薬効分類名アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)
一般的名称サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物
エンレスト錠50mg、エンレスト錠100mg、エンレスト錠200mg、エンレスト粒状錠小児用12.5mg、エンレスト粒状錠小児用31.25mg
えんれすとじょう50mg、えんれすとじょう100mg、えんれすとじょう200mg、えんれすとつぶじょうじょうしょうによう12.5mg、えんれすとつぶじょうじょうしょうによう31.25mg
Entresto Tablets, Entresto Tablets, Entresto Tablets, Entresto Granules, Entresto Granules
製造販売(輸入)/ノバルティスファーマ株式会社、提携/大塚製薬株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため、これらの薬剤と併用すべきでない。
併用によりレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害作用が増強される可能性がある。
アリスキレンフマル酸塩
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。
なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。
併用によりレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害作用が増強される可能性がある。
アトルバスタチン
[16.7.1 参照]
併用によりアトルバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある。
本剤は、OATP1B1及びOATP1B3を介する薬剤の肝臓への取り込みを阻害する可能性がある。
PDE5阻害剤
- シルデナフィル等
高血圧症患者において、本剤とシルデナフィルとの併用により、本剤単独投与よりも血圧低下が認められたとの報告がある。本剤の投与を受けている患者においてシルデナフィル又は他のPDE5阻害剤の投与を開始する際には注意すること。
PDE5阻害剤は本剤の投与により増加するcGMPの分解を阻害する。
血清カリウム値及び血清クレアチニン値が上昇するおそれがある。
本剤のアルドステロン分泌抑制によりカリウム貯留作用が増強する可能性がある。
危険因子:腎機能障害
ドロスピレノン・エチニルエストラジオール
血清カリウム値が上昇することがある。
バルサルタンによる血清カリウム値の上昇とドロスピレノンの抗ミネラルコルチコイド作用によると考えられる。
危険因子:腎障害患者、血清カリウム値の高い患者
トリメトプリム含有製剤
- スルファメトキサゾール・トリメトプリム
血清カリウム値が上昇することがある。
血清カリウム値の上昇が増強されるおそれがある。
シクロスポリン
血清カリウム値が上昇することがある。
高カリウム血症の副作用が相互に増強されると考えられる。
急激な血圧低下(失神及び意識消失等を伴う)を起こすおそれがある。また、利尿作用が増強されるおそれがある。
高血圧症患者においては、低用量から本剤の投与を開始し、増量する場合は徐々に行うこと。
利尿降圧剤投与中は血漿レニン活性が上昇しており、これらの薬剤との併用によりレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害作用が増強される可能性がある。
重度のナトリウムないし体液量の減少した患者では、まれに症候性の低血圧が生じることがある。
非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)
- インドメタシン等
本剤の降圧作用が減弱することがある。
NSAIDsの腎プロスタグランジン合成阻害作用により、本剤の降圧作用が減弱することがある。
非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)
- インドメタシン等
腎機能を悪化させるおそれがある。
NSAIDsの腎プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。
危険因子:高齢者、体液量が減少している患者(利尿薬使用患者を含む)、腎機能障害患者
リチウム
リチウム中毒を起こすことがレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害剤で報告されている。
利尿薬を使用する場合には、リチウム毒性のリスクがさらに増加するおそれがある。
本剤のナトリウム排泄作用により、リチウムの蓄積が起こると考えられている。
シクロスポリン
クラリスロマイシン
エリスロマイシン
Sacubitrilat又はバルサルタンの曝露量が増加し、副作用が増強されるおそれがある。
OATP1B1又はOATP1B3を阻害することにより、sacubitrilat及びバルサルタンの血中濃度を上昇させる可能性がある。
ビキサロマー
バルサルタンの血中濃度が約30~40%に低下したとの報告がある。本剤の作用が減弱するおそれがある。
リン酸結合性ポリマーにより、同時に服用した場合、バルサルタンの吸収を遅延あるいは減少させる可能性がある。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 アンジオテンシン変換酵素阻害薬(アラセプリル、イミダプリル塩酸塩、エナラプリルマレイン酸塩、カプトプリル、キナプリル塩酸塩、シラザプリル水和物、テモカプリル塩酸塩、デラプリル塩酸塩、トランドラプリル、ベナゼプリル塩酸塩、ペリンドプリルエルブミン、リシノプリル水和物)を投与中の患者、あるいは投与中止から36時間以内の患者[5.1 参照],[5.3 参照],[8.1 参照],[10.1 参照]
- 2.3 **血管性浮腫の既往歴のある患者(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬又はアンジオテンシン変換酵素阻害薬による血管性浮腫、遺伝性血管性浮腫、後天性血管性浮腫、特発性血管性浮腫等)[11.1.1 参照]
- 2.4 アリスキレンフマル酸塩を投与中の糖尿病患者(ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)[10.1 参照]
- 2.5 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者[9.3.1 参照]
- 2.6 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
5. 効能又は効果に関連する注意
-
〈成人の慢性心不全〉
- 5.1 本剤は、アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬から切り替えて投与すること。[2.2 参照],[8.1 参照],[17.1.1 参照],[17.1.2 参照]
- 5.2 「臨床成績」の項の内容を熟知し、臨床試験に組み入れられた患者の背景(前治療、左室駆出率、収縮期血圧等)を十分に理解した上で、適応患者を選択すること。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照]
-
〈小児の慢性心不全〉
- 5.3 本剤投与開始前にアンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬を投与されている場合はそれらの薬剤から切り替え、投与されていない場合は患者の状態を観察しながら本剤を慎重に投与すること。[2.2 参照],[8.1 参照],[17.1.3 参照]
- 5.4 小児の慢性心不全の治療に十分な知識及び経験を有し、「臨床成績」の項の内容及び臨床試験に組み入れられた患者の背景(基礎疾患や心不全の病態、前治療、収縮期血圧等)を十分に理解した医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される患者に対して適用を考慮すること。[17.1.3 参照]
- 〈高血圧症〉
6. 用法及び用量
-
〈慢性心不全〉
通常、成人にはサクビトリルバルサルタンとして1回50mgを開始用量として1日2回経口投与する。忍容性が認められる場合は、2~4週間の間隔で段階的に1回200mgまで増量する。1回投与量は50mg、100mg又は200mgとし、いずれの投与量においても1日2回経口投与する。なお、忍容性に応じて適宜減量する。
通常、1歳以上の小児には、サクビトリルバルサルタンとして下表のとおり体重に応じた開始用量を1日2回経口投与する。忍容性が認められる場合は、2~4週間の間隔で段階的に目標用量まで増量する。なお、忍容性に応じて適宜減量する。小児における用量表(1回投与量) 体重
開始用量
第1漸増用量
第2漸増用量
目標用量
40kg未満
0.8mg/kg
1.6mg/kg
2.3mg/kg
3.1mg/kg
40kg以上50kg未満
0.8mg/kg
50mg
100mg
150mg
50kg以上
50mg
100mg
150mg
200mg
-
〈高血圧症〉
通常、成人にはサクビトリルバルサルタンとして1回200mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、最大投与量は1回400mgを1日1回とする。
(参考) 錠50mg
錠100mg
錠200mg
粒状錠小児用12.5mg
粒状錠小児用31.25mg
慢性心不全(成人)
〇
〇
〇
―
―
慢性心不全(小児)
〇
〇
〇
〇
〇
高血圧症
―
〇
〇
―
―
〇:承認用法・用量あり、―:承認なし
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈慢性心不全〉
-
7.1 次の患者では、患者の状態を注意深く観察し、増量の可否を慎重に判断すること。
- 腎機能障害(eGFR 90mL/min/1.73m2未満)のある患者[7.2 参照],[7.3 参照],[9.2.1 参照],[9.2.2 参照]
- 中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類B)のある患者[7.2 参照],[7.3 参照],[9.3.2 参照]
- 血圧が低い患者[7.2 参照],[7.3 参照],[8.2 参照],[9.1.4 参照],[11.1.3 参照],[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照]
-
7.2 本剤の増量は、臨床試験で用いられた血圧、血清カリウム値及び腎機能に関する以下の基準も目安に検討すること。[7.1 参照],[8.2 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照]
成人の臨床試験で用いられた増量時※の基準 血圧
症候性低血圧がみられず、収縮期血圧が95mmHg以上
血清カリウム値
5.4mEq/L以下
腎機能
eGFR 30mL/min/1.73m2以上かつeGFRの低下率が35%以下
※1回50mgから1回100mgへの増量時の基準であり、臨床試験ではいずれの項目も満たす患者が増量可能とされた。
- 7.3 小児のうち、アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬が投与されている患者では、これらの用量や忍容性、及び患者の状態を踏まえ、医師が適切と判断した場合には、第1漸増用量から投与を開始することもできる。[7.1 参照],[8.2 参照]
-
7.4 粒状錠小児用を用いて投与する場合は、以下の点に注意すること。
- 最低用量は12.5mgとし、用法及び用量で規定した投与量に最も近い用量となるよう、粒状錠小児用12.5mgと31.25mgを組み合わせて投与すること。
- カプセルは容器であることから、カプセルごと投与せず、容器内の粒状錠のみを全量投与すること。[14.2.2 参照]
-
7.1 次の患者では、患者の状態を注意深く観察し、増量の可否を慎重に判断すること。
-
〈高血圧症〉
- 7.5 本剤はサクビトリル及びバルサルタンに解離して作用する薬剤であるため、本邦のバルサルタンの承認用法及び用量での降圧効果、本剤の降圧効果を理解した上で、患者の状態、他の降圧薬による治療状況等を考慮し、本剤適用の可否を慎重に判断するとともに、既存治療の有無によらず1回100mgを1日1回からの開始も考慮すること。[17.1.4 参照]
- 7.6 慢性心不全を合併する高血圧症患者では、原則として慢性心不全の用法及び用量に従うこととするが、慢性心不全の発症に先んじて高血圧症の治療目的で本剤を使用している場合等は、患者の状態に応じて適切に用法及び用量を選択すること。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 **血管性浮腫があらわれるおそれがあるため、本剤投与前にアンジオテンシン変換酵素阻害薬が投与されている場合は、少なくとも本剤投与開始36時間前に中止すること。また、本剤投与終了後にアンジオテンシン変換酵素阻害薬を投与する場合は、本剤の最終投与から36時間後までは投与しないこと。[2.2 参照],[5.1 参照],[5.3 参照],[10.1 参照]
- 8.2 症候性低血圧があらわれるおそれがあるため、特に投与開始時及び増量時は患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。[7.1 参照],[7.2 参照],[7.3 参照],[9.1.4 参照],[9.8.1 参照],[11.1.3 参照]
- 8.3 アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬投与中に肝炎等の重篤な肝障害があらわれたとの報告があるので、肝機能検査を実施するなど観察を十分に行うこと。[11.1.12 参照]
- 8.4 脱水があらわれるおそれがあるため、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の減量、投与中止や補液等の適切な処置を行うこと。
- 8.5 手術前24時間は投与しないことが望ましい。麻酔及び手術中にレニン-アンジオテンシン系の抑制作用による低血圧を起こす可能性がある。
- 8.6 降圧作用に基づくめまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
〈効能共通〉
-
9.1.1 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与は避けること。腎血流量の減少や糸球体濾過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがある。
-
9.1.2 高カリウム血症の患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与は避けること。高カリウム血症を増悪させるおそれがある。
高カリウム血症のリスク因子のある患者(腎機能障害、糖尿病、低アルドステロン症の患者又はカリウム含量が高い食事を摂取している患者等)では、血清カリウム値をモニタリングすること。[10.2 参照],[11.1.4 参照] -
9.1.3 脳血管障害のある患者
本剤の降圧作用により、脳血流不全を引き起こし、病態を悪化させるおそれがある。
-
9.1.1 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者
-
〈慢性心不全〉
-
9.1.4 血圧が低い患者
定期的に血圧を測定し、患者の状態を十分に観察しながら投与すること。[7.1 参照],[8.2 参照],[11.1.3 参照]
-
9.1.4 血圧が低い患者
-
〈高血圧症〉
-
9.1.5 厳重な減塩療法中の患者
低用量から投与を開始し、増量する場合は徐々に行うこと。急激な血圧低下(失神及び意識消失等を伴う)を起こすおそれがある。[11.1.5 参照]
-
9.1.5 厳重な減塩療法中の患者
9.2 腎機能障害患者
-
〈慢性心不全〉
-
9.2.1 軽度又は中等度の腎機能障害(eGFR 30mL/min/1.73m2以上90mL/min/1.73m2未満)のある患者
血圧、血清カリウム値及び腎機能等の患者の状態を十分に観察しながら投与すること。本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。[7.1 参照],[11.1.2 参照],[16.6.1 参照]
-
9.2.2 重度の腎機能障害(eGFR 30mL/min/1.73m2未満)のある患者
本剤投与の可否を慎重に判断し、投与する場合には血圧、血清カリウム値及び腎機能等の患者の状態を十分に観察すること。本剤の血中濃度が上昇するおそれがあり、臨床試験では除外されている。[7.1 参照],[11.1.2 参照],[16.6.1 参照]
-
9.2.1 軽度又は中等度の腎機能障害(eGFR 30mL/min/1.73m2以上90mL/min/1.73m2未満)のある患者
-
〈高血圧症〉
-
9.2.3 軽度又は中等度の腎機能障害(eGFR 30mL/min/1.73m2以上90mL/min/1.73m2未満)のある患者
血清カリウム値及び腎機能等の患者の状態を十分に観察しながら投与すること。本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。[11.1.2 参照],[16.6.1 参照]
-
9.2.4 重度の腎機能障害(eGFR 30mL/min/1.73m2未満)のある患者
本剤投与の可否を慎重に判断し、投与する場合には血清カリウム値及び腎機能等の患者の状態を十分に観察すること。低用量から開始することを考慮すること。本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。[11.1.2 参照],[16.6.1 参照]
-
9.2.5 血液透析中の患者
本剤投与の可否を慎重に判断し、投与する場合には血清カリウム値及び腎機能等の患者の状態を十分に観察すること。低用量から投与を開始し、増量する場合は徐々に行うこと。本剤の血中濃度が上昇するおそれや、急激な血圧低下(失神及び意識消失等を伴う)を起こすおそれがあり、臨床試験では除外されている。[11.1.2 参照],[11.1.5 参照]
-
9.2.3 軽度又は中等度の腎機能障害(eGFR 30mL/min/1.73m2以上90mL/min/1.73m2未満)のある患者
9.3 肝機能障害患者
-
〈効能共通〉
-
9.3.1 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者
投与しないこと。重度の肝機能障害のある患者では本剤の血中濃度が上昇するおそれがあり、臨床試験では除外されている。[2.5 参照]
-
9.3.1 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者
-
〈慢性心不全〉
-
9.3.2 中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類B)のある患者
本剤投与の可否を慎重に判断し、投与する場合には血圧、血清カリウム値及び腎機能等の患者の状態を十分に観察しながら投与すること。本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。[7.1 参照],[16.6.2 参照]
-
9.3.2 中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類B)のある患者
-
〈高血圧症〉
-
9.3.3 中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類B)のある患者
本剤投与の可否を慎重に判断し、投与する場合には血清カリウム値及び腎機能等の患者の状態を十分に観察しながら投与すること。低用量から開始することを考慮すること。本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。[16.6.2 参照]
-
9.3.3 中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類B)のある患者
9.4 生殖能を有する者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。本剤を投与した動物実験(ラット、ウサギ)において、サクビトリルの活性代謝物(sacubitrilat)及びバルサルタンの曝露量が、臨床用量投与時の曝露量の0.06倍及び0.72倍(ラット)並びに0.03倍及び2.04倍(ウサギ)に相当する用量から、胚・胎児致死(着床後死亡率の高値)及び催奇形性(水頭症)が認められたとの報告がある。また、バルサルタンを含むアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬並びにアンジオテンシン変換酵素阻害薬で、妊娠中期~末期に投与を受けた妊婦において、母体及び胎児への影響(自然流産、胎児・新生児死亡、羊水過少症、胎児・新生児の低血圧、腎機能障害、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全、羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、脳、頭蓋顔面の奇形、肺の発育形成不全等)が報告されている3) ,4) 。[2.6 参照],[9.4.1 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。本剤のヒトにおける乳汁中への移行は不明であるが、動物実験(ラットの授乳期経口投与)で、乳汁中にsacubitrilat及びバルサルタンの移行が認められた。本剤の投与期間中の授乳により、新生児又は乳児に影響を及ぼすおそれがある。また、バルサルタンの動物実験(ラットの周産期及び授乳期経口投与)において、600mg/kg/日で出生児の低体重及び生存率の低下が認められており、200mg/kg/日以上で外表分化の遅延が認められている。
9.7 小児等
-
〈慢性心不全〉
- 9.7.1 低出生体重児、新生児を対象とした臨床試験は実施していない。[17.1.3 参照]
- 〈高血圧症〉
9.8 高齢者
-
〈慢性心不全〉
- 9.8.1 血圧、血清カリウム値及び腎機能等の患者の状態を十分に観察しながら投与すること。特に投与開始時及び増量時は患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。臨床試験において、高齢者では、低血圧、高カリウム血症、腎機能障害の発現が増加することが報告されている。[8.2 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照],[11.1.4 参照],[16.6.3 参照]
-
〈高血圧症〉
- 9.8.2 低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。[16.6.3 参照]
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
血管性浮腫があらわれるおそれがある。これらの薬剤が投与されている場合は、少なくとも本剤投与開始36時間前に中止すること。また、本剤投与終了後にこれらの薬剤を投与する場合は、本剤の最終投与から36時間後までは投与しないこと。 |
併用により相加的にブラジキニンの分解を抑制し、血管性浮腫のリスクを増加させる可能性がある。 |
|
非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加がバルサルタンで報告されている。 |
併用によりレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬 |
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため、これらの薬剤と併用すべきでない。 |
併用によりレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
アリスキレンフマル酸塩 |
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。 |
併用によりレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
アトルバスタチン |
併用によりアトルバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤は、OATP1B1及びOATP1B3を介する薬剤の肝臓への取り込みを阻害する可能性がある。 |
高血圧症患者において、本剤とシルデナフィルとの併用により、本剤単独投与よりも血圧低下が認められたとの報告がある。本剤の投与を受けている患者においてシルデナフィル又は他のPDE5阻害剤の投与を開始する際には注意すること。 |
PDE5阻害剤は本剤の投与により増加するcGMPの分解を阻害する。 |
|
血清カリウム値及び血清クレアチニン値が上昇するおそれがある。 |
本剤のアルドステロン分泌抑制によりカリウム貯留作用が増強する可能性がある。 |
|
ドロスピレノン・エチニルエストラジオール |
血清カリウム値が上昇することがある。 |
バルサルタンによる血清カリウム値の上昇とドロスピレノンの抗ミネラルコルチコイド作用によると考えられる。 |
血清カリウム値が上昇することがある。 |
血清カリウム値の上昇が増強されるおそれがある。 |
|
シクロスポリン |
血清カリウム値が上昇することがある。 |
高カリウム血症の副作用が相互に増強されると考えられる。 |
急激な血圧低下(失神及び意識消失等を伴う)を起こすおそれがある。また、利尿作用が増強されるおそれがある。 |
利尿降圧剤投与中は血漿レニン活性が上昇しており、これらの薬剤との併用によりレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
|
本剤の降圧作用が減弱することがある。 |
NSAIDsの腎プロスタグランジン合成阻害作用により、本剤の降圧作用が減弱することがある。 |
|
腎機能を悪化させるおそれがある。 |
NSAIDsの腎プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。 |
|
リチウム |
リチウム中毒を起こすことがレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害剤で報告されている。 |
本剤のナトリウム排泄作用により、リチウムの蓄積が起こると考えられている。 |
シクロスポリン |
Sacubitrilat又はバルサルタンの曝露量が増加し、副作用が増強されるおそれがある。 |
OATP1B1又はOATP1B3を阻害することにより、sacubitrilat及びバルサルタンの血中濃度を上昇させる可能性がある。 |
ビキサロマー |
バルサルタンの血中濃度が約30~40%に低下したとの報告がある。本剤の作用が減弱するおそれがある。 |
リン酸結合性ポリマーにより、同時に服用した場合、バルサルタンの吸収を遅延あるいは減少させる可能性がある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 **血管性浮腫(0.2%)
舌、声門、喉頭の腫脹等を症状として、気道閉塞につながる血管性浮腫があらわれることがある。このような場合には直ちに投与を中止し、アドレナリン注射、気道確保等適切な処置を行うこと。血管性浮腫が消失しても再投与しないこと。また、腹痛、嘔気、嘔吐、下痢等を伴う腸管血管性浮腫があらわれることがある。[2.3 参照]
-
11.1.2 腎機能障害(2.4%)、腎不全(0.6%)
[9.2.1 参照],[9.2.2 参照],[9.2.3 参照],[9.2.4 参照],[9.2.5 参照],[9.8.1 参照]
- 11.1.3 低血圧(8.8%)
-
11.1.4 高カリウム血症(3.9%)
高カリウム血症が発現した場合には、カリウム摂取量の減量など適切な処置を行うこと。[9.1.2 参照],[9.8.1 参照]
-
11.1.5 ショック(0.1%未満)、失神(0.2%)、意識消失(0.1%未満)
冷感、嘔吐、意識消失等があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。[9.1.5 参照],[9.2.5 参照],[10.2 参照]
- 11.1.6 無顆粒球症 注1) (頻度不明)、白血球減少 注1) (0.1%未満)、血小板減少 注1) (頻度不明)
-
11.1.7 間質性肺炎
注1)
(0.1%未満)
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
-
11.1.8 低血糖
注1)
(頻度不明)
脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。糖尿病治療中の患者であらわれやすい。
-
11.1.9 横紋筋融解症
注1)
(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 11.1.10 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN) 注1) 、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) 注1) 、多形紅斑 注1) (いずれも頻度不明)
-
11.1.11 天疱瘡
注1)
、類天疱瘡
注1)
(いずれも頻度不明)
水疱、びらん等があらわれた場合には、皮膚科医と相談すること。
- 11.1.12 肝炎 注1) (頻度不明)
11.2 その他の副作用
0.3%以上 |
0.3%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
感染症および寄生虫症 |
― |
― |
咽頭炎 注1) |
血液およびリンパ系障害 |
― |
― |
|
代謝および栄養障害 |
― |
― |
|
神経系障害 |
浮動性めまい |
― |
|
耳および迷路障害 |
― |
― |
耳鳴 注1) |
心臓障害 |
― |
頻脈 注1) |
|
血管障害 |
起立性低血圧 |
― |
ほてり 注1) |
呼吸器、胸郭および縦隔障害 |
咳嗽 |
― |
― |
胃腸障害 |
― |
― |
|
皮膚および皮下組織障害 |
― |
蕁麻疹 注1) |
|
筋骨格系および結合組織障害 |
― |
筋肉痛 注1) |
|
一般・全身障害および投与部位の状態 |
疲労 |
||
免疫系障害 |
― |
過敏症(発疹、そう痒症、アナフィラキシー反応を含む) |
― |
臨床検査 |
― |
12. 臨床検査結果に及ぼす影響
本剤の薬力学的作用により本剤投与後にネプリライシンの基質であるBNPの上昇がみられることから、本剤投与後にBNPを測定する際は値の解釈に注意すること。
13. 過量投与
-
13.1 症状
本剤の過量投与により、著しい血圧低下が生じ、意識レベルの低下、循環虚脱に至るおそれがある。
-
13.2 処置
著しい低血圧の場合には、患者を仰臥位にし、速やかに生理食塩液等の静脈注射など適切な処置を行うこと。
なお、sacubitrilat及びバルサルタンは血漿蛋白との結合率が高く、血液透析によって除去できない。[16.3 参照]
14. 適用上の注意
14.2 薬剤交付時の注意
- 〈製剤共通〉
-
〈粒状錠小児用〉
-
14.2.2 以下の使用方法を十分指導すること。
- 粒状錠の投与直前に指示された種類及び数のカプセル型容器をPTPシートから取り出すこと。
- 絶対にカプセル型容器ごと飲ませないこと。
- 粒状錠をカプセル型容器から取り出す際は、白色(粒状錠小児用12.5mg)又は黄色(粒状錠小児用31.25mg)のキャップを上にして慎重に開封すること。
- 粒状錠小児用は、1錠単位ではなく1カプセル単位(粒状錠小児用12.5mgは4錠、粒状錠小児用31.25mgは10錠)で含量を管理していることから、1回の投与時にカプセル型容器内の粒状錠はすべて投与することとし、1つのカプセル型容器内の粒状錠を分割して投与しないこと。[7.4 参照]
-
14.2.2 以下の使用方法を十分指導すること。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 アンジオテンシン変換酵素阻害薬(アラセプリル、イミダプリル塩酸塩、エナラプリルマレイン酸塩、カプトプリル、キナプリル塩酸塩、シラザプリル水和物、テモカプリル塩酸塩、デラプリル塩酸塩、トランドラプリル、ベナゼプリル塩酸塩、ペリンドプリルエルブミン、リシノプリル水和物)を投与中の患者、あるいは投与中止から36時間以内の患者[5.1 参照],[5.3 参照],[8.1 参照],[10.1 参照]
- 2.3 **血管性浮腫の既往歴のある患者(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬又はアンジオテンシン変換酵素阻害薬による血管性浮腫、遺伝性血管性浮腫、後天性血管性浮腫、特発性血管性浮腫等)[11.1.1 参照]
- 2.4 アリスキレンフマル酸塩を投与中の糖尿病患者(ただし、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)[10.1 参照]
- 2.5 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者[9.3.1 参照]
- 2.6 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]
5. 効能又は効果に関連する注意
-
〈成人の慢性心不全〉
- 5.1 本剤は、アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬から切り替えて投与すること。[2.2 参照],[8.1 参照],[17.1.1 参照],[17.1.2 参照]
- 5.2 「臨床成績」の項の内容を熟知し、臨床試験に組み入れられた患者の背景(前治療、左室駆出率、収縮期血圧等)を十分に理解した上で、適応患者を選択すること。[17.1.1 参照],[17.1.2 参照]
-
〈小児の慢性心不全〉
- 5.3 本剤投与開始前にアンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬を投与されている場合はそれらの薬剤から切り替え、投与されていない場合は患者の状態を観察しながら本剤を慎重に投与すること。[2.2 参照],[8.1 参照],[17.1.3 参照]
- 5.4 小児の慢性心不全の治療に十分な知識及び経験を有し、「臨床成績」の項の内容及び臨床試験に組み入れられた患者の背景(基礎疾患や心不全の病態、前治療、収縮期血圧等)を十分に理解した医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される患者に対して適用を考慮すること。[17.1.3 参照]
- 〈高血圧症〉
6. 用法及び用量
-
〈慢性心不全〉
通常、成人にはサクビトリルバルサルタンとして1回50mgを開始用量として1日2回経口投与する。忍容性が認められる場合は、2~4週間の間隔で段階的に1回200mgまで増量する。1回投与量は50mg、100mg又は200mgとし、いずれの投与量においても1日2回経口投与する。なお、忍容性に応じて適宜減量する。
通常、1歳以上の小児には、サクビトリルバルサルタンとして下表のとおり体重に応じた開始用量を1日2回経口投与する。忍容性が認められる場合は、2~4週間の間隔で段階的に目標用量まで増量する。なお、忍容性に応じて適宜減量する。小児における用量表(1回投与量) 体重
開始用量
第1漸増用量
第2漸増用量
目標用量
40kg未満
0.8mg/kg
1.6mg/kg
2.3mg/kg
3.1mg/kg
40kg以上50kg未満
0.8mg/kg
50mg
100mg
150mg
50kg以上
50mg
100mg
150mg
200mg
-
〈高血圧症〉
通常、成人にはサクビトリルバルサルタンとして1回200mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、最大投与量は1回400mgを1日1回とする。
(参考) 錠50mg
錠100mg
錠200mg
粒状錠小児用12.5mg
粒状錠小児用31.25mg
慢性心不全(成人)
〇
〇
〇
―
―
慢性心不全(小児)
〇
〇
〇
〇
〇
高血圧症
―
〇
〇
―
―
〇:承認用法・用量あり、―:承認なし
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈慢性心不全〉
-
7.1 次の患者では、患者の状態を注意深く観察し、増量の可否を慎重に判断すること。
- 腎機能障害(eGFR 90mL/min/1.73m2未満)のある患者[7.2 参照],[7.3 参照],[9.2.1 参照],[9.2.2 参照]
- 中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類B)のある患者[7.2 参照],[7.3 参照],[9.3.2 参照]
- 血圧が低い患者[7.2 参照],[7.3 参照],[8.2 参照],[9.1.4 参照],[11.1.3 参照],[17.1.1 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照]
-
7.2 本剤の増量は、臨床試験で用いられた血圧、血清カリウム値及び腎機能に関する以下の基準も目安に検討すること。[7.1 参照],[8.2 参照],[17.1.2 参照],[17.1.3 参照]
成人の臨床試験で用いられた増量時※の基準 血圧
症候性低血圧がみられず、収縮期血圧が95mmHg以上
血清カリウム値
5.4mEq/L以下
腎機能
eGFR 30mL/min/1.73m2以上かつeGFRの低下率が35%以下
※1回50mgから1回100mgへの増量時の基準であり、臨床試験ではいずれの項目も満たす患者が増量可能とされた。
- 7.3 小児のうち、アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬が投与されている患者では、これらの用量や忍容性、及び患者の状態を踏まえ、医師が適切と判断した場合には、第1漸増用量から投与を開始することもできる。[7.1 参照],[8.2 参照]
-
7.4 粒状錠小児用を用いて投与する場合は、以下の点に注意すること。
- 最低用量は12.5mgとし、用法及び用量で規定した投与量に最も近い用量となるよう、粒状錠小児用12.5mgと31.25mgを組み合わせて投与すること。
- カプセルは容器であることから、カプセルごと投与せず、容器内の粒状錠のみを全量投与すること。[14.2.2 参照]
-
7.1 次の患者では、患者の状態を注意深く観察し、増量の可否を慎重に判断すること。
-
〈高血圧症〉
- 7.5 本剤はサクビトリル及びバルサルタンに解離して作用する薬剤であるため、本邦のバルサルタンの承認用法及び用量での降圧効果、本剤の降圧効果を理解した上で、患者の状態、他の降圧薬による治療状況等を考慮し、本剤適用の可否を慎重に判断するとともに、既存治療の有無によらず1回100mgを1日1回からの開始も考慮すること。[17.1.4 参照]
- 7.6 慢性心不全を合併する高血圧症患者では、原則として慢性心不全の用法及び用量に従うこととするが、慢性心不全の発症に先んじて高血圧症の治療目的で本剤を使用している場合等は、患者の状態に応じて適切に用法及び用量を選択すること。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 **血管性浮腫があらわれるおそれがあるため、本剤投与前にアンジオテンシン変換酵素阻害薬が投与されている場合は、少なくとも本剤投与開始36時間前に中止すること。また、本剤投与終了後にアンジオテンシン変換酵素阻害薬を投与する場合は、本剤の最終投与から36時間後までは投与しないこと。[2.2 参照],[5.1 参照],[5.3 参照],[10.1 参照]
- 8.2 症候性低血圧があらわれるおそれがあるため、特に投与開始時及び増量時は患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。[7.1 参照],[7.2 参照],[7.3 参照],[9.1.4 参照],[9.8.1 参照],[11.1.3 参照]
- 8.3 アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬投与中に肝炎等の重篤な肝障害があらわれたとの報告があるので、肝機能検査を実施するなど観察を十分に行うこと。[11.1.12 参照]
- 8.4 脱水があらわれるおそれがあるため、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤の減量、投与中止や補液等の適切な処置を行うこと。
- 8.5 手術前24時間は投与しないことが望ましい。麻酔及び手術中にレニン-アンジオテンシン系の抑制作用による低血圧を起こす可能性がある。
- 8.6 降圧作用に基づくめまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
〈効能共通〉
-
9.1.1 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与は避けること。腎血流量の減少や糸球体濾過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがある。
-
9.1.2 高カリウム血症の患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与は避けること。高カリウム血症を増悪させるおそれがある。
高カリウム血症のリスク因子のある患者(腎機能障害、糖尿病、低アルドステロン症の患者又はカリウム含量が高い食事を摂取している患者等)では、血清カリウム値をモニタリングすること。[10.2 参照],[11.1.4 参照] -
9.1.3 脳血管障害のある患者
本剤の降圧作用により、脳血流不全を引き起こし、病態を悪化させるおそれがある。
-
9.1.1 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者
-
〈慢性心不全〉
-
9.1.4 血圧が低い患者
定期的に血圧を測定し、患者の状態を十分に観察しながら投与すること。[7.1 参照],[8.2 参照],[11.1.3 参照]
-
9.1.4 血圧が低い患者
-
〈高血圧症〉
-
9.1.5 厳重な減塩療法中の患者
低用量から投与を開始し、増量する場合は徐々に行うこと。急激な血圧低下(失神及び意識消失等を伴う)を起こすおそれがある。[11.1.5 参照]
-
9.1.5 厳重な減塩療法中の患者
9.2 腎機能障害患者
-
〈慢性心不全〉
-
9.2.1 軽度又は中等度の腎機能障害(eGFR 30mL/min/1.73m2以上90mL/min/1.73m2未満)のある患者
血圧、血清カリウム値及び腎機能等の患者の状態を十分に観察しながら投与すること。本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。[7.1 参照],[11.1.2 参照],[16.6.1 参照]
-
9.2.2 重度の腎機能障害(eGFR 30mL/min/1.73m2未満)のある患者
本剤投与の可否を慎重に判断し、投与する場合には血圧、血清カリウム値及び腎機能等の患者の状態を十分に観察すること。本剤の血中濃度が上昇するおそれがあり、臨床試験では除外されている。[7.1 参照],[11.1.2 参照],[16.6.1 参照]
-
9.2.1 軽度又は中等度の腎機能障害(eGFR 30mL/min/1.73m2以上90mL/min/1.73m2未満)のある患者
-
〈高血圧症〉
-
9.2.3 軽度又は中等度の腎機能障害(eGFR 30mL/min/1.73m2以上90mL/min/1.73m2未満)のある患者
血清カリウム値及び腎機能等の患者の状態を十分に観察しながら投与すること。本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。[11.1.2 参照],[16.6.1 参照]
-
9.2.4 重度の腎機能障害(eGFR 30mL/min/1.73m2未満)のある患者
本剤投与の可否を慎重に判断し、投与する場合には血清カリウム値及び腎機能等の患者の状態を十分に観察すること。低用量から開始することを考慮すること。本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。[11.1.2 参照],[16.6.1 参照]
-
9.2.5 血液透析中の患者
本剤投与の可否を慎重に判断し、投与する場合には血清カリウム値及び腎機能等の患者の状態を十分に観察すること。低用量から投与を開始し、増量する場合は徐々に行うこと。本剤の血中濃度が上昇するおそれや、急激な血圧低下(失神及び意識消失等を伴う)を起こすおそれがあり、臨床試験では除外されている。[11.1.2 参照],[11.1.5 参照]
-
9.2.3 軽度又は中等度の腎機能障害(eGFR 30mL/min/1.73m2以上90mL/min/1.73m2未満)のある患者
9.3 肝機能障害患者
-
〈効能共通〉
-
9.3.1 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者
投与しないこと。重度の肝機能障害のある患者では本剤の血中濃度が上昇するおそれがあり、臨床試験では除外されている。[2.5 参照]
-
9.3.1 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)のある患者
-
〈慢性心不全〉
-
9.3.2 中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類B)のある患者
本剤投与の可否を慎重に判断し、投与する場合には血圧、血清カリウム値及び腎機能等の患者の状態を十分に観察しながら投与すること。本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。[7.1 参照],[16.6.2 参照]
-
9.3.2 中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類B)のある患者
-
〈高血圧症〉
-
9.3.3 中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類B)のある患者
本剤投与の可否を慎重に判断し、投与する場合には血清カリウム値及び腎機能等の患者の状態を十分に観察しながら投与すること。低用量から開始することを考慮すること。本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。[16.6.2 参照]
-
9.3.3 中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類B)のある患者
9.4 生殖能を有する者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。本剤を投与した動物実験(ラット、ウサギ)において、サクビトリルの活性代謝物(sacubitrilat)及びバルサルタンの曝露量が、臨床用量投与時の曝露量の0.06倍及び0.72倍(ラット)並びに0.03倍及び2.04倍(ウサギ)に相当する用量から、胚・胎児致死(着床後死亡率の高値)及び催奇形性(水頭症)が認められたとの報告がある。また、バルサルタンを含むアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬並びにアンジオテンシン変換酵素阻害薬で、妊娠中期~末期に投与を受けた妊婦において、母体及び胎児への影響(自然流産、胎児・新生児死亡、羊水過少症、胎児・新生児の低血圧、腎機能障害、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全、羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、脳、頭蓋顔面の奇形、肺の発育形成不全等)が報告されている3) ,4) 。[2.6 参照],[9.4.1 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。本剤のヒトにおける乳汁中への移行は不明であるが、動物実験(ラットの授乳期経口投与)で、乳汁中にsacubitrilat及びバルサルタンの移行が認められた。本剤の投与期間中の授乳により、新生児又は乳児に影響を及ぼすおそれがある。また、バルサルタンの動物実験(ラットの周産期及び授乳期経口投与)において、600mg/kg/日で出生児の低体重及び生存率の低下が認められており、200mg/kg/日以上で外表分化の遅延が認められている。
9.7 小児等
-
〈慢性心不全〉
- 9.7.1 低出生体重児、新生児を対象とした臨床試験は実施していない。[17.1.3 参照]
- 〈高血圧症〉
9.8 高齢者
-
〈慢性心不全〉
- 9.8.1 血圧、血清カリウム値及び腎機能等の患者の状態を十分に観察しながら投与すること。特に投与開始時及び増量時は患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。臨床試験において、高齢者では、低血圧、高カリウム血症、腎機能障害の発現が増加することが報告されている。[8.2 参照],[11.1.2 参照],[11.1.3 参照],[11.1.4 参照],[16.6.3 参照]
-
〈高血圧症〉
- 9.8.2 低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。[16.6.3 参照]
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
血管性浮腫があらわれるおそれがある。これらの薬剤が投与されている場合は、少なくとも本剤投与開始36時間前に中止すること。また、本剤投与終了後にこれらの薬剤を投与する場合は、本剤の最終投与から36時間後までは投与しないこと。 |
併用により相加的にブラジキニンの分解を抑制し、血管性浮腫のリスクを増加させる可能性がある。 |
|
非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加がバルサルタンで報告されている。 |
併用によりレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬 |
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため、これらの薬剤と併用すべきでない。 |
併用によりレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
アリスキレンフマル酸塩 |
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。 |
併用によりレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
アトルバスタチン |
併用によりアトルバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある。 |
本剤は、OATP1B1及びOATP1B3を介する薬剤の肝臓への取り込みを阻害する可能性がある。 |
高血圧症患者において、本剤とシルデナフィルとの併用により、本剤単独投与よりも血圧低下が認められたとの報告がある。本剤の投与を受けている患者においてシルデナフィル又は他のPDE5阻害剤の投与を開始する際には注意すること。 |
PDE5阻害剤は本剤の投与により増加するcGMPの分解を阻害する。 |
|
血清カリウム値及び血清クレアチニン値が上昇するおそれがある。 |
本剤のアルドステロン分泌抑制によりカリウム貯留作用が増強する可能性がある。 |
|
ドロスピレノン・エチニルエストラジオール |
血清カリウム値が上昇することがある。 |
バルサルタンによる血清カリウム値の上昇とドロスピレノンの抗ミネラルコルチコイド作用によると考えられる。 |
血清カリウム値が上昇することがある。 |
血清カリウム値の上昇が増強されるおそれがある。 |
|
シクロスポリン |
血清カリウム値が上昇することがある。 |
高カリウム血症の副作用が相互に増強されると考えられる。 |
急激な血圧低下(失神及び意識消失等を伴う)を起こすおそれがある。また、利尿作用が増強されるおそれがある。 |
利尿降圧剤投与中は血漿レニン活性が上昇しており、これらの薬剤との併用によりレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
|
本剤の降圧作用が減弱することがある。 |
NSAIDsの腎プロスタグランジン合成阻害作用により、本剤の降圧作用が減弱することがある。 |
|
腎機能を悪化させるおそれがある。 |
NSAIDsの腎プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。 |
|
リチウム |
リチウム中毒を起こすことがレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害剤で報告されている。 |
本剤のナトリウム排泄作用により、リチウムの蓄積が起こると考えられている。 |
シクロスポリン |
Sacubitrilat又はバルサルタンの曝露量が増加し、副作用が増強されるおそれがある。 |
OATP1B1又はOATP1B3を阻害することにより、sacubitrilat及びバルサルタンの血中濃度を上昇させる可能性がある。 |
ビキサロマー |
バルサルタンの血中濃度が約30~40%に低下したとの報告がある。本剤の作用が減弱するおそれがある。 |
リン酸結合性ポリマーにより、同時に服用した場合、バルサルタンの吸収を遅延あるいは減少させる可能性がある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 **血管性浮腫(0.2%)
舌、声門、喉頭の腫脹等を症状として、気道閉塞につながる血管性浮腫があらわれることがある。このような場合には直ちに投与を中止し、アドレナリン注射、気道確保等適切な処置を行うこと。血管性浮腫が消失しても再投与しないこと。また、腹痛、嘔気、嘔吐、下痢等を伴う腸管血管性浮腫があらわれることがある。[2.3 参照]
-
11.1.2 腎機能障害(2.4%)、腎不全(0.6%)
[9.2.1 参照],[9.2.2 参照],[9.2.3 参照],[9.2.4 参照],[9.2.5 参照],[9.8.1 参照]
- 11.1.3 低血圧(8.8%)
-
11.1.4 高カリウム血症(3.9%)
高カリウム血症が発現した場合には、カリウム摂取量の減量など適切な処置を行うこと。[9.1.2 参照],[9.8.1 参照]
-
11.1.5 ショック(0.1%未満)、失神(0.2%)、意識消失(0.1%未満)
冷感、嘔吐、意識消失等があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。[9.1.5 参照],[9.2.5 参照],[10.2 参照]
- 11.1.6 無顆粒球症 注1) (頻度不明)、白血球減少 注1) (0.1%未満)、血小板減少 注1) (頻度不明)
-
11.1.7 間質性肺炎
注1)
(0.1%未満)
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
-
11.1.8 低血糖
注1)
(頻度不明)
脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。糖尿病治療中の患者であらわれやすい。
-
11.1.9 横紋筋融解症
注1)
(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 11.1.10 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN) 注1) 、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) 注1) 、多形紅斑 注1) (いずれも頻度不明)
-
11.1.11 天疱瘡
注1)
、類天疱瘡
注1)
(いずれも頻度不明)
水疱、びらん等があらわれた場合には、皮膚科医と相談すること。
- 11.1.12 肝炎 注1) (頻度不明)
11.2 その他の副作用
0.3%以上 |
0.3%未満 |
頻度不明 |
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|---|---|---|---|
感染症および寄生虫症 |
― |
― |
咽頭炎 注1) |
血液およびリンパ系障害 |
― |
― |
|
代謝および栄養障害 |
― |
― |
|
神経系障害 |
浮動性めまい |
― |
|
耳および迷路障害 |
― |
― |
耳鳴 注1) |
心臓障害 |
― |
頻脈 注1) |
|
血管障害 |
起立性低血圧 |
― |
ほてり 注1) |
呼吸器、胸郭および縦隔障害 |
咳嗽 |
― |
― |
胃腸障害 |
― |
― |
|
皮膚および皮下組織障害 |
― |
蕁麻疹 注1) |
|
筋骨格系および結合組織障害 |
― |
筋肉痛 注1) |
|
一般・全身障害および投与部位の状態 |
疲労 |
||
免疫系障害 |
― |
過敏症(発疹、そう痒症、アナフィラキシー反応を含む) |
― |
臨床検査 |
― |
12. 臨床検査結果に及ぼす影響
本剤の薬力学的作用により本剤投与後にネプリライシンの基質であるBNPの上昇がみられることから、本剤投与後にBNPを測定する際は値の解釈に注意すること。
13. 過量投与
-
13.1 症状
本剤の過量投与により、著しい血圧低下が生じ、意識レベルの低下、循環虚脱に至るおそれがある。
-
13.2 処置
著しい低血圧の場合には、患者を仰臥位にし、速やかに生理食塩液等の静脈注射など適切な処置を行うこと。
なお、sacubitrilat及びバルサルタンは血漿蛋白との結合率が高く、血液透析によって除去できない。[16.3 参照]
14. 適用上の注意
14.2 薬剤交付時の注意
- 〈製剤共通〉
-
〈粒状錠小児用〉
-
14.2.2 以下の使用方法を十分指導すること。
- 粒状錠の投与直前に指示された種類及び数のカプセル型容器をPTPシートから取り出すこと。
- 絶対にカプセル型容器ごと飲ませないこと。
- 粒状錠をカプセル型容器から取り出す際は、白色(粒状錠小児用12.5mg)又は黄色(粒状錠小児用31.25mg)のキャップを上にして慎重に開封すること。
- 粒状錠小児用は、1錠単位ではなく1カプセル単位(粒状錠小児用12.5mgは4錠、粒状錠小児用31.25mgは10錠)で含量を管理していることから、1回の投与時にカプセル型容器内の粒状錠はすべて投与することとし、1つのカプセル型容器内の粒状錠を分割して投与しないこと。[7.4 参照]
-
14.2.2 以下の使用方法を十分指導すること。
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