薬効分類名選択的β₃アドレナリン受容体作動性過活動膀胱治療剤

一般的名称ミラベグロン錠

ベタニス錠25mg、ベタニス錠50mg

べたにすじょうにじゅうごみりぐらむ、べたにすじょうごじゅうみりぐらむ

Betanis Tablets 25mg, Betanis Tablets 50mg

製造販売/アステラス製薬株式会社

第2版
警告禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者肝機能障害患者生殖能を有する者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
心臓・血管
頻度不明
心臓・血管
1%未満
口腔・咽頭・耳・鼻
1%未満
頻度不明
胃腸・消化器系
1~5%未満
胃腸・消化器系
1%未満
胃腸・消化器系
頻度不明
全身・局所・適用部位
1%未満
全身・局所・適用部位
頻度不明
肝臓まわり
1~5%未満
肝臓まわり
1%未満
感染症・発熱
1~5%未満
感染症・発熱
1%未満
内分泌・代謝系
1~5%未満
内分泌・代謝系
頻度不明
脳・神経
1%未満
脳・神経
頻度不明
腎・尿路
1~5%未満
皮膚
1%未満
皮膚
頻度不明

併用注意

薬剤名等
  • カテコールアミン
臨床症状・措置方法

頻脈、心室細動発現の危険性が増大する。

機序・危険因子

カテコールアミンの併用によりアドレナリン作動性神経刺激の増大が起こる。

薬剤名等
  • イトラコナゾール
  • リトナビル
  • アタザナビル
  • インジナビル
  • ネルフィナビル
  • サキナビル
  • クラリスロマイシン
  • [16.7.1 参照]
臨床症状・措置方法

心拍数増加等があらわれるおそれがある。

機序・危険因子

これらの薬剤はCYP3A4を強く阻害し、また一部の薬剤はP-糖蛋白の阻害作用も有することから、併用により本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

薬剤名等
臨床症状・措置方法

本剤の作用が減弱する可能性がある。

機序・危険因子

これらの薬剤はCYP3A4及びP-糖蛋白を誘導し、併用により本剤の血中濃度が低下する可能性がある。

薬剤名等
  • CYP2D6の基質
臨床症状・措置方法

これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP2D6阻害作用により、これらの薬剤又はその活性代謝物の血中濃度が上昇する可能性がある。

薬剤名等
臨床症状・措置方法

これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP2D6阻害作用により、これらの薬剤又はその活性代謝物の血中濃度が上昇する可能性がある。

薬剤名等
臨床症状・措置方法

メトプロロールの作用を増強するおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP2D6阻害作用により、これらの薬剤又はその活性代謝物の血中濃度が上昇する可能性がある。

薬剤名等
  • ピモジド
臨床症状・措置方法

QT延長、心室性不整脈(Torsades de Pointesを含む)等を起こすおそれがある。

機序・危険因子

本剤のCYP2D6阻害作用により、ピモジドの血中濃度が上昇する可能性があり、かつ本剤及びピモジドがともに催不整脈作用を有する。

薬剤名等
臨床症状・措置方法

併用する場合には、ジゴキシンの血中濃度をモニタリングすることが望ましい。

機序・危険因子

本剤のP-糖蛋白阻害作用により、ジゴキシンの血中濃度が上昇する可能性がある。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

1. 警告

生殖可能な年齢の患者への本剤の投与はできる限り避けること。動物実験(ラット)で、精嚢、前立腺及び子宮の重量低値あるいは萎縮等の生殖器系への影響が認められ、高用量では発情休止期の延長、黄体数の減少に伴う着床数及び生存胎児数の減少が認められている。[9.4 参照]

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 重篤な心疾患を有する患者[心拍数増加等が報告されており、症状が悪化するおそれがある。]
  3. 2.3 妊婦及び妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
  4. 2.4 授乳婦[9.6 参照]
  5. 2.5 重度の肝機能障害患者(Child-Pughスコア10以上)[9.3.1 参照]
  6. 2.6 フレカイニド酢酸塩あるいはプロパフェノン塩酸塩投与中の患者[10.1 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

ベタニス錠25mg

有効成分 (1錠中)
ミラベグロン   25mg
添加剤 ポリエチレンオキシド  
マクロゴール  
ヒドロキシプロピルセルロース  
ジブチルヒドロキシトルエン  
ステアリン酸マグネシウム  
ヒプロメロース  
黄色三二酸化鉄  
三二酸化鉄  
ベタニス錠50mg

有効成分 (1錠中)
ミラベグロン   50mg
添加剤 ポリエチレンオキシド  
マクロゴール  
ヒドロキシプロピルセルロース  
ジブチルヒドロキシトルエン  
ステアリン酸マグネシウム  
ヒプロメロース  
黄色三二酸化鉄  

3.2 製剤の性状

ベタニス錠25mg

剤形 フィルムコーティング錠
色調 褐色
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                    
大きさ 長径 約12.1mm
短径 約6.1mm
厚さ 約5.2mm
質量 約0.258g
ベタニス錠50mg

剤形 フィルムコーティング錠
色調 黄色
外形 表面 *                                    
裏面 *                                    
側面                                    
大きさ 長径 約12.1mm
短径 約6.1mm
厚さ 約5.2mm
質量 約0.258g

4. 効能又は効果

過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁

5. 効能又は効果に関連する注意

  1. 5.1 本剤を適用する際、十分な問診により臨床症状を確認するとともに、類似の症状を呈する疾患(尿路感染症、尿路結石、膀胱癌や前立腺癌などの下部尿路における新生物等)があることに留意し、尿検査等により除外診断を実施すること。なお、必要に応じて専門的な検査も考慮すること。
  2. 5.2 下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大症等)を合併している患者では、それに対する治療(α1遮断薬等)を優先させること。

6. 用法及び用量

通常、成人にはミラベグロンとして50mgを1日1回食後に経口投与する。

7. 用法及び用量に関連する注意

  1. 7.1 中等度の肝機能障害患者(Child-Pughスコア7~9)への投与は1日1回25mgから開始する。[9.3.2 参照],[9.8 参照]
  2. 7.2 重度の腎機能障害患者(eGFR15~29mL/min/1.73m2)への投与は1日1回25mgから開始する。[9.2.1 参照],[9.8 参照]

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 過活動膀胱の適応を有する抗コリン剤と併用する際は尿閉などの副作用の発現に十分注意すること。[11.1.1 参照]
  2. 8.2 現時点では、ステロイド合成・代謝系への作用を有する5α還元酵素阻害薬と併用した際の安全性及び臨床効果が確認されていないため併用は避けることが望ましい。
  3. 8.3 血圧の上昇があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に血圧測定を行うこと。[11.1.2 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 心血管系障害を有する患者

    本剤の投与を開始する前に心電図検査を実施するなどし、心血管系の状態に注意をはらうこと。QT延長を生じるおそれがある。

  2. 9.1.2 QT延長又は不整脈の既往歴を有する患者

    定期的に心電図検査を行うこと。QT延長を来すリスクが高いと考えられる。

  3. 9.1.3 クラスⅠA(キニジン、プロカインアミド等)又はクラスⅢ(アミオダロン、ソタロール等)の抗不整脈薬を投与中の患者を含むQT延長症候群患者

    定期的に心電図検査を行うこと。QT延長を来すリスクが高いと考えられる。

  4. 9.1.4 重度の徐脈等の不整脈、急性心筋虚血等の不整脈を起こしやすい患者

    心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)、QT延長を起こすことがある。

  5. 9.1.5 低カリウム血症のある患者

    心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)、QT延長を起こすことがある。

  6. 9.1.6 緑内障の患者

    定期的な眼科的診察を行うこと。眼圧の上昇を招き、症状を悪化させるおそれがある。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 重度の腎機能障害のある患者(eGFR15~29mL/min/1.73m2

    血中濃度が上昇するおそれがある。[7.2 参照],[16.6.1 参照]

  2. 9.2.2 中等度又は軽度の腎機能障害のある患者

    血中濃度が上昇するおそれがある。[16.6.1 参照]

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 重度の肝機能障害のある患者(Child-Pughスコア10以上)

    投与しないこと。血中濃度が過度に上昇するおそれがある。[2.5 参照],[16.6.2 参照]

  2. 9.3.2 中等度の肝機能障害のある患者(Child-Pughスコア7~9)

    血中濃度が上昇するおそれがある。[7.1 参照],[16.6.2 参照]

  3. 9.3.3 軽度の肝機能障害のある患者

    血中濃度が上昇するおそれがある。[16.6.2 参照]

9.4 生殖能を有する者

生殖可能な年齢の患者への本剤の投与はできる限り避けること。動物実験(ラット)で、精嚢、前立腺及び子宮の重量低値あるいは萎縮等の生殖器系への影響が認められ、高用量では発情休止期の延長、黄体数の減少に伴う着床数及び生存胎児数の減少が認められている。[1 参照]

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット、ウサギ)で、胎児において着床後死亡率の増加、体重低値、肩甲骨等の屈曲及び波状肋骨の増加、骨化遅延(胸骨分節、中手骨、中節骨等の骨化数低値)、大動脈の拡張及び巨心の増加、肺副葉欠損が認められている。[2.3 参照]

9.6 授乳婦

*投与しないこと。動物実験(ラット)で乳汁移行が認められている。また、授乳期に本薬を母動物に投与した場合、出生児で生存率の低値及び体重増加抑制が認められている。[2.4 参照]

9.7 小児等

小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした国内の臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

副作用発現に留意し、患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。高齢者では肝機能、腎機能が低下していることが多い。[7.1 参照],[7.2 参照],[16.6.4 参照]

10. 相互作用

  • 本剤は、一部が薬物代謝酵素CYP3A4により代謝され、CYP2D6を阻害する。また、P-糖蛋白の基質であり、P-糖蛋白阻害作用を有する。[16.2 参照],[16.4 参照]

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
  • フレカイニド酢酸塩
    (タンボコール)
  • プロパフェノン塩酸塩
    (プロノン)
  •                       [2.6 参照]                     

QT延長、心室性不整脈(Torsades de Pointesを含む)等を起こすおそれがある。

ともに催不整脈作用があり、また本剤のCYP2D6阻害作用により、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
  • カテコールアミン
    • アドレナリン
    • イソプレナリン

頻脈、心室細動発現の危険性が増大する。

カテコールアミンの併用によりアドレナリン作動性神経刺激の増大が起こる。

  • イトラコナゾール
  • リトナビル
  • アタザナビル
  • インジナビル
  • ネルフィナビル
  • サキナビル
  • クラリスロマイシン
  •                       [16.7.1 参照]                     

心拍数増加等があらわれるおそれがある。

これらの薬剤はCYP3A4を強く阻害し、また一部の薬剤はP-糖蛋白の阻害作用も有することから、併用により本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

  • リファンピシン
  • フェニトイン
  • カルバマゼピン
  •                       [16.7.2 参照]                     

本剤の作用が減弱する可能性がある。

これらの薬剤はCYP3A4及びP-糖蛋白を誘導し、併用により本剤の血中濃度が低下する可能性がある。

  • CYP2D6の基質
    • デキストロメトルファン
    • フェノチアジン系抗精神病剤
      • ペルフェナジン
    • ドネペジル

これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP2D6阻害作用により、これらの薬剤又はその活性代謝物の血中濃度が上昇する可能性がある。

  • 三環系抗うつ剤
    • アミトリプチリン塩酸塩
    • ノルトリプチリン塩酸塩
    • イミプラミン塩酸塩
  •                       [16.7.4 参照]                     

これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP2D6阻害作用により、これらの薬剤又はその活性代謝物の血中濃度が上昇する可能性がある。

  • メトプロロール
  •                       [16.7.3 参照]                     

メトプロロールの作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP2D6阻害作用により、これらの薬剤又はその活性代謝物の血中濃度が上昇する可能性がある。

  • ピモジド

QT延長、心室性不整脈(Torsades de Pointesを含む)等を起こすおそれがある。

本剤のCYP2D6阻害作用により、ピモジドの血中濃度が上昇する可能性があり、かつ本剤及びピモジドがともに催不整脈作用を有する。

  • ジゴキシン
  •                       [16.7.5 参照]                     

併用する場合には、ジゴキシンの血中濃度をモニタリングすることが望ましい。

本剤のP-糖蛋白阻害作用により、ジゴキシンの血中濃度が上昇する可能性がある。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 尿閉(頻度不明)

                    [8.1 参照]               

  2. 11.1.2 高血圧(頻度不明)

    収縮期血圧180mmHg以上又は拡張期血圧110mmHg以上に至った例も報告されている。[8.3 参照]

11.2 その他の副作用

1~5%未満

1%未満

頻度不明

血液及びリンパ系障害

血小板数増加、白血球数増加、血小板数減少、白血球数減少

心臓障害

右脚ブロック、動悸、上室性期外収縮、頻脈、心室性期外収縮、血圧上昇、心拍数増加

心房細動

耳及び迷路障害

回転性めまい

眼障害

霧視

胃腸障害

便秘、口内乾燥

腹部不快感、腹部膨満、下痢、十二指腸潰瘍、胃炎、口内炎

悪心、嘔吐、腹痛、上腹部痛、下腹部痛

全身障害及び投与局所様態

倦怠感、浮腫、口渇

胸部不快感、胸痛

肝胆道系障害

AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇

ビリルビン上昇

感染症

尿沈渣異常

膀胱炎

代謝及び栄養障害

CK上昇

CK減少、血中ブドウ糖増加、血中ブドウ糖減少、コレステロール上昇、尿酸上昇

食欲減退

神経系障害

浮動性めまい、頭痛

振戦、感覚鈍麻、傾眠

腎及び尿路障害

尿中蛋白陽性

尿中ブドウ糖陽性、クレアチニン上昇、BUN上昇、BUN減少、残尿

皮膚及び皮下組織障害

発疹、蕁麻疹

そう痒症

血管障害

高血圧

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

  1. 14.1.1 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
  2. 14.1.2 本剤は徐放性製剤であるため、割ったり、砕いたり、すりつぶしたりしないで、そのままかまずに服用するよう指導すること。割ったり、砕いたり、すりつぶしたりして服用すると、本剤の徐放性が失われ、薬物動態が変わるおそれがある。

1. 警告

生殖可能な年齢の患者への本剤の投与はできる限り避けること。動物実験(ラット)で、精嚢、前立腺及び子宮の重量低値あるいは萎縮等の生殖器系への影響が認められ、高用量では発情休止期の延長、黄体数の減少に伴う着床数及び生存胎児数の減少が認められている。[9.4 参照]

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 重篤な心疾患を有する患者[心拍数増加等が報告されており、症状が悪化するおそれがある。]
  3. 2.3 妊婦及び妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
  4. 2.4 授乳婦[9.6 参照]
  5. 2.5 重度の肝機能障害患者(Child-Pughスコア10以上)[9.3.1 参照]
  6. 2.6 フレカイニド酢酸塩あるいはプロパフェノン塩酸塩投与中の患者[10.1 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

ベタニス錠25mg

有効成分 (1錠中)
ミラベグロン   25mg
添加剤 ポリエチレンオキシド  
マクロゴール  
ヒドロキシプロピルセルロース  
ジブチルヒドロキシトルエン  
ステアリン酸マグネシウム  
ヒプロメロース  
黄色三二酸化鉄  
三二酸化鉄  
ベタニス錠50mg

有効成分 (1錠中)
ミラベグロン   50mg
添加剤 ポリエチレンオキシド  
マクロゴール  
ヒドロキシプロピルセルロース  
ジブチルヒドロキシトルエン  
ステアリン酸マグネシウム  
ヒプロメロース  
黄色三二酸化鉄  

3.2 製剤の性状

ベタニス錠25mg

剤形 フィルムコーティング錠
色調 褐色
外形 表面                                    
裏面                                    
側面                                    
大きさ 長径 約12.1mm
短径 約6.1mm
厚さ 約5.2mm
質量 約0.258g
ベタニス錠50mg

剤形 フィルムコーティング錠
色調 黄色
外形 表面 *                                    
裏面 *                                    
側面                                    
大きさ 長径 約12.1mm
短径 約6.1mm
厚さ 約5.2mm
質量 約0.258g

4. 効能又は効果

過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁

5. 効能又は効果に関連する注意

  1. 5.1 本剤を適用する際、十分な問診により臨床症状を確認するとともに、類似の症状を呈する疾患(尿路感染症、尿路結石、膀胱癌や前立腺癌などの下部尿路における新生物等)があることに留意し、尿検査等により除外診断を実施すること。なお、必要に応じて専門的な検査も考慮すること。
  2. 5.2 下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大症等)を合併している患者では、それに対する治療(α1遮断薬等)を優先させること。

6. 用法及び用量

通常、成人にはミラベグロンとして50mgを1日1回食後に経口投与する。

7. 用法及び用量に関連する注意

  1. 7.1 中等度の肝機能障害患者(Child-Pughスコア7~9)への投与は1日1回25mgから開始する。[9.3.2 参照],[9.8 参照]
  2. 7.2 重度の腎機能障害患者(eGFR15~29mL/min/1.73m2)への投与は1日1回25mgから開始する。[9.2.1 参照],[9.8 参照]

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 過活動膀胱の適応を有する抗コリン剤と併用する際は尿閉などの副作用の発現に十分注意すること。[11.1.1 参照]
  2. 8.2 現時点では、ステロイド合成・代謝系への作用を有する5α還元酵素阻害薬と併用した際の安全性及び臨床効果が確認されていないため併用は避けることが望ましい。
  3. 8.3 血圧の上昇があらわれることがあるので、本剤投与開始前及び投与中は定期的に血圧測定を行うこと。[11.1.2 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 心血管系障害を有する患者

    本剤の投与を開始する前に心電図検査を実施するなどし、心血管系の状態に注意をはらうこと。QT延長を生じるおそれがある。

  2. 9.1.2 QT延長又は不整脈の既往歴を有する患者

    定期的に心電図検査を行うこと。QT延長を来すリスクが高いと考えられる。

  3. 9.1.3 クラスⅠA(キニジン、プロカインアミド等)又はクラスⅢ(アミオダロン、ソタロール等)の抗不整脈薬を投与中の患者を含むQT延長症候群患者

    定期的に心電図検査を行うこと。QT延長を来すリスクが高いと考えられる。

  4. 9.1.4 重度の徐脈等の不整脈、急性心筋虚血等の不整脈を起こしやすい患者

    心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)、QT延長を起こすことがある。

  5. 9.1.5 低カリウム血症のある患者

    心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)、QT延長を起こすことがある。

  6. 9.1.6 緑内障の患者

    定期的な眼科的診察を行うこと。眼圧の上昇を招き、症状を悪化させるおそれがある。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 重度の腎機能障害のある患者(eGFR15~29mL/min/1.73m2

    血中濃度が上昇するおそれがある。[7.2 参照],[16.6.1 参照]

  2. 9.2.2 中等度又は軽度の腎機能障害のある患者

    血中濃度が上昇するおそれがある。[16.6.1 参照]

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 重度の肝機能障害のある患者(Child-Pughスコア10以上)

    投与しないこと。血中濃度が過度に上昇するおそれがある。[2.5 参照],[16.6.2 参照]

  2. 9.3.2 中等度の肝機能障害のある患者(Child-Pughスコア7~9)

    血中濃度が上昇するおそれがある。[7.1 参照],[16.6.2 参照]

  3. 9.3.3 軽度の肝機能障害のある患者

    血中濃度が上昇するおそれがある。[16.6.2 参照]

9.4 生殖能を有する者

生殖可能な年齢の患者への本剤の投与はできる限り避けること。動物実験(ラット)で、精嚢、前立腺及び子宮の重量低値あるいは萎縮等の生殖器系への影響が認められ、高用量では発情休止期の延長、黄体数の減少に伴う着床数及び生存胎児数の減少が認められている。[1 参照]

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット、ウサギ)で、胎児において着床後死亡率の増加、体重低値、肩甲骨等の屈曲及び波状肋骨の増加、骨化遅延(胸骨分節、中手骨、中節骨等の骨化数低値)、大動脈の拡張及び巨心の増加、肺副葉欠損が認められている。[2.3 参照]

9.6 授乳婦

*投与しないこと。動物実験(ラット)で乳汁移行が認められている。また、授乳期に本薬を母動物に投与した場合、出生児で生存率の低値及び体重増加抑制が認められている。[2.4 参照]

9.7 小児等

小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした国内の臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

副作用発現に留意し、患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。高齢者では肝機能、腎機能が低下していることが多い。[7.1 参照],[7.2 参照],[16.6.4 参照]

10. 相互作用

  • 本剤は、一部が薬物代謝酵素CYP3A4により代謝され、CYP2D6を阻害する。また、P-糖蛋白の基質であり、P-糖蛋白阻害作用を有する。[16.2 参照],[16.4 参照]

10.1 併用禁忌(併用しないこと)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
  • フレカイニド酢酸塩
    (タンボコール)
  • プロパフェノン塩酸塩
    (プロノン)
  •                       [2.6 参照]                     

QT延長、心室性不整脈(Torsades de Pointesを含む)等を起こすおそれがある。

ともに催不整脈作用があり、また本剤のCYP2D6阻害作用により、これらの薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
  • カテコールアミン
    • アドレナリン
    • イソプレナリン

頻脈、心室細動発現の危険性が増大する。

カテコールアミンの併用によりアドレナリン作動性神経刺激の増大が起こる。

  • イトラコナゾール
  • リトナビル
  • アタザナビル
  • インジナビル
  • ネルフィナビル
  • サキナビル
  • クラリスロマイシン
  •                       [16.7.1 参照]                     

心拍数増加等があらわれるおそれがある。

これらの薬剤はCYP3A4を強く阻害し、また一部の薬剤はP-糖蛋白の阻害作用も有することから、併用により本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

  • リファンピシン
  • フェニトイン
  • カルバマゼピン
  •                       [16.7.2 参照]                     

本剤の作用が減弱する可能性がある。

これらの薬剤はCYP3A4及びP-糖蛋白を誘導し、併用により本剤の血中濃度が低下する可能性がある。

  • CYP2D6の基質
    • デキストロメトルファン
    • フェノチアジン系抗精神病剤
      • ペルフェナジン
    • ドネペジル

これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP2D6阻害作用により、これらの薬剤又はその活性代謝物の血中濃度が上昇する可能性がある。

  • 三環系抗うつ剤
    • アミトリプチリン塩酸塩
    • ノルトリプチリン塩酸塩
    • イミプラミン塩酸塩
  •                       [16.7.4 参照]                     

これらの薬剤の作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP2D6阻害作用により、これらの薬剤又はその活性代謝物の血中濃度が上昇する可能性がある。

  • メトプロロール
  •                       [16.7.3 参照]                     

メトプロロールの作用を増強するおそれがある。

本剤のCYP2D6阻害作用により、これらの薬剤又はその活性代謝物の血中濃度が上昇する可能性がある。

  • ピモジド

QT延長、心室性不整脈(Torsades de Pointesを含む)等を起こすおそれがある。

本剤のCYP2D6阻害作用により、ピモジドの血中濃度が上昇する可能性があり、かつ本剤及びピモジドがともに催不整脈作用を有する。

  • ジゴキシン
  •                       [16.7.5 参照]                     

併用する場合には、ジゴキシンの血中濃度をモニタリングすることが望ましい。

本剤のP-糖蛋白阻害作用により、ジゴキシンの血中濃度が上昇する可能性がある。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 尿閉(頻度不明)

                    [8.1 参照]               

  2. 11.1.2 高血圧(頻度不明)

    収縮期血圧180mmHg以上又は拡張期血圧110mmHg以上に至った例も報告されている。[8.3 参照]

11.2 その他の副作用

1~5%未満

1%未満

頻度不明

血液及びリンパ系障害

血小板数増加、白血球数増加、血小板数減少、白血球数減少

心臓障害

右脚ブロック、動悸、上室性期外収縮、頻脈、心室性期外収縮、血圧上昇、心拍数増加

心房細動

耳及び迷路障害

回転性めまい

眼障害

霧視

胃腸障害

便秘、口内乾燥

腹部不快感、腹部膨満、下痢、十二指腸潰瘍、胃炎、口内炎

悪心、嘔吐、腹痛、上腹部痛、下腹部痛

全身障害及び投与局所様態

倦怠感、浮腫、口渇

胸部不快感、胸痛

肝胆道系障害

AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇

ビリルビン上昇

感染症

尿沈渣異常

膀胱炎

代謝及び栄養障害

CK上昇

CK減少、血中ブドウ糖増加、血中ブドウ糖減少、コレステロール上昇、尿酸上昇

食欲減退

神経系障害

浮動性めまい、頭痛

振戦、感覚鈍麻、傾眠

腎及び尿路障害

尿中蛋白陽性

尿中ブドウ糖陽性、クレアチニン上昇、BUN上昇、BUN減少、残尿

皮膚及び皮下組織障害

発疹、蕁麻疹

そう痒症

血管障害

高血圧

14. 適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意

  1. 14.1.1 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
  2. 14.1.2 本剤は徐放性製剤であるため、割ったり、砕いたり、すりつぶしたりしないで、そのままかまずに服用するよう指導すること。割ったり、砕いたり、すりつぶしたりして服用すると、本剤の徐放性が失われ、薬物動態が変わるおそれがある。

その他詳細情報

日本標準商品分類番号
87259
ブランドコード
2590014F1021, 2590014F2028
承認番号
22300AMX00592, 22300AMX00593
販売開始年月
2011-09, 2011-09
貯法
室温保存、室温保存
有効期間
3年、3年
規制区分
2, 12, 2, 12

重要な注意事項

  • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
  • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
  • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
  • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
  • 副作用に関する情報は、信頼できる医療情報源に基づいて提供されていますが、完全性や正確性を保証するものではありません。
  • この情報を使用することにより生じたいかなる損害についても、当サイトは一切の責任を負いません。