薬効分類名選択的SGLT2阻害剤 -糖尿病治療剤-
一般的名称イプラグリフロジン L-プロリン錠
スーグラ錠25mg、スーグラ錠50mg
すーぐらじょう にじゅうごみりぐらむ、すーぐらじょう ごじゅうみりぐらむ
Suglat Tablets 25mg, Suglat Tablets 50mg
製造販売/アステラス製薬株式会社、販売提携/寿製薬株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
- 糖尿病用薬
- [11.1.1 参照],[11.1.4 参照]
低血糖の発現に注意すること。特に、インスリン製剤、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤又はGLP-1受容体作動薬の減量を検討すること。ただし、1型糖尿病患者においてインスリン製剤を減量する場合、ケトアシドーシス等のリスクが高まるため、過度の減量に注意すること。
血糖降下作用が増強されるおそれがある。
- 血糖降下作用を増強する薬剤
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
血糖降下作用が増強されるおそれがある。
- 血糖降下作用を減弱する薬剤
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
血糖降下作用が減弱されるおそれがある。
- 利尿作用を有する薬剤
- [8.5 参照],[9.1.3 参照],[11.1.3 参照]
利尿作用が過剰にみられるおそれがあるため、必要に応じ利尿薬の用量を調整するなど注意すること。
利尿作用が増強されるおそれがある。
5. 効能又は効果に関連する注意
-
〈効能共通〉
- 5.1 重度の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎不全患者では本剤の効果が期待できないため、投与しないこと。[8.3 参照],[9.2.1 参照],[16.6.1 参照]
- 5.2 中等度の腎機能障害のある患者では本剤の効果が十分に得られない可能性があるので投与の必要性を慎重に判断すること。[8.3 参照],[9.2.2 参照],[16.6.1 参照],[17.1.11 参照],[17.1.12 参照]
- 5.3 本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮すること。
- 〈1型糖尿病〉
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈1型糖尿病〉
- 7.1 *本剤はインスリン製剤の代替薬ではない。インスリン製剤の投与を中止すると急激な高血糖やケトアシドーシスが起こるおそれがあるので、本剤の投与にあたってはインスリン製剤を中止しないこと。[8.6 参照],[8.6.1 参照],[8.6.2 参照],[11.1.4 参照]
- 7.2 *本剤とインスリン製剤の併用にあたっては、低血糖リスクを軽減するためにインスリン製剤の減量を検討すること。ただし、過度な減量はケトアシドーシスのリスクを高めるので注意すること。なお、臨床試験では、インスリン製剤の1日投与量は15%減量することが推奨された。[8.6 参照],[8.6.1 参照],[8.6.2 参照],[11.1.1 参照],[11.1.4 参照],[17.1.13 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤の使用にあたっては、患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明すること。[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]
- 8.2 本剤投与中は、血糖値等を定期的に検査し、薬剤の効果を確かめ、3カ月投与しても効果が不十分な場合には、より適切な治療法への変更を考慮すること。
- 8.3 本剤投与により、血清クレアチニンの上昇又はeGFRの低下がみられることがあるので、腎機能を定期的に検査するとともに、腎機能障害患者における治療にあたっては経過を十分に観察すること。[5.1 参照],[5.2 参照],[9.2.1 参照],[9.2.2 参照]
- 8.4 尿路感染及び性器感染を起こし、腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)、敗血症等の重篤な感染症に至ることがある。十分な観察を行うなど尿路感染及び性器感染の発症に注意し、発症した場合には適切な処置を行うとともに、状態に応じて休薬等を考慮すること。尿路感染及び性器感染の症状及びその対処方法について患者に説明すること。[9.1.2 参照],[11.1.2 参照]
- 8.5 本剤の利尿作用により多尿・頻尿がみられることがある。また、体液量が減少することがあるので、適度な水分補給を行うよう指導し、観察を十分に行うこと。脱水、血圧低下等の異常が認められた場合は、休薬や補液等の適切な処置を行うこと。特に体液量減少を起こしやすい患者(高齢者や利尿剤併用患者等)においては、脱水や糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群、脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意すること。[9.1.3 参照],[9.8 参照],[10.2 参照],[11.1.3 参照]
-
8.6 本剤の作用機序である尿中グルコース排泄促進作用により、血糖コントロールが良好であっても脂肪酸代謝が亢進し、ケトーシスがあらわれ、ケトアシドーシスに至ることがある。[7.1 参照],[7.2 参照],[11.1.4 参照]
- 8.6.1 *著しい血糖の上昇を伴わない場合があるため、以下の点に留意すること。
- 8.6.2 *本剤を含むSGLT2阻害剤の投与中止後、血漿中半減期から予想されるより長く尿中グルコース排泄及びケトアシドーシスが持続した症例が報告されているため、必要に応じて尿糖を測定するなど観察を十分に行うこと。[7.1 参照],[7.2 参照],[11.1.4 参照]
- 8.7 排尿困難、無尿、乏尿あるいは尿閉の症状を呈する患者においては、その治療を優先するとともに他剤での治療を考慮すること。
- 8.8 本剤投与による体重減少が報告されているため、過度の体重減少に注意すること。
- 8.9 低血糖症状を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること。[11.1.1 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1 低血糖を起こすおそれのある以下の患者又は状態
-
9.1.2 尿路感染、性器感染のある患者
症状を悪化させるおそれがある。[8.4 参照],[11.1.2 参照]
-
9.1.3 脱水を起こしやすい患者(血糖コントロールが極めて不良の患者、高齢者、利尿剤併用患者等)
本剤の利尿作用により脱水を起こすおそれがある。[8.5 参照],[10.2 参照],[11.1.3 参照]
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 重度の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎不全患者
投与しないこと。本剤の効果が期待できない。[5.1 参照],[8.3 参照],[16.6.1 参照]
-
9.2.2 中等度の腎機能障害のある患者
投与の必要性を慎重に判断すること。本剤の効果が十分に得られない可能性がある。[5.2 参照],[8.3 参照],[16.6.1 参照],[17.1.11 参照],[17.1.12 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重度の肝機能障害のある患者
低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。重度の肝機能障害のある患者を対象とした臨床試験は実施していない。[16.6.2 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には本剤を投与せず、インスリン製剤等を使用すること。類薬の動物実験(ラット)で、ヒトの妊娠中期及び後期にあたる幼若動物への曝露により、腎盂及び尿細管の拡張が報告されている。また、本剤の動物実験(ラット)で胎児への移行が報告されている。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で乳汁中への移行及び出生児の体重増加抑制が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
高齢者では脱水症状(口渇等)の認知が遅れるおそれがある。[8.5 参照],[11.1.3 参照]
10. 相互作用
- 本剤は主としてUGT2B7によるグルクロン酸抱合代謝を受ける。[16.4 参照]
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
|
低血糖の発現に注意すること。特に、インスリン製剤、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤又はGLP-1受容体作動薬の減量を検討すること。ただし、1型糖尿病患者においてインスリン製剤を減量する場合、ケトアシドーシス等のリスクが高まるため、過度の減量に注意すること。 |
血糖降下作用が増強されるおそれがある。 |
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 |
血糖降下作用が増強されるおそれがある。 |
|
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 |
血糖降下作用が減弱されるおそれがある。 |
|
|
利尿作用が過剰にみられるおそれがあるため、必要に応じ利尿薬の用量を調整するなど注意すること。 |
利尿作用が増強されるおそれがある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 低血糖(1.0%注1))
低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α‒グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。[7.2 参照],[8.1 参照],[8.9 参照],[9.1.1 参照],[10.2 参照],[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照],[17.1.4 参照],[17.1.5 参照],[17.1.6 参照],[17.1.7 参照],[17.1.8 参照],[17.1.9 参照],[17.1.10 参照],[17.1.11 参照],[17.1.12 参照],[17.1.13 参照],[17.1.14 参照]
-
11.1.2 腎盂腎炎(0.1%)、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)(頻度不明)、敗血症(頻度不明)
腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)があらわれ、敗血症(敗血症性ショックを含む)に至ることがある。[8.4 参照],[9.1.2 参照]
-
11.1.3 脱水(0.2%)
口渇、多尿、頻尿、血圧低下等の症状があらわれ脱水が疑われる場合には、休薬や補液等の適切な処置を行うこと。脱水に引き続き脳梗塞を含む血栓・塞栓症等を発現した例が報告されている。[8.5 参照],[9.1.3 参照],[9.8 参照],[10.2 参照]
-
11.1.4 ケトアシドーシス(頻度不明)
*ケトアシドーシス(糖尿病性ケトアシドーシスを含む)があらわれることがある。[7.1 参照],[7.2 参照],[8.6 参照],[8.6.1 参照],[8.6.2 参照],[10.2 参照]
- 11.1.5 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
11.2 その他の副作用
5%以上 |
1~5%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
血液及びリンパ系障害 |
貧血 |
|||
眼障害 |
糖尿病網膜症 |
眼瞼浮腫 |
||
胃腸障害 |
便秘 |
下痢、胃炎、胃食道逆流性疾患、上腹部痛、腹部膨満、齲歯、悪心 |
嘔吐 |
|
全身障害及び投与局所様態 |
口渇、体重減少 |
空腹、倦怠感 |
顔面浮腫、脱力感 |
|
肝胆道系障害 |
肝機能異常、脂肪肝 |
|||
感染症 |
膀胱炎 |
鼻咽頭炎、外陰部膣カンジダ症、細菌尿 |
||
代謝及び栄養障害 |
ケトーシス |
|||
筋骨格系及び結合組織障害 |
筋痙縮 |
筋肉痛、背部痛 |
||
神経系障害 |
糖尿病性ニューロパチー、浮動性めまい、体位性めまい、頭痛、感覚鈍麻 |
|||
腎及び尿路障害 |
頻尿 |
多尿 |
尿管結石、腎結石症 |
|
生殖系及び乳房障害 |
陰部そう痒症 |
|||
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 |
上気道の炎症 |
|||
皮膚及び皮下組織障害注2) |
湿疹、発疹、蕁麻疹、薬疹、そう痒症 |
|||
血管障害 |
高血圧 |
|||
臨床検査 |
尿中β2ミクログロブリン増加、血中ケトン体増加 |
尿中β‒NアセチルDグルコサミニダーゼ増加、尿潜血陽性、尿中アルブミン/クレアチニン比増加、尿中ケトン体陽性、尿中α1ミクログロブリン増加、尿量増加 |
12. 臨床検査結果に及ぼす影響
本剤の作用機序により、本剤服用中は尿糖陽性、血清1,5‒AG(1,5‒アンヒドログルシトール)低値を示す。尿糖、血清1,5‒AGの検査結果は、血糖コントロールの参考とはならない。
5. 効能又は効果に関連する注意
-
〈効能共通〉
- 5.1 重度の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎不全患者では本剤の効果が期待できないため、投与しないこと。[8.3 参照],[9.2.1 参照],[16.6.1 参照]
- 5.2 中等度の腎機能障害のある患者では本剤の効果が十分に得られない可能性があるので投与の必要性を慎重に判断すること。[8.3 参照],[9.2.2 参照],[16.6.1 参照],[17.1.11 参照],[17.1.12 参照]
- 5.3 本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に限り考慮すること。
- 〈1型糖尿病〉
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈1型糖尿病〉
- 7.1 *本剤はインスリン製剤の代替薬ではない。インスリン製剤の投与を中止すると急激な高血糖やケトアシドーシスが起こるおそれがあるので、本剤の投与にあたってはインスリン製剤を中止しないこと。[8.6 参照],[8.6.1 参照],[8.6.2 参照],[11.1.4 参照]
- 7.2 *本剤とインスリン製剤の併用にあたっては、低血糖リスクを軽減するためにインスリン製剤の減量を検討すること。ただし、過度な減量はケトアシドーシスのリスクを高めるので注意すること。なお、臨床試験では、インスリン製剤の1日投与量は15%減量することが推奨された。[8.6 参照],[8.6.1 参照],[8.6.2 参照],[11.1.1 参照],[11.1.4 参照],[17.1.13 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤の使用にあたっては、患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明すること。[9.1.1 参照],[11.1.1 参照]
- 8.2 本剤投与中は、血糖値等を定期的に検査し、薬剤の効果を確かめ、3カ月投与しても効果が不十分な場合には、より適切な治療法への変更を考慮すること。
- 8.3 本剤投与により、血清クレアチニンの上昇又はeGFRの低下がみられることがあるので、腎機能を定期的に検査するとともに、腎機能障害患者における治療にあたっては経過を十分に観察すること。[5.1 参照],[5.2 参照],[9.2.1 参照],[9.2.2 参照]
- 8.4 尿路感染及び性器感染を起こし、腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)、敗血症等の重篤な感染症に至ることがある。十分な観察を行うなど尿路感染及び性器感染の発症に注意し、発症した場合には適切な処置を行うとともに、状態に応じて休薬等を考慮すること。尿路感染及び性器感染の症状及びその対処方法について患者に説明すること。[9.1.2 参照],[11.1.2 参照]
- 8.5 本剤の利尿作用により多尿・頻尿がみられることがある。また、体液量が減少することがあるので、適度な水分補給を行うよう指導し、観察を十分に行うこと。脱水、血圧低下等の異常が認められた場合は、休薬や補液等の適切な処置を行うこと。特に体液量減少を起こしやすい患者(高齢者や利尿剤併用患者等)においては、脱水や糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群、脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意すること。[9.1.3 参照],[9.8 参照],[10.2 参照],[11.1.3 参照]
-
8.6 本剤の作用機序である尿中グルコース排泄促進作用により、血糖コントロールが良好であっても脂肪酸代謝が亢進し、ケトーシスがあらわれ、ケトアシドーシスに至ることがある。[7.1 参照],[7.2 参照],[11.1.4 参照]
- 8.6.1 *著しい血糖の上昇を伴わない場合があるため、以下の点に留意すること。
- 8.6.2 *本剤を含むSGLT2阻害剤の投与中止後、血漿中半減期から予想されるより長く尿中グルコース排泄及びケトアシドーシスが持続した症例が報告されているため、必要に応じて尿糖を測定するなど観察を十分に行うこと。[7.1 参照],[7.2 参照],[11.1.4 参照]
- 8.7 排尿困難、無尿、乏尿あるいは尿閉の症状を呈する患者においては、その治療を優先するとともに他剤での治療を考慮すること。
- 8.8 本剤投与による体重減少が報告されているため、過度の体重減少に注意すること。
- 8.9 低血糖症状を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること。[11.1.1 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1 低血糖を起こすおそれのある以下の患者又は状態
-
9.1.2 尿路感染、性器感染のある患者
症状を悪化させるおそれがある。[8.4 参照],[11.1.2 参照]
-
9.1.3 脱水を起こしやすい患者(血糖コントロールが極めて不良の患者、高齢者、利尿剤併用患者等)
本剤の利尿作用により脱水を起こすおそれがある。[8.5 参照],[10.2 参照],[11.1.3 参照]
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 重度の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎不全患者
投与しないこと。本剤の効果が期待できない。[5.1 参照],[8.3 参照],[16.6.1 参照]
-
9.2.2 中等度の腎機能障害のある患者
投与の必要性を慎重に判断すること。本剤の効果が十分に得られない可能性がある。[5.2 参照],[8.3 参照],[16.6.1 参照],[17.1.11 参照],[17.1.12 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重度の肝機能障害のある患者
低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。重度の肝機能障害のある患者を対象とした臨床試験は実施していない。[16.6.2 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には本剤を投与せず、インスリン製剤等を使用すること。類薬の動物実験(ラット)で、ヒトの妊娠中期及び後期にあたる幼若動物への曝露により、腎盂及び尿細管の拡張が報告されている。また、本剤の動物実験(ラット)で胎児への移行が報告されている。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で乳汁中への移行及び出生児の体重増加抑制が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
高齢者では脱水症状(口渇等)の認知が遅れるおそれがある。[8.5 参照],[11.1.3 参照]
10. 相互作用
- 本剤は主としてUGT2B7によるグルクロン酸抱合代謝を受ける。[16.4 参照]
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
|
低血糖の発現に注意すること。特に、インスリン製剤、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤又はGLP-1受容体作動薬の減量を検討すること。ただし、1型糖尿病患者においてインスリン製剤を減量する場合、ケトアシドーシス等のリスクが高まるため、過度の減量に注意すること。 |
血糖降下作用が増強されるおそれがある。 |
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 |
血糖降下作用が増強されるおそれがある。 |
|
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。 |
血糖降下作用が減弱されるおそれがある。 |
|
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利尿作用が過剰にみられるおそれがあるため、必要に応じ利尿薬の用量を調整するなど注意すること。 |
利尿作用が増強されるおそれがある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 低血糖(1.0%注1))
低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α‒グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。[7.2 参照],[8.1 参照],[8.9 参照],[9.1.1 参照],[10.2 参照],[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照],[17.1.4 参照],[17.1.5 参照],[17.1.6 参照],[17.1.7 参照],[17.1.8 参照],[17.1.9 参照],[17.1.10 参照],[17.1.11 参照],[17.1.12 参照],[17.1.13 参照],[17.1.14 参照]
-
11.1.2 腎盂腎炎(0.1%)、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)(頻度不明)、敗血症(頻度不明)
腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)があらわれ、敗血症(敗血症性ショックを含む)に至ることがある。[8.4 参照],[9.1.2 参照]
-
11.1.3 脱水(0.2%)
口渇、多尿、頻尿、血圧低下等の症状があらわれ脱水が疑われる場合には、休薬や補液等の適切な処置を行うこと。脱水に引き続き脳梗塞を含む血栓・塞栓症等を発現した例が報告されている。[8.5 参照],[9.1.3 参照],[9.8 参照],[10.2 参照]
-
11.1.4 ケトアシドーシス(頻度不明)
*ケトアシドーシス(糖尿病性ケトアシドーシスを含む)があらわれることがある。[7.1 参照],[7.2 参照],[8.6 参照],[8.6.1 参照],[8.6.2 参照],[10.2 参照]
- 11.1.5 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
11.2 その他の副作用
5%以上 |
1~5%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
血液及びリンパ系障害 |
貧血 |
|||
眼障害 |
糖尿病網膜症 |
眼瞼浮腫 |
||
胃腸障害 |
便秘 |
下痢、胃炎、胃食道逆流性疾患、上腹部痛、腹部膨満、齲歯、悪心 |
嘔吐 |
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全身障害及び投与局所様態 |
口渇、体重減少 |
空腹、倦怠感 |
顔面浮腫、脱力感 |
|
肝胆道系障害 |
肝機能異常、脂肪肝 |
|||
感染症 |
膀胱炎 |
鼻咽頭炎、外陰部膣カンジダ症、細菌尿 |
||
代謝及び栄養障害 |
ケトーシス |
|||
筋骨格系及び結合組織障害 |
筋痙縮 |
筋肉痛、背部痛 |
||
神経系障害 |
糖尿病性ニューロパチー、浮動性めまい、体位性めまい、頭痛、感覚鈍麻 |
|||
腎及び尿路障害 |
頻尿 |
多尿 |
尿管結石、腎結石症 |
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生殖系及び乳房障害 |
陰部そう痒症 |
|||
呼吸器、胸郭及び縦隔障害 |
上気道の炎症 |
|||
皮膚及び皮下組織障害注2) |
湿疹、発疹、蕁麻疹、薬疹、そう痒症 |
|||
血管障害 |
高血圧 |
|||
臨床検査 |
尿中β2ミクログロブリン増加、血中ケトン体増加 |
尿中β‒NアセチルDグルコサミニダーゼ増加、尿潜血陽性、尿中アルブミン/クレアチニン比増加、尿中ケトン体陽性、尿中α1ミクログロブリン増加、尿量増加 |
12. 臨床検査結果に及ぼす影響
本剤の作用機序により、本剤服用中は尿糖陽性、血清1,5‒AG(1,5‒アンヒドログルシトール)低値を示す。尿糖、血清1,5‒AGの検査結果は、血糖コントロールの参考とはならない。