薬効分類名たん白アミノ酸製剤

一般的名称-

ツインラインNF配合経腸用液

Twinline-NF Liquid for Enteral Use

製造販売元/イーエヌ大塚製薬株式会社、販売提携/大塚製薬株式会社、販売提携/株式会社大塚製薬工場

第1版
禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者肝機能障害患者生殖能を有する者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
胃腸・消化器系
5%以上
下痢(32.0%)腹部膨満腹痛
胃腸・消化器系
0.1~5%未満
胃腸・消化器系
頻度不明
免疫系
頻度不明
肝臓まわり
0.1~5%未満
内分泌・代謝系
0.1~5%未満
血液系
0.1~5%未満
血小板数白血球数の上昇

併用注意

薬剤名等

ワルファリン

臨床症状・措置方法

ワルファリンの作用が減弱することがある。

機序・危険因子

フィトナジオン(ビタミンK1)がワルファリンの作用に拮抗するため(本剤はフィトナジオンを6.25μg/100mL含有する)。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 高度の肝・腎障害のある患者[9.2.1 参照],[9.3.1 参照]
  3. 2.3 重症糖尿病などの糖代謝異常のある患者[高血糖、高ケトン血症などを起こすおそれがある。]
  4. 2.4 イレウスのある患者[消化管の通過障害がある。]
  5. 2.5 肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者[9.3.2 参照]
  6. 2.6 急性膵炎の患者[膵炎が増悪するおそれがある。]
  7. 2.7 先天性アミノ酸代謝異常の患者[アシドーシス、嘔吐、意識障害などのアミノ酸代謝異常の症状が発現するおそれがある。]
  8. 2.8 腸管の機能が残存していない患者[水、電解質、栄養素などが吸収されない。]

3. 組成・性状

3.1 組成

本剤はA液(200mL)とB液(200mL)の2液からなり、用時等量混合して使用する。
等量混合液400mL(400kcal)中の成分・分量は以下のとおりである。
ツインラインNF配合経腸用液

配合組成

等量混合液 400mL(400kcal)中
有効成分 乳たん白加水分解物   17.342g
L-メチオニン   0.307g
L-トリプトファン   0.072g
マルトデキストリン   60.231g
トリカプリリン   7.872g
サフラワー油   1.819g
クエン酸ナトリウム水和物   0.134g
塩化カリウム   0.508g
グルコン酸カルシウム水和物   0.797g
塩化カルシウム水和物   0.381g
硫酸マグネシウム水和物   0.564g
グルコン酸第一鉄   21.71mg
硫酸亜鉛水和物   13.06mg
硫酸マンガン(Ⅱ)五水和物   2.64mg
硫酸銅   0.365mg
ビタミンA油(1g中20万IU含有)   4.134mg
コレカルシフェロール   1.36μg
トコフェロール酢酸エステル   2.676mg
フィトナジオン   25.00μg
チアミン塩化物塩酸塩   1.023mg
リボフラビンリン酸エステルナトリウム   1.14mg
ピリドキシン塩酸塩   1.204mg
シアノコバラミン   1.26μg
アスコルビン酸   89.80mg
ニコチン酸アミド   9.91mg
パントテン酸カルシウム   4.09mg
葉酸   0.10mg
ビオチン   15.40μg
添加剤 乳化剤
大豆レシチン   2.042g
乳化剤
グリセリン脂肪酸エステル   0.278g
安定剤
エリソルビン酸   89.92mg
溶解補助剤
乾燥炭酸ナトリウム   0.93mg
香料   微量

栄養成分組成

等量混合液 400mL(400kcal)中
栄養成分 たん白質  16.20g1)
脂肪  11.12g
糖質  58.72g
ナトリウム  276mg(12.0mEq)
カリウム  470mg(12.0mEq)
カルシウム  176mg(8.8mEq)
マグネシウム  56mg(4.6mEq)
塩素  426mg(12.0mEq)
鉄  2.52mg
亜鉛  3.78mg
マンガン  640μg
銅  92μg
レチノールパルミチン酸エステル  828IU
コレカルシフェロール  54IU
トコフェロール酢酸エステル  2.68mg
フィトナジオン  25.00μg
チアミン  806μg
リボフラビン  898μg
ピリドキシン  992μg
シアノコバラミン  1.26μg
アスコルビン酸  89.8mg
ニコチン酸アミド  9.91mg
パントテン酸  3.76mg
葉酸  100μg
ビオチン  15.4μg
内含量
栄養成分 トリカプリリン  7.87g
リノール酸  1.78g
                
1) 窒素量からの換算値
              

参考

等量混合液 400mL(400kcal)中
食塩相当量   0.70g
リン含量   212mg
セレン含量   4.8μg
水分   約85%
窒素量   2.4g

3.2 製剤の性状

ツインラインNF配合経腸用液

A液
性状 白色~微茶白色の乳液で、特異なにおいがあり、味はわずかに甘い。
pH(20℃) 4.50~6.00
粘度(mPa・s,25℃) 4.76~5.73
比重 1.105~1.120
B液
性状 淡褐色~褐色の液で、特有な芳香(バニラ様又はプリン様)があり、味はわずかに苦い。
pH(20℃) 6.40~6.90
粘度(mPa・s,25℃) 1.40~1.44
比重 1.030~1.035
等量混合液
性状 白色~茶白色の乳液で、特有な芳香(バニラ様又はプリン様)があり、味はわずかに苦い。
pH(20℃) 6.30~6.70
粘度(mPa・s,25℃) 2.45~2.68
浸透圧(mOsm/L) 470~510
比重 1.070~1.080

4. 効能又は効果

一般に、手術後患者の栄養保持に用いることができるが、特に長期にわたり、経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給に使用する。

6. 用法及び用量

通常、A液200mLとB液200mLを用時混合し、成人標準量として1日1,200~2,400mL(1,200~2,400kcal)を鼻腔チューブ、胃瘻又は腸瘻より胃、十二指腸又は空腸に1日12~24時間かけて投与する。投与速度は75~125mL/時間とする。経口摂取可能な場合は1回又は数回に分けて経口投与することもできる。
また、投与開始時は、通常1日当たり400mL(400kcal)を低速度(約50mL/時間)で投与し、臨床症状に注意しながら増量して3~7日で標準投与量に達するようにする。
なお、年齢、体重、症状により投与量、投与濃度、投与速度を適宜増減する。

7. 用法及び用量に関連する注意

  1. 7.1 小児では、約0.4kcal/mLの濃度より投与を開始し、臨床症状を注意深く観察しながら、徐々に濃度を上昇させること。なお、標準濃度は0.7~0.8kcal/mLとする。[8.3 参照],[9.7 参照],[11.1.1 参照]
  2. 7.2 未消化態たん白を含む経腸栄養剤及び経口食により栄養摂取が可能となった場合には、速やかに切り替えること。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤はジ及びトリペプチドと遊離アミノ酸を主なたん白源とする低残渣性、易吸収性の消化態経腸栄養剤(エレメンタルダイエット)なので、一般に、未消化態たん白を含む経腸栄養剤による栄養管理が困難な場合に使用するが、このような場合、消化管運動機能を確認しながら、投与量、投与濃度及び投与速度に注意して投与すること。[9.1.1 参照]
  2. 8.2 ビタミン、電解質及び微量元素の不足を生じる可能性があるので、必要に応じて補給すること。類薬の長期投与中にセレン欠乏症(心機能の低下、爪白色変化、筋力低下等)があらわれたとの報告がある。
  3. 8.3 経管投与患者においては、投与濃度が濃すぎる又は投与速度が速すぎると、投与終了後にダンピング症候群様の低血糖があらわれることがあるので、投与濃度、投与速度に注意すること。[7.1 参照],[11.1.1 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 腸管機能が低下している以下の患者
    • 短腸症候群などの高度の腸管機能障害が予想される患者
    • 長期経中心静脈栄養施行例など消化吸収能が極度に低下している患者
    • 投与前から重度の消化器症状のある患者
    • 高度の手術侵襲があった術後早期の患者

    投与量、投与濃度、投与速度に注意すること。[8.1 参照]

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 高度の腎障害のある患者

    投与しないこと。高窒素血症などを起こすおそれがある。[2.2 参照]

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 高度の肝障害のある患者

    投与しないこと。肝性昏睡などを起こすおそれがある。[2.2 参照]

  2. 9.3.2 肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者

    投与しないこと。肝性昏睡が増悪又は発症するおそれがある。[2.5 参照]

9.4 生殖能を有する者

          [9.5.1 参照]         

9.5 妊婦

  1. 9.5.1 妊娠3箇月以内又は妊娠を希望する女性

    投与する場合は、用法及び用量に留意し、本剤によるビタミンAの投与は5,000IU/日未満(本剤2,400mL/日以下)に留めるなど必要な注意を行うこと。外国において、妊娠前3箇月から妊娠初期3箇月までにビタミンAを10,000IU/日以上摂取した女性から出生した児に、頭蓋神経堤などを中心とする奇形発現の増加が推定されたとする疫学調査結果1) がある。[9.4 参照]

  2. 9.5.2 妊婦(妊娠3箇月以内の女性を除く)

    治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

低出生体重児、新生児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。[7.1 参照]

9.8 高齢者

投与量、投与速度に注意して投与すること。一般に生理機能が低下している。

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

    ワルファリン

    ワルファリンの作用が減弱することがある。

    フィトナジオン(ビタミンK1)がワルファリンの作用に拮抗するため(本剤はフィトナジオンを6.25μg/100mL含有する)。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 低血糖(頻度不明)

      投与終了後にダンピング症候群様の低血糖(倦怠感、発汗、冷汗、顔面蒼白、痙攣、意識低下等)があらわれることがある。[7.1 参照],[8.3 参照]

    2. 11.1.2 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

      血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

    11.2 その他の副作用

    5%以上

    0.1~5%未満

    頻度不明

    消化器2)

    下痢(32.0%)、腹部膨満感、腹痛

    嘔気・嘔吐、腹鳴亢進

    便秘

    過敏症

    発疹等

    肝臓

    血清AST、ALT、Al-P、γ-GTP、LAP、LDHの上昇

    糖代謝

    血糖値の上昇

    血液

    血小板数、白血球数の上昇

    その他

    血清TG、BUN、血清カリウムの上昇、血清クロールの低下

                
    2) 過剰投与のおそれがあるので、減量するか、投与速度又は濃度を下げるか、又は投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。
              

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤投与時の注意

    1. 14.1.1 本剤を加温する場合は高温(80℃以上)を避け、未開封のまま湯煎にて行うこと。
    2. 14.1.2 本剤は投与直前に開封し、A液とB液を混合して速やかに投与を開始し、12時間以内に終了すること。
    3. 14.1.3 可塑剤としてDEHP〔di-(2-ethylhexyl)phthalate;フタル酸ジ-(2-エチルヘキシル)〕を含むポリ塩化ビニル製の栄養セット及びフィーディングチューブ等を使用した場合、DEHPが製剤中に溶出するので、DEHPを含まない栄養セット及びフィーディングチューブ等を使用することが望ましい。
    4. 14.1.4 本剤は、消化態経腸栄養剤であるため、静脈内へは投与しないこと。
    5. 14.1.5 経管投与においては、分割投与の終了ごとに少量の水でチューブをフラッシングすること。

    2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

    1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
    2. 2.2 高度の肝・腎障害のある患者[9.2.1 参照],[9.3.1 参照]
    3. 2.3 重症糖尿病などの糖代謝異常のある患者[高血糖、高ケトン血症などを起こすおそれがある。]
    4. 2.4 イレウスのある患者[消化管の通過障害がある。]
    5. 2.5 肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者[9.3.2 参照]
    6. 2.6 急性膵炎の患者[膵炎が増悪するおそれがある。]
    7. 2.7 先天性アミノ酸代謝異常の患者[アシドーシス、嘔吐、意識障害などのアミノ酸代謝異常の症状が発現するおそれがある。]
    8. 2.8 腸管の機能が残存していない患者[水、電解質、栄養素などが吸収されない。]

    3. 組成・性状

    3.1 組成

    本剤はA液(200mL)とB液(200mL)の2液からなり、用時等量混合して使用する。
    等量混合液400mL(400kcal)中の成分・分量は以下のとおりである。
    ツインラインNF配合経腸用液

    配合組成

    等量混合液 400mL(400kcal)中
    有効成分 乳たん白加水分解物   17.342g
    L-メチオニン   0.307g
    L-トリプトファン   0.072g
    マルトデキストリン   60.231g
    トリカプリリン   7.872g
    サフラワー油   1.819g
    クエン酸ナトリウム水和物   0.134g
    塩化カリウム   0.508g
    グルコン酸カルシウム水和物   0.797g
    塩化カルシウム水和物   0.381g
    硫酸マグネシウム水和物   0.564g
    グルコン酸第一鉄   21.71mg
    硫酸亜鉛水和物   13.06mg
    硫酸マンガン(Ⅱ)五水和物   2.64mg
    硫酸銅   0.365mg
    ビタミンA油(1g中20万IU含有)   4.134mg
    コレカルシフェロール   1.36μg
    トコフェロール酢酸エステル   2.676mg
    フィトナジオン   25.00μg
    チアミン塩化物塩酸塩   1.023mg
    リボフラビンリン酸エステルナトリウム   1.14mg
    ピリドキシン塩酸塩   1.204mg
    シアノコバラミン   1.26μg
    アスコルビン酸   89.80mg
    ニコチン酸アミド   9.91mg
    パントテン酸カルシウム   4.09mg
    葉酸   0.10mg
    ビオチン   15.40μg
    添加剤 乳化剤
    大豆レシチン   2.042g
    乳化剤
    グリセリン脂肪酸エステル   0.278g
    安定剤
    エリソルビン酸   89.92mg
    溶解補助剤
    乾燥炭酸ナトリウム   0.93mg
    香料   微量

    栄養成分組成

    等量混合液 400mL(400kcal)中
    栄養成分 たん白質  16.20g1)
    脂肪  11.12g
    糖質  58.72g
    ナトリウム  276mg(12.0mEq)
    カリウム  470mg(12.0mEq)
    カルシウム  176mg(8.8mEq)
    マグネシウム  56mg(4.6mEq)
    塩素  426mg(12.0mEq)
    鉄  2.52mg
    亜鉛  3.78mg
    マンガン  640μg
    銅  92μg
    レチノールパルミチン酸エステル  828IU
    コレカルシフェロール  54IU
    トコフェロール酢酸エステル  2.68mg
    フィトナジオン  25.00μg
    チアミン  806μg
    リボフラビン  898μg
    ピリドキシン  992μg
    シアノコバラミン  1.26μg
    アスコルビン酸  89.8mg
    ニコチン酸アミド  9.91mg
    パントテン酸  3.76mg
    葉酸  100μg
    ビオチン  15.4μg
    内含量
    栄養成分 トリカプリリン  7.87g
    リノール酸  1.78g
                    
    1) 窒素量からの換算値
                  

    参考

    等量混合液 400mL(400kcal)中
    食塩相当量   0.70g
    リン含量   212mg
    セレン含量   4.8μg
    水分   約85%
    窒素量   2.4g

    3.2 製剤の性状

    ツインラインNF配合経腸用液

    A液
    性状 白色~微茶白色の乳液で、特異なにおいがあり、味はわずかに甘い。
    pH(20℃) 4.50~6.00
    粘度(mPa・s,25℃) 4.76~5.73
    比重 1.105~1.120
    B液
    性状 淡褐色~褐色の液で、特有な芳香(バニラ様又はプリン様)があり、味はわずかに苦い。
    pH(20℃) 6.40~6.90
    粘度(mPa・s,25℃) 1.40~1.44
    比重 1.030~1.035
    等量混合液
    性状 白色~茶白色の乳液で、特有な芳香(バニラ様又はプリン様)があり、味はわずかに苦い。
    pH(20℃) 6.30~6.70
    粘度(mPa・s,25℃) 2.45~2.68
    浸透圧(mOsm/L) 470~510
    比重 1.070~1.080

    4. 効能又は効果

    一般に、手術後患者の栄養保持に用いることができるが、特に長期にわたり、経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給に使用する。

    6. 用法及び用量

    通常、A液200mLとB液200mLを用時混合し、成人標準量として1日1,200~2,400mL(1,200~2,400kcal)を鼻腔チューブ、胃瘻又は腸瘻より胃、十二指腸又は空腸に1日12~24時間かけて投与する。投与速度は75~125mL/時間とする。経口摂取可能な場合は1回又は数回に分けて経口投与することもできる。
    また、投与開始時は、通常1日当たり400mL(400kcal)を低速度(約50mL/時間)で投与し、臨床症状に注意しながら増量して3~7日で標準投与量に達するようにする。
    なお、年齢、体重、症状により投与量、投与濃度、投与速度を適宜増減する。

    7. 用法及び用量に関連する注意

    1. 7.1 小児では、約0.4kcal/mLの濃度より投与を開始し、臨床症状を注意深く観察しながら、徐々に濃度を上昇させること。なお、標準濃度は0.7~0.8kcal/mLとする。[8.3 参照],[9.7 参照],[11.1.1 参照]
    2. 7.2 未消化態たん白を含む経腸栄養剤及び経口食により栄養摂取が可能となった場合には、速やかに切り替えること。

    8. 重要な基本的注意

    1. 8.1 本剤はジ及びトリペプチドと遊離アミノ酸を主なたん白源とする低残渣性、易吸収性の消化態経腸栄養剤(エレメンタルダイエット)なので、一般に、未消化態たん白を含む経腸栄養剤による栄養管理が困難な場合に使用するが、このような場合、消化管運動機能を確認しながら、投与量、投与濃度及び投与速度に注意して投与すること。[9.1.1 参照]
    2. 8.2 ビタミン、電解質及び微量元素の不足を生じる可能性があるので、必要に応じて補給すること。類薬の長期投与中にセレン欠乏症(心機能の低下、爪白色変化、筋力低下等)があらわれたとの報告がある。
    3. 8.3 経管投与患者においては、投与濃度が濃すぎる又は投与速度が速すぎると、投与終了後にダンピング症候群様の低血糖があらわれることがあるので、投与濃度、投与速度に注意すること。[7.1 参照],[11.1.1 参照]

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.1 合併症・既往歴等のある患者

    1. 9.1.1 腸管機能が低下している以下の患者
      • 短腸症候群などの高度の腸管機能障害が予想される患者
      • 長期経中心静脈栄養施行例など消化吸収能が極度に低下している患者
      • 投与前から重度の消化器症状のある患者
      • 高度の手術侵襲があった術後早期の患者

      投与量、投与濃度、投与速度に注意すること。[8.1 参照]

    9.2 腎機能障害患者

    1. 9.2.1 高度の腎障害のある患者

      投与しないこと。高窒素血症などを起こすおそれがある。[2.2 参照]

    9.3 肝機能障害患者

    1. 9.3.1 高度の肝障害のある患者

      投与しないこと。肝性昏睡などを起こすおそれがある。[2.2 参照]

    2. 9.3.2 肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者

      投与しないこと。肝性昏睡が増悪又は発症するおそれがある。[2.5 参照]

    9.4 生殖能を有する者

              [9.5.1 参照]         

    9.5 妊婦

    1. 9.5.1 妊娠3箇月以内又は妊娠を希望する女性

      投与する場合は、用法及び用量に留意し、本剤によるビタミンAの投与は5,000IU/日未満(本剤2,400mL/日以下)に留めるなど必要な注意を行うこと。外国において、妊娠前3箇月から妊娠初期3箇月までにビタミンAを10,000IU/日以上摂取した女性から出生した児に、頭蓋神経堤などを中心とする奇形発現の増加が推定されたとする疫学調査結果1) がある。[9.4 参照]

    2. 9.5.2 妊婦(妊娠3箇月以内の女性を除く)

      治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

    9.6 授乳婦

    治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

    9.7 小児等

    低出生体重児、新生児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。[7.1 参照]

    9.8 高齢者

    投与量、投与速度に注意して投与すること。一般に生理機能が低下している。

    10. 相互作用

      10.2 併用注意(併用に注意すること)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

      ワルファリン

      ワルファリンの作用が減弱することがある。

      フィトナジオン(ビタミンK1)がワルファリンの作用に拮抗するため(本剤はフィトナジオンを6.25μg/100mL含有する)。

      11. 副作用

      次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

      11.1 重大な副作用

      1. 11.1.1 低血糖(頻度不明)

        投与終了後にダンピング症候群様の低血糖(倦怠感、発汗、冷汗、顔面蒼白、痙攣、意識低下等)があらわれることがある。[7.1 参照],[8.3 参照]

      2. 11.1.2 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)

        血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

      11.2 その他の副作用

      5%以上

      0.1~5%未満

      頻度不明

      消化器2)

      下痢(32.0%)、腹部膨満感、腹痛

      嘔気・嘔吐、腹鳴亢進

      便秘

      過敏症

      発疹等

      肝臓

      血清AST、ALT、Al-P、γ-GTP、LAP、LDHの上昇

      糖代謝

      血糖値の上昇

      血液

      血小板数、白血球数の上昇

      その他

      血清TG、BUN、血清カリウムの上昇、血清クロールの低下

                  
      2) 過剰投与のおそれがあるので、減量するか、投与速度又は濃度を下げるか、又は投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。
                

      14. 適用上の注意

      14.1 薬剤投与時の注意

      1. 14.1.1 本剤を加温する場合は高温(80℃以上)を避け、未開封のまま湯煎にて行うこと。
      2. 14.1.2 本剤は投与直前に開封し、A液とB液を混合して速やかに投与を開始し、12時間以内に終了すること。
      3. 14.1.3 可塑剤としてDEHP〔di-(2-ethylhexyl)phthalate;フタル酸ジ-(2-エチルヘキシル)〕を含むポリ塩化ビニル製の栄養セット及びフィーディングチューブ等を使用した場合、DEHPが製剤中に溶出するので、DEHPを含まない栄養セット及びフィーディングチューブ等を使用することが望ましい。
      4. 14.1.4 本剤は、消化態経腸栄養剤であるため、静脈内へは投与しないこと。
      5. 14.1.5 経管投与においては、分割投与の終了ごとに少量の水でチューブをフラッシングすること。

      その他詳細情報

      日本標準商品分類番号
      873259
      ブランドコード
      3259117S1020
      承認番号
      22300AMX00558
      販売開始年月
      2011-06
      貯法
      室温保存
      有効期間
      12箇月
      規制区分

      重要な注意事項

      • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
      • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
      • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
      • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
      • 副作用に関する情報は、信頼できる医療情報源に基づいて提供されていますが、完全性や正確性を保証するものではありません。
      • この情報を使用することにより生じたいかなる損害についても、当サイトは一切の責任を負いません。