薬効分類名肥大型心筋症治療剤/選択的心筋ミオシン阻害剤
一般的名称マバカムテン
カムザイオスカプセル1mg、カムザイオスカプセル2.5mg、カムザイオスカプセル5mg
かむざいおすかぷせる1mg、かむざいおすかぷせる2.5mg、かむざいおすかぷせる5mg
Camzyos capsules 1mg, Camzyos capsules 2.5mg, Camzyos capsules 5mg
製造販売元/ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
本剤の副作用が増強され、収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。
これらの薬剤がCYP2C19を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
本剤の副作用が増強され、収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。
本剤投与中にこれらの薬剤の投与を開始又は増量する場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること。
これらの薬剤がCYP2C19を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
本剤の副作用が増強され、収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。
これらの薬剤がCYP3A4を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
本剤の有効性が減弱するおそれがある。
本剤と併用中にこれらの薬剤の投与を中止又は減量すると収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。
これらの薬剤がCYP2C19を誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。
本剤の有効性が減弱するおそれがある。
本剤と併用中にこれらの薬剤の投与を中止又は減量すると収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。
これらの薬剤がCYP3A4を誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。
β遮断薬
- ビソプロロール
- メトプロロール等
非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬
- ベラパミル
- ジルチアゼム
これらの薬剤と併用する場合、患者の状態を慎重に観察しながら投与すること。特に本剤とβ遮断薬及び非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬との併用の場合には注意すること。本剤投与中にこれらの薬剤の投与を開始又は増量する場合は、薬剤の投与量及び患者の状態が安定するまで心エコー検査によるLVEFのモニタリング等を定期的に実施し、患者の状態を慎重に観察しながら投与すること。
相加的に陰性変力作用を増強させ、左室収縮力を過度に低下させる可能性がある。
クラスⅠA抗不整脈薬
- ジソピラミド
- シベンゾリン等
これらの薬剤と併用する場合、患者の状態を慎重に観察しながら投与すること。本剤投与中にこれらの薬剤の投与を開始又は増量する場合は、薬剤の投与量及び患者の状態が安定するまで心エコー検査によるLVEFのモニタリング等を定期的に実施し、患者の状態を慎重に観察しながら投与すること。
相加的に陰性変力作用を増強させ、左室収縮力を過度に低下させる可能性がある。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
- 2.3 イトラコナゾール、クラリスロマイシン含有製剤、ボリコナゾール、ポサコナゾール、リトナビル含有製剤、コビシスタット含有製剤、セリチニブ、エンシトレルビル フマル酸、ロナファルニブ、ジョサマイシン、ミフェプリストン・ミソプロストールを投与中の患者[10.1 参照]
- 2.4 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者[9.3.1 参照]
4. 効能又は効果
閉塞性肥大型心筋症
5. 効能又は効果に関連する注意
- 5.1 症候性の閉塞性肥大型心筋症患者に投与すること。
- 5.2 「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、臨床試験に組み入れられた患者の背景(前治療、併用薬、左室駆出率等)を十分理解した上で、最新のガイドライン等を参照し、適応患者を選択すること。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照]
- 5.3 NYHA心機能分類Ⅳ度の患者における有効性及び安全性は確立していない。
6. 用法及び用量
通常、成人にはマバカムテンとして2.5mgを1日1回経口投与から開始し、患者の状態に応じて適宜増減する。ただし、最大投与量は1回15mgとする。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 投与開始前に心エコー検査により左室駆出率(LVEF)を評価し、LVEFが55%未満の患者には投与を開始しないこと。[8.2 参照]
-
7.2 開始用量は1日1回2.5mgとし、投与量調節時は下表を参考に1段階ずつ増量又は減量を行うこと。ただし、最小投与量は1日1回1mg、最大投与量は1日1回15mgとすること。
段階
1
2
3
4
5
投与量
1mg
2.5mg
5mg
10mg
15mg
- 7.3 投与開始4週間後、心エコー検査によりバルサルバ負荷後の左室流出路(バルサルバLVOT)圧較差及びLVEFを確認した上で、7.4項に示す用量調節基準に従い1段階減量又は用量維持を判断すること。[7.4 参照],[8.2 参照]
-
7.4 投与開始12週間以降は、少なくとも12週間ごとに心エコー検査によりバルサルバLVOT圧較差及びLVEFを確認した上で、以下の用量調節基準に従い1段階増量又は用量維持を判断すること。増量は12週間以上の間隔で行うこととし、増量した場合は、4週間後に心エコー検査を実施し、LVEFが50%未満にならない限り増量後の用量を維持する。患者が維持用量に達したと判断された場合(12週間ごとの心エコー検査で2回連続してバルサルバLVOT圧較差が30mmHg未満かつLVEFが55%以上の場合)、心エコー検査の実施の間隔は最大で24週間とすることができる。[7.3 参照],[8.2 参照]
用量調節基準 心エコー検査
投与量の調節
投与開始4週間後
バルサルバLVOT圧較差が20mmHg未満かつLVEFが50%以上
1段階減量
バルサルバLVOT圧較差が20mmHg以上かつLVEFが50%以上
維持
投与開始12週間以降
バルサルバLVOT圧較差が30mmHg以上かつLVEFが55%以上
1段階増量
バルサルバLVOT圧較差にかかわらず、LVEFが50%以上、55%未満
維持
バルサルバLVOT圧較差が30mmHg未満かつLVEFが55%以上
-
7.5 本剤投与開始後、LVEFが50%未満になった場合は、以下の基準に従い、本剤を休薬又は中止すること。
休薬及び中止基準 休薬基準
LVEFが50%未満の場合、LVEFが50%以上に回復するまで少なくとも4週間休薬する。
LVEFが50%以上に回復した後、休薬時より1段階減量して投与を再開する。ただし、1mg投与中に休薬した場合は1mgで投与を再開する。
投与再開から4週間後及び12週間後にLVEFを確認する。中止基準
1mg投与中にLVEFが50%未満により休薬し、1mgでの投与再開から4週間後にLVEFが50%未満になった場合、投与を中止する。
- 7.6 本剤投与中に強い若しくは中程度のCYP2C19阻害剤、又は中程度若しくは弱いCYP3A4阻害剤の投与を開始又は増量する場合は用量を1段階減量(1mgを投与中の場合は休薬)し、4週間後にLVEFを確認すること。[10.2 参照]
- 7.7 本剤投与中に強い若しくは中程度のCYP2C19誘導剤、又は強い、中程度若しくは弱いCYP3A4誘導剤の投与を中止又は減量する場合は用量を1段階減量(1mgを投与中の場合は休薬)し、4週間後にLVEFを確認すること。[10.2 参照]
- 7.8 本剤を最大耐用量で6ヵ月間投与しても、治療反応が得られない場合には、本剤の投与継続の可否を検討すること。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤は、肥大型心筋症の診断及び治療に十分な知識及び経験を持つ医師のもとで使用すること。
- 8.2 本剤はLVEFを低下させ、収縮機能障害により心不全を引き起こすおそれがある。本剤投与中は、定期的に心エコー検査を行い、患者の状態(バルサルバLVOT圧較差及びLVEF)をモニタリングすること。[7.1 参照],[7.3 参照],[7.4 参照],[9.1.1 参照],[10.2 参照],[11.1.1 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある患者
- (1) 不整脈(心房細動又はその他のコントロール不良の頻脈性不整脈を含む)等の重篤な合併症のある患者[8.2 参照],[11.1.1 参照]
- (2) 心臓手術(例:冠動脈バイパス術、弁膜症手術、心筋切除術、心臓移植)を受ける患者[8.2 参照],[11.1.1 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者
投与しないこと。本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。重度の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。[2.4 参照]
-
9.3.2 肝機能障害のある患者(重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者を除く)
本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。[16.6.2 参照]
9.4 生殖能を有する者
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後4ヵ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[9.5 参照]
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。本剤は乳汁中に移行する可能性がある。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
10. 相互作用
- 本剤は、主にCYP2C19及びCYP3A4によって代謝される。[16.4 参照]
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
イトラコナゾール クラリスロマイシン含有製剤 ボリコナゾール ポサコナゾール リトナビル含有製剤 コビシスタット含有製剤 セリチニブ エンシトレルビル フマル酸 ロナファルニブ ジョサマイシン ミフェプリストン・ミソプロストール |
本剤の副作用が増強され、収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。 |
これらの薬剤がCYP3A4を強力に阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
本剤の副作用が増強され、収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。 |
これらの薬剤がCYP2C19を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
|
本剤の副作用が増強され、収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。 |
これらの薬剤がCYP2C19を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
|
本剤の副作用が増強され、収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。 |
これらの薬剤がCYP3A4を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
|
本剤の有効性が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤がCYP2C19を誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
|
本剤の有効性が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤がCYP3A4を誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
|
これらの薬剤と併用する場合、患者の状態を慎重に観察しながら投与すること。特に本剤とβ遮断薬及び非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬との併用の場合には注意すること。本剤投与中にこれらの薬剤の投与を開始又は増量する場合は、薬剤の投与量及び患者の状態が安定するまで心エコー検査によるLVEFのモニタリング等を定期的に実施し、患者の状態を慎重に観察しながら投与すること。 |
相加的に陰性変力作用を増強させ、左室収縮力を過度に低下させる可能性がある。 |
|
これらの薬剤と併用する場合、患者の状態を慎重に観察しながら投与すること。本剤投与中にこれらの薬剤の投与を開始又は増量する場合は、薬剤の投与量及び患者の状態が安定するまで心エコー検査によるLVEFのモニタリング等を定期的に実施し、患者の状態を慎重に観察しながら投与すること。 |
相加的に陰性変力作用を増強させ、左室収縮力を過度に低下させる可能性がある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 心不全(頻度不明)
収縮機能障害により心不全を起こすことがある。ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)の上昇が見られた場合、又は呼吸困難、胸痛、疲労、動悸、下肢浮腫等が発現又は増悪した場合は、速やかに心機能の評価を行い、休薬又は中止等適切な処置を行うこと。[8.2 参照],[9.1.1 参照]
11.2 その他の副作用
1~3%未満 |
|
|---|---|
神経系障害 |
浮動性めまい、頭痛 |
一般・全身障害および投与部位の状態 |
疲労、末梢性浮腫 |
心臓障害 |
心房細動、動悸 |
呼吸器、胸郭および縦隔障害 |
労作性呼吸困難、呼吸困難 |
筋骨格系および結合組織障害 |
筋力低下 |
臨床検査 |
駆出率減少 |
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
- 2.3 イトラコナゾール、クラリスロマイシン含有製剤、ボリコナゾール、ポサコナゾール、リトナビル含有製剤、コビシスタット含有製剤、セリチニブ、エンシトレルビル フマル酸、ロナファルニブ、ジョサマイシン、ミフェプリストン・ミソプロストールを投与中の患者[10.1 参照]
- 2.4 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者[9.3.1 参照]
4. 効能又は効果
閉塞性肥大型心筋症
5. 効能又は効果に関連する注意
- 5.1 症候性の閉塞性肥大型心筋症患者に投与すること。
- 5.2 「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、臨床試験に組み入れられた患者の背景(前治療、併用薬、左室駆出率等)を十分理解した上で、最新のガイドライン等を参照し、適応患者を選択すること。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照]
- 5.3 NYHA心機能分類Ⅳ度の患者における有効性及び安全性は確立していない。
6. 用法及び用量
通常、成人にはマバカムテンとして2.5mgを1日1回経口投与から開始し、患者の状態に応じて適宜増減する。ただし、最大投与量は1回15mgとする。
7. 用法及び用量に関連する注意
- 7.1 投与開始前に心エコー検査により左室駆出率(LVEF)を評価し、LVEFが55%未満の患者には投与を開始しないこと。[8.2 参照]
-
7.2 開始用量は1日1回2.5mgとし、投与量調節時は下表を参考に1段階ずつ増量又は減量を行うこと。ただし、最小投与量は1日1回1mg、最大投与量は1日1回15mgとすること。
段階
1
2
3
4
5
投与量
1mg
2.5mg
5mg
10mg
15mg
- 7.3 投与開始4週間後、心エコー検査によりバルサルバ負荷後の左室流出路(バルサルバLVOT)圧較差及びLVEFを確認した上で、7.4項に示す用量調節基準に従い1段階減量又は用量維持を判断すること。[7.4 参照],[8.2 参照]
-
7.4 投与開始12週間以降は、少なくとも12週間ごとに心エコー検査によりバルサルバLVOT圧較差及びLVEFを確認した上で、以下の用量調節基準に従い1段階増量又は用量維持を判断すること。増量は12週間以上の間隔で行うこととし、増量した場合は、4週間後に心エコー検査を実施し、LVEFが50%未満にならない限り増量後の用量を維持する。患者が維持用量に達したと判断された場合(12週間ごとの心エコー検査で2回連続してバルサルバLVOT圧較差が30mmHg未満かつLVEFが55%以上の場合)、心エコー検査の実施の間隔は最大で24週間とすることができる。[7.3 参照],[8.2 参照]
用量調節基準 心エコー検査
投与量の調節
投与開始4週間後
バルサルバLVOT圧較差が20mmHg未満かつLVEFが50%以上
1段階減量
バルサルバLVOT圧較差が20mmHg以上かつLVEFが50%以上
維持
投与開始12週間以降
バルサルバLVOT圧較差が30mmHg以上かつLVEFが55%以上
1段階増量
バルサルバLVOT圧較差にかかわらず、LVEFが50%以上、55%未満
維持
バルサルバLVOT圧較差が30mmHg未満かつLVEFが55%以上
-
7.5 本剤投与開始後、LVEFが50%未満になった場合は、以下の基準に従い、本剤を休薬又は中止すること。
休薬及び中止基準 休薬基準
LVEFが50%未満の場合、LVEFが50%以上に回復するまで少なくとも4週間休薬する。
LVEFが50%以上に回復した後、休薬時より1段階減量して投与を再開する。ただし、1mg投与中に休薬した場合は1mgで投与を再開する。
投与再開から4週間後及び12週間後にLVEFを確認する。中止基準
1mg投与中にLVEFが50%未満により休薬し、1mgでの投与再開から4週間後にLVEFが50%未満になった場合、投与を中止する。
- 7.6 本剤投与中に強い若しくは中程度のCYP2C19阻害剤、又は中程度若しくは弱いCYP3A4阻害剤の投与を開始又は増量する場合は用量を1段階減量(1mgを投与中の場合は休薬)し、4週間後にLVEFを確認すること。[10.2 参照]
- 7.7 本剤投与中に強い若しくは中程度のCYP2C19誘導剤、又は強い、中程度若しくは弱いCYP3A4誘導剤の投与を中止又は減量する場合は用量を1段階減量(1mgを投与中の場合は休薬)し、4週間後にLVEFを確認すること。[10.2 参照]
- 7.8 本剤を最大耐用量で6ヵ月間投与しても、治療反応が得られない場合には、本剤の投与継続の可否を検討すること。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤は、肥大型心筋症の診断及び治療に十分な知識及び経験を持つ医師のもとで使用すること。
- 8.2 本剤はLVEFを低下させ、収縮機能障害により心不全を引き起こすおそれがある。本剤投与中は、定期的に心エコー検査を行い、患者の状態(バルサルバLVOT圧較差及びLVEF)をモニタリングすること。[7.1 参照],[7.3 参照],[7.4 参照],[9.1.1 参照],[10.2 参照],[11.1.1 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある患者
- (1) 不整脈(心房細動又はその他のコントロール不良の頻脈性不整脈を含む)等の重篤な合併症のある患者[8.2 参照],[11.1.1 参照]
- (2) 心臓手術(例:冠動脈バイパス術、弁膜症手術、心筋切除術、心臓移植)を受ける患者[8.2 参照],[11.1.1 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者
投与しないこと。本剤の血中濃度が上昇し、副作用が強くあらわれるおそれがある。重度の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。[2.4 参照]
-
9.3.2 肝機能障害のある患者(重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者を除く)
本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。[16.6.2 参照]
9.4 生殖能を有する者
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後4ヵ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。[9.5 参照]
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。本剤は乳汁中に移行する可能性がある。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
10. 相互作用
- 本剤は、主にCYP2C19及びCYP3A4によって代謝される。[16.4 参照]
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
イトラコナゾール クラリスロマイシン含有製剤 ボリコナゾール ポサコナゾール リトナビル含有製剤 コビシスタット含有製剤 セリチニブ エンシトレルビル フマル酸 ロナファルニブ ジョサマイシン ミフェプリストン・ミソプロストール |
本剤の副作用が増強され、収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。 |
これらの薬剤がCYP3A4を強力に阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
本剤の副作用が増強され、収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。 |
これらの薬剤がCYP2C19を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
|
本剤の副作用が増強され、収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。 |
これらの薬剤がCYP2C19を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
|
本剤の副作用が増強され、収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。 |
これらの薬剤がCYP3A4を阻害することにより、本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。 |
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本剤の有効性が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤がCYP2C19を誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
|
本剤の有効性が減弱するおそれがある。 |
これらの薬剤がCYP3A4を誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
|
これらの薬剤と併用する場合、患者の状態を慎重に観察しながら投与すること。特に本剤とβ遮断薬及び非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬との併用の場合には注意すること。本剤投与中にこれらの薬剤の投与を開始又は増量する場合は、薬剤の投与量及び患者の状態が安定するまで心エコー検査によるLVEFのモニタリング等を定期的に実施し、患者の状態を慎重に観察しながら投与すること。 |
相加的に陰性変力作用を増強させ、左室収縮力を過度に低下させる可能性がある。 |
|
これらの薬剤と併用する場合、患者の状態を慎重に観察しながら投与すること。本剤投与中にこれらの薬剤の投与を開始又は増量する場合は、薬剤の投与量及び患者の状態が安定するまで心エコー検査によるLVEFのモニタリング等を定期的に実施し、患者の状態を慎重に観察しながら投与すること。 |
相加的に陰性変力作用を増強させ、左室収縮力を過度に低下させる可能性がある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 心不全(頻度不明)
収縮機能障害により心不全を起こすことがある。ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)の上昇が見られた場合、又は呼吸困難、胸痛、疲労、動悸、下肢浮腫等が発現又は増悪した場合は、速やかに心機能の評価を行い、休薬又は中止等適切な処置を行うこと。[8.2 参照],[9.1.1 参照]
11.2 その他の副作用
1~3%未満 |
|
|---|---|
神経系障害 |
浮動性めまい、頭痛 |
一般・全身障害および投与部位の状態 |
疲労、末梢性浮腫 |
心臓障害 |
心房細動、動悸 |
呼吸器、胸郭および縦隔障害 |
労作性呼吸困難、呼吸困難 |
筋骨格系および結合組織障害 |
筋力低下 |
臨床検査 |
駆出率減少 |