薬効分類名プロスタグランジンI₂誘導体製剤
一般的名称トレプロスチニル
トレプロスト吸入液1.74mg
とれぷろすときゅうにゅうえき1.74mg
TREPROST Inhalation Solution 1.74mg
製造販売元/持田製薬株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
- 降圧作用を有する薬剤
過度の血圧低下が起こることがある。併用薬もしくは本剤を増量する場合は血圧を十分観察すること。
相互に降圧作用を増強することが考えられる。
- 抗凝固剤
- 血栓溶解剤
- 血小板凝集抑制作用を有する薬剤
- [16.7.1 参照]
出血の危険性を増大させるおそれがある。定期的にプロトロンビン時間等の血液検査を行い、必要に応じてこれらの併用薬を減量又は投与を中止すること。
相互に抗凝固作用を増強することが考えられる。
- CYP2C8誘導剤
- [16.7.2 参照]
本剤のAUC及びCmaxが低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。肺高血圧症状の観察を十分に行うこと。
本剤の代謝酵素であるCYP2C8を誘導することにより、本剤の代謝が促進されると考えられる。
- CYP2C8阻害剤
- [16.7.2 参照]
本剤のAUC及びCmaxが上昇し、本剤の副作用が発現するおそれがある。
本剤の代謝酵素であるCYP2C8を阻害することにより、本剤の代謝が抑制されると考えられる。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
6. 用法及び用量
-
〈肺動脈性肺高血圧症〉
通常、成人には、1日4回ネブライザを用いて吸入投与する。1回3吸入(トレプロスチニルとして18µg)から投与を開始し、忍容性を確認しながら、7日以上の間隔で、1回3吸入ずつ、最大9吸入(トレプロスチニルとして54µg)まで漸増する。3吸入の増量に対して忍容性に懸念がある場合は、増量幅を1又は2吸入としてもよい。忍容性がない場合は減量し、1回最小量は1吸入とすること。
-
〈間質性肺疾患に伴う肺高血圧症〉
*通常、成人には、1日4回ネブライザを用いて吸入投与する。1回3吸入(トレプロスチニルとして18µg)から投与を開始し、忍容性を確認しながら、3日以上の間隔で、1回1吸入ずつ、最大12吸入(トレプロスチニルとして72µg)まで漸増する。忍容性がない場合は減量し、1回最小量は1吸入とすること。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 吸入間隔は約4時間あけること。
- 7.2 本剤の吸入にはTD-300/Jネブライザを使用すること。[14.1 参照]
- 7.3 肝障害のある患者においては、重症度に応じて1回1又は2吸入から投与を開始し、慎重に増量すること。[9.3 参照],[16.6.2 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤の投与は、病状の変化への適切な対応が重要であるため、緊急時に十分な対応が可能な医療施設において肺高血圧症及び心不全の治療に十分な知識と経験をもつ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例にのみ行うこと。
- 8.2 本剤は血管拡張作用を有するため、本剤の投与に際しては、血管拡張作用により患者が有害な影響を受ける状態(降圧剤投与中、安静時低血圧、血液量減少、重度の左室流出路閉塞、自律神経機能障害等)にあるのかを十分検討すること。
- 8.3 血小板減少、好中球減少があらわれることがあるので、定期的に臨床検査を行うなど観察を十分に行うこと。[11.1.3 参照]
- 8.4 甲状腺機能亢進症があらわれることがあるので、必要に応じて甲状腺機能検査を実施するなど観察を十分に行うこと。[11.1.4 参照]
- 8.5 臨床試験において、めまい等が認められているので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
- 8.6 類薬では、吸入時に致死的な気管支痙攣が報告されている。気管支痙攣が認められた場合は、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.3 肝機能障害患者
本剤の血中濃度が上昇する。また、重度の肝障害(Child-Pugh分類C)のある患者を対象として有効性及び安全性を評価した臨床試験は実施していない。[7.3 参照],[16.6.2 参照]
9.5 妊婦
*妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ウサギ)において骨格変異(腰肋骨)を有する胎児の発生率の増加が臨床曝露量(トレプロスチニルとして72µg吸入投与時)の3.1倍に相当する曝露量で認められている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。類薬の動物試験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
一般に生理機能が低下していることが多い。
10. 相互作用
- 本剤は主にCYP2C8により代謝される。[16.4 参照]
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
過度の血圧低下が起こることがある。併用薬もしくは本剤を増量する場合は血圧を十分観察すること。 |
相互に降圧作用を増強することが考えられる。 |
|
|
出血の危険性を増大させるおそれがある。定期的にプロトロンビン時間等の血液検査を行い、必要に応じてこれらの併用薬を減量又は投与を中止すること。 |
相互に抗凝固作用を増強することが考えられる。 |
|
本剤のAUC及びCmaxが低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。肺高血圧症状の観察を十分に行うこと。 |
本剤の代謝酵素であるCYP2C8を誘導することにより、本剤の代謝が促進されると考えられる。 |
|
本剤のAUC及びCmaxが上昇し、本剤の副作用が発現するおそれがある。 |
本剤の代謝酵素であるCYP2C8を阻害することにより、本剤の代謝が抑制されると考えられる。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.2 その他の副作用
10%以上 |
10%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
出血傾向 |
喀血、肺出血、鼻出血 |
不正子宮出血、結膜出血、紫斑 |
|
循環器 |
*潮紅、ほてり、動悸、低血圧 |
||
消化器 |
悪心 |
下痢、軟便、嘔吐、腹痛 |
上腹部痛 |
筋骨格 |
*顎痛、四肢痛、筋骨格痛、筋肉痛 |
||
精神神経系 |
*頭痛、浮動性めまい |
*頭部不快感、異常感、不眠症 |
|
呼吸器 |
*咳嗽(45.7%)、咽喉刺激感、呼吸困難 |
*口腔咽頭痛、口腔咽頭不快感、口腔内不快感、鼻閉、喘鳴 |
喀痰 |
皮膚 |
*発疹、そう痒症 |
||
その他 |
*発熱、倦怠感、浮腫 |
13. 過量投与
-
13.1 症状
本剤の過量投与後には過度の薬理学的作用により、潮紅、頭痛、低血圧、悪心、嘔吐、下痢等が発現する。
-
13.2 処置
トレプロスチニルは透析では除去されない。[16.6.1 参照]
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
6. 用法及び用量
-
〈肺動脈性肺高血圧症〉
通常、成人には、1日4回ネブライザを用いて吸入投与する。1回3吸入(トレプロスチニルとして18µg)から投与を開始し、忍容性を確認しながら、7日以上の間隔で、1回3吸入ずつ、最大9吸入(トレプロスチニルとして54µg)まで漸増する。3吸入の増量に対して忍容性に懸念がある場合は、増量幅を1又は2吸入としてもよい。忍容性がない場合は減量し、1回最小量は1吸入とすること。
-
〈間質性肺疾患に伴う肺高血圧症〉
*通常、成人には、1日4回ネブライザを用いて吸入投与する。1回3吸入(トレプロスチニルとして18µg)から投与を開始し、忍容性を確認しながら、3日以上の間隔で、1回1吸入ずつ、最大12吸入(トレプロスチニルとして72µg)まで漸増する。忍容性がない場合は減量し、1回最小量は1吸入とすること。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 吸入間隔は約4時間あけること。
- 7.2 本剤の吸入にはTD-300/Jネブライザを使用すること。[14.1 参照]
- 7.3 肝障害のある患者においては、重症度に応じて1回1又は2吸入から投与を開始し、慎重に増量すること。[9.3 参照],[16.6.2 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤の投与は、病状の変化への適切な対応が重要であるため、緊急時に十分な対応が可能な医療施設において肺高血圧症及び心不全の治療に十分な知識と経験をもつ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例にのみ行うこと。
- 8.2 本剤は血管拡張作用を有するため、本剤の投与に際しては、血管拡張作用により患者が有害な影響を受ける状態(降圧剤投与中、安静時低血圧、血液量減少、重度の左室流出路閉塞、自律神経機能障害等)にあるのかを十分検討すること。
- 8.3 血小板減少、好中球減少があらわれることがあるので、定期的に臨床検査を行うなど観察を十分に行うこと。[11.1.3 参照]
- 8.4 甲状腺機能亢進症があらわれることがあるので、必要に応じて甲状腺機能検査を実施するなど観察を十分に行うこと。[11.1.4 参照]
- 8.5 臨床試験において、めまい等が認められているので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
- 8.6 類薬では、吸入時に致死的な気管支痙攣が報告されている。気管支痙攣が認められた場合は、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.3 肝機能障害患者
本剤の血中濃度が上昇する。また、重度の肝障害(Child-Pugh分類C)のある患者を対象として有効性及び安全性を評価した臨床試験は実施していない。[7.3 参照],[16.6.2 参照]
9.5 妊婦
*妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ウサギ)において骨格変異(腰肋骨)を有する胎児の発生率の増加が臨床曝露量(トレプロスチニルとして72µg吸入投与時)の3.1倍に相当する曝露量で認められている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。類薬の動物試験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
一般に生理機能が低下していることが多い。
10. 相互作用
- 本剤は主にCYP2C8により代謝される。[16.4 参照]
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
過度の血圧低下が起こることがある。併用薬もしくは本剤を増量する場合は血圧を十分観察すること。 |
相互に降圧作用を増強することが考えられる。 |
|
|
出血の危険性を増大させるおそれがある。定期的にプロトロンビン時間等の血液検査を行い、必要に応じてこれらの併用薬を減量又は投与を中止すること。 |
相互に抗凝固作用を増強することが考えられる。 |
|
本剤のAUC及びCmaxが低下し、本剤の効果が減弱するおそれがある。肺高血圧症状の観察を十分に行うこと。 |
本剤の代謝酵素であるCYP2C8を誘導することにより、本剤の代謝が促進されると考えられる。 |
|
本剤のAUC及びCmaxが上昇し、本剤の副作用が発現するおそれがある。 |
本剤の代謝酵素であるCYP2C8を阻害することにより、本剤の代謝が抑制されると考えられる。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.2 その他の副作用
10%以上 |
10%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
出血傾向 |
喀血、肺出血、鼻出血 |
不正子宮出血、結膜出血、紫斑 |
|
循環器 |
*潮紅、ほてり、動悸、低血圧 |
||
消化器 |
悪心 |
下痢、軟便、嘔吐、腹痛 |
上腹部痛 |
筋骨格 |
*顎痛、四肢痛、筋骨格痛、筋肉痛 |
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精神神経系 |
*頭痛、浮動性めまい |
*頭部不快感、異常感、不眠症 |
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呼吸器 |
*咳嗽(45.7%)、咽喉刺激感、呼吸困難 |
*口腔咽頭痛、口腔咽頭不快感、口腔内不快感、鼻閉、喘鳴 |
喀痰 |
皮膚 |
*発疹、そう痒症 |
||
その他 |
*発熱、倦怠感、浮腫 |
13. 過量投与
-
13.1 症状
本剤の過量投与後には過度の薬理学的作用により、潮紅、頭痛、低血圧、悪心、嘔吐、下痢等が発現する。
-
13.2 処置
トレプロスチニルは透析では除去されない。[16.6.1 参照]