  2. 7.2 投与量調節

    投与量調節が必要な場合には、下表を参考に1段階ずつ投与量を増減すること。

    段階

    1

    2

    3

    4

    5

    6

    7

    8

    本剤投与量

    5mg

    12.5mg

    25mg

    50mg

    75mg

    100mg

    150mg

    200mg

    赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合、本剤投与開始4週後は[4週時投与量増減表]を、それ以降は[投与量増減表]を参考に投与量を増減すること。
    赤血球造血刺激因子製剤から切り替える場合、[投与量増減表]を参考に投与量を増減すること。なお、増量は原則として4週間以上の間隔をあけて行うこと。休薬した場合は、1段階低い用量で投与を再開すること。

    [4週時投与量増減表(赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合)]

    4週間のHb値上昇

    Hb値

    用量調節

    保存期慢性腎臓病患者及び腹膜透析患者

    血液透析患者

    0.5g/dL未満

    10.5g/dL未満

    9.5g/dL未満

    1段階増量

    10.5g/dL以上

    9.5g/dL以上

    同じ用量を維持

    0.5g/dL以上1.0g/dL未満

    すべての値

    1.0g/dL以上2.0g/dL以下

    11.0g/dL以下

    10.0g/dL以下

    11.0g/dL超

    10.0g/dL超

    1段階減量

    2.0g/dL超

    すべての値

    [投与量増減表]

    用量調節

    1段階増量

    同じ用量を維持1)

    1段階減量

    休薬2)

    Hb値

    保存期慢性腎臓病患者
    及び
    腹膜透析患者

    11.0g/dL未満

    11.0g/dL以上
    12.5g/dL未満

    12.5g/dL以上
    13.0g/dL未満

    13.0g/dL以上

    血液透析患者

    10.0g/dL未満

    10.0g/dL以上
    12.0g/dL未満

    12.0g/dL以上
    13.0g/dL未満

                    

    1) 血栓塞栓症(心筋梗塞、肺血栓塞栓症、出血性脳卒中を除く脳卒中、及び急性下肢虚血)の既往のある患者では、Hb値が12g/dLを超えた場合、投与量を1段階減量してもよい。
                  

                    

    2) 休薬後の再開の目安は、Hb値が保存期慢性腎臓病患者及び腹膜透析患者で12.5g/dL未満、血液透析患者で12.0g/dL未満になった時点とする。
                  

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤投与開始後、ヘモグロビン濃度が目標範囲で安定するまでは、2週に1回程度ヘモグロビン濃度を確認すること。
  2. 8.2 本剤投与中はヘモグロビン濃度等を4週に1回程度確認し、必要以上の造血作用があらわれないように十分注意すること。赤血球造血刺激因子製剤の臨床試験において、ヘモグロビン濃度の目標値を高く設定した場合に、死亡、心血管系障害及び脳卒中の発現頻度が高くなったとの報告がある1) ,2) ,3)
  3. 8.3 ヘモグロビン濃度が、4週以内に2.0g/dLを超える等、急激に上昇した場合は速やかに減量又は休薬する等、適切な処置を行うこと。
  4. 8.4 赤血球造血刺激因子製剤から本剤への切替え後にヘモグロビン濃度が低下する傾向が認められていることから、切替え後のヘモグロビン濃度の低下に注意すること。
  5. 8.5 本剤投与により血圧が上昇するおそれがあるので、血圧の推移に十分注意しながら投与すること。
  6. 8.6 造血には鉄が必要なことから、必要に応じて鉄の補充を行うこと。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓等の患者、又はそれらの既往歴を有する患者

    本剤投与により血栓塞栓症を増悪あるいは誘発するおそれがある。

  2. 9.1.2 高血圧症を合併する患者

    血圧上昇があらわれるおそれがある。

  3. 9.1.3 悪性腫瘍を合併する患者

    本剤の血管新生亢進作用により悪性腫瘍を増悪させるおそれがある。

  4. 9.1.4 増殖糖尿病網膜症、黄斑浮腫、滲出性加齢黄斑変性症、網膜静脈閉塞症等を合併する患者

    本剤の血管新生亢進作用により網膜出血があらわれるおそれがある。

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 中等度以上の肝機能障害(Child-Pugh分類B又はC)のある患者

    本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること。本剤25mgを中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類B)のある患者に単回投与した際、本剤のAUC(0-∞)及びCmaxが上昇した。本剤では重度の肝機能障害のある患者を対象とした臨床試験は実施していない。[16.6.3 参照]

9.4 生殖能を有する者

妊娠可能な女性には、本剤投与中及び投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること。ラットにおいて、臨床最大用量投与時の非結合型曝露量(AUCu)の3.1倍の曝露量で着床後死亡の増加と生存胎児数減少が報告されている。[9.5 参照]

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。ラットにおいて、臨床最大用量投与時の非結合型曝露量(AUCu)の1.2倍以上の曝露量で着床後死亡の増加、平均生存児数の減少、死産児の増加等が観察されている。また、臨床最大用量投与時の非結合型曝露量(AUCu)の7.3倍の曝露量で眼球奇形の発生率の増加が報告されている。[2.2 参照],[9.4 参照]

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母動物(ラット)への投与で本剤は乳汁中へ移行することが報告されている。

9.7 小児等

本剤では小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

HIVプロテアーゼ阻害剤

  • アタザナビル、リトナビル、ロピナビル・リトナビル等

チロシンキナーゼ阻害剤

  • ソラフェニブ、エルロチニブ、ニロチニブ等

トラニラスト

                  [16.7.1 参照]                 

本剤の作用が増強するおそれがあるため、併用する場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること。

本剤をアタザナビルと同時投与したところ、本剤のAUC(0-∞)及びCmaxは上昇した。
UGT1A1阻害により本剤のクリアランスが低下する。

多価陽イオン(カルシウム、鉄、マグネシウム、アルミニウム等)を含有する経口製剤

[16.7.2 参照],[16.7.3 参照],[16.7.4 参照]

本剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるため、併用する場合は、前後1時間以上間隔をあけて本剤を投与すること。

本剤を硫酸鉄と同時投与したところ、本剤のAUC(0-∞)及びCmaxは低下した。
本剤の消化管からの吸収が減少し、血中濃度が低下する。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 血栓塞栓症(0.3%)

    脳梗塞(0.3%)、心筋梗塞(頻度不明)、シャント閉塞(頻度不明)等の血栓塞栓症があらわれることがある。[1 参照]

  2. 11.1.2 間質性肺疾患(0.5%)

    初期症状(呼吸困難、咳嗽、発熱等)が認められた場合には、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。間質性肺疾患が疑われた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

11.2 その他の副作用

1%以上

1%未満

頻度不明

代謝および栄養障害

鉄欠乏

精神障害

不眠症

神経系障害

めまい(浮動性、回転性)

眼障害

眼出血、糖尿病網膜症

結膜炎、眼瞼炎

心臓障害

心のう液貯留

血管障害

高血圧

血圧低下

胃腸障害

便秘、下痢、悪心、嘔吐、腹痛

皮膚および皮下組織障害

発疹、そう痒症

一般・全身障害および投与部位の状態

浮腫

13. 過量投与

  1. 13.1 症状

    本剤の過量投与により、ヘモグロビン濃度が必要以上に上昇するおそれがある。

  2. 13.2 処置

    本剤の減量・休薬等の適切な処置を行うこと。本剤は透析で除去されない。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

その他詳細情報

日本標準商品分類番号
873999
ブランドコード
3999055F1022, 3999055F2029, 3999055F3025, 3999055F4021
承認番号
30300AMX00020000, 30300AMX00021000, 30300AMX00022000, 30300AMX00024000
販売開始年月
2021-04, 2021-04, 2021-04, 2021-04
貯法
室温保存、室温保存、室温保存、室温保存
有効期間
30ヵ月、36ヵ月、36ヵ月、36ヵ月
規制区分
2, 12, 2, 12, 2, 12, 2, 12

重要な注意事項

  • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
  • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
  • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
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