薬効分類名週1回持効型溶解インスリンアナログ/持続性GLP-1アナログ 配合注射液
一般的名称インスリン イコデク(遺伝子組換え)/セマグルチド(遺伝子組換え)
キーンス配合注 フレックスタッチ
きーんすはいごうちゅう ふれっくすたっち
Kyinsu combination injection FlexTouch
製造販売元/ノボ ノルディスク ファーマ株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
- 糖尿病用薬
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。
特に、スルホニルウレア薬と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがあるため、スルホニルウレア薬の減量又は投与中止を検討
すること。
血糖降下作用が増強される。
- モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。
特に、スルホニルウレア薬と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがあるため、スルホニルウレア薬の減量又は投与中止を検討
すること。
インスリン分泌促進、糖新生抑制作用による血糖降下作用を有する。
- 三環系抗うつ剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。
特に、スルホニルウレア薬と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがあるため、スルホニルウレア薬の減量又は投与中止を検討
すること。
機序は不明であるが、インスリン感受性を増強するなどの報告がある。
- サリチル酸誘導体
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。
特に、スルホニルウレア薬と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがあるため、スルホニルウレア薬の減量又は投与中止を検討
すること。
糖に対するβ細胞の感受性の亢進やインスリン利用率の増加等による血糖降下作用を有する。また、末梢で弱いインスリン様作用を有する。
- 抗腫瘍剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。
特に、スルホニルウレア薬と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがあるため、スルホニルウレア薬の減量又は投与中止を検討
すること。
インスリンが結合する抗体の生成を抑制し、その結合部位からインスリンを遊離させる可能性がある。
- β-遮断剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。
特に、スルホニルウレア薬と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがあるため、スルホニルウレア薬の減量又は投与中止を検討
すること。
アドレナリンによる低血糖からの回復反応を抑制する。また、低血糖に対する交感神経系の症状(振戦、動悸等)をマスクし、低血糖を遷延させる可能性がある。
- クマリン系薬剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。
特に、スルホニルウレア薬と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがあるため、スルホニルウレア薬の減量又は投与中止を検討
すること。
機序不明
- クロラムフェニコール
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。
特に、スルホニルウレア薬と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがあるため、スルホニルウレア薬の減量又は投与中止を検討
すること。
機序不明
- ベザフィブラート
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。
特に、スルホニルウレア薬と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがあるため、スルホニルウレア薬の減量又は投与中止を検討
すること。
インスリン感受性増強等の作用により、本剤の作用を増強する。
- サルファ剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。
特に、スルホニルウレア薬と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがあるため、スルホニルウレア薬の減量又は投与中止を検討
すること。
膵臓でのインスリン分泌を増加させることにより、低血糖を起こすと考えられている。腎機能低下、空腹状態の遷延、栄養不良、過量投与が危険因子となる。
- シベンゾリンコハク酸塩
- ジソピラミド
- ピルメノール塩酸塩水和物
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。
特に、スルホニルウレア薬と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがあるため、スルホニルウレア薬の減量又は投与中止を検討
すること。
インスリン分泌作用を認めたとの報告がある。
- チアジド系利尿剤
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
カリウム喪失が関与すると考えられている。カリウム欠乏時には、血糖上昇反応に対するβ細胞のインスリン分泌能が低下する可能性がある。
- 副腎皮質ステロイド
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
糖新生亢進、筋肉組織・脂肪組織からのアミノ酸や脂肪酸の遊離促進、末梢組織でのインスリン感受性低下等による血糖上昇作用を有する。
- ACTH
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
副腎皮質刺激作用により糖質コルチコイドの分泌が増加する。糖質コルチコイドは、糖新生亢進、筋肉組織・脂肪組織からのアミノ酸や脂肪酸の遊離促進、末梢組織でのインスリン感受性低下等による血糖上昇作用を有する。
- アドレナリン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
糖新生亢進、末梢での糖利用抑制、インスリン分泌抑制による血糖上昇作用を有する。
- グルカゴン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
糖新生亢進、肝グリコーゲン分解促進による血糖上昇作用を有する。
- 甲状腺ホルモン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
糖新生亢進、肝グリコーゲン分解促進による血糖上昇作用を有する。
- 成長ホルモン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
抗インスリン様作用による血糖上昇作用を有する。
- 卵胞ホルモン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
末梢組織でインスリンの作用に拮抗する。
- 経口避妊薬
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
末梢組織でインスリンの作用に拮抗する。
- ニコチン酸
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
末梢組織でのインスリン感受性を低下させるため耐糖能障害を起こす。
- 濃グリセリン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
代謝されて糖になるため、血糖値が上昇する。
- イソニアジド
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
炭水化物代謝を阻害することによる血糖上昇作用を有する。
- ダナゾール
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
インスリン抵抗性を増強するおそれがある。
- フェニトイン
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
インスリン分泌抑制作用を有する。
- 蛋白同化ステロイド
血糖降下作用の増強による低血糖症状[11.1.1 参照] 、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序不明
- ソマトスタチンアナログ製剤
血糖降下作用の増強による低血糖症状[11.1.1 参照] 、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
インスリン、グルカゴン及び成長ホルモン等互いに拮抗的に調節作用をもつホルモン間のバランスが変化することがある。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 低血糖症状を呈している患者[11.1.1 参照]
- 2.2 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.3 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡、1型糖尿病患者[インスリンのみを含有する製剤による速やかな治療が必須となるので、本剤を投与すべきでない]
- 2.4 重症感染症、手術等の緊急の場合[インスリンのみを含有する製剤による血糖管理が望まれるので、本剤の投与は適さない]
4. 効能又は効果
インスリン療法が適応となる2型糖尿病
5. 効能又は効果に関連する注意
- 5.1 本剤は、食事療法、運動療法に加え、Basalインスリン製剤又はGLP-1受容体作動薬による治療で効果が不十分な場合に使用を検討すること。
- 5.2 Basalインスリン製剤による治療で効果不十分な2型糖尿病患者を対象とした臨床試験において、Basalインスリン製剤から本剤へ切り替えた後、数週間にわたって血糖値の上昇が認められた。特に、本剤投与開始前に高用量のBasalインスリン製剤による治療を行っていた患者や、本剤投与開始前のHbA1cが高値であった患者では、血糖値の上昇の程度が大きかったことから、Basalインスリン製剤による治療から本剤に切り替える場合には、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、本剤適用の可否を慎重に判断すること。[17.1.1 参照],[17.1.3 参照]
6. 用法及び用量
通常、成人には、40ドーズ(インスリン イコデク/セマグルチドとして40単位/0.114mg)を開始用量として週1回皮下注射する。その後は患者の状態に応じて適宜増減するが、週350ドーズ(インスリン イコデク/セマグルチドとして350単位/1.0mg)を超えないこと。なお、本剤の用量単位である10ドーズには、インスリン イコデク10単位及びセマグルチド0.029mgが含まれる。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 本剤はインスリン イコデクを配合した製剤であるため、適用にあたっては、本剤の作用特性と患者の状態に留意し、患者の状態が本剤の製剤的特徴に適する場合に投与すること。
- 7.2 本剤はインスリン イコデクとセマグルチドを配合した製剤であるため、投与量は慎重に決定すること。
- 7.3 通常、用量調節は週1回10ドーズ(インスリン イコデク/セマグルチドとして10単位/0.029mg)ごとに行うこと。
-
7.4 本剤の開始時は、以下の点に注意すること。[9.8 参照],[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照]
-
7.4.1 Basalインスリン製剤による治療で効果不十分な場合
本剤の投与にあたっては、前治療のBasalインスリン製剤の投与を中止すること。連日投与のBasalインスリン製剤による治療から本剤に切り替える場合は、前治療のBasalインスリン製剤の最終投与翌日から本剤の投与を開始すること。週1回投与のBasalインスリン製剤による治療から本剤に切り替える場合は、その作用持続性を考慮し、次回に予定していた投与タイミングにおける空腹時血糖値が、目標値を超えている場合はその時点から本剤の投与を開始することとし、目標値内である場合は次回に予定していた投与タイミングのさらに1週間後に本剤の投与を開始すること。
-
7.4.2 GLP-1受容体作動薬による治療で効果不十分な場合
本剤の投与にあたっては、前治療のGLP-1受容体作動薬の投与を中止すること。連日投与のGLP-1受容体作動薬による治療から本剤に切り替える場合は、前治療のGLP-1受容体作動薬の最終投与翌日から本剤の投与を開始すること。週1回投与などの持続性GLP-1受容体作動薬による治療から本剤に切り替える場合は、その作用持続性を考慮し、次回に予定していた投与タイミングから本剤の投与を開始すること。
-
7.4.1 Basalインスリン製剤による治療で効果不十分な場合
- 7.5 本剤の週1回用量として350ドーズ(インスリン イコデク/セマグルチドとして350単位/1.0mg)を超える用量が必要な場合は、他の糖尿病用薬への切り替えを検討すること。
- 7.6 本剤は週1回投与する薬剤であり、同一曜日に投与させること。やむを得ず週1回投与の曜日を変更する必要がある場合は、投与間隔を4日間以上とし、血糖モニタリングを十分に行うこと。
- 7.7 投与を忘れた場合は、投与予定日から3日後までであれば、気づいた時点で直ちに投与し、その後は、あらかじめ定めた曜日に投与すること。投与予定日から4日後以降であれば投与せず、次のあらかじめ定めた曜日に投与すること。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 投与する場合には、血糖を定期的に検査し、薬剤の効果を確かめ、3~4ヵ月間投与して効果が不十分な場合には、速やかに他の治療薬への切り替えを行うこと。
- 8.2 本剤の投与開始時及びその後数週間は血糖モニタリングを十分に行うこと。特に、Basalインスリン製剤による治療から本剤に切り替える場合は、高血糖に伴う急性代謝失調が生じる可能性があることから、以下の点に留意すること。
- 8.3 本剤は持続性製剤であり、本剤中止後も効果が持続する可能性があるため、血糖値の変動や副作用予防、副作用発現時の処置について十分留意すること。[16.1.1 参照],[16.1.2 参照]
- 8.4 低血糖に関する注意について、その対処法も含め患者及びその家族に十分徹底させること。[9.1.3 参照],[11.1.1 参照]
- 8.5 低血糖症状を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること。[11.1.1 参照]
- 8.6 本剤は本剤専用のペン型注入器を使用しているため、単位数を再計算せず、指示された単位数をそのまま設定して投与するよう、患者に十分指導すること。
- 8.7 他のBasalインスリン製剤やGLP-1受容体作動薬等から本剤に変更する場合において、本剤を連日投与する、又は指示されたドーズより多く設定して投与する等の投薬過誤が生じ、その結果、重大な低血糖を起こすおそれがある。本剤の投与方法に過誤が生じないよう、本剤が週1回投与する薬剤であること及び本剤の単位数の設定方法について、患者に十分指導すること。[8.14 参照],[11.1.1 参照],[14.1.1 参照]
- 8.8 急激な血糖コントロールに伴い、糖尿病網膜症の顕在化又は増悪、眼の屈折異常、治療後神経障害(主として有痛性)があらわれることがあるので注意すること。
- 8.9 下痢、嘔吐から脱水を続発し、急性腎障害に至るおそれがあるので、患者の状態に注意すること。
- 8.10 急性膵炎の初期症状(嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等)があらわれた場合は、使用を中止し、速やかに医師の診断を受けるよう指導すること。[9.1.1 参照],[11.1.3 参照]
- 8.11 胃腸障害が発現した場合、急性膵炎の可能性を考慮し、必要に応じて画像検査等による原因精査を考慮する等、慎重に対応すること。[9.1.1 参照],[11.1.3 参照]
- 8.12 本剤投与中は、甲状腺関連の症候の有無を確認し、異常が認められた場合には、専門医を受診するよう指導すること。[15.2 参照]
- 8.13 胆石症、胆嚢炎、胆管炎又は胆汁うっ滞性黄疸が発現するおそれがあるので、腹痛等の腹部症状がみられた場合には、必要に応じて画像検査等による原因精査を考慮するなど、適切に対応すること。[11.1.4 参照]
- 8.14 本剤の自己注射にあたっては以下の点に留意すること。[8.7 参照]
- 8.15 本剤はセマグルチド(遺伝子組換え)を含有しているため、オゼンピック等、他のセマグルチド(遺伝子組換え)含有製剤と併用しないこと。
- 8.16 本剤の有効成分の一つであるセマグルチドとDPP-4阻害薬はいずれもGLP-1受容体を介した血糖降下作用を有している。セマグルチドとDPP-4阻害薬を併用した際の臨床試験成績はなく、有効性及び安全性は確認されていない。
- 8.17 本剤と他の糖尿病用注射剤を取り違えないよう、毎回注射する前に本剤のラベル等を確認するよう患者に十分指導すること。
-
8.18 同一箇所への繰り返し投与により、注射箇所に皮膚アミロイドーシス又はリポジストロフィーがあらわれることがあるので、定期的に注射箇所を観察するとともに、以下の点を患者に指導すること。
- 本剤の注射箇所は、少なくとも前回の注射箇所から2~3cm離すこと。[14.1.2 参照]
- 注射箇所の腫瘤や硬結が認められた場合には、当該箇所への投与を避けること。
- 8.19 皮膚アミロイドーシス又はリポジストロフィーがあらわれた箇所に本剤を投与した場合、本剤の吸収が妨げられ十分な血糖コントロールが得られなくなることがある。血糖コントロールの不良が認められた場合には、注射箇所の腫瘤や硬結の有無を確認し、注射箇所の変更とともに投与量の調整を行うなどの適切な処置を行うこと。血糖コントロールの不良に伴い、過度に増量されたインスリン製剤が正常な箇所に投与されたことにより、低血糖に至った例が報告されている。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1 膵炎の既往歴のある患者
-
9.1.2 重度胃不全麻痺等、重度の胃腸障害のある患者
十分な使用経験がなく胃腸障害の症状が悪化するおそれがある。
- 9.1.3 低血糖を起こすおそれがある以下の患者又は状態
-
9.1.4 腹部手術の既往又はイレウスの既往のある患者
腸閉塞を含むイレウスを起こすおそれがある。[11.1.5 参照]
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 重度の腎機能障害のある患者
低血糖を起こすおそれがある。[11.1.1 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重度の肝機能障害のある患者
低血糖を起こすおそれがある。[11.1.1 参照]
9.4 生殖能を有する者
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後5週間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。2カ月以内に妊娠を予定する女性には本剤を投与せず、インスリン製剤を使用すること。[9.5 参照]
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト乳汁中への移行は不明である。ラットでは乳汁中への移行がセマグルチドにて報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。生理機能が低下していることが多く、胃腸障害及び低血糖が発現しやすい。[7.4 参照],[11.1.1 参照],[16.6.3 参照]
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
血糖降下作用が増強される。 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
インスリン分泌促進、糖新生抑制作用による血糖降下作用を有する。 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
機序は不明であるが、インスリン感受性を増強するなどの報告がある。 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
糖に対するβ細胞の感受性の亢進やインスリン利用率の増加等による血糖降下作用を有する。また、末梢で弱いインスリン様作用を有する。 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
インスリンが結合する抗体の生成を抑制し、その結合部位からインスリンを遊離させる可能性がある。 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
アドレナリンによる低血糖からの回復反応を抑制する。また、低血糖に対する交感神経系の症状(振戦、動悸等)をマスクし、低血糖を遷延させる可能性がある。 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
機序不明 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
機序不明 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
インスリン感受性増強等の作用により、本剤の作用を増強する。 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
膵臓でのインスリン分泌を増加させることにより、低血糖を起こすと考えられている。腎機能低下、空腹状態の遷延、栄養不良、過量投与が危険因子となる。 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
インスリン分泌作用を認めたとの報告がある。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
カリウム喪失が関与すると考えられている。カリウム欠乏時には、血糖上昇反応に対するβ細胞のインスリン分泌能が低下する可能性がある。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
糖新生亢進、筋肉組織・脂肪組織からのアミノ酸や脂肪酸の遊離促進、末梢組織でのインスリン感受性低下等による血糖上昇作用を有する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
副腎皮質刺激作用により糖質コルチコイドの分泌が増加する。糖質コルチコイドは、糖新生亢進、筋肉組織・脂肪組織からのアミノ酸や脂肪酸の遊離促進、末梢組織でのインスリン感受性低下等による血糖上昇作用を有する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
糖新生亢進、末梢での糖利用抑制、インスリン分泌抑制による血糖上昇作用を有する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
糖新生亢進、肝グリコーゲン分解促進による血糖上昇作用を有する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
糖新生亢進、肝グリコーゲン分解促進による血糖上昇作用を有する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
抗インスリン様作用による血糖上昇作用を有する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
末梢組織でインスリンの作用に拮抗する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
末梢組織でインスリンの作用に拮抗する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
末梢組織でのインスリン感受性を低下させるため耐糖能障害を起こす。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
代謝されて糖になるため、血糖値が上昇する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
炭水化物代謝を阻害することによる血糖上昇作用を有する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
インスリン抵抗性を増強するおそれがある。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
インスリン分泌抑制作用を有する。 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状[11.1.1 参照] 、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
機序不明 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状[11.1.1 参照] 、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
インスリン、グルカゴン及び成長ホルモン等互いに拮抗的に調節作用をもつホルモン間のバランスが変化することがある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 低血糖(頻度不明)
脱力感、倦怠感、高度の空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、視覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、痙攣、意識障害(意識混濁、昏睡)等があらわれることがある。無処置の状態が続くと低血糖昏睡等を起こし、重篤な転帰(中枢神経系の不可逆的障害、死亡等)をとるおそれがある。
長期にわたる糖尿病、糖尿病性神経障害、β-遮断剤投与あるいは強化インスリン療法が行われている場合では、低血糖の初期の自覚症状(冷汗、振戦等)が通常と異なる場合や、自覚症状があらわれないまま、低血糖あるいは低血糖性昏睡に陥ることがある。症状が認められた場合には糖質を含む食品を摂取する等、適切な処置を行うこと。α-グルコシダーゼ阻害薬との併用時にはブドウ糖を投与すること。経口摂取が不可能な場合は、ブドウ糖の静脈内投与やグルカゴンの筋肉内投与等、適切な処置を行うこと。
低血糖は臨床的に回復した場合にも、再発することがあるので継続的に観察すること。本剤は週1回投与する薬剤であり、その作用は持続的であるため、回復が遅延するおそれがある。
なお、本剤の臨床試験では、低血糖は各投与の2日目に最も多く認められている。[2.1 参照],[8.4 参照],[8.5 参照],[8.7 参照],[9.1.3 参照],[9.2.1 参照],[9.3.1 参照],[9.8 参照],[10.2 参照] -
11.1.2 アナフィラキシーショック(頻度不明)
呼吸困難、血圧低下、頻脈、発汗、全身の発疹、血管神経性浮腫等の症状が認められた場合は投与を中止すること。
-
11.1.3 急性膵炎(頻度不明)
嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等、異常が認められた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに医師の診断を受けるよう指導すること。また、急性膵炎と診断された場合は、本剤の投与を中止し、再投与は行わないこと。[8.10 参照],[8.11 参照],[9.1.1 参照]
- 11.1.4 胆嚢炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸(いずれも頻度不明)
-
11.1.5 イレウス(頻度不明)
腸閉塞を含むイレウスを起こすおそれがある。高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[9.1.4 参照]
11.2 その他の副作用
5%以上 |
0.5~5%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
感染症 |
胃腸炎 |
||
免疫系障害 |
過敏症(発疹、じん麻疹、口唇腫脹、顔面腫脹等) |
||
代謝および栄養障害 |
食欲減退 |
高血糖 |
抗インスリン抗体産生に伴う血糖コントロール不良 |
神経系障害 |
頭痛、浮動性めまい |
味覚異常、振戦 |
|
眼障害 |
糖尿病網膜症 |
黄斑浮腫、非増殖性網膜症、糖尿病性網膜浮腫、網膜出血、網膜静脈閉塞、硝子体出血、視力障害、網膜血管瘤、網膜症、網膜上膜 |
|
心臓障害 |
頻脈、洞性頻脈 |
||
胃腸障害 |
悪心(18.9%)、下痢(10.6%)、嘔吐 |
消化不良、便秘、上腹部痛、腹痛、胃食道逆流性疾患、腹部膨満、腹部不快感、鼓腸、おくび、胃炎 |
胃排出遅延 |
肝胆道系障害 |
胆石症 |
||
皮膚および皮下組織障害 |
多汗症 |
血管性浮腫、冷汗 |
|
筋骨格系および結合組織障害 |
筋痙攣 |
||
全身障害および投与部位の状態 |
疲労、無力症 |
注射部位反応(注射部位紅斑、注射部位内出血、注射部位過敏反応、注射部位腫脹、注射部位蕁麻疹等)、空腹、リポジストロフィー(皮下脂肪の萎縮・肥厚等)、浮腫、倦怠感、異常感 |
|
臨床検査 |
体重減少 |
リパーゼ増加、アミラーゼ増加、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、体重増加、心拍数増加 注2) |
14. 適用上の注意
14.1 薬剤投与時の注意
-
14.1.1 投与時
- (1) 本剤はJIS T 3226-2に準拠したA型専用注射針を用いて使用すること。本剤はA型専用注射針との適合性の確認をペンニードルプラスで行っている。
- (2) 本剤とA型専用注射針との装着時に液漏れ等の不具合が認められた場合には、新しい注射針に取り替える等の処置方法を患者に十分指導すること。
- (3) 1本の本剤を複数の患者に使用しないこと。
- (4) 本剤のダイアルの1クリック(1目盛り)は10ドーズに相当し、本剤の投与量は10ドーズ刻みで設定可能である。[8.7 参照]
-
14.1.2 投与部位
皮下注射は、大腿、上腕、腹部に行う。同じ部位に注射を行う場合は、その中で注射箇所を毎回変えること。前回の注射箇所より2~3cm離して注射すること。[8.18 参照]
-
14.1.3 投与経路
静脈内及び筋肉内に投与しないこと。皮下注射したとき、まれに注射針が血管内に入り、注射後直ちに低血糖があらわれることがあるので注意すること。
-
14.1.4 その他
- (1) 本剤と他の薬剤を混合しないこと。本剤は他の薬剤との混合により、成分が分解するおそれがある。
- (2) 注射後は必ず注射針を外すこと。注射針は毎回新しいものを、必ず注射直前に取り付けること。針を付けたままにすると、液漏れや針詰まりにより正常に注射できないおそれがある。また、薬剤の濃度変化や感染症の原因となることがある。
- (3) カートリッジに薬液を補充してはならない。
- (4) カートリッジにひびが入っている場合は使用しないこと。
- (5) 液に濁りが生じていたり、変色している場合は、使用しないこと。
- (6) 本剤のカートリッジを取り外して使用しないこと。また、シリンジを用いてカートリッジから薬液を抜き取らないこと。過少投与や過量投与となるおそれがある。
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
- 15.1.1 インスリン又は経口糖尿病薬の投与中にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与することにより、低血糖が起こりやすいとの報告がある5) 。
- 15.1.2 本剤とピオグリタゾンを併用する場合には、浮腫及び心不全の徴候を十分観察しながら投与すること。ピオグリタゾンをインスリンと併用した場合、浮腫が多く報告されている。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 低血糖症状を呈している患者[11.1.1 参照]
- 2.2 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.3 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡、1型糖尿病患者[インスリンのみを含有する製剤による速やかな治療が必須となるので、本剤を投与すべきでない]
- 2.4 重症感染症、手術等の緊急の場合[インスリンのみを含有する製剤による血糖管理が望まれるので、本剤の投与は適さない]
4. 効能又は効果
インスリン療法が適応となる2型糖尿病
5. 効能又は効果に関連する注意
- 5.1 本剤は、食事療法、運動療法に加え、Basalインスリン製剤又はGLP-1受容体作動薬による治療で効果が不十分な場合に使用を検討すること。
- 5.2 Basalインスリン製剤による治療で効果不十分な2型糖尿病患者を対象とした臨床試験において、Basalインスリン製剤から本剤へ切り替えた後、数週間にわたって血糖値の上昇が認められた。特に、本剤投与開始前に高用量のBasalインスリン製剤による治療を行っていた患者や、本剤投与開始前のHbA1cが高値であった患者では、血糖値の上昇の程度が大きかったことから、Basalインスリン製剤による治療から本剤に切り替える場合には、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、本剤適用の可否を慎重に判断すること。[17.1.1 参照],[17.1.3 参照]
6. 用法及び用量
通常、成人には、40ドーズ(インスリン イコデク/セマグルチドとして40単位/0.114mg)を開始用量として週1回皮下注射する。その後は患者の状態に応じて適宜増減するが、週350ドーズ(インスリン イコデク/セマグルチドとして350単位/1.0mg)を超えないこと。なお、本剤の用量単位である10ドーズには、インスリン イコデク10単位及びセマグルチド0.029mgが含まれる。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 本剤はインスリン イコデクを配合した製剤であるため、適用にあたっては、本剤の作用特性と患者の状態に留意し、患者の状態が本剤の製剤的特徴に適する場合に投与すること。
- 7.2 本剤はインスリン イコデクとセマグルチドを配合した製剤であるため、投与量は慎重に決定すること。
- 7.3 通常、用量調節は週1回10ドーズ(インスリン イコデク/セマグルチドとして10単位/0.029mg)ごとに行うこと。
-
7.4 本剤の開始時は、以下の点に注意すること。[9.8 参照],[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照]
-
7.4.1 Basalインスリン製剤による治療で効果不十分な場合
本剤の投与にあたっては、前治療のBasalインスリン製剤の投与を中止すること。連日投与のBasalインスリン製剤による治療から本剤に切り替える場合は、前治療のBasalインスリン製剤の最終投与翌日から本剤の投与を開始すること。週1回投与のBasalインスリン製剤による治療から本剤に切り替える場合は、その作用持続性を考慮し、次回に予定していた投与タイミングにおける空腹時血糖値が、目標値を超えている場合はその時点から本剤の投与を開始することとし、目標値内である場合は次回に予定していた投与タイミングのさらに1週間後に本剤の投与を開始すること。
-
7.4.2 GLP-1受容体作動薬による治療で効果不十分な場合
本剤の投与にあたっては、前治療のGLP-1受容体作動薬の投与を中止すること。連日投与のGLP-1受容体作動薬による治療から本剤に切り替える場合は、前治療のGLP-1受容体作動薬の最終投与翌日から本剤の投与を開始すること。週1回投与などの持続性GLP-1受容体作動薬による治療から本剤に切り替える場合は、その作用持続性を考慮し、次回に予定していた投与タイミングから本剤の投与を開始すること。
-
7.4.1 Basalインスリン製剤による治療で効果不十分な場合
- 7.5 本剤の週1回用量として350ドーズ(インスリン イコデク/セマグルチドとして350単位/1.0mg)を超える用量が必要な場合は、他の糖尿病用薬への切り替えを検討すること。
- 7.6 本剤は週1回投与する薬剤であり、同一曜日に投与させること。やむを得ず週1回投与の曜日を変更する必要がある場合は、投与間隔を4日間以上とし、血糖モニタリングを十分に行うこと。
- 7.7 投与を忘れた場合は、投与予定日から3日後までであれば、気づいた時点で直ちに投与し、その後は、あらかじめ定めた曜日に投与すること。投与予定日から4日後以降であれば投与せず、次のあらかじめ定めた曜日に投与すること。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 投与する場合には、血糖を定期的に検査し、薬剤の効果を確かめ、3~4ヵ月間投与して効果が不十分な場合には、速やかに他の治療薬への切り替えを行うこと。
- 8.2 本剤の投与開始時及びその後数週間は血糖モニタリングを十分に行うこと。特に、Basalインスリン製剤による治療から本剤に切り替える場合は、高血糖に伴う急性代謝失調が生じる可能性があることから、以下の点に留意すること。
- 8.3 本剤は持続性製剤であり、本剤中止後も効果が持続する可能性があるため、血糖値の変動や副作用予防、副作用発現時の処置について十分留意すること。[16.1.1 参照],[16.1.2 参照]
- 8.4 低血糖に関する注意について、その対処法も含め患者及びその家族に十分徹底させること。[9.1.3 参照],[11.1.1 参照]
- 8.5 低血糖症状を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること。[11.1.1 参照]
- 8.6 本剤は本剤専用のペン型注入器を使用しているため、単位数を再計算せず、指示された単位数をそのまま設定して投与するよう、患者に十分指導すること。
- 8.7 他のBasalインスリン製剤やGLP-1受容体作動薬等から本剤に変更する場合において、本剤を連日投与する、又は指示されたドーズより多く設定して投与する等の投薬過誤が生じ、その結果、重大な低血糖を起こすおそれがある。本剤の投与方法に過誤が生じないよう、本剤が週1回投与する薬剤であること及び本剤の単位数の設定方法について、患者に十分指導すること。[8.14 参照],[11.1.1 参照],[14.1.1 参照]
- 8.8 急激な血糖コントロールに伴い、糖尿病網膜症の顕在化又は増悪、眼の屈折異常、治療後神経障害(主として有痛性)があらわれることがあるので注意すること。
- 8.9 下痢、嘔吐から脱水を続発し、急性腎障害に至るおそれがあるので、患者の状態に注意すること。
- 8.10 急性膵炎の初期症状(嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等)があらわれた場合は、使用を中止し、速やかに医師の診断を受けるよう指導すること。[9.1.1 参照],[11.1.3 参照]
- 8.11 胃腸障害が発現した場合、急性膵炎の可能性を考慮し、必要に応じて画像検査等による原因精査を考慮する等、慎重に対応すること。[9.1.1 参照],[11.1.3 参照]
- 8.12 本剤投与中は、甲状腺関連の症候の有無を確認し、異常が認められた場合には、専門医を受診するよう指導すること。[15.2 参照]
- 8.13 胆石症、胆嚢炎、胆管炎又は胆汁うっ滞性黄疸が発現するおそれがあるので、腹痛等の腹部症状がみられた場合には、必要に応じて画像検査等による原因精査を考慮するなど、適切に対応すること。[11.1.4 参照]
- 8.14 本剤の自己注射にあたっては以下の点に留意すること。[8.7 参照]
- 8.15 本剤はセマグルチド(遺伝子組換え)を含有しているため、オゼンピック等、他のセマグルチド(遺伝子組換え)含有製剤と併用しないこと。
- 8.16 本剤の有効成分の一つであるセマグルチドとDPP-4阻害薬はいずれもGLP-1受容体を介した血糖降下作用を有している。セマグルチドとDPP-4阻害薬を併用した際の臨床試験成績はなく、有効性及び安全性は確認されていない。
- 8.17 本剤と他の糖尿病用注射剤を取り違えないよう、毎回注射する前に本剤のラベル等を確認するよう患者に十分指導すること。
-
8.18 同一箇所への繰り返し投与により、注射箇所に皮膚アミロイドーシス又はリポジストロフィーがあらわれることがあるので、定期的に注射箇所を観察するとともに、以下の点を患者に指導すること。
- 本剤の注射箇所は、少なくとも前回の注射箇所から2~3cm離すこと。[14.1.2 参照]
- 注射箇所の腫瘤や硬結が認められた場合には、当該箇所への投与を避けること。
- 8.19 皮膚アミロイドーシス又はリポジストロフィーがあらわれた箇所に本剤を投与した場合、本剤の吸収が妨げられ十分な血糖コントロールが得られなくなることがある。血糖コントロールの不良が認められた場合には、注射箇所の腫瘤や硬結の有無を確認し、注射箇所の変更とともに投与量の調整を行うなどの適切な処置を行うこと。血糖コントロールの不良に伴い、過度に増量されたインスリン製剤が正常な箇所に投与されたことにより、低血糖に至った例が報告されている。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1 膵炎の既往歴のある患者
-
9.1.2 重度胃不全麻痺等、重度の胃腸障害のある患者
十分な使用経験がなく胃腸障害の症状が悪化するおそれがある。
- 9.1.3 低血糖を起こすおそれがある以下の患者又は状態
-
9.1.4 腹部手術の既往又はイレウスの既往のある患者
腸閉塞を含むイレウスを起こすおそれがある。[11.1.5 参照]
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 重度の腎機能障害のある患者
低血糖を起こすおそれがある。[11.1.1 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重度の肝機能障害のある患者
低血糖を起こすおそれがある。[11.1.1 参照]
9.4 生殖能を有する者
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後5週間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。2カ月以内に妊娠を予定する女性には本剤を投与せず、インスリン製剤を使用すること。[9.5 参照]
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト乳汁中への移行は不明である。ラットでは乳汁中への移行がセマグルチドにて報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。生理機能が低下していることが多く、胃腸障害及び低血糖が発現しやすい。[7.4 参照],[11.1.1 参照],[16.6.3 参照]
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
血糖降下作用が増強される。 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
インスリン分泌促進、糖新生抑制作用による血糖降下作用を有する。 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
機序は不明であるが、インスリン感受性を増強するなどの報告がある。 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
糖に対するβ細胞の感受性の亢進やインスリン利用率の増加等による血糖降下作用を有する。また、末梢で弱いインスリン様作用を有する。 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
インスリンが結合する抗体の生成を抑制し、その結合部位からインスリンを遊離させる可能性がある。 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
アドレナリンによる低血糖からの回復反応を抑制する。また、低血糖に対する交感神経系の症状(振戦、動悸等)をマスクし、低血糖を遷延させる可能性がある。 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
機序不明 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
機序不明 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
インスリン感受性増強等の作用により、本剤の作用を増強する。 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
膵臓でのインスリン分泌を増加させることにより、低血糖を起こすと考えられている。腎機能低下、空腹状態の遷延、栄養不良、過量投与が危険因子となる。 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること[11.1.1 参照] 。 |
インスリン分泌作用を認めたとの報告がある。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
カリウム喪失が関与すると考えられている。カリウム欠乏時には、血糖上昇反応に対するβ細胞のインスリン分泌能が低下する可能性がある。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
糖新生亢進、筋肉組織・脂肪組織からのアミノ酸や脂肪酸の遊離促進、末梢組織でのインスリン感受性低下等による血糖上昇作用を有する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
副腎皮質刺激作用により糖質コルチコイドの分泌が増加する。糖質コルチコイドは、糖新生亢進、筋肉組織・脂肪組織からのアミノ酸や脂肪酸の遊離促進、末梢組織でのインスリン感受性低下等による血糖上昇作用を有する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
糖新生亢進、末梢での糖利用抑制、インスリン分泌抑制による血糖上昇作用を有する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
糖新生亢進、肝グリコーゲン分解促進による血糖上昇作用を有する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
糖新生亢進、肝グリコーゲン分解促進による血糖上昇作用を有する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
抗インスリン様作用による血糖上昇作用を有する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
末梢組織でインスリンの作用に拮抗する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
末梢組織でインスリンの作用に拮抗する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
末梢組織でのインスリン感受性を低下させるため耐糖能障害を起こす。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
代謝されて糖になるため、血糖値が上昇する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
炭水化物代謝を阻害することによる血糖上昇作用を有する。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
インスリン抵抗性を増強するおそれがある。 |
|
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
インスリン分泌抑制作用を有する。 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状[11.1.1 参照] 、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
機序不明 |
|
血糖降下作用の増強による低血糖症状[11.1.1 参照] 、又は減弱による高血糖症状があらわれることがある。 |
インスリン、グルカゴン及び成長ホルモン等互いに拮抗的に調節作用をもつホルモン間のバランスが変化することがある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 低血糖(頻度不明)
脱力感、倦怠感、高度の空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、視覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、痙攣、意識障害(意識混濁、昏睡)等があらわれることがある。無処置の状態が続くと低血糖昏睡等を起こし、重篤な転帰(中枢神経系の不可逆的障害、死亡等)をとるおそれがある。
長期にわたる糖尿病、糖尿病性神経障害、β-遮断剤投与あるいは強化インスリン療法が行われている場合では、低血糖の初期の自覚症状(冷汗、振戦等)が通常と異なる場合や、自覚症状があらわれないまま、低血糖あるいは低血糖性昏睡に陥ることがある。症状が認められた場合には糖質を含む食品を摂取する等、適切な処置を行うこと。α-グルコシダーゼ阻害薬との併用時にはブドウ糖を投与すること。経口摂取が不可能な場合は、ブドウ糖の静脈内投与やグルカゴンの筋肉内投与等、適切な処置を行うこと。
低血糖は臨床的に回復した場合にも、再発することがあるので継続的に観察すること。本剤は週1回投与する薬剤であり、その作用は持続的であるため、回復が遅延するおそれがある。
なお、本剤の臨床試験では、低血糖は各投与の2日目に最も多く認められている。[2.1 参照],[8.4 参照],[8.5 参照],[8.7 参照],[9.1.3 参照],[9.2.1 参照],[9.3.1 参照],[9.8 参照],[10.2 参照] -
11.1.2 アナフィラキシーショック(頻度不明)
呼吸困難、血圧低下、頻脈、発汗、全身の発疹、血管神経性浮腫等の症状が認められた場合は投与を中止すること。
-
11.1.3 急性膵炎(頻度不明)
嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛等、異常が認められた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに医師の診断を受けるよう指導すること。また、急性膵炎と診断された場合は、本剤の投与を中止し、再投与は行わないこと。[8.10 参照],[8.11 参照],[9.1.1 参照]
- 11.1.4 胆嚢炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸(いずれも頻度不明)
-
11.1.5 イレウス(頻度不明)
腸閉塞を含むイレウスを起こすおそれがある。高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[9.1.4 参照]
11.2 その他の副作用
5%以上 |
0.5~5%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
感染症 |
胃腸炎 |
||
免疫系障害 |
過敏症(発疹、じん麻疹、口唇腫脹、顔面腫脹等) |
||
代謝および栄養障害 |
食欲減退 |
高血糖 |
抗インスリン抗体産生に伴う血糖コントロール不良 |
神経系障害 |
頭痛、浮動性めまい |
味覚異常、振戦 |
|
眼障害 |
糖尿病網膜症 |
黄斑浮腫、非増殖性網膜症、糖尿病性網膜浮腫、網膜出血、網膜静脈閉塞、硝子体出血、視力障害、網膜血管瘤、網膜症、網膜上膜 |
|
心臓障害 |
頻脈、洞性頻脈 |
||
胃腸障害 |
悪心(18.9%)、下痢(10.6%)、嘔吐 |
消化不良、便秘、上腹部痛、腹痛、胃食道逆流性疾患、腹部膨満、腹部不快感、鼓腸、おくび、胃炎 |
胃排出遅延 |
肝胆道系障害 |
胆石症 |
||
皮膚および皮下組織障害 |
多汗症 |
血管性浮腫、冷汗 |
|
筋骨格系および結合組織障害 |
筋痙攣 |
||
全身障害および投与部位の状態 |
疲労、無力症 |
注射部位反応(注射部位紅斑、注射部位内出血、注射部位過敏反応、注射部位腫脹、注射部位蕁麻疹等)、空腹、リポジストロフィー(皮下脂肪の萎縮・肥厚等)、浮腫、倦怠感、異常感 |
|
臨床検査 |
体重減少 |
リパーゼ増加、アミラーゼ増加、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、体重増加、心拍数増加 注2) |
14. 適用上の注意
14.1 薬剤投与時の注意
-
14.1.1 投与時
- (1) 本剤はJIS T 3226-2に準拠したA型専用注射針を用いて使用すること。本剤はA型専用注射針との適合性の確認をペンニードルプラスで行っている。
- (2) 本剤とA型専用注射針との装着時に液漏れ等の不具合が認められた場合には、新しい注射針に取り替える等の処置方法を患者に十分指導すること。
- (3) 1本の本剤を複数の患者に使用しないこと。
- (4) 本剤のダイアルの1クリック(1目盛り)は10ドーズに相当し、本剤の投与量は10ドーズ刻みで設定可能である。[8.7 参照]
-
14.1.2 投与部位
皮下注射は、大腿、上腕、腹部に行う。同じ部位に注射を行う場合は、その中で注射箇所を毎回変えること。前回の注射箇所より2~3cm離して注射すること。[8.18 参照]
-
14.1.3 投与経路
静脈内及び筋肉内に投与しないこと。皮下注射したとき、まれに注射針が血管内に入り、注射後直ちに低血糖があらわれることがあるので注意すること。
-
14.1.4 その他
- (1) 本剤と他の薬剤を混合しないこと。本剤は他の薬剤との混合により、成分が分解するおそれがある。
- (2) 注射後は必ず注射針を外すこと。注射針は毎回新しいものを、必ず注射直前に取り付けること。針を付けたままにすると、液漏れや針詰まりにより正常に注射できないおそれがある。また、薬剤の濃度変化や感染症の原因となることがある。
- (3) カートリッジに薬液を補充してはならない。
- (4) カートリッジにひびが入っている場合は使用しないこと。
- (5) 液に濁りが生じていたり、変色している場合は、使用しないこと。
- (6) 本剤のカートリッジを取り外して使用しないこと。また、シリンジを用いてカートリッジから薬液を抜き取らないこと。過少投与や過量投与となるおそれがある。
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
- 15.1.1 インスリン又は経口糖尿病薬の投与中にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与することにより、低血糖が起こりやすいとの報告がある5) 。
- 15.1.2 本剤とピオグリタゾンを併用する場合には、浮腫及び心不全の徴候を十分観察しながら投与すること。ピオグリタゾンをインスリンと併用した場合、浮腫が多く報告されている。