薬効分類名抗血小板剤
一般的名称チクロピジン塩酸塩錠
チクロピジン塩酸塩錠100mg「トーワ」
TICLOPIDINE HYDROCHLORIDE TABLETS 100mg “TOWA”
製造販売元/東和薬品株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
- バルビツール酸誘導体
- テオフィリン
- チザニジン塩酸塩
これらの薬剤の作用を増強することがある。
本剤がこれらの薬剤の肝臓での代謝を阻害して、血中濃度を上昇させると考えられている。
- フェニトイン
フェニトイン中毒症状(運動失調等)があらわれるおそれがある。
本剤がフェニトインの血中濃度を上昇させるとの報告がある。
- シクロスポリン
シクロスポリンの作用が減弱することがある。
本剤がシクロスポリンの血中濃度を低下させるとの報告がある。
- 選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)
出血を助長するおそれがある。
SSRIの投与により血小板凝集が阻害され、本剤との併用により出血を助長すると考えられる。
1. 警告
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、無顆粒球症、重篤な肝障害等の重大な副作用が主に投与開始後2ヵ月以内に発現し、死亡に至る例も報告されている。[11.1.1 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照]
- 1.1 投与開始後2ヵ月間は、特に上記副作用の初期症状の発現に十分留意し、原則として2週に1回、血球算定(白血球分画を含む)、肝機能検査を行い、上記副作用の発現が認められた場合には、ただちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。本剤投与中は、定期的に血液検査を行い、上記副作用の発現に注意すること。[7 参照],[8.1 参照]
- 1.2 本剤投与中、患者の状態から血栓性血小板減少性紫斑病、顆粒球減少、肝障害の発現等が疑われた場合には、投与を中止し、必要に応じて血液像もしくは肝機能検査を実施し、適切な処置を行うこと。[7 参照],[8.1 参照]
- 1.3 本剤の投与にあたっては、あらかじめ上記副作用が発生する場合があることを患者に説明するとともに、下記について患者を指導すること。[7 参照],[8.1 参照]
- 1.4 投与開始後2ヵ月間は、原則として1回2週間分を処方すること。[7 参照],[8.1 参照]
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 出血している患者(血友病、毛細血管脆弱症、消化管潰瘍、尿路出血、喀血、硝子体出血等)[止血が困難になることが予想される。]
- 2.2 重篤な肝障害のある患者[9.3.1 参照]
- 2.3 白血球減少症の患者[本剤の副作用として白血球減少症が報告されているので、より重篤な症状になるおそれがある。]
- 2.4 チクロピジン塩酸塩による白血球減少症の既往歴のある患者[再投与により白血球減少症を起こすおそれがある。]
- 2.5 チクロピジン塩酸塩に対し過敏症の既往歴のある患者
6. 用法及び用量
-
〈血管手術及び血液体外循環に伴う血栓・塞栓の治療ならびに血流障害の改善〉
チクロピジン塩酸塩として、通常成人1日200~300mgを2~3回に分けて食後に経口投与する。
-
〈慢性動脈閉塞症に伴う潰瘍、疼痛及び冷感等の阻血性諸症状の改善〉
チクロピジン塩酸塩として、通常成人1日300~600mgを2~3回に分けて食後に経口投与する。
-
〈虚血性脳血管障害に伴う血栓・塞栓の治療〉
チクロピジン塩酸塩として、通常成人1日200~300mgを2~3回に分けて食後に経口投与する。なお、1日200mgの場合には1回に経口投与することもできる。
-
〈クモ膜下出血術後の脳血管攣縮に伴う血流障害の改善〉
チクロピジン塩酸塩として、通常成人1日300mgを3回に分けて食後に経口投与する。
-
〈効能共通〉
年齢、症状により適宜増減する。
7. 用法及び用量に関連する注意
投与開始後2ヵ月間は、原則として1回2週間分を処方すること。本剤による重大な副作用を回避するため、患者を来院させ、定期的な血液検査を実施する必要がある。[1.1 参照],[1.2 参照],[1.3 参照],[1.4 参照],[8.1 参照],[11.1.1 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤を新たに投与開始する場合には、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、無顆粒球症、重篤な肝障害等の重大な副作用が主に投与開始後2ヵ月以内にあらわれることがあるので、本剤の有効性と安全性を十分に考慮し、本剤の投与が適切と判断される患者に投与すること。[1.1 参照],[1.2 参照],[1.3 参照],[1.4 参照],[7 参照],[11.1.1 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照]
- 8.2 脳梗塞患者への投与にあたっては、他の血小板凝集を抑制する薬剤等との相互作用に注意するとともに、高血圧が持続する患者への投与は慎重に行い、投与中は十分な血圧のコントロールを行うこと。[9.1.4 参照],[10.2 参照]
- 8.3 手術の場合には、出血を増強するおそれがあるので、10~14日前に投与を中止すること。ただし、血小板機能の抑制作用が求められる場合を除く。[9.1.5 参照],[18.2 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重篤な肝機能障害のある患者
投与しないこと。[2.2 参照]
-
9.3.2 肝機能障害又はその既往歴のある患者
肝障害が悪化又はあらわれるおそれがある。[11.1.3 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。妊娠動物(ラット)による実験で母体に出血傾向が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。高齢者では造血機能、代謝機能が低下していることが多く、また体重が少ない傾向があり、無顆粒球症等の副作用が起こりやすいとの報告がある。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
これらの薬剤の作用を増強することがある。 |
本剤がこれらの薬剤の肝臓での代謝を阻害して、血中濃度を上昇させると考えられている。 |
|
フェニトイン中毒症状(運動失調等)があらわれるおそれがある。 |
本剤がフェニトインの血中濃度を上昇させるとの報告がある。 |
|
|
出血傾向が増強することがある。 |
相互に作用を増強すると考えられている。 |
シクロスポリンの作用が減弱することがある。 |
本剤がシクロスポリンの血中濃度を低下させるとの報告がある。 |
|
出血を助長するおそれがある。 |
SSRIの投与により血小板凝集が阻害され、本剤との併用により出血を助長すると考えられる。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)(頻度不明)
特に投与開始2ヵ月以内に血小板減少、破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血、動揺する精神・神経症状、発熱、腎機能障害を主徴とするTTPがあらわれることがある。初期症状である倦怠感、食欲不振、紫斑等の出血症状、意識障害等の精神・神経症状等が出現した場合には、ただちに投与を中止し、血液検査(網赤血球、破砕赤血球の同定を含む)を実施し、必要に応じ血漿交換等の適切な処置を行うこと。[1 参照],[7 参照],[8.1 参照]
-
11.1.2 無顆粒球症(頻度不明)
特に投与開始後2ヵ月以内に発熱、咽頭痛、倦怠感等を初期症状とする無顆粒球症があらわれることがある。初期症状が認められた場合には、ただちに投与を中止し、血液検査(血球算定等)及び適切な処置を行うこと。[1 参照],[7 参照],[8.1 参照]
-
11.1.3 重篤な肝障害(頻度不明)
特に投与開始後2ヵ月以内に悪心・嘔吐、食欲不振、倦怠感、そう痒感、眼球黄染、皮膚の黄染、褐色尿等を初期症状とする著しいAST、ALT、ビリルビン、総コレステロールの上昇を伴う肝機能障害(劇症肝炎、胆汁うっ滞型肝障害)があらわれることがある。異常が認められた場合には投与を中止し、肝機能検査を実施すること。[1 参照],[7 参照],[8.1 参照],[9.3.2 参照]
- 11.1.4 再生不良性貧血を含む汎血球減少症(頻度不明)
- 11.1.5 赤芽球癆(頻度不明)
- 11.1.6 血小板減少症(頻度不明)
-
11.1.7 出血(脳出血等の頭蓋内出血(頻度不明)、消化管出血等の重篤な出血(頻度不明))
頭蓋内出血の初期症状として頭痛、意識障害、片麻痺等があらわれることがある。
- 11.1.8 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形滲出性紅斑、紅皮症(剥脱性皮膚炎)(頻度不明)
- 11.1.9 消化性潰瘍(頻度不明)
- 11.1.10 急性腎障害(頻度不明)
- 11.1.11 間質性肺炎(頻度不明)
-
11.1.12 SLE様症状(頻度不明)
発熱、関節痛、胸部痛、胸水貯留、抗核抗体陽性等があらわれることがある。
1. 警告
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、無顆粒球症、重篤な肝障害等の重大な副作用が主に投与開始後2ヵ月以内に発現し、死亡に至る例も報告されている。[11.1.1 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照]
- 1.1 投与開始後2ヵ月間は、特に上記副作用の初期症状の発現に十分留意し、原則として2週に1回、血球算定(白血球分画を含む)、肝機能検査を行い、上記副作用の発現が認められた場合には、ただちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。本剤投与中は、定期的に血液検査を行い、上記副作用の発現に注意すること。[7 参照],[8.1 参照]
- 1.2 本剤投与中、患者の状態から血栓性血小板減少性紫斑病、顆粒球減少、肝障害の発現等が疑われた場合には、投与を中止し、必要に応じて血液像もしくは肝機能検査を実施し、適切な処置を行うこと。[7 参照],[8.1 参照]
- 1.3 本剤の投与にあたっては、あらかじめ上記副作用が発生する場合があることを患者に説明するとともに、下記について患者を指導すること。[7 参照],[8.1 参照]
- 1.4 投与開始後2ヵ月間は、原則として1回2週間分を処方すること。[7 参照],[8.1 参照]
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 出血している患者(血友病、毛細血管脆弱症、消化管潰瘍、尿路出血、喀血、硝子体出血等)[止血が困難になることが予想される。]
- 2.2 重篤な肝障害のある患者[9.3.1 参照]
- 2.3 白血球減少症の患者[本剤の副作用として白血球減少症が報告されているので、より重篤な症状になるおそれがある。]
- 2.4 チクロピジン塩酸塩による白血球減少症の既往歴のある患者[再投与により白血球減少症を起こすおそれがある。]
- 2.5 チクロピジン塩酸塩に対し過敏症の既往歴のある患者
6. 用法及び用量
-
〈血管手術及び血液体外循環に伴う血栓・塞栓の治療ならびに血流障害の改善〉
チクロピジン塩酸塩として、通常成人1日200~300mgを2~3回に分けて食後に経口投与する。
-
〈慢性動脈閉塞症に伴う潰瘍、疼痛及び冷感等の阻血性諸症状の改善〉
チクロピジン塩酸塩として、通常成人1日300~600mgを2~3回に分けて食後に経口投与する。
-
〈虚血性脳血管障害に伴う血栓・塞栓の治療〉
チクロピジン塩酸塩として、通常成人1日200~300mgを2~3回に分けて食後に経口投与する。なお、1日200mgの場合には1回に経口投与することもできる。
-
〈クモ膜下出血術後の脳血管攣縮に伴う血流障害の改善〉
チクロピジン塩酸塩として、通常成人1日300mgを3回に分けて食後に経口投与する。
-
〈効能共通〉
年齢、症状により適宜増減する。
7. 用法及び用量に関連する注意
投与開始後2ヵ月間は、原則として1回2週間分を処方すること。本剤による重大な副作用を回避するため、患者を来院させ、定期的な血液検査を実施する必要がある。[1.1 参照],[1.2 参照],[1.3 参照],[1.4 参照],[8.1 参照],[11.1.1 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤を新たに投与開始する場合には、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、無顆粒球症、重篤な肝障害等の重大な副作用が主に投与開始後2ヵ月以内にあらわれることがあるので、本剤の有効性と安全性を十分に考慮し、本剤の投与が適切と判断される患者に投与すること。[1.1 参照],[1.2 参照],[1.3 参照],[1.4 参照],[7 参照],[11.1.1 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照]
- 8.2 脳梗塞患者への投与にあたっては、他の血小板凝集を抑制する薬剤等との相互作用に注意するとともに、高血圧が持続する患者への投与は慎重に行い、投与中は十分な血圧のコントロールを行うこと。[9.1.4 参照],[10.2 参照]
- 8.3 手術の場合には、出血を増強するおそれがあるので、10~14日前に投与を中止すること。ただし、血小板機能の抑制作用が求められる場合を除く。[9.1.5 参照],[18.2 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重篤な肝機能障害のある患者
投与しないこと。[2.2 参照]
-
9.3.2 肝機能障害又はその既往歴のある患者
肝障害が悪化又はあらわれるおそれがある。[11.1.3 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。妊娠動物(ラット)による実験で母体に出血傾向が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。高齢者では造血機能、代謝機能が低下していることが多く、また体重が少ない傾向があり、無顆粒球症等の副作用が起こりやすいとの報告がある。
10. 相互作用
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
これらの薬剤の作用を増強することがある。 |
本剤がこれらの薬剤の肝臓での代謝を阻害して、血中濃度を上昇させると考えられている。 |
|
フェニトイン中毒症状(運動失調等)があらわれるおそれがある。 |
本剤がフェニトインの血中濃度を上昇させるとの報告がある。 |
|
|
出血傾向が増強することがある。 |
相互に作用を増強すると考えられている。 |
シクロスポリンの作用が減弱することがある。 |
本剤がシクロスポリンの血中濃度を低下させるとの報告がある。 |
|
出血を助長するおそれがある。 |
SSRIの投与により血小板凝集が阻害され、本剤との併用により出血を助長すると考えられる。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)(頻度不明)
特に投与開始2ヵ月以内に血小板減少、破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血、動揺する精神・神経症状、発熱、腎機能障害を主徴とするTTPがあらわれることがある。初期症状である倦怠感、食欲不振、紫斑等の出血症状、意識障害等の精神・神経症状等が出現した場合には、ただちに投与を中止し、血液検査(網赤血球、破砕赤血球の同定を含む)を実施し、必要に応じ血漿交換等の適切な処置を行うこと。[1 参照],[7 参照],[8.1 参照]
-
11.1.2 無顆粒球症(頻度不明)
特に投与開始後2ヵ月以内に発熱、咽頭痛、倦怠感等を初期症状とする無顆粒球症があらわれることがある。初期症状が認められた場合には、ただちに投与を中止し、血液検査(血球算定等)及び適切な処置を行うこと。[1 参照],[7 参照],[8.1 参照]
-
11.1.3 重篤な肝障害(頻度不明)
特に投与開始後2ヵ月以内に悪心・嘔吐、食欲不振、倦怠感、そう痒感、眼球黄染、皮膚の黄染、褐色尿等を初期症状とする著しいAST、ALT、ビリルビン、総コレステロールの上昇を伴う肝機能障害(劇症肝炎、胆汁うっ滞型肝障害)があらわれることがある。異常が認められた場合には投与を中止し、肝機能検査を実施すること。[1 参照],[7 参照],[8.1 参照],[9.3.2 参照]
- 11.1.4 再生不良性貧血を含む汎血球減少症(頻度不明)
- 11.1.5 赤芽球癆(頻度不明)
- 11.1.6 血小板減少症(頻度不明)
-
11.1.7 出血(脳出血等の頭蓋内出血(頻度不明)、消化管出血等の重篤な出血(頻度不明))
頭蓋内出血の初期症状として頭痛、意識障害、片麻痺等があらわれることがある。
- 11.1.8 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形滲出性紅斑、紅皮症(剥脱性皮膚炎)(頻度不明)
- 11.1.9 消化性潰瘍(頻度不明)
- 11.1.10 急性腎障害(頻度不明)
- 11.1.11 間質性肺炎(頻度不明)
-
11.1.12 SLE様症状(頻度不明)
発熱、関節痛、胸部痛、胸水貯留、抗核抗体陽性等があらわれることがある。