薬効分類名小腸コレステロールトランスポーター阻害剤/HMG-CoA還元酵素阻害剤配合剤
一般的名称エゼチミブ/ロスバスタチンカルシウム配合錠
エゼロス配合錠LD「JG」、エゼロス配合錠HD「JG」
えぜろすはいごうじょうLD「JG」、えぜろすはいごうじょうHD「JG」
EzeRosu Combination Tablets, EzeRosu Combination Tablets
製造販売元/日本ジェネリック株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
フェノフィブラートとロスバスタチンの併用においては、いずれの薬剤の血中濃度にも影響はみられていない。しかし一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。
フィブラート系薬剤、ロスバスタチン共に横紋筋融解症の報告がある。
危険因子:腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者
ニコチン酸
一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。
危険因子:腎機能障害のある患者
アゾール系抗真菌薬:
- イトラコナゾール等
一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。
危険因子:腎機能障害のある患者
マクロライド系抗生物質:
- エリスロマイシン等
一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。
危険因子:腎機能障害のある患者
チカグレロル
ロスバスタチンの血漿中濃度上昇により横紋筋融解症やミオパチーのリスクが増加するおそれがある。
チカグレロルがBCRP を阻害することによりロスバスタチンの排出が阻害され、ロスバスタチンの血漿中濃度が上昇する可能性がある, 。
クマリン系抗凝固剤:
- ワルファリン等
エゼチミブとの併用によりプロトロンビン時間国際標準比(INR)の上昇がみられた。また、ロスバスタチンとの併用により抗凝血作用が増強することがあるとの報告がある。本剤を併用する場合は、本剤の投与開始時及び用量変更時にも頻回にINR値等を確認し、必要に応じてワルファリンの用量を調節する等、注意深く投与すること。
機序:不明
ロスバスタチンとの併用によりロスバスタチンの血中濃度が約50%に低下することが報告されている。ロスバスタチン投与後2時間経過後に制酸剤を投与した場合には、ロスバスタチンの血中濃度は非併用時の約80%であったとの報告がある。
機序:不明
ロピナビル・リトナビル
アタザナビル/リトナビル
ダルナビル/リトナビル
グレカプレビル・ピブレンタスビル
ロスバスタチンとロピナビル・リトナビルを併用したときロスバスタチンのAUCが約2倍、Cmaxが約5倍、アタザナビル及びリトナビル両剤とロスバスタチンを併用したときロスバスタチンのAUCが約3倍、Cmaxが7倍、ダルナビル及びリトナビル両剤とロスバスタチンを併用したときロスバスタチンのAUCが約1.5倍、Cmaxが約2.4倍上昇したとの報告がある。またロスバスタチンとグレカプレビル・ピブレンタスビルを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.2倍、Cmaxが約5.6倍上昇したとの報告がある。
左記薬剤がOATP1B1及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。
ダクラタスビル
アスナプレビル
ダクラタスビル・アスナプレビル・ベクラブビル
ロスバスタチンとダクラタスビル、アスナプレビル、又はダクラタスビル・アスナプレビル・ベクラブビルを併用したとき、ロスバスタチンの血中濃度が上昇したとの報告がある。
ダクラタスビル、ベクラブビルがOATP1B1、1B3及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。また、アスナプレビルがOATP1B1、1B3の機能を阻害する可能性がある。
グラゾプレビル/エルバスビル
ロスバスタチンとグラゾプレビル及びエルバスビルを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.3倍、Cmaxが約5.5倍上昇した。
左記薬剤がBCRPの機能を阻害する可能性がある。
ソホスブビル・ベルパタスビル
ロスバスタチンとベルパタスビルを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.7倍、Cmaxが約2.6倍上昇したとの報告がある。
ベルパタスビルがOATP1B1、1B3及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。
ダロルタミド
ロスバスタチンとダロルタミドを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが5.2倍 、Cmaxが5.0倍上昇したとの報告がある。
ダロルタミドがOATP1B1、1B3及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。
レゴラフェニブ
ロスバスタチンとレゴラフェニブを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが3.8倍、Cmaxが4.6倍上昇したとの報告がある。
レゴラフェニブがBCRPの機能を阻害する可能性がある。
カプマチニブ塩酸塩水和物
ロスバスタチンとカプマチニブ塩酸塩水和物を併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.1倍、Cmaxが約3.0倍上昇したとの報告がある。
カプマチニブ塩酸塩がBCRPの機能を阻害することにより、ロスバスタチンの血中濃度が増加する可能性がある。
バダデュスタット
ロスバスタチンとバダデュスタットを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.5倍、Cmaxが約2.7倍上昇したとの報告がある。
バダデュスタットがBCRPの機能を阻害することにより、ロスバスタチンの血中濃度が増加する可能性がある。
フェブキソスタット
ロスバスタチンとフェブキソスタットを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約1.9倍、Cmaxが約2.1倍上昇したとの報告がある。
フェブキソスタットがBCRPの機能を阻害することにより、ロスバスタチンの血中濃度が増加する可能性がある。
エルトロンボパグ
ロスバスタチンとエルトロンボパグを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約1.6倍上昇したとの報告がある。
エルトロンボパグがOATP1B1及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。
ホスタマチニブナトリウム水和物
ロスバスタチンとホスタマチニブナトリウム水和物を併用したとき、ロスバスタチンのAUCが1.96倍、Cmaxが1.88倍上昇したとの報告がある。
ホスタマチニブナトリウム水和物がBCRPの機能を阻害する可能性がある。
ロキサデュスタット
ロスバスタチンとロキサデュスタットを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが2.93倍、Cmaxが4.47倍上昇したとの報告がある。
ロキサデュスタットがOATP1B1及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。
タファミジス
ロスバスタチンとタファミジスを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが1.97倍、Cmaxが1.86倍上昇したとの報告がある。
タファミジスがBCRPの機能を阻害する可能性がある。
エゼチミブとの併用によりエゼチミブの血中濃度の低下がみられた。本剤は陰イオン交換樹脂の投与前2時間あるいは投与後4時間以上の間隔をあけて投与すること。
機序:エゼチミブが陰イオン交換樹脂と結合し、吸収が遅延あるいは減少する可能性がある。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
-
2.2 重篤な肝機能障害のある患者及び肝機能が低下していると考えられる以下のような患者
急性肝炎、慢性肝炎の急性増悪、肝硬変、肝癌、黄疸[9.3.1 参照],[9.3.3 参照],[16.6.2 参照] - 2.3 妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳婦[9.5 参照],[9.6 参照]
- 2.4 シクロスポリンを投与中の患者[10.1 参照],[16.7.2 参照]
4. 効能又は効果
高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症
6. 用法及び用量
通常、成人には1日1回1錠(エゼチミブ/ロスバスタチンとして10mg/2.5mg又は10mg/5mg)を食後に経口投与する。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
7.1 以下のエゼチミブとロスバスタチンカルシウムの用法及び用量を踏まえ、患者毎に本剤の適用を考慮すること。
-
エゼチミブ
通常、成人にはエゼチミブとして1回10mgを1日1回食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜減量する。
-
ロスバスタチンカルシウム
通常、成人にはロスバスタチンとして1日1回2.5mgより投与を開始するが、早期にLDLコレステロール値を低下させる必要がある場合には5mgより投与を開始してもよい。なお、年齢・症状により適宜増減し、投与開始後あるいは増量後、4週以降にLDLコレステロール値の低下が不十分な場合には、漸次10mgまで増量できる。10mgを投与してもLDLコレステロール値の低下が十分でない、家族性高コレステロール血症患者などの重症患者に限り、さらに増量できるが、1日最大20mgまでとする。
-
エゼチミブ
- 7.2 原則として、エゼチミブ10mg及びロスバスタチンとして2.5mgを併用している場合、あるいはロスバスタチンとして2.5mgを使用し効果不十分な場合に、本剤LD(エゼチミブ/ロスバスタチンとして10mg/2.5mg)の適用を検討すること。
- 7.3 原則として、エゼチミブ10mg及びロスバスタチンとして5mgを併用している場合、あるいはロスバスタチンとして5mg又はエゼチミブ/ロスバスタチンとして10mg/2.5mgを使用し効果不十分な場合に、本剤HD(エゼチミブ/ロスバスタチンとして10mg/5mg)の適用を検討すること。
- 7.4 クレアチニンクリアランスが30mL/min/1.73m2未満の患者にロスバスタチンカルシウムを投与する場合には、ロスバスタチンとして2.5mgより投与を開始し、1日最大投与量はロスバスタチンとして5mgとする。[9.2.1 参照],[9.2.2 参照],[16.6.1 参照]
- 7.5 特にロスバスタチンとして20mg投与時においては腎機能に影響があらわれるおそれがある。本剤にロスバスタチンを追加した場合等、ロスバスタチンとして20mg投与開始後12週までの間は原則、月に1回、それ以降は定期的(半年に1回等)に腎機能検査を行うなど、観察を十分に行うこと。[9.2.1 参照],[9.2.2 参照],[16.6.1 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤は、エゼチミブ10mgとロスバスタチンとして2.5mgあるいは5mgとの配合剤であり、エゼチミブとロスバスタチン双方の副作用が発現するおそれがあるため、適切に本剤の使用を検討すること。[11 参照]
- 8.2 あらかじめ高コレステロール血症治療の基本である食事療法を行い、更に運動療法や、高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も十分考慮すること。
- 8.3 投与中は血中脂質値を定期的に検査し、治療に対する反応が認められない場合には投与を中止すること。
- 8.4 ロスバスタチン単剤投与から本剤への切り替え時に肝機能検査を行うこと。また、ロスバスタチンの増量後12週までの間は原則、月に1回、それ以降は定期的(半年に1回等)に肝機能検査を行うこと。[11.1.6 参照]
- 8.5 血小板減少があらわれることがあるので、血液検査等の観察を十分に行うこと。[11.1.7 参照]
- 8.6 甲状腺機能低下症、閉塞性胆のう胆道疾患、慢性腎不全、膵炎等の疾患の合併、血清脂質に悪影響を与える薬剤の服用等の二次的要因により高脂血症を呈している場合は、原疾患の治療、薬剤の切り替え等を可能な限り実施した上で本剤での治療を考慮すること。
- 8.7 エゼチミブとフィブラート系薬剤の併用に関しては、使用経験が限られている。併用する場合は、胆石症などの副作用の発現に注意すること。フィブラート系薬剤では胆汁へのコレステロール排泄を増加させ、胆石形成がみられることがある。エゼチミブはイヌで胆のう胆汁中のコレステロール濃度の上昇が報告されている。[15.1.1 参照],[15.2 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 糖尿病患者
エゼチミブでは空腹時血糖の上昇が報告されている。
-
9.1.2 横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある以下の患者
ロスバスタチンでは横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。
-
9.1.3 重症筋無力症又はその既往歴のある患者
重症筋無力症(眼筋型、全身型)が悪化又は再発することがある。[11.1.10 参照]
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 重度の腎障害のある患者
ロスバスタチンの血中濃度が高くなるおそれがある。[7.4 参照],[7.5 参照],[16.6.1 参照]
-
9.2.2 腎障害又はその既往歴のある患者
ロスバスタチンの横紋筋融解症の報告例の多くが腎機能障害を有する患者であり、また、横紋筋融解症に伴って急激な腎機能悪化があらわれることがある。[7.4 参照],[7.5 参照],[16.6.1 参照]
-
9.2.3 腎機能検査値異常のある患者
本剤とフィブラート系薬剤を併用する場合には、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ併用すること。急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。やむを得ず併用する場合には、定期的に腎機能検査等を実施し、自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止すること。[10.2 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重篤な肝機能障害のある患者及び肝機能が低下していると考えられる以下のような患者
-
急性肝炎、慢性肝炎の急性増悪、肝硬変、肝癌、黄疸
投与しないこと。これらの患者では、ロスバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある。また、ロスバスタチンは主に肝臓に分布して作用するので、肝障害を悪化させるおそれがある。[2.2 参照],[16.6.2 参照]
-
急性肝炎、慢性肝炎の急性増悪、肝硬変、肝癌、黄疸
-
9.3.2 中等度の肝機能障害のある患者
投与しないことが望ましい。エゼチミブの血漿中濃度が上昇するおそれがある。[16.6.2 参照]
-
9.3.3 肝障害又はその既往歴のある患者
エゼチミブでは肝機能障害の程度に応じて血漿中薬物濃度の上昇が認められた。ロスバスタチンは主に肝臓に分布して作用するので、肝障害又はその既往歴のある患者では、肝障害を悪化させるおそれがある。特に、Child-Pughスコアが8~9の患者では、ロスバスタチンの血漿中濃度が他に比べて高かったとの報告がある。[2.2 参照],[16.6.2 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。ラットに他のHMG-CoA還元酵素阻害剤を大量投与した場合に胎児の骨格奇形が報告されている。更に、ヒトでは、他のHMG-CoA還元酵素阻害剤で、妊娠3ヵ月までの間に服用したとき、胎児に先天性奇形があらわれたとの報告がある。[2.3 参照]
9.6 授乳婦
投与しないこと。エゼチミブでは、ヒト母乳中への移行の有無は不明であるが、妊娠後から授乳期まで投与したラットで乳児への移行が認められている。ロスバスタチンでは、ラットで乳汁中への移行が報告されている。[2.3 参照]
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
シクロスポリンを投与されている心臓移植患者にロスバスタチンを併用したとき、シクロスポリンの血中濃度に影響はなかったが、ロスバスタチンのAUC0-24hrが健康成人に単独で反復投与したときに比べて約7倍上昇したとの報告がある。 |
シクロスポリンがOATP1B1及びBCRP等の機能を阻害する可能性がある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
フェノフィブラートとロスバスタチンの併用においては、いずれの薬剤の血中濃度にも影響はみられていない。しかし一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。 |
フィブラート系薬剤、ロスバスタチン共に横紋筋融解症の報告がある。 |
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ニコチン酸 |
一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。 |
危険因子:腎機能障害のある患者 |
一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。 |
危険因子:腎機能障害のある患者 |
|
一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。 |
危険因子:腎機能障害のある患者 |
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**チカグレロル |
ロスバスタチンの血漿中濃度上昇により横紋筋融解症やミオパチーのリスクが増加するおそれがある。 |
|
エゼチミブとの併用によりプロトロンビン時間国際標準比(INR)の上昇がみられた。また、ロスバスタチンとの併用により抗凝血作用が増強することがあるとの報告がある。本剤を併用する場合は、本剤の投与開始時及び用量変更時にも頻回にINR値等を確認し、必要に応じてワルファリンの用量を調節する等、注意深く投与すること。 |
機序:不明 |
|
ロスバスタチンとの併用によりロスバスタチンの血中濃度が約50%に低下することが報告されている。ロスバスタチン投与後2時間経過後に制酸剤を投与した場合には、ロスバスタチンの血中濃度は非併用時の約80%であったとの報告がある。 |
機序:不明 |
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ロピナビル・リトナビル |
ロスバスタチンとロピナビル・リトナビルを併用したときロスバスタチンのAUCが約2倍、Cmaxが約5倍、アタザナビル及びリトナビル両剤とロスバスタチンを併用したときロスバスタチンのAUCが約3倍、Cmaxが7倍、ダルナビル及びリトナビル両剤とロスバスタチンを併用したときロスバスタチンのAUCが約1.5倍、Cmaxが約2.4倍上昇したとの報告がある。またロスバスタチンとグレカプレビル・ピブレンタスビル 注1) を併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.2倍、Cmaxが約5.6倍上昇したとの報告がある。 |
左記薬剤がOATP1B1及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
ダクラタスビル |
ロスバスタチンとダクラタスビル、アスナプレビル、又はダクラタスビル・アスナプレビル・ベクラブビル 注1) を併用したとき、ロスバスタチンの血中濃度が上昇したとの報告がある。 |
ダクラタスビル、ベクラブビルがOATP1B1、1B3及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。また、アスナプレビルがOATP1B1、1B3の機能を阻害する可能性がある。 |
グラゾプレビル/エルバスビル |
ロスバスタチンとグラゾプレビル 注1) 及びエルバスビルを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.3倍、Cmaxが約5.5倍上昇した。 |
左記薬剤がBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
ソホスブビル・ベルパタスビル |
ロスバスタチンとベルパタスビルを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.7倍、Cmaxが約2.6倍上昇したとの報告がある。 |
ベルパタスビルがOATP1B1、1B3及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
ダロルタミド |
ロスバスタチンとダロルタミドを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが5.2倍3) 、Cmaxが5.0倍上昇したとの報告がある。 |
ダロルタミドがOATP1B1、1B3及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
レゴラフェニブ |
ロスバスタチンとレゴラフェニブを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが3.8倍、Cmaxが4.6倍上昇したとの報告がある。 |
レゴラフェニブがBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
カプマチニブ塩酸塩水和物 |
ロスバスタチンとカプマチニブ塩酸塩水和物を併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.1倍、Cmaxが約3.0倍上昇したとの報告がある。 |
カプマチニブ塩酸塩がBCRPの機能を阻害することにより、ロスバスタチンの血中濃度が増加する可能性がある。 |
バダデュスタット |
ロスバスタチンとバダデュスタットを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.5倍、Cmaxが約2.7倍上昇したとの報告がある。 |
バダデュスタットがBCRPの機能を阻害することにより、ロスバスタチンの血中濃度が増加する可能性がある。 |
フェブキソスタット |
ロスバスタチンとフェブキソスタットを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約1.9倍、Cmaxが約2.1倍上昇したとの報告がある。 |
フェブキソスタットがBCRPの機能を阻害することにより、ロスバスタチンの血中濃度が増加する可能性がある。 |
エルトロンボパグ |
ロスバスタチンとエルトロンボパグを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約1.6倍上昇したとの報告がある。 |
エルトロンボパグがOATP1B1及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
ホスタマチニブナトリウム水和物 |
ロスバスタチンとホスタマチニブナトリウム水和物を併用したとき、ロスバスタチンのAUCが1.96倍、Cmaxが1.88倍上昇したとの報告がある。 |
ホスタマチニブナトリウム水和物がBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
ロキサデュスタット |
ロスバスタチンとロキサデュスタットを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが2.93倍、Cmaxが4.47倍上昇したとの報告がある。 |
ロキサデュスタットがOATP1B1及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
タファミジス |
ロスバスタチンとタファミジスを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが1.97倍、Cmaxが1.86倍上昇したとの報告がある。 |
タファミジスがBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
エゼチミブとの併用によりエゼチミブの血中濃度の低下がみられた。本剤は陰イオン交換樹脂の投与前2時間あるいは投与後4時間以上の間隔をあけて投与すること。 |
機序:エゼチミブが陰イオン交換樹脂と結合し、吸収が遅延あるいは減少する可能性がある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 過敏症(頻度不明)
アナフィラキシー、血管浮腫、発疹を含む過敏症状があらわれたとの報告がある。
- 11.1.2 多形紅斑(頻度不明)
-
11.1.3 横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれ、急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止すること。
-
11.1.4 ミオパチー(頻度不明)
広範な筋肉痛、高度な脱力感や著明なCKの上昇があらわれた場合には投与を中止すること。
-
11.1.5 免疫介在性壊死性ミオパチー(頻度不明)
ロスバスタチン投与中に近位筋脱力、CK高値、炎症を伴わない筋線維の壊死、抗HMG-CoA還元酵素(HMGCR)抗体陽性等を特徴とする免疫介在性壊死性ミオパチーがあらわれ、投与中止後も持続する例が報告されているので、患者の状態を十分に観察すること。なお、免疫抑制剤投与により改善がみられたとの報告例がある。
-
11.1.6 肝炎、肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
肝炎、AST、ALTの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。[8.4 参照]
- 11.1.7 血小板減少(頻度不明)
-
11.1.8 間質性肺炎(頻度不明)
長期投与であっても、発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
-
11.1.9 末梢神経障害(頻度不明)
四肢の感覚鈍麻、しびれ感等の感覚障害、疼痛、あるいは筋力低下等の末梢神経障害があらわれることがある。
-
11.1.10 重症筋無力症(頻度不明)
重症筋無力症(眼筋型、全身型)が発症又は悪化することがある。[9.1.3 参照]
11.2 その他の副作用
1%以上 |
1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
感染症及び寄生虫症 |
結膜炎、口腔ヘルペス、帯状疱疹 |
||
精神障害 |
悪夢、睡眠障害、不眠症、抑うつ |
||
神経系障害 |
感覚鈍麻 |
しびれ、健忘、坐骨神経痛、錯感覚、頭痛、浮動性めまい |
|
心臓障害 |
期外収縮、動悸 |
||
胃腸障害 |
便秘 |
悪心、腹痛、口内炎、口内乾燥、嘔吐、胃炎、胃食道逆流性疾患、膵炎、下痢、鼓腸放屁、消化不良、腹部膨満 |
|
肝胆道系障害 |
胆石症、胆嚢炎 |
||
皮膚及び皮下組織障害 |
発疹、紅斑 |
アレルギー性皮膚炎、そう痒症、湿疹、蕁麻疹、苔癬様皮疹 |
|
筋骨格系及び結合組織障害 |
背部痛、四肢不快感 |
関節痛、筋肉痛、筋力低下、筋痙縮、四肢痛 |
|
腎及び尿路障害 |
腎機能障害、蛋白尿 注2) |
||
一般・全身障害及び投与部位の状態 |
胸痛、疼痛、疲労、浮腫(顔面・四肢)、無力症 |
||
臨床検査 |
ALT増加、肝機能検査異常 |
γ-GTP増加、HbA1c増加、血中CK増加、血中尿酸増加 |
AST増加、BUN増加、アミラーゼ増加、血圧上昇、血小板数減少、血中TSH増加、血中クレアチニン増加、血中コルチゾール増加、血中テストステロン減少、血中ビリルビン増加、血中ブドウ糖増加、血中リン増加、白血球数減少 |
その他 |
食欲減退、咳嗽、ほてり、女性化乳房 |
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
- 15.1.1 複合型高脂血症患者を対象にした海外の多施設二重盲検プラセボ対照試験(625例が12週間以内、576例が1年以内の投与)において、血清トランスアミナーゼの上昇(基準値上限の3倍を超える連続した上昇)の発現率(曝露期間で調整)は、フェノフィブラート単独群で4.5%、エゼチミブとフェノフィブラート併用群で2.7%であった。同様に、胆のう摘出術の発現率は、フェノフィブラート単独群で0.6%、エゼチミブとフェノフィブラート併用群で1.7%であった。CK上昇(基準値上限の10倍を超える)については、本試験のいずれの群でも認められなかった。また、エゼチミブとフェノフィブラート併用における一般的な有害事象は腹痛であった。なお、本試験は、頻繁に発現しない有害事象を群間で比較するようにはデザインされていない4) ,5) 。[8.7 参照]
- 15.1.2 海外において、ロスバスタチンを含むHMG-CoA還元酵素阻害剤投与中の患者では、糖尿病発症のリスクが高かったとの報告がある。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
-
2.2 重篤な肝機能障害のある患者及び肝機能が低下していると考えられる以下のような患者
急性肝炎、慢性肝炎の急性増悪、肝硬変、肝癌、黄疸[9.3.1 参照],[9.3.3 参照],[16.6.2 参照] - 2.3 妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳婦[9.5 参照],[9.6 参照]
- 2.4 シクロスポリンを投与中の患者[10.1 参照],[16.7.2 参照]
4. 効能又は効果
高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症
6. 用法及び用量
通常、成人には1日1回1錠(エゼチミブ/ロスバスタチンとして10mg/2.5mg又は10mg/5mg)を食後に経口投与する。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
7.1 以下のエゼチミブとロスバスタチンカルシウムの用法及び用量を踏まえ、患者毎に本剤の適用を考慮すること。
-
エゼチミブ
通常、成人にはエゼチミブとして1回10mgを1日1回食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜減量する。
-
ロスバスタチンカルシウム
通常、成人にはロスバスタチンとして1日1回2.5mgより投与を開始するが、早期にLDLコレステロール値を低下させる必要がある場合には5mgより投与を開始してもよい。なお、年齢・症状により適宜増減し、投与開始後あるいは増量後、4週以降にLDLコレステロール値の低下が不十分な場合には、漸次10mgまで増量できる。10mgを投与してもLDLコレステロール値の低下が十分でない、家族性高コレステロール血症患者などの重症患者に限り、さらに増量できるが、1日最大20mgまでとする。
-
エゼチミブ
- 7.2 原則として、エゼチミブ10mg及びロスバスタチンとして2.5mgを併用している場合、あるいはロスバスタチンとして2.5mgを使用し効果不十分な場合に、本剤LD(エゼチミブ/ロスバスタチンとして10mg/2.5mg)の適用を検討すること。
- 7.3 原則として、エゼチミブ10mg及びロスバスタチンとして5mgを併用している場合、あるいはロスバスタチンとして5mg又はエゼチミブ/ロスバスタチンとして10mg/2.5mgを使用し効果不十分な場合に、本剤HD(エゼチミブ/ロスバスタチンとして10mg/5mg)の適用を検討すること。
- 7.4 クレアチニンクリアランスが30mL/min/1.73m2未満の患者にロスバスタチンカルシウムを投与する場合には、ロスバスタチンとして2.5mgより投与を開始し、1日最大投与量はロスバスタチンとして5mgとする。[9.2.1 参照],[9.2.2 参照],[16.6.1 参照]
- 7.5 特にロスバスタチンとして20mg投与時においては腎機能に影響があらわれるおそれがある。本剤にロスバスタチンを追加した場合等、ロスバスタチンとして20mg投与開始後12週までの間は原則、月に1回、それ以降は定期的(半年に1回等)に腎機能検査を行うなど、観察を十分に行うこと。[9.2.1 参照],[9.2.2 参照],[16.6.1 参照]
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤は、エゼチミブ10mgとロスバスタチンとして2.5mgあるいは5mgとの配合剤であり、エゼチミブとロスバスタチン双方の副作用が発現するおそれがあるため、適切に本剤の使用を検討すること。[11 参照]
- 8.2 あらかじめ高コレステロール血症治療の基本である食事療法を行い、更に運動療法や、高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も十分考慮すること。
- 8.3 投与中は血中脂質値を定期的に検査し、治療に対する反応が認められない場合には投与を中止すること。
- 8.4 ロスバスタチン単剤投与から本剤への切り替え時に肝機能検査を行うこと。また、ロスバスタチンの増量後12週までの間は原則、月に1回、それ以降は定期的(半年に1回等)に肝機能検査を行うこと。[11.1.6 参照]
- 8.5 血小板減少があらわれることがあるので、血液検査等の観察を十分に行うこと。[11.1.7 参照]
- 8.6 甲状腺機能低下症、閉塞性胆のう胆道疾患、慢性腎不全、膵炎等の疾患の合併、血清脂質に悪影響を与える薬剤の服用等の二次的要因により高脂血症を呈している場合は、原疾患の治療、薬剤の切り替え等を可能な限り実施した上で本剤での治療を考慮すること。
- 8.7 エゼチミブとフィブラート系薬剤の併用に関しては、使用経験が限られている。併用する場合は、胆石症などの副作用の発現に注意すること。フィブラート系薬剤では胆汁へのコレステロール排泄を増加させ、胆石形成がみられることがある。エゼチミブはイヌで胆のう胆汁中のコレステロール濃度の上昇が報告されている。[15.1.1 参照],[15.2 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 糖尿病患者
エゼチミブでは空腹時血糖の上昇が報告されている。
-
9.1.2 横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある以下の患者
ロスバスタチンでは横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。
-
9.1.3 重症筋無力症又はその既往歴のある患者
重症筋無力症(眼筋型、全身型)が悪化又は再発することがある。[11.1.10 参照]
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 重度の腎障害のある患者
ロスバスタチンの血中濃度が高くなるおそれがある。[7.4 参照],[7.5 参照],[16.6.1 参照]
-
9.2.2 腎障害又はその既往歴のある患者
ロスバスタチンの横紋筋融解症の報告例の多くが腎機能障害を有する患者であり、また、横紋筋融解症に伴って急激な腎機能悪化があらわれることがある。[7.4 参照],[7.5 参照],[16.6.1 参照]
-
9.2.3 腎機能検査値異常のある患者
本剤とフィブラート系薬剤を併用する場合には、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ併用すること。急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。やむを得ず併用する場合には、定期的に腎機能検査等を実施し、自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止すること。[10.2 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重篤な肝機能障害のある患者及び肝機能が低下していると考えられる以下のような患者
-
急性肝炎、慢性肝炎の急性増悪、肝硬変、肝癌、黄疸
投与しないこと。これらの患者では、ロスバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある。また、ロスバスタチンは主に肝臓に分布して作用するので、肝障害を悪化させるおそれがある。[2.2 参照],[16.6.2 参照]
-
急性肝炎、慢性肝炎の急性増悪、肝硬変、肝癌、黄疸
-
9.3.2 中等度の肝機能障害のある患者
投与しないことが望ましい。エゼチミブの血漿中濃度が上昇するおそれがある。[16.6.2 参照]
-
9.3.3 肝障害又はその既往歴のある患者
エゼチミブでは肝機能障害の程度に応じて血漿中薬物濃度の上昇が認められた。ロスバスタチンは主に肝臓に分布して作用するので、肝障害又はその既往歴のある患者では、肝障害を悪化させるおそれがある。特に、Child-Pughスコアが8~9の患者では、ロスバスタチンの血漿中濃度が他に比べて高かったとの報告がある。[2.2 参照],[16.6.2 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。ラットに他のHMG-CoA還元酵素阻害剤を大量投与した場合に胎児の骨格奇形が報告されている。更に、ヒトでは、他のHMG-CoA還元酵素阻害剤で、妊娠3ヵ月までの間に服用したとき、胎児に先天性奇形があらわれたとの報告がある。[2.3 参照]
9.6 授乳婦
投与しないこと。エゼチミブでは、ヒト母乳中への移行の有無は不明であるが、妊娠後から授乳期まで投与したラットで乳児への移行が認められている。ロスバスタチンでは、ラットで乳汁中への移行が報告されている。[2.3 参照]
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
シクロスポリンを投与されている心臓移植患者にロスバスタチンを併用したとき、シクロスポリンの血中濃度に影響はなかったが、ロスバスタチンのAUC0-24hrが健康成人に単独で反復投与したときに比べて約7倍上昇したとの報告がある。 |
シクロスポリンがOATP1B1及びBCRP等の機能を阻害する可能性がある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
フェノフィブラートとロスバスタチンの併用においては、いずれの薬剤の血中濃度にも影響はみられていない。しかし一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。 |
フィブラート系薬剤、ロスバスタチン共に横紋筋融解症の報告がある。 |
|
ニコチン酸 |
一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。 |
危険因子:腎機能障害のある患者 |
一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。 |
危険因子:腎機能障害のある患者 |
|
一般に、HMG-CoA還元酵素阻害剤との併用で、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。 |
危険因子:腎機能障害のある患者 |
|
**チカグレロル |
ロスバスタチンの血漿中濃度上昇により横紋筋融解症やミオパチーのリスクが増加するおそれがある。 |
|
エゼチミブとの併用によりプロトロンビン時間国際標準比(INR)の上昇がみられた。また、ロスバスタチンとの併用により抗凝血作用が増強することがあるとの報告がある。本剤を併用する場合は、本剤の投与開始時及び用量変更時にも頻回にINR値等を確認し、必要に応じてワルファリンの用量を調節する等、注意深く投与すること。 |
機序:不明 |
|
ロスバスタチンとの併用によりロスバスタチンの血中濃度が約50%に低下することが報告されている。ロスバスタチン投与後2時間経過後に制酸剤を投与した場合には、ロスバスタチンの血中濃度は非併用時の約80%であったとの報告がある。 |
機序:不明 |
|
ロピナビル・リトナビル |
ロスバスタチンとロピナビル・リトナビルを併用したときロスバスタチンのAUCが約2倍、Cmaxが約5倍、アタザナビル及びリトナビル両剤とロスバスタチンを併用したときロスバスタチンのAUCが約3倍、Cmaxが7倍、ダルナビル及びリトナビル両剤とロスバスタチンを併用したときロスバスタチンのAUCが約1.5倍、Cmaxが約2.4倍上昇したとの報告がある。またロスバスタチンとグレカプレビル・ピブレンタスビル 注1) を併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.2倍、Cmaxが約5.6倍上昇したとの報告がある。 |
左記薬剤がOATP1B1及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
ダクラタスビル |
ロスバスタチンとダクラタスビル、アスナプレビル、又はダクラタスビル・アスナプレビル・ベクラブビル 注1) を併用したとき、ロスバスタチンの血中濃度が上昇したとの報告がある。 |
ダクラタスビル、ベクラブビルがOATP1B1、1B3及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。また、アスナプレビルがOATP1B1、1B3の機能を阻害する可能性がある。 |
グラゾプレビル/エルバスビル |
ロスバスタチンとグラゾプレビル 注1) 及びエルバスビルを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.3倍、Cmaxが約5.5倍上昇した。 |
左記薬剤がBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
ソホスブビル・ベルパタスビル |
ロスバスタチンとベルパタスビルを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.7倍、Cmaxが約2.6倍上昇したとの報告がある。 |
ベルパタスビルがOATP1B1、1B3及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
ダロルタミド |
ロスバスタチンとダロルタミドを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが5.2倍3) 、Cmaxが5.0倍上昇したとの報告がある。 |
ダロルタミドがOATP1B1、1B3及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
レゴラフェニブ |
ロスバスタチンとレゴラフェニブを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが3.8倍、Cmaxが4.6倍上昇したとの報告がある。 |
レゴラフェニブがBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
カプマチニブ塩酸塩水和物 |
ロスバスタチンとカプマチニブ塩酸塩水和物を併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.1倍、Cmaxが約3.0倍上昇したとの報告がある。 |
カプマチニブ塩酸塩がBCRPの機能を阻害することにより、ロスバスタチンの血中濃度が増加する可能性がある。 |
バダデュスタット |
ロスバスタチンとバダデュスタットを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約2.5倍、Cmaxが約2.7倍上昇したとの報告がある。 |
バダデュスタットがBCRPの機能を阻害することにより、ロスバスタチンの血中濃度が増加する可能性がある。 |
フェブキソスタット |
ロスバスタチンとフェブキソスタットを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約1.9倍、Cmaxが約2.1倍上昇したとの報告がある。 |
フェブキソスタットがBCRPの機能を阻害することにより、ロスバスタチンの血中濃度が増加する可能性がある。 |
エルトロンボパグ |
ロスバスタチンとエルトロンボパグを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが約1.6倍上昇したとの報告がある。 |
エルトロンボパグがOATP1B1及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
ホスタマチニブナトリウム水和物 |
ロスバスタチンとホスタマチニブナトリウム水和物を併用したとき、ロスバスタチンのAUCが1.96倍、Cmaxが1.88倍上昇したとの報告がある。 |
ホスタマチニブナトリウム水和物がBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
ロキサデュスタット |
ロスバスタチンとロキサデュスタットを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが2.93倍、Cmaxが4.47倍上昇したとの報告がある。 |
ロキサデュスタットがOATP1B1及びBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
タファミジス |
ロスバスタチンとタファミジスを併用したとき、ロスバスタチンのAUCが1.97倍、Cmaxが1.86倍上昇したとの報告がある。 |
タファミジスがBCRPの機能を阻害する可能性がある。 |
エゼチミブとの併用によりエゼチミブの血中濃度の低下がみられた。本剤は陰イオン交換樹脂の投与前2時間あるいは投与後4時間以上の間隔をあけて投与すること。 |
機序:エゼチミブが陰イオン交換樹脂と結合し、吸収が遅延あるいは減少する可能性がある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 過敏症(頻度不明)
アナフィラキシー、血管浮腫、発疹を含む過敏症状があらわれたとの報告がある。
- 11.1.2 多形紅斑(頻度不明)
-
11.1.3 横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれ、急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止すること。
-
11.1.4 ミオパチー(頻度不明)
広範な筋肉痛、高度な脱力感や著明なCKの上昇があらわれた場合には投与を中止すること。
-
11.1.5 免疫介在性壊死性ミオパチー(頻度不明)
ロスバスタチン投与中に近位筋脱力、CK高値、炎症を伴わない筋線維の壊死、抗HMG-CoA還元酵素(HMGCR)抗体陽性等を特徴とする免疫介在性壊死性ミオパチーがあらわれ、投与中止後も持続する例が報告されているので、患者の状態を十分に観察すること。なお、免疫抑制剤投与により改善がみられたとの報告例がある。
-
11.1.6 肝炎、肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
肝炎、AST、ALTの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。[8.4 参照]
- 11.1.7 血小板減少(頻度不明)
-
11.1.8 間質性肺炎(頻度不明)
長期投与であっても、発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
-
11.1.9 末梢神経障害(頻度不明)
四肢の感覚鈍麻、しびれ感等の感覚障害、疼痛、あるいは筋力低下等の末梢神経障害があらわれることがある。
-
11.1.10 重症筋無力症(頻度不明)
重症筋無力症(眼筋型、全身型)が発症又は悪化することがある。[9.1.3 参照]
11.2 その他の副作用
1%以上 |
1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
感染症及び寄生虫症 |
結膜炎、口腔ヘルペス、帯状疱疹 |
||
精神障害 |
悪夢、睡眠障害、不眠症、抑うつ |
||
神経系障害 |
感覚鈍麻 |
しびれ、健忘、坐骨神経痛、錯感覚、頭痛、浮動性めまい |
|
心臓障害 |
期外収縮、動悸 |
||
胃腸障害 |
便秘 |
悪心、腹痛、口内炎、口内乾燥、嘔吐、胃炎、胃食道逆流性疾患、膵炎、下痢、鼓腸放屁、消化不良、腹部膨満 |
|
肝胆道系障害 |
胆石症、胆嚢炎 |
||
皮膚及び皮下組織障害 |
発疹、紅斑 |
アレルギー性皮膚炎、そう痒症、湿疹、蕁麻疹、苔癬様皮疹 |
|
筋骨格系及び結合組織障害 |
背部痛、四肢不快感 |
関節痛、筋肉痛、筋力低下、筋痙縮、四肢痛 |
|
腎及び尿路障害 |
腎機能障害、蛋白尿 注2) |
||
一般・全身障害及び投与部位の状態 |
胸痛、疼痛、疲労、浮腫(顔面・四肢)、無力症 |
||
臨床検査 |
ALT増加、肝機能検査異常 |
γ-GTP増加、HbA1c増加、血中CK増加、血中尿酸増加 |
AST増加、BUN増加、アミラーゼ増加、血圧上昇、血小板数減少、血中TSH増加、血中クレアチニン増加、血中コルチゾール増加、血中テストステロン減少、血中ビリルビン増加、血中ブドウ糖増加、血中リン増加、白血球数減少 |
その他 |
食欲減退、咳嗽、ほてり、女性化乳房 |
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
- 15.1.1 複合型高脂血症患者を対象にした海外の多施設二重盲検プラセボ対照試験(625例が12週間以内、576例が1年以内の投与)において、血清トランスアミナーゼの上昇(基準値上限の3倍を超える連続した上昇)の発現率(曝露期間で調整)は、フェノフィブラート単独群で4.5%、エゼチミブとフェノフィブラート併用群で2.7%であった。同様に、胆のう摘出術の発現率は、フェノフィブラート単独群で0.6%、エゼチミブとフェノフィブラート併用群で1.7%であった。CK上昇(基準値上限の10倍を超える)については、本試験のいずれの群でも認められなかった。また、エゼチミブとフェノフィブラート併用における一般的な有害事象は腹痛であった。なお、本試験は、頻繁に発現しない有害事象を群間で比較するようにはデザインされていない4) ,5) 。[8.7 参照]
- 15.1.2 海外において、ロスバスタチンを含むHMG-CoA還元酵素阻害剤投与中の患者では、糖尿病発症のリスクが高かったとの報告がある。