薬効分類名高脂血症治療剤

一般的名称ベザフィブラート

ベザフィブラートSR錠200mg「サワイ」

べざふぃぶらーとえすあーるじょう

BEZAFIBRATE SR Tablets [SAWAI]

製造販売元/沢井製薬株式会社、販売元/扶桑薬品工業株式会社

第1版
禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者肝機能障害患者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用
頻度不明
頻度不明
頻度不明
頻度不明

その他の副作用

部位
頻度
副作用
脳・神経
頻度不明
運動器
1~5%未満
運動器
1%未満
胃腸・消化器系
1%未満
胃腸・消化器系
頻度不明
皮膚
1%未満
皮膚
頻度不明
肝臓まわり
1~5%未満
腎・尿路
1%未満
血液系
頻度不明
その他
1%未満
その他
頻度不明

併用注意

薬剤名等
臨床症状・措置方法

急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止すること。

機序・危険因子

危険因子:腎機能検査値異常のある患者

薬剤名等
  • フルバスタチンナトリウム
臨床症状・措置方法

フルバスタチンナトリウムの血中濃度が上昇することがある。

機序・危険因子

フルバスタチンナトリウムの肝代謝が阻害され、初回通過効果が低下したものと考えられる。

薬剤名等
  • 抗凝血薬
臨床症状・措置方法

プロトロンビン時間を測定して抗凝血薬の量を調節すること。出血又はその傾向が認められた場合には、抗凝血薬あるいは全ての該当薬剤を減量又は中止すること。

機序・危険因子

本剤による抗凝血薬の作用部位の親和性の増加による抗凝血薬の作用増強が考えられる。

薬剤名等
臨床症状・措置方法

冷汗、強い空腹感、動悸等の低血糖症状があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には血糖降下薬の量を調節すること。

機序・危険因子

本剤とこれらの薬剤との血清アルブミン結合部位における競合により、これらの薬剤の血中遊離型濃度が上昇し血糖降下作用が増強されると考えられる。

薬剤名等
  • ナテグリニド
臨床症状・措置方法

冷汗、強い空腹感、動悸等の低血糖症状があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には血糖降下薬の量を調節すること。

機序・危険因子

本剤とこれらの薬剤との血清アルブミン結合部位における競合により、これらの薬剤の血中遊離型濃度が上昇し血糖降下作用が増強されると考えられる。

薬剤名等
  • インスリン
臨床症状・措置方法

低血糖症状があらわれることがある。併用する場合には血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。

機序・危険因子

インスリン感受性増強等の作用により、血糖降下作用を増強すると考えられる。

薬剤名等
  • シクロスポリン
臨床症状・措置方法

腎障害があらわれることがあるので、腎機能検査値(クレアチニン、BUN等)の変動に十分注意すること。

機序・危険因子

腎障害の副作用が相互に増強されると考えられる。

薬剤名等
  • 陰イオン交換樹脂剤
臨床症状・措置方法

本剤の吸収が遅延又は減少する可能性があるため、併用する場合には、少なくとも2時間以上の間隔をあけて投与すること。

機序・危険因子

陰イオン交換樹脂剤の吸着作用によると考えられる。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 人工透析患者(腹膜透析を含む)[9.2.1 参照]
  2. 2.2 腎不全などの重篤な腎疾患のある患者[9.2.1 参照]
  3. 2.3 血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の患者[9.2.1 参照]
  4. 2.4 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  5. 2.5 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

ベザフィブラートSR錠200mg「サワイ」

1錠中
有効成分 日局ベザフィブラート   200mg
添加剤 カルナウバロウ、軽質無水ケイ酸、結晶セルロース、酸化チタン、ステアリン酸Mg、タルク、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、マクロゴール6000

3.2 製剤の性状

ベザフィブラートSR錠200mg「サワイ」

剤形 徐放性フィルムコーティング錠
外形                                          
                                         
                                       
大きさ 直径 9.1mm
厚さ 4.8mm
質量 約258mg
識別コード SW 422
性状 白色~帯黄白色

4. 効能又は効果

  • 高脂血症(家族性を含む)

5. 効能又は効果に関連する注意

適用の前に十分な検査を実施し、高脂血症であることを確認した上で本剤の適用を考慮すること。

6. 用法及び用量

通常、成人にはベザフィブラートとして1日400mgを2回に分けて朝夕食後に経口投与する。

なお、腎機能障害を有する患者及び高齢者に対しては適宜減量すること。

7. 用法及び用量に関連する注意

本剤は主として腎臓を経て尿中に排泄されるので、腎機能障害のある患者への投与には十分注意する必要がある。投与にあたっては、下表の血清クレアチニン値に応じて減量すること。[9.2.1 参照],[9.2.2 参照],[9.2.3 参照],[9.2.4 参照]

また、高齢者では、加齢により腎機能の低下を認める一方で、筋肉量の低下から血清クレアチニン値の上昇が軽微であるため、下表のクレアチニンクリアランスに応じた投与量の調節を行うこと。[9.8.2 参照]

なお、投与量はクレアチニンクリアランスの実測値より設定することが望ましいが、患者の身体状況等を勘案し、実測することが困難である場合には、例えばクレアチニンクリアランスと高い相関性が得られる下記の安田の推定式を用いる等により、用量の設定を行うこと。

男性:(176-年齢)×体重/(100×血清クレアチニン値)

女性:(158-年齢)×体重/(100×血清クレアチニン値)

血清クレアチニン値

クレアチニンクリアランス

投与量

Scr≦1.5mg/dL

60mL/分≦Ccr

400mg/日

(200mg×2)

1.5mg/dL<
Scr<2.0mg/dL

50mL/分<Ccr<60mL/分

200mg/日

(200mg×1)

Scr:血清クレアチニン値

Ccr:クレアチニンクリアランス

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 あらかじめ高脂血症の基本である食事療法を行い、更に運動療法や、高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も十分に考慮すること。
  2. 8.2 投与中は血中脂質値を定期的に検査し、治療に対する反応が認められない場合には投与を中止すること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 胆石又はその既往歴のある患者

    胆石の形成がみられることがある。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 人工透析患者(腹膜透析を含む)、腎不全などの重篤な腎疾患のある患者又は血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の患者

    投与しないこと。急激な腎機能の悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。[2.1 参照],[2.2 参照],[2.3 参照],[7 参照]

  2. 9.2.2 腎機能検査値異常のある患者(人工透析患者(腹膜透析を含む)、腎不全などの重篤な腎疾患のある患者又は血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の患者を除く)

    本剤とHMG-CoA還元酵素阻害薬を併用する場合には、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ併用すること。急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。やむを得ず併用する場合には、本剤を少量から投与開始するとともに、定期的に腎機能検査等を実施し、自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止すること。[7 参照],[10.2 参照],[11.1.1 参照]

  3. 9.2.3 腎疾患のある患者(人工透析患者(腹膜透析を含む)、腎不全などの重篤な腎疾患のある患者又は血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の患者を除く)

    症状の増悪及び横紋筋融解症があらわれることがある。[7 参照],[11.1.1 参照]

  4. 9.2.4 血清クレアチニン値が1.5mg/dLを超える患者(人工透析患者(腹膜透析を含む)、腎不全などの重篤な腎疾患のある患者又は血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の患者を除く)

    横紋筋融解症があらわれることがある。[7 参照],[11.1.1 参照]

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 肝障害又はその既往歴のある患者

    血中濃度が上昇するおそれがある。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。[2.5 参照]

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が認められている。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

  1. 9.8.1 患者の合併症、既往歴、自・他覚症状などに留意し、少量から開始するなど投与量に十分注意すること。肝・腎機能が低下していることが多く、また、体重が少ない傾向があるなど、副作用が発現しやすい。
  2. 9.8.2 腎機能については投与中も定期的に臨床検査等を行い、常に機能低下がないかどうかを確認し、異常が認められた場合には直ちに投薬を中止して、さらに腎機能悪化が進行しないよう適切な処置を行うこと。[7 参照]
  3. 9.8.3 スルホニル尿素系血糖降下薬(グリベンクラミド等)との併用により、冷汗、強い空腹感、動悸等の低血糖症状があらわれることがあるので注意すること。[10.2 参照]

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
    • HMG-CoA還元酵素阻害薬
      • プラバスタチンナトリウム
      • シンバスタチン
      • フルバスタチンナトリウム 等
    •                       [9.2.2 参照],[11.1.1 参照]

    急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止すること。

    危険因子:腎機能検査値異常のある患者

    • フルバスタチンナトリウム

    フルバスタチンナトリウムの血中濃度が上昇することがある。

    フルバスタチンナトリウムの肝代謝が阻害され、初回通過効果が低下したものと考えられる。

    • 抗凝血薬
      • ワルファリンカリウム

    プロトロンビン時間を測定して抗凝血薬の量を調節すること。出血又はその傾向が認められた場合には、抗凝血薬あるいは全ての該当薬剤を減量又は中止すること。

    本剤による抗凝血薬の作用部位の親和性の増加による抗凝血薬の作用増強が考えられる。

    • スルホニル尿素系血糖降下薬
      • グリベンクラミド
      • グリクラジド
      • グリメピリド 等
    •                       [9.8.3 参照]                     

    冷汗、強い空腹感、動悸等の低血糖症状があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には血糖降下薬の量を調節すること。

    本剤とこれらの薬剤との血清アルブミン結合部位における競合により、これらの薬剤の血中遊離型濃度が上昇し血糖降下作用が増強されると考えられる。

    危険因子:高齢者

    • ナテグリニド

    冷汗、強い空腹感、動悸等の低血糖症状があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には血糖降下薬の量を調節すること。

    本剤とこれらの薬剤との血清アルブミン結合部位における競合により、これらの薬剤の血中遊離型濃度が上昇し血糖降下作用が増強されると考えられる。

    危険因子:高齢者

    • インスリン

    低血糖症状があらわれることがある。併用する場合には血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。

    インスリン感受性増強等の作用により、血糖降下作用を増強すると考えられる。

    • シクロスポリン

    腎障害があらわれることがあるので、腎機能検査値(クレアチニン、BUN等)の変動に十分注意すること。

    腎障害の副作用が相互に増強されると考えられる。

    • 陰イオン交換樹脂剤
      • コレスチラミン

    本剤の吸収が遅延又は減少する可能性があるため、併用する場合には、少なくとも2時間以上の間隔をあけて投与すること。

    陰イオン交換樹脂剤の吸着作用によると考えられる。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 横紋筋融解症(頻度不明)

      筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれ、これに伴って急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。[9.2.2 参照],[9.2.3 参照],[9.2.4 参照],[10.2 参照]

    2. 11.1.2 アナフィラキシー(頻度不明)

      ショック、アナフィラキシー(顔面浮腫、口唇の腫脹等)があらわれることがある。

    3. 11.1.3 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

      AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。

    4. 11.1.4 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑(いずれも頻度不明)

    11.2 その他の副作用

    1~5%未満

    1%未満

    頻度不明

    精神神経系

    頭痛、めまい、傾眠、不眠、しびれ感

    筋肉1)

    CK上昇

    筋肉痛、筋痙攣

    消化器

    腹痛、嘔気、食欲不振、腹部膨満感、下痢、口内炎

    嘔吐、便秘、胃潰瘍、胸やけ、口渇

    皮膚

    発疹、そう痒

    蕁麻疹、光線過敏症

    肝臓

    AST上昇、ALT上昇、LDH上昇

    腎臓2)

    BUN上昇、クレアチニン上昇

    血液

    貧血、白血球減少、血小板増加、血小板減少

    その他

    尿酸の上昇

    低血糖、全身倦怠感、脱毛、胆石、勃起不全、味覚異常、発熱、浮腫、頻尿

                
    1) このような場合には減量又は休薬すること。
                
    2) 既に腎機能障害のある患者においては症状が増悪することがあるので、このような場合には直ちに投薬を中止し、適切な処置を行うこと。
              

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤交付時の注意

    1. 14.1.1 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
    2. 14.1.2 本剤は徐放錠であるので、割ったり、砕いたりしないでそのまま服用させること。

    15. その他の注意

    15.1 臨床使用に基づく情報

    1. 15.1.1 外国では普通錠の1日600mg(分3)3) 投与において、消化器症状等の副作用の発現頻度が比較的高いことが報告されている。

                    

      3) 本剤の承認されている用法及び用量は「通常、成人にはベザフィブラートとして1日400mgを2回に分けて朝夕食後に経口投与する。なお、腎機能障害を有する患者及び高齢者に対しては適宜減量すること。」である。
                  

    15.2 非臨床試験に基づく情報

    1. 15.2.1 ラットの24ヵ月間投与試験で、雄の高投与量群(123及び256mg/kg、臨床用量の20~40倍)において、精巣の間質細胞腫が認められた。ラットの雌及びマウスでは発癌性は認められていない。

    2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

    1. 2.1 人工透析患者(腹膜透析を含む)[9.2.1 参照]
    2. 2.2 腎不全などの重篤な腎疾患のある患者[9.2.1 参照]
    3. 2.3 血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の患者[9.2.1 参照]
    4. 2.4 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
    5. 2.5 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5 参照]

    3. 組成・性状

    3.1 組成

    ベザフィブラートSR錠200mg「サワイ」

    1錠中
    有効成分 日局ベザフィブラート   200mg
    添加剤 カルナウバロウ、軽質無水ケイ酸、結晶セルロース、酸化チタン、ステアリン酸Mg、タルク、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、マクロゴール6000

    3.2 製剤の性状

    ベザフィブラートSR錠200mg「サワイ」

    剤形 徐放性フィルムコーティング錠
    外形                                          
                                             
                                           
    大きさ 直径 9.1mm
    厚さ 4.8mm
    質量 約258mg
    識別コード SW 422
    性状 白色~帯黄白色

    4. 効能又は効果

    • 高脂血症(家族性を含む)

    5. 効能又は効果に関連する注意

    適用の前に十分な検査を実施し、高脂血症であることを確認した上で本剤の適用を考慮すること。

    6. 用法及び用量

    通常、成人にはベザフィブラートとして1日400mgを2回に分けて朝夕食後に経口投与する。

    なお、腎機能障害を有する患者及び高齢者に対しては適宜減量すること。

    7. 用法及び用量に関連する注意

    本剤は主として腎臓を経て尿中に排泄されるので、腎機能障害のある患者への投与には十分注意する必要がある。投与にあたっては、下表の血清クレアチニン値に応じて減量すること。[9.2.1 参照],[9.2.2 参照],[9.2.3 参照],[9.2.4 参照]

    また、高齢者では、加齢により腎機能の低下を認める一方で、筋肉量の低下から血清クレアチニン値の上昇が軽微であるため、下表のクレアチニンクリアランスに応じた投与量の調節を行うこと。[9.8.2 参照]

    なお、投与量はクレアチニンクリアランスの実測値より設定することが望ましいが、患者の身体状況等を勘案し、実測することが困難である場合には、例えばクレアチニンクリアランスと高い相関性が得られる下記の安田の推定式を用いる等により、用量の設定を行うこと。

    男性:(176-年齢)×体重/(100×血清クレアチニン値)

    女性:(158-年齢)×体重/(100×血清クレアチニン値)

    血清クレアチニン値

    クレアチニンクリアランス

    投与量

    Scr≦1.5mg/dL

    60mL/分≦Ccr

    400mg/日

    (200mg×2)

    1.5mg/dL<
    Scr<2.0mg/dL

    50mL/分<Ccr<60mL/分

    200mg/日

    (200mg×1)

    Scr:血清クレアチニン値

    Ccr:クレアチニンクリアランス

    8. 重要な基本的注意

    1. 8.1 あらかじめ高脂血症の基本である食事療法を行い、更に運動療法や、高血圧・喫煙等の虚血性心疾患のリスクファクターの軽減等も十分に考慮すること。
    2. 8.2 投与中は血中脂質値を定期的に検査し、治療に対する反応が認められない場合には投与を中止すること。

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.1 合併症・既往歴等のある患者

    1. 9.1.1 胆石又はその既往歴のある患者

      胆石の形成がみられることがある。

    9.2 腎機能障害患者

    1. 9.2.1 人工透析患者(腹膜透析を含む)、腎不全などの重篤な腎疾患のある患者又は血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の患者

      投与しないこと。急激な腎機能の悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。[2.1 参照],[2.2 参照],[2.3 参照],[7 参照]

    2. 9.2.2 腎機能検査値異常のある患者(人工透析患者(腹膜透析を含む)、腎不全などの重篤な腎疾患のある患者又は血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の患者を除く)

      本剤とHMG-CoA還元酵素阻害薬を併用する場合には、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ併用すること。急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。やむを得ず併用する場合には、本剤を少量から投与開始するとともに、定期的に腎機能検査等を実施し、自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止すること。[7 参照],[10.2 参照],[11.1.1 参照]

    3. 9.2.3 腎疾患のある患者(人工透析患者(腹膜透析を含む)、腎不全などの重篤な腎疾患のある患者又は血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の患者を除く)

      症状の増悪及び横紋筋融解症があらわれることがある。[7 参照],[11.1.1 参照]

    4. 9.2.4 血清クレアチニン値が1.5mg/dLを超える患者(人工透析患者(腹膜透析を含む)、腎不全などの重篤な腎疾患のある患者又は血清クレアチニン値が2.0mg/dL以上の患者を除く)

      横紋筋融解症があらわれることがある。[7 参照],[11.1.1 参照]

    9.3 肝機能障害患者

    1. 9.3.1 肝障害又はその既往歴のある患者

      血中濃度が上昇するおそれがある。

    9.5 妊婦

    妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。[2.5 参照]

    9.6 授乳婦

    治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が認められている。

    9.7 小児等

    小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

    9.8 高齢者

    1. 9.8.1 患者の合併症、既往歴、自・他覚症状などに留意し、少量から開始するなど投与量に十分注意すること。肝・腎機能が低下していることが多く、また、体重が少ない傾向があるなど、副作用が発現しやすい。
    2. 9.8.2 腎機能については投与中も定期的に臨床検査等を行い、常に機能低下がないかどうかを確認し、異常が認められた場合には直ちに投薬を中止して、さらに腎機能悪化が進行しないよう適切な処置を行うこと。[7 参照]
    3. 9.8.3 スルホニル尿素系血糖降下薬(グリベンクラミド等)との併用により、冷汗、強い空腹感、動悸等の低血糖症状があらわれることがあるので注意すること。[10.2 参照]

    10. 相互作用

      10.2 併用注意(併用に注意すること)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
      • HMG-CoA還元酵素阻害薬
        • プラバスタチンナトリウム
        • シンバスタチン
        • フルバスタチンナトリウム 等
      •                       [9.2.2 参照],[11.1.1 参照]

      急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止すること。

      危険因子:腎機能検査値異常のある患者

      • フルバスタチンナトリウム

      フルバスタチンナトリウムの血中濃度が上昇することがある。

      フルバスタチンナトリウムの肝代謝が阻害され、初回通過効果が低下したものと考えられる。

      • 抗凝血薬
        • ワルファリンカリウム

      プロトロンビン時間を測定して抗凝血薬の量を調節すること。出血又はその傾向が認められた場合には、抗凝血薬あるいは全ての該当薬剤を減量又は中止すること。

      本剤による抗凝血薬の作用部位の親和性の増加による抗凝血薬の作用増強が考えられる。

      • スルホニル尿素系血糖降下薬
        • グリベンクラミド
        • グリクラジド
        • グリメピリド 等
      •                       [9.8.3 参照]                     

      冷汗、強い空腹感、動悸等の低血糖症状があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には血糖降下薬の量を調節すること。

      本剤とこれらの薬剤との血清アルブミン結合部位における競合により、これらの薬剤の血中遊離型濃度が上昇し血糖降下作用が増強されると考えられる。

      危険因子:高齢者

      • ナテグリニド

      冷汗、強い空腹感、動悸等の低血糖症状があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には血糖降下薬の量を調節すること。

      本剤とこれらの薬剤との血清アルブミン結合部位における競合により、これらの薬剤の血中遊離型濃度が上昇し血糖降下作用が増強されると考えられる。

      危険因子:高齢者

      • インスリン

      低血糖症状があらわれることがある。併用する場合には血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。

      インスリン感受性増強等の作用により、血糖降下作用を増強すると考えられる。

      • シクロスポリン

      腎障害があらわれることがあるので、腎機能検査値(クレアチニン、BUN等)の変動に十分注意すること。

      腎障害の副作用が相互に増強されると考えられる。

      • 陰イオン交換樹脂剤
        • コレスチラミン

      本剤の吸収が遅延又は減少する可能性があるため、併用する場合には、少なくとも2時間以上の間隔をあけて投与すること。

      陰イオン交換樹脂剤の吸着作用によると考えられる。

      11. 副作用

      次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

      11.1 重大な副作用

      1. 11.1.1 横紋筋融解症(頻度不明)

        筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれ、これに伴って急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。[9.2.2 参照],[9.2.3 参照],[9.2.4 参照],[10.2 参照]

      2. 11.1.2 アナフィラキシー(頻度不明)

        ショック、アナフィラキシー(顔面浮腫、口唇の腫脹等)があらわれることがある。

      3. 11.1.3 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)

        AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。

      4. 11.1.4 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑(いずれも頻度不明)

      11.2 その他の副作用

      1~5%未満

      1%未満

      頻度不明

      精神神経系

      頭痛、めまい、傾眠、不眠、しびれ感

      筋肉1)

      CK上昇

      筋肉痛、筋痙攣

      消化器

      腹痛、嘔気、食欲不振、腹部膨満感、下痢、口内炎

      嘔吐、便秘、胃潰瘍、胸やけ、口渇

      皮膚

      発疹、そう痒

      蕁麻疹、光線過敏症

      肝臓

      AST上昇、ALT上昇、LDH上昇

      腎臓2)

      BUN上昇、クレアチニン上昇

      血液

      貧血、白血球減少、血小板増加、血小板減少

      その他

      尿酸の上昇

      低血糖、全身倦怠感、脱毛、胆石、勃起不全、味覚異常、発熱、浮腫、頻尿

                  
      1) このような場合には減量又は休薬すること。
                  
      2) 既に腎機能障害のある患者においては症状が増悪することがあるので、このような場合には直ちに投薬を中止し、適切な処置を行うこと。
                

      14. 適用上の注意

      14.1 薬剤交付時の注意

      1. 14.1.1 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
      2. 14.1.2 本剤は徐放錠であるので、割ったり、砕いたりしないでそのまま服用させること。

      15. その他の注意

      15.1 臨床使用に基づく情報

      1. 15.1.1 外国では普通錠の1日600mg(分3)3) 投与において、消化器症状等の副作用の発現頻度が比較的高いことが報告されている。

                      

        3) 本剤の承認されている用法及び用量は「通常、成人にはベザフィブラートとして1日400mgを2回に分けて朝夕食後に経口投与する。なお、腎機能障害を有する患者及び高齢者に対しては適宜減量すること。」である。
                    

      15.2 非臨床試験に基づく情報

      1. 15.2.1 ラットの24ヵ月間投与試験で、雄の高投与量群(123及び256mg/kg、臨床用量の20~40倍)において、精巣の間質細胞腫が認められた。ラットの雌及びマウスでは発癌性は認められていない。

      その他詳細情報

      日本標準商品分類番号
      872183
      ブランドコード
      2183005G1285
      承認番号
      22400AMX00126000
      販売開始年月
      1998-07
      貯法
      室温保存
      有効期間
      3年
      規制区分
      12

      重要な注意事項

      • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
      • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
      • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
      • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
      • 副作用に関する情報は、信頼できる医療情報源に基づいて提供されていますが、完全性や正確性を保証するものではありません。
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