薬効分類名抗血小板剤

一般的名称プラスグレル塩酸塩

プラスグレル錠2.5mg「日新」、プラスグレル錠3.75mg「日新」、プラスグレル錠20mg「日新」

ぷらすぐれるじょう2.5mg「にっしん」、ぷらすぐれるじょう3.75mg「にっしん」、ぷらすぐれるじょう20mg「にっしん」

Prasugrel Tablets 2.5mg “NISSIN”, Prasugrel Tablets 3.75mg “NISSIN”, Prasugrel Tablets 20mg “NISSIN”

製造販売元/⽇新製薬株式会社

第2版
禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者肝機能障害患者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
1.0%
出血
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
肝臓まわり
1%以上
肝臓まわり
0.1~1%未満
腎・尿路
1%以上
脳・神経
0.1~1%未満
胃腸・消化器系
0.1~1%未満
心臓・血管
0.1~1%未満
その他
0.1~1%未満
その他
0.1~1%未満

併用注意

薬剤名等

抗凝固剤

  • ワルファリン、ヘパリン、エドキサバン等

血小板凝集抑制作用を有する薬剤

  • アスピリン等

血栓溶解剤

  • ウロキナーゼ、アルテプラーゼ等
臨床症状・措置方法

これらの薬剤との併用により、出血の危険性を増大させるおそれがある。

機序・危険因子

相互に抗血栓作用を増強することが考えられる。

薬剤名等

非ステロイド性消炎鎮痛剤

  • ロキソプロフェン、ナプロキセン等
臨床症状・措置方法

これらの薬剤との併用により、出血の危険性を増大させるおそれがある。

機序・危険因子

相互に抗血栓作用を増強することが考えられる。

薬剤名等

オピオイド系鎮痛剤

  • モルヒネ等
臨床症状・措置方法

本剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。

機序・危険因子

これらの薬剤の消化管運動抑制により、本剤の吸収が遅延すると考えられる。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 出血している患者(血友病、頭蓋内出血、消化管出血、尿路出血、喀血、硝子体出血等)[出血を助長するおそれがある。]
  2. 2.2 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

3. 組成・性状

3.1 組成

プラスグレル錠2.5mg「日新」

有効成分 1錠中
プラスグレル塩酸塩   2.74mg
(プラスグレルとして   2.5mg )
添加剤 乳糖水和物、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、カルメロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、黄色三二酸化鉄、カルナウバロウ
プラスグレル錠3.75mg「日新」

有効成分 1錠中
プラスグレル塩酸塩   4.12mg
(プラスグレルとして   3.75mg )
添加剤 乳糖水和物、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、カルメロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、三二酸化鉄、カルナウバロウ
プラスグレル錠20mg「日新」

有効成分 1錠中
プラスグレル塩酸塩   22mg
(プラスグレルとして   20mg )
添加剤 乳糖水和物、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、カルメロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄、カルナウバロウ

3.2 製剤の性状

プラスグレル錠2.5mg「日新」

外形                                        
大きさ 錠径 6.6mm
錠厚 3.0mm
重量 104.5mg
性状 微黄白色のフィルムコーティング錠
本体表示 NS プラスグレル 2.5
プラスグレル錠3.75mg「日新」

外形                                        
大きさ 錠径 6.6mm
錠厚 3.0mm
重量 104.5mg
性状 微赤白色のフィルムコーティング錠
本体表示 NS プラスグレル 3.75
プラスグレル錠20mg「日新」

外形                                        
大きさ 錠径 8.1mm
錠厚 3.9mm
重量 207mg
性状 微橙白色のフィルムコーティング錠
本体表示 NS プラスグレル 20

4. 効能又は効果

○経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される下記の虚血性心疾患
 急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)
 安定狭心症、陳旧性心筋梗塞

5. 効能又は効果に関連する注意

PCIが適用予定の虚血性心疾患患者への投与は可能である。冠動脈造影により、保存的治療あるいは冠動脈バイパス術が選択され、PCIを適用しない場合には、以後の投与を控えること。

6. 用法及び用量

通常、成人には、投与開始日にプラスグレルとして20mgを1日1回経口投与し、その後、維持用量として1日1回3.75mgを経口投与する。

7. 用法及び用量に関連する注意

    1. 7.1 抗血小板薬二剤併用療法期間は、アスピリン(81~100mg/日、なお初回負荷投与では324mgまで)と併用すること。抗血小板薬二剤併用療法期間終了後の投与方法については、国内外の最新のガイドライン等を参考にすること。
    2. 7.2 PCI施行前に本剤3.75mgを5日間程度投与されている場合、初回負荷投与(投与開始日に20mgを投与すること)は必須ではない。本剤による血小板凝集抑制作用は5日間で定常状態に達することが想定される。
    3. 7.3 初回負荷投与を除き空腹時の投与は避けることが望ましい。空腹時は食後投与と比較してCmaxが増加する。[16.2.1 参照],[17.1.1 参照],[17.1.3 参照]
    4. 7.4 低体重の患者(体重50kg以下)では、出血の危険性が増大するおそれがあるので、必要に応じて維持用量1日1回2.5mgへの減量も考慮すること。[9.1.4 参照],[17.1.4 参照]

8. 重要な基本的注意

    1. 8.1 本剤による血小板凝集抑制が問題となるような手術の場合には、14日以上前に投与を中止することが望ましい。なお、十分な休薬期間を設けることができない場合は重大な出血のリスクが高まるので十分に観察すること。また、手術後に本剤の再投与が必要な場合には、手術部位の止血を確認してから再開すること。[11.1.1 参照]
    2. 8.2 出血を起こす危険性が高いと考えられる場合には、中止等を考慮すること。[11.1.1 参照]
    3. 8.3 出血を示唆する臨床症状が疑われた場合には、直ちに血球算定等の適切な検査を実施すること。[11.1.1 参照]
    4. 8.4 患者には通常よりも出血しやすくなることを説明し、異常な出血が認められた場合には医師に連絡するよう指導すること。また、他院(他科)を受診する際には、本剤を服用している旨を医師に必ず伝えるよう患者に指導すること。[11.1.1 参照]
    5. 8.5 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)等の重大な副作用が発現することがあるので、投与開始後2ヵ月間は、2週間に1回程度の血液検査等の実施を考慮すること。[11.1.2 参照]
    6. 8.6 初回負荷投与時に出血のリスクが高まる可能性があることを十分考慮すること。[11.1.1 参照]
    7. 8.7 冠動脈造影前に初回負荷投与を行う場合は、本剤の血小板凝集抑制作用による出血のリスクが高まるので、穿刺部位等からの出血に十分注意すること。非ST上昇心筋梗塞患者を対象とした海外臨床試験において、海外での初回負荷用量をPCI施行時に単回投与した場合に比較し、冠動脈造影前及びPCI施行時に分割投与した場合に、更なる有効性は認められずPCI施行に関連した重大な出血リスクが増大したとの報告がある1)  。[11.1.1 参照]
    8. 8.8 ステント留置患者への本剤投与時には該当医療機器の電子添文の「警告」「有害事象」の項を必ず参照すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

    1. 9.1.1 出血傾向及びその素因のある患者(頭蓋内出血の既往のある患者)

      出血を生じるおそれがある。

    2. 9.1.2 高血圧が持続する患者

      本剤投与中は十分な血圧コントロールを行うこと。出血のリスクが高まる。

    3. 9.1.3 他のチエノピリジン系薬剤(クロピドグレル等)に対し過敏症の既往歴のある患者

      本剤投与後に血管浮腫を含む過敏症を発現するおそれがある。

    4. 9.1.4 低体重の患者(体重50kg以下)

      年齢、腎機能等の他の出血リスク因子及び血栓性イベントの発現リスクを評価した上で、必要に応じて減量も考慮すること。出血の危険性が増大するおそれがある。[7.4 参照],[17.1.4 参照]

    5. 9.1.5 脳梗塞又は一過性脳虚血発作(TIA)の既往歴のある患者

      海外臨床試験で、臨床用量を超える高用量において出血の危険性が増大したとの報告がある。[17.1.2 参照]

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 高度の腎機能障害のある患者

    出血の危険性が増大するおそれがある。

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 高度の肝機能障害のある患者

    凝固因子の産生が低下していることがあるので、出血の危険性が増大するおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
動物実験(ラット)で胎児への移行が認められている。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有用性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが認められている。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

生理機能が低下しているので、出血の危険性が増大するおそれがある。

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

    抗凝固剤

    • ワルファリン、ヘパリン、エドキサバン等

    血小板凝集抑制作用を有する薬剤

    • アスピリン等

    血栓溶解剤

    • ウロキナーゼ、アルテプラーゼ等

    これらの薬剤との併用により、出血の危険性を増大させるおそれがある。

    相互に抗血栓作用を増強することが考えられる。

    非ステロイド性消炎鎮痛剤

    • ロキソプロフェン、ナプロキセン等

    これらの薬剤との併用により、出血の危険性を増大させるおそれがある。

    相互に抗血栓作用を増強することが考えられる。

    * オピオイド系鎮痛剤

    • *モルヒネ等

    *本剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。

    *これらの薬剤の消化管運動抑制により、本剤の吸収が遅延すると考えられる。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 出血(1.0%)

      頭蓋内出血(初期症状:頭痛、悪心・嘔吐、意識障害、片麻痺等)、消化管出血、心嚢内出血等の出血があらわれることがある。[8.1 参照],[8.2 参照],[8.3 参照],[8.4 参照],[8.6 参照],[8.7 参照]

    2. 11.1.2 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)(頻度不明)

      TTPの初期症状(倦怠感、食欲不振、紫斑等の出血症状、意識障害等の精神・神経症状、血小板減少、破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血、発熱、腎機能障害等)が認められた場合には、直ちに投与を中止し、血液検査(網赤血球、破砕赤血球の同定を含む)を実施し、必要に応じ血漿交換等の処置を行うこと。[8.5 参照]

    3. 11.1.3 過敏症(頻度不明)

      血管浮腫を含む過敏症があらわれることがある。

    4. 11.1.4 肝機能障害、黄疸(頻度不明)
    5. 11.1.5 無顆粒球症、再生不良性貧血を含む汎血球減少症(頻度不明)

    11.2 その他の副作用

    1%以上

    0.1~1%未満

    血液

    貧血、血小板数減少、好酸球数増加、白血球数減少

    出血傾向

    皮下出血(8.3%)、鼻出血、血尿、血管穿刺部位血腫、皮下血腫、穿刺部位出血、歯肉出血、結膜出血、創傷出血

    便潜血、痔出血、処置による出血、血腫、喀血、胃腸出血、網膜出血、出血、上部消化管出血、口腔内出血、カテーテル留置部位出血、紫斑、硝子体出血、出血性腸憩室、下部消化管出血、点状出血、血管偽動脈瘤、不正子宮出血

    肝臓

    肝機能障害

    γ-GTP上昇、ALP上昇、ALT上昇、AST上昇

    腎臓

    腎機能障害、尿蛋白増加

    精神神経系

    浮動性めまい、味覚障害、しびれ、回転性めまい

    消化器

    下痢、便秘、悪心・嘔吐、胃食道逆流性疾患、腹痛、腹部不快感、胃炎、胃・十二指腸潰瘍

    過敏症

    発疹、紅斑、蕁麻疹

    循環器

    期外収縮、血圧上昇、狭心症

    その他

    尿酸上昇、末梢性浮腫、背部痛、血管穿刺部位腫脹、血中甲状腺刺激ホルモン増加、尿糖上昇、倦怠感

    13. 過量投与

    1. 13.1 症状

      本剤の過量投与により出血が生じるおそれがある。

    2. 13.2 処置

      特異的な解毒剤は知られていないので、緊急措置が必要な場合は血小板輸血を考慮すること。

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤交付時の注意

    PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

    15. その他の注意

    15.2 非臨床試験に基づく情報

    マウスに2年間経口投与した試験で、雄マウスの300mg/kg/日以上、雌マウスの100mg/kg/日以上の投与群で、肝腫瘍の発現増加が認められたとの報告がある。一方、ラットに2年間経口投与した試験では腫瘍の発生は認められていないとの報告がある。

    2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

    1. 2.1 出血している患者(血友病、頭蓋内出血、消化管出血、尿路出血、喀血、硝子体出血等)[出血を助長するおそれがある。]
    2. 2.2 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

    3. 組成・性状

    3.1 組成

    プラスグレル錠2.5mg「日新」

    有効成分 1錠中
    プラスグレル塩酸塩   2.74mg
    (プラスグレルとして   2.5mg )
    添加剤 乳糖水和物、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、カルメロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、黄色三二酸化鉄、カルナウバロウ
    プラスグレル錠3.75mg「日新」

    有効成分 1錠中
    プラスグレル塩酸塩   4.12mg
    (プラスグレルとして   3.75mg )
    添加剤 乳糖水和物、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、カルメロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、三二酸化鉄、カルナウバロウ
    プラスグレル錠20mg「日新」

    有効成分 1錠中
    プラスグレル塩酸塩   22mg
    (プラスグレルとして   20mg )
    添加剤 乳糖水和物、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、カルメロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、酸化チタン、タルク、黄色三二酸化鉄、三二酸化鉄、カルナウバロウ

    3.2 製剤の性状

    プラスグレル錠2.5mg「日新」

    外形                                        
    大きさ 錠径 6.6mm
    錠厚 3.0mm
    重量 104.5mg
    性状 微黄白色のフィルムコーティング錠
    本体表示 NS プラスグレル 2.5
    プラスグレル錠3.75mg「日新」

    外形                                        
    大きさ 錠径 6.6mm
    錠厚 3.0mm
    重量 104.5mg
    性状 微赤白色のフィルムコーティング錠
    本体表示 NS プラスグレル 3.75
    プラスグレル錠20mg「日新」

    外形                                        
    大きさ 錠径 8.1mm
    錠厚 3.9mm
    重量 207mg
    性状 微橙白色のフィルムコーティング錠
    本体表示 NS プラスグレル 20

    4. 効能又は効果

    ○経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される下記の虚血性心疾患
     急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)
     安定狭心症、陳旧性心筋梗塞

    5. 効能又は効果に関連する注意

    PCIが適用予定の虚血性心疾患患者への投与は可能である。冠動脈造影により、保存的治療あるいは冠動脈バイパス術が選択され、PCIを適用しない場合には、以後の投与を控えること。

    6. 用法及び用量

    通常、成人には、投与開始日にプラスグレルとして20mgを1日1回経口投与し、その後、維持用量として1日1回3.75mgを経口投与する。

    7. 用法及び用量に関連する注意

      1. 7.1 抗血小板薬二剤併用療法期間は、アスピリン(81~100mg/日、なお初回負荷投与では324mgまで)と併用すること。抗血小板薬二剤併用療法期間終了後の投与方法については、国内外の最新のガイドライン等を参考にすること。
      2. 7.2 PCI施行前に本剤3.75mgを5日間程度投与されている場合、初回負荷投与(投与開始日に20mgを投与すること)は必須ではない。本剤による血小板凝集抑制作用は5日間で定常状態に達することが想定される。
      3. 7.3 初回負荷投与を除き空腹時の投与は避けることが望ましい。空腹時は食後投与と比較してCmaxが増加する。[16.2.1 参照],[17.1.1 参照],[17.1.3 参照]
      4. 7.4 低体重の患者(体重50kg以下)では、出血の危険性が増大するおそれがあるので、必要に応じて維持用量1日1回2.5mgへの減量も考慮すること。[9.1.4 参照],[17.1.4 参照]

    8. 重要な基本的注意

      1. 8.1 本剤による血小板凝集抑制が問題となるような手術の場合には、14日以上前に投与を中止することが望ましい。なお、十分な休薬期間を設けることができない場合は重大な出血のリスクが高まるので十分に観察すること。また、手術後に本剤の再投与が必要な場合には、手術部位の止血を確認してから再開すること。[11.1.1 参照]
      2. 8.2 出血を起こす危険性が高いと考えられる場合には、中止等を考慮すること。[11.1.1 参照]
      3. 8.3 出血を示唆する臨床症状が疑われた場合には、直ちに血球算定等の適切な検査を実施すること。[11.1.1 参照]
      4. 8.4 患者には通常よりも出血しやすくなることを説明し、異常な出血が認められた場合には医師に連絡するよう指導すること。また、他院(他科)を受診する際には、本剤を服用している旨を医師に必ず伝えるよう患者に指導すること。[11.1.1 参照]
      5. 8.5 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)等の重大な副作用が発現することがあるので、投与開始後2ヵ月間は、2週間に1回程度の血液検査等の実施を考慮すること。[11.1.2 参照]
      6. 8.6 初回負荷投与時に出血のリスクが高まる可能性があることを十分考慮すること。[11.1.1 参照]
      7. 8.7 冠動脈造影前に初回負荷投与を行う場合は、本剤の血小板凝集抑制作用による出血のリスクが高まるので、穿刺部位等からの出血に十分注意すること。非ST上昇心筋梗塞患者を対象とした海外臨床試験において、海外での初回負荷用量をPCI施行時に単回投与した場合に比較し、冠動脈造影前及びPCI施行時に分割投与した場合に、更なる有効性は認められずPCI施行に関連した重大な出血リスクが増大したとの報告がある1)  。[11.1.1 参照]
      8. 8.8 ステント留置患者への本剤投与時には該当医療機器の電子添文の「警告」「有害事象」の項を必ず参照すること。

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.1 合併症・既往歴等のある患者

      1. 9.1.1 出血傾向及びその素因のある患者(頭蓋内出血の既往のある患者)

        出血を生じるおそれがある。

      2. 9.1.2 高血圧が持続する患者

        本剤投与中は十分な血圧コントロールを行うこと。出血のリスクが高まる。

      3. 9.1.3 他のチエノピリジン系薬剤(クロピドグレル等)に対し過敏症の既往歴のある患者

        本剤投与後に血管浮腫を含む過敏症を発現するおそれがある。

      4. 9.1.4 低体重の患者(体重50kg以下)

        年齢、腎機能等の他の出血リスク因子及び血栓性イベントの発現リスクを評価した上で、必要に応じて減量も考慮すること。出血の危険性が増大するおそれがある。[7.4 参照],[17.1.4 参照]

      5. 9.1.5 脳梗塞又は一過性脳虚血発作(TIA)の既往歴のある患者

        海外臨床試験で、臨床用量を超える高用量において出血の危険性が増大したとの報告がある。[17.1.2 参照]

    9.2 腎機能障害患者

    1. 9.2.1 高度の腎機能障害のある患者

      出血の危険性が増大するおそれがある。

    9.3 肝機能障害患者

    1. 9.3.1 高度の肝機能障害のある患者

      凝固因子の産生が低下していることがあるので、出血の危険性が増大するおそれがある。

    9.5 妊婦

    妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
    動物実験(ラット)で胎児への移行が認められている。

    9.6 授乳婦

    治療上の有益性及び母乳栄養の有用性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
    動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが認められている。

    9.7 小児等

    小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

    9.8 高齢者

    生理機能が低下しているので、出血の危険性が増大するおそれがある。

    10. 相互作用

      10.2 併用注意(併用に注意すること)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

      抗凝固剤

      • ワルファリン、ヘパリン、エドキサバン等

      血小板凝集抑制作用を有する薬剤

      • アスピリン等

      血栓溶解剤

      • ウロキナーゼ、アルテプラーゼ等

      これらの薬剤との併用により、出血の危険性を増大させるおそれがある。

      相互に抗血栓作用を増強することが考えられる。

      非ステロイド性消炎鎮痛剤

      • ロキソプロフェン、ナプロキセン等

      これらの薬剤との併用により、出血の危険性を増大させるおそれがある。

      相互に抗血栓作用を増強することが考えられる。

      * オピオイド系鎮痛剤

      • *モルヒネ等

      *本剤の血漿中濃度が低下するおそれがある。

      *これらの薬剤の消化管運動抑制により、本剤の吸収が遅延すると考えられる。

      11. 副作用

      次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

      11.1 重大な副作用

      1. 11.1.1 出血(1.0%)

        頭蓋内出血(初期症状:頭痛、悪心・嘔吐、意識障害、片麻痺等)、消化管出血、心嚢内出血等の出血があらわれることがある。[8.1 参照],[8.2 参照],[8.3 参照],[8.4 参照],[8.6 参照],[8.7 参照]

      2. 11.1.2 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)(頻度不明)

        TTPの初期症状(倦怠感、食欲不振、紫斑等の出血症状、意識障害等の精神・神経症状、血小板減少、破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血、発熱、腎機能障害等)が認められた場合には、直ちに投与を中止し、血液検査(網赤血球、破砕赤血球の同定を含む)を実施し、必要に応じ血漿交換等の処置を行うこと。[8.5 参照]

      3. 11.1.3 過敏症(頻度不明)

        血管浮腫を含む過敏症があらわれることがある。

      4. 11.1.4 肝機能障害、黄疸(頻度不明)
      5. 11.1.5 無顆粒球症、再生不良性貧血を含む汎血球減少症(頻度不明)

      11.2 その他の副作用

      1%以上

      0.1~1%未満

      血液

      貧血、血小板数減少、好酸球数増加、白血球数減少

      出血傾向

      皮下出血(8.3%)、鼻出血、血尿、血管穿刺部位血腫、皮下血腫、穿刺部位出血、歯肉出血、結膜出血、創傷出血

      便潜血、痔出血、処置による出血、血腫、喀血、胃腸出血、網膜出血、出血、上部消化管出血、口腔内出血、カテーテル留置部位出血、紫斑、硝子体出血、出血性腸憩室、下部消化管出血、点状出血、血管偽動脈瘤、不正子宮出血

      肝臓

      肝機能障害

      γ-GTP上昇、ALP上昇、ALT上昇、AST上昇

      腎臓

      腎機能障害、尿蛋白増加

      精神神経系

      浮動性めまい、味覚障害、しびれ、回転性めまい

      消化器

      下痢、便秘、悪心・嘔吐、胃食道逆流性疾患、腹痛、腹部不快感、胃炎、胃・十二指腸潰瘍

      過敏症

      発疹、紅斑、蕁麻疹

      循環器

      期外収縮、血圧上昇、狭心症

      その他

      尿酸上昇、末梢性浮腫、背部痛、血管穿刺部位腫脹、血中甲状腺刺激ホルモン増加、尿糖上昇、倦怠感

      13. 過量投与

      1. 13.1 症状

        本剤の過量投与により出血が生じるおそれがある。

      2. 13.2 処置

        特異的な解毒剤は知られていないので、緊急措置が必要な場合は血小板輸血を考慮すること。

      14. 適用上の注意

      14.1 薬剤交付時の注意

      PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

      15. その他の注意

      15.2 非臨床試験に基づく情報

      マウスに2年間経口投与した試験で、雄マウスの300mg/kg/日以上、雌マウスの100mg/kg/日以上の投与群で、肝腫瘍の発現増加が認められたとの報告がある。一方、ラットに2年間経口投与した試験では腫瘍の発生は認められていないとの報告がある。

      その他詳細情報

      日本標準商品分類番号
      873399
      ブランドコード
      33990A3F1050, 33990A3F4041, 33990A3F2030
      承認番号
      30800AMX00053, 30800AMX00054, 30800AMX00055
      販売開始年月
      貯法
      室温保存、室温保存、室温保存
      有効期間
      3年、3年、3年
      規制区分
      12, 12, 12

      重要な注意事項

      • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
      • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
      • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
      • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
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