薬効分類名プロトンポンプ・インヒビター
一般的名称ランソプラゾール
ランソプラゾールOD錠15mg「サワイ」、ランソプラゾールOD錠30mg「サワイ」
らんそぷらぞーるおーでぃーじょう、らんそぷらぞーるおーでぃーじょう
LANSOPRAZOLE OD Tablets [SAWAI], LANSOPRAZOLE OD Tablets [SAWAI]
製造販売元/沢井製薬株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
- テオフィリン
テオフィリンの血中濃度が低下することがある。
本剤が肝薬物代謝酵素を誘導し、テオフィリンの代謝を促進することが考えられている。
- タクロリムス水和物
タクロリムスの血中濃度が上昇することがある。
本剤が肝薬物代謝酵素におけるタクロリムスの代謝を競合的に阻害するためと考えられている。
- ジゴキシン
メチルジゴキシン
左記薬剤の作用を増強する可能性がある。
本剤の胃酸分泌抑制作用によりジゴキシンの加水分解が抑制され、ジゴキシンの血中濃度が上昇する可能性がある。
- イトラコナゾール
- チロシンキナーゼ阻害剤
左記薬剤の作用を減弱する可能性がある。
ボスチニブ水和物との併用は可能な限り避けること。
本剤の胃酸分泌抑制作用により左記薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。
酸化マグネシウム
酸化マグネシウムの緩下作用が減弱するおそれがある。
本剤の胃酸分泌抑制作用による胃内pH上昇により酸化マグネシウムの溶解度が低下するためと考えられる。
ベルモスジルメシル酸塩
ベルモスジルメシル酸塩の血中濃度が低下する可能性がある。
本剤の胃酸分泌抑制作用による胃内pH上昇によりベルモスジルメシル酸塩の吸収が抑制されるおそれがある。
- メトトレキサート
メトトレキサートの血中濃度が上昇することがある。高用量のメトトレキサートを投与する場合は、一時的に本剤の投与を中止することを考慮すること。
機序は不明である。
- フェニトイン
ジアゼパム
左記薬剤の作用を増強する可能性がある。
これらの薬剤の代謝、排泄が遅延することが類薬(オメプラゾール)で報告されている。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対する過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 **リルピビリン塩酸塩を投与中の患者[10.1 参照]
6. 用法及び用量
-
〈胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、Zollinger-Ellison症候群〉
通常、成人にはランソプラゾールとして1回30mgを1日1回経口投与する。なお、通常、胃潰瘍、吻合部潰瘍では8週間まで、十二指腸潰瘍では6週間までの投与とする。
-
〈逆流性食道炎〉
通常、成人にはランソプラゾールとして1回30mgを1日1回経口投与する。なお、通常8週間までの投与とする。
さらに、再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては、1回15mgを1日1回経口投与するが、効果不十分の場合は、1日1回30mgを経口投与することができる。 -
〈非びらん性胃食道逆流症(OD錠15mgのみ)〉
通常、成人にはランソプラゾールとして1回15mgを1日1回経口投与する。なお、通常4週間までの投与とする。
-
〈低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制(OD錠15mgのみ)〉
通常、成人にはランソプラゾールとして1回15mgを1日1回経口投与する。
-
〈非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制(OD錠15mgのみ)〉
通常、成人にはランソプラゾールとして1回15mgを1日1回経口投与する。
-
〈ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助〉
通常、成人にはランソプラゾールとして1回30mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。
なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。
プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤投与によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合は、これに代わる治療として、通常、成人にはランソプラゾールとして1回30mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びメトロニダゾールとして1回250mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 〈逆流性食道炎〉
-
〈非びらん性胃食道逆流症〉
- 7.2 投与開始2週後を目安として効果を確認し、症状の改善傾向が認められない場合には、酸逆流以外の原因が考えられるため他の適切な治療への変更を考慮すること。[15.1.5 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.3 肝機能障害患者
本剤の代謝、排泄が遅延することがある。
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物試験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている1) 。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。一般に高齢者では酸分泌能は低下しており、その他生理機能の低下もある。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
リルピビリン塩酸塩の作用を減弱するおそれがある。 |
本剤の胃酸分泌抑制作用によりリルピビリン塩酸塩の吸収が低下し、リルピビリンの血中濃度が低下する可能性がある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
テオフィリンの血中濃度が低下することがある。 |
本剤が肝薬物代謝酵素を誘導し、テオフィリンの代謝を促進することが考えられている。 |
|
タクロリムスの血中濃度が上昇することがある。 |
本剤が肝薬物代謝酵素におけるタクロリムスの代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
左記薬剤の作用を増強する可能性がある。 |
本剤の胃酸分泌抑制作用によりジゴキシンの加水分解が抑制され、ジゴキシンの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
|
左記薬剤の作用を減弱する可能性がある。 |
本剤の胃酸分泌抑制作用により左記薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
|
酸化マグネシウム |
酸化マグネシウムの緩下作用が減弱するおそれがある。 |
本剤の胃酸分泌抑制作用による胃内pH上昇により酸化マグネシウムの溶解度が低下するためと考えられる。 |
*ベルモスジルメシル酸塩 |
ベルモスジルメシル酸塩の血中濃度が低下する可能性がある。 |
本剤の胃酸分泌抑制作用による胃内pH上昇によりベルモスジルメシル酸塩の吸収が抑制されるおそれがある。 |
メトトレキサートの血中濃度が上昇することがある。高用量のメトトレキサートを投与する場合は、一時的に本剤の投与を中止することを考慮すること。 |
機序は不明である。 |
|
左記薬剤の作用を増強する可能性がある。 |
これらの薬剤の代謝、排泄が遅延することが類薬(オメプラゾール)で報告されている。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
〈効能共通〉
- 11.1.1 アナフィラキシー(全身発疹、顔面浮腫、呼吸困難等)(0.1%未満注1))、ショック(0.1%未満注1))
- 11.1.2 汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血(0.1%未満注1))、顆粒球減少(0.14%注1))、血小板減少(0.15%注1))、貧血(0.14%注1))
-
11.1.3 肝機能障害(0.1%未満注1))
黄疸、AST、ALTの上昇等を伴う重篤な肝機能障害があらわれることがある。
- 11.1.4 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満注1))
-
11.1.5 間質性肺炎(0.1%未満注1))
発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等があらわれた場合には、速やかに胸部X線等の検査を実施し、本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
-
11.1.6 尿細管間質性腎炎(頻度不明)
急性腎障害に至ることもあるので、腎機能検査値(BUN、クレアチニン上昇等)に注意すること。
- 11.1.7 視力障害(頻度不明)
- 〈ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助〉
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹、そう痒 |
多形紅斑 |
|
皮膚 |
亜急性皮膚エリテマトーデス |
||
肝臓 |
AST、ALT、Al-P、LDH、γ-GTPの上昇 |
||
血液 |
好酸球増多 |
||
消化器 |
便秘、下痢、口渇、腹部膨満感、大腸炎(collagenous colitis等注3)を含む) |
悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、カンジダ症、味覚異常、口内炎 |
舌炎 |
精神神経系 |
頭痛、眠気 |
うつ状態、不眠、めまい、振戦 |
|
その他 |
発熱、総コレステロール、尿酸の上昇 |
女性化乳房、浮腫、倦怠感、舌・口唇のしびれ感、四肢のしびれ感、筋肉痛、脱毛 |
かすみ目、脱力感、関節痛、低ナトリウム血症、低マグネシウム血症、低カリウム血症、低カルシウム血症 |
注3)下痢が継続する場合、collagenous colitis等が発現している可能性があるため、速やかに本剤の投与を中止すること。腸管粘膜に縦走潰瘍、びらん、易出血等の異常を認めることがあるので、下血、血便が認められる場合には、適切な処置を行うこと。
5%以上 |
1~5%未満 |
1%未満 |
|
|---|---|---|---|
消化器 |
軟便(13.7%)、下痢(9.1%) |
味覚異常、腹部膨満感 |
悪心、嘔吐、腹痛、便秘、口内炎、舌炎、口渇、胸やけ、胃食道逆流、食欲不振 |
肝臓 |
AST、ALT、Al-P、LDH、γ-GTP、ビリルビンの上昇 |
||
血液 |
好中球減少、好酸球増多、白血球増多、貧血 |
血小板減少 |
|
過敏症 |
発疹 |
そう痒 |
|
精神神経系 |
頭痛、眠気、めまい、不眠、しびれ感、うつ状態 |
||
その他 |
トリグリセライド、尿酸の上昇、総コレステロールの上昇・低下、尿蛋白陽性、尿糖陽性 |
倦怠感 |
なお、外国で行われた試験で認められている副作用(頻度1%以上)は次のとおりである。
5%以上 |
1~5%未満 |
|
|---|---|---|
消化器 |
下痢(13.2%)、味覚異常(8.7%) |
悪心、嘔吐、口内炎、腹痛、排便回数増加 |
肝臓 |
AST、ALTの上昇 |
|
過敏症 |
発疹 |
|
精神神経系 |
頭痛、めまい |
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
-
〈効能共通〉
- 15.1.1 本剤の長期投与中に良性の胃ポリープを認めたとの報告がある。
- 15.1.2 本剤の投与が胃癌による症状を隠蔽することがあるので、悪性でないことを確認のうえ投与すること。
- 15.1.3 海外における複数の観察研究で、プロトンポンプインヒビターによる治療において骨粗鬆症に伴う股関節骨折、手関節骨折、脊椎骨折のリスク増加が報告されている。特に、高用量及び長期間(1年以上)の治療を受けた患者で、骨折のリスクが増加した。
- 15.1.4 海外における主に入院患者を対象とした複数の観察研究で、プロトンポンプインヒビターを投与した患者においてクロストリジウム・ディフィシルによる胃腸感染のリスク増加が報告されている。
-
〈非びらん性胃食道逆流症〉
- 15.1.5 食道内酸逆流の高リスクである中高齢者、肥満者、裂孔ヘルニア所見ありのいずれにも該当しない場合には本剤の治療効果が得られにくいことが臨床試験により示されている。[7.2 参照]
- 〈低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制〉
15.2 非臨床試験に基づく情報
-
15.2.1 ラットに52週間強制経口投与した試験で、50mg/kg/日群(臨床用量の約100倍)において1例に良性の精巣間細胞腫が認められている3)
。さらに、24ヵ月間強制経口投与した試験で、15mg/kg/日以上の群において良性の精巣間細胞腫の発生増加が、また、5mg/kg/日以上の群において胃のカルチノイド腫瘍が認められており、加えて、雌ラットの15mg/kg/日以上及び雄ラットの50mg/kg/日以上の群において網膜萎縮の発生頻度の増加が認められている。
精巣間細胞腫及び網膜萎縮については、マウスのがん原性試験、イヌ、サルの毒性試験では認められず、ラットに特有な変化と考えられる。 - 15.2.2 ラットにランソプラゾール(15mg/kg/日以上)、アモキシシリン水和物(2,000mg/kg/日)を4週間併用経口投与した試験、及びイヌにランソプラゾール(100mg/kg/日)、アモキシシリン水和物(500mg/kg/日)、クラリスロマイシン(25mg/kg/日)を4週間併用経口投与した試験で、アモキシシリン水和物を単独あるいは併用投与した動物に結晶尿が認められているが、結晶はアモキシシリン水和物が排尿後に析出したものであり、体内で析出したものではないことが確認されている。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対する過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 **リルピビリン塩酸塩を投与中の患者[10.1 参照]
6. 用法及び用量
-
〈胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、Zollinger-Ellison症候群〉
通常、成人にはランソプラゾールとして1回30mgを1日1回経口投与する。なお、通常、胃潰瘍、吻合部潰瘍では8週間まで、十二指腸潰瘍では6週間までの投与とする。
-
〈逆流性食道炎〉
通常、成人にはランソプラゾールとして1回30mgを1日1回経口投与する。なお、通常8週間までの投与とする。
さらに、再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては、1回15mgを1日1回経口投与するが、効果不十分の場合は、1日1回30mgを経口投与することができる。 -
〈非びらん性胃食道逆流症(OD錠15mgのみ)〉
通常、成人にはランソプラゾールとして1回15mgを1日1回経口投与する。なお、通常4週間までの投与とする。
-
〈低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制(OD錠15mgのみ)〉
通常、成人にはランソプラゾールとして1回15mgを1日1回経口投与する。
-
〈非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制(OD錠15mgのみ)〉
通常、成人にはランソプラゾールとして1回15mgを1日1回経口投与する。
-
〈ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助〉
通常、成人にはランソプラゾールとして1回30mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。
なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。
プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤投与によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合は、これに代わる治療として、通常、成人にはランソプラゾールとして1回30mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びメトロニダゾールとして1回250mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 〈逆流性食道炎〉
-
〈非びらん性胃食道逆流症〉
- 7.2 投与開始2週後を目安として効果を確認し、症状の改善傾向が認められない場合には、酸逆流以外の原因が考えられるため他の適切な治療への変更を考慮すること。[15.1.5 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.3 肝機能障害患者
本剤の代謝、排泄が遅延することがある。
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物試験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている1) 。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。一般に高齢者では酸分泌能は低下しており、その他生理機能の低下もある。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
リルピビリン塩酸塩の作用を減弱するおそれがある。 |
本剤の胃酸分泌抑制作用によりリルピビリン塩酸塩の吸収が低下し、リルピビリンの血中濃度が低下する可能性がある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
テオフィリンの血中濃度が低下することがある。 |
本剤が肝薬物代謝酵素を誘導し、テオフィリンの代謝を促進することが考えられている。 |
|
タクロリムスの血中濃度が上昇することがある。 |
本剤が肝薬物代謝酵素におけるタクロリムスの代謝を競合的に阻害するためと考えられている。 |
|
左記薬剤の作用を増強する可能性がある。 |
本剤の胃酸分泌抑制作用によりジゴキシンの加水分解が抑制され、ジゴキシンの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
|
左記薬剤の作用を減弱する可能性がある。 |
本剤の胃酸分泌抑制作用により左記薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
|
酸化マグネシウム |
酸化マグネシウムの緩下作用が減弱するおそれがある。 |
本剤の胃酸分泌抑制作用による胃内pH上昇により酸化マグネシウムの溶解度が低下するためと考えられる。 |
*ベルモスジルメシル酸塩 |
ベルモスジルメシル酸塩の血中濃度が低下する可能性がある。 |
本剤の胃酸分泌抑制作用による胃内pH上昇によりベルモスジルメシル酸塩の吸収が抑制されるおそれがある。 |
メトトレキサートの血中濃度が上昇することがある。高用量のメトトレキサートを投与する場合は、一時的に本剤の投与を中止することを考慮すること。 |
機序は不明である。 |
|
左記薬剤の作用を増強する可能性がある。 |
これらの薬剤の代謝、排泄が遅延することが類薬(オメプラゾール)で報告されている。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
〈効能共通〉
- 11.1.1 アナフィラキシー(全身発疹、顔面浮腫、呼吸困難等)(0.1%未満注1))、ショック(0.1%未満注1))
- 11.1.2 汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血(0.1%未満注1))、顆粒球減少(0.14%注1))、血小板減少(0.15%注1))、貧血(0.14%注1))
-
11.1.3 肝機能障害(0.1%未満注1))
黄疸、AST、ALTの上昇等を伴う重篤な肝機能障害があらわれることがある。
- 11.1.4 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満注1))
-
11.1.5 間質性肺炎(0.1%未満注1))
発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等があらわれた場合には、速やかに胸部X線等の検査を実施し、本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
-
11.1.6 尿細管間質性腎炎(頻度不明)
急性腎障害に至ることもあるので、腎機能検査値(BUN、クレアチニン上昇等)に注意すること。
- 11.1.7 視力障害(頻度不明)
- 〈ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助〉
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹、そう痒 |
多形紅斑 |
|
皮膚 |
亜急性皮膚エリテマトーデス |
||
肝臓 |
AST、ALT、Al-P、LDH、γ-GTPの上昇 |
||
血液 |
好酸球増多 |
||
消化器 |
便秘、下痢、口渇、腹部膨満感、大腸炎(collagenous colitis等注3)を含む) |
悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、カンジダ症、味覚異常、口内炎 |
舌炎 |
精神神経系 |
頭痛、眠気 |
うつ状態、不眠、めまい、振戦 |
|
その他 |
発熱、総コレステロール、尿酸の上昇 |
女性化乳房、浮腫、倦怠感、舌・口唇のしびれ感、四肢のしびれ感、筋肉痛、脱毛 |
かすみ目、脱力感、関節痛、低ナトリウム血症、低マグネシウム血症、低カリウム血症、低カルシウム血症 |
注3)下痢が継続する場合、collagenous colitis等が発現している可能性があるため、速やかに本剤の投与を中止すること。腸管粘膜に縦走潰瘍、びらん、易出血等の異常を認めることがあるので、下血、血便が認められる場合には、適切な処置を行うこと。
5%以上 |
1~5%未満 |
1%未満 |
|
|---|---|---|---|
消化器 |
軟便(13.7%)、下痢(9.1%) |
味覚異常、腹部膨満感 |
悪心、嘔吐、腹痛、便秘、口内炎、舌炎、口渇、胸やけ、胃食道逆流、食欲不振 |
肝臓 |
AST、ALT、Al-P、LDH、γ-GTP、ビリルビンの上昇 |
||
血液 |
好中球減少、好酸球増多、白血球増多、貧血 |
血小板減少 |
|
過敏症 |
発疹 |
そう痒 |
|
精神神経系 |
頭痛、眠気、めまい、不眠、しびれ感、うつ状態 |
||
その他 |
トリグリセライド、尿酸の上昇、総コレステロールの上昇・低下、尿蛋白陽性、尿糖陽性 |
倦怠感 |
なお、外国で行われた試験で認められている副作用(頻度1%以上)は次のとおりである。
5%以上 |
1~5%未満 |
|
|---|---|---|
消化器 |
下痢(13.2%)、味覚異常(8.7%) |
悪心、嘔吐、口内炎、腹痛、排便回数増加 |
肝臓 |
AST、ALTの上昇 |
|
過敏症 |
発疹 |
|
精神神経系 |
頭痛、めまい |
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
-
〈効能共通〉
- 15.1.1 本剤の長期投与中に良性の胃ポリープを認めたとの報告がある。
- 15.1.2 本剤の投与が胃癌による症状を隠蔽することがあるので、悪性でないことを確認のうえ投与すること。
- 15.1.3 海外における複数の観察研究で、プロトンポンプインヒビターによる治療において骨粗鬆症に伴う股関節骨折、手関節骨折、脊椎骨折のリスク増加が報告されている。特に、高用量及び長期間(1年以上)の治療を受けた患者で、骨折のリスクが増加した。
- 15.1.4 海外における主に入院患者を対象とした複数の観察研究で、プロトンポンプインヒビターを投与した患者においてクロストリジウム・ディフィシルによる胃腸感染のリスク増加が報告されている。
-
〈非びらん性胃食道逆流症〉
- 15.1.5 食道内酸逆流の高リスクである中高齢者、肥満者、裂孔ヘルニア所見ありのいずれにも該当しない場合には本剤の治療効果が得られにくいことが臨床試験により示されている。[7.2 参照]
- 〈低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制〉
15.2 非臨床試験に基づく情報
-
15.2.1 ラットに52週間強制経口投与した試験で、50mg/kg/日群(臨床用量の約100倍)において1例に良性の精巣間細胞腫が認められている3)
。さらに、24ヵ月間強制経口投与した試験で、15mg/kg/日以上の群において良性の精巣間細胞腫の発生増加が、また、5mg/kg/日以上の群において胃のカルチノイド腫瘍が認められており、加えて、雌ラットの15mg/kg/日以上及び雄ラットの50mg/kg/日以上の群において網膜萎縮の発生頻度の増加が認められている。
精巣間細胞腫及び網膜萎縮については、マウスのがん原性試験、イヌ、サルの毒性試験では認められず、ラットに特有な変化と考えられる。 - 15.2.2 ラットにランソプラゾール(15mg/kg/日以上)、アモキシシリン水和物(2,000mg/kg/日)を4週間併用経口投与した試験、及びイヌにランソプラゾール(100mg/kg/日)、アモキシシリン水和物(500mg/kg/日)、クラリスロマイシン(25mg/kg/日)を4週間併用経口投与した試験で、アモキシシリン水和物を単独あるいは併用投与した動物に結晶尿が認められているが、結晶はアモキシシリン水和物が排尿後に析出したものであり、体内で析出したものではないことが確認されている。