薬効分類名注射用Ca拮抗剤
一般的名称ニカルジピン塩酸塩
ニカルジピン塩酸塩注射液2mg「サワイ」、ニカルジピン塩酸塩注射液10mg「サワイ」、ニカルジピン塩酸塩注射液25mg「サワイ」
にかるじぴんえんさんえんちゅうしゃえき、にかるじぴんえんさんえんちゅうしゃえき、にかるじぴんえんさんえんちゅうしゃえき
NICARDIPINE HYDROCHLORIDE Injection [SAWAI], NICARDIPINE HYDROCHLORIDE Injection [SAWAI], NICARDIPINE HYDROCHLORIDE Injection [SAWAI]
製造販売元/沢井製薬株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
- β-遮断剤
うっ血性心不全患者では、過度の血圧低下、心機能の低下があらわれることがある。必要に応じどちらかを減量又は投与を中止する。
両剤の薬理学的な相加作用による。
(1)血圧降下作用の増強
(2)陰性変力作用の増強
フェンタニール
フェンタニール麻酔時、β-遮断剤と本剤の併用で血圧低下がみられることがある。必要に応じどちらかを減量又は投与を中止する。
機序不明
ジゴキシン
ジゴキシンの作用を増強し、中毒症状(嘔気、嘔吐、めまい、徐脈、不整脈等)があらわれることがある。必要に応じジゴキシンを減量する。
本剤が、主に腎でのクリアランスを減少させ、ジゴキシンの血中濃度が上昇する。
ダントロレンナトリウム水和物
他のCa拮抗剤(ベラパミル等)の動物実験で心室細動、循環虚脱がみられたとの報告がある。
高カリウム血症を来すと考えられる。
タンドスピロンクエン酸塩
動物実験で血圧降下作用が増強されたとの報告がある。
タンドスピロンクエン酸塩は中枢性の血圧降下作用を有し、相加的な降圧作用を示す。
- 筋弛緩剤
筋弛緩の作用が増強することがある。筋弛緩作用に注意し、異常が認められた場合には、両剤の減量若しくは投与を中止する。
本剤が神経筋接合部位において、シナプス前あるいは後にアセチルコリン放出を抑制させること、及び骨格筋の筋小胞体でのCa遊離抑制による筋自体の収縮力の低下等が考えられている。
- 免疫抑制剤
免疫抑制剤の作用を増強し、中毒症状(特に腎機能異常)があらわれることがある。また、本剤の作用を増強し、血圧低下、頻脈等があらわれることがある。必要に応じ免疫抑制剤及び本剤を減量する。
本剤あるいは免疫抑制剤によりCYP3A4が阻害され、免疫抑制剤あるいは本剤の血中濃度が上昇する。
フェニトイン
(1)フェニトインの作用を増強し、中毒症状(神経的)があらわれることがある。必要に応じフェニトインを減量する。
(2)本剤の作用が減弱されることがある。必要に応じ本剤を増量する。
(1)本剤の蛋白結合率が高いため、血漿蛋白結合競合により、遊離型フェニトインが上昇する。
(2)CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される,。
リファンピシン
本剤の作用が減弱されることがある。必要に応じ本剤を増量する。
CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される。
シメチジン
本剤の作用が増強され、血圧低下、頻脈等があらわれることがある。必要に応じ本剤を減量する。
これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する。
- HIVプロテアーゼ阻害剤
本剤の血中濃度が上昇し、本剤の作用が増強されるおそれがある。
これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する。
- アゾール系抗真菌薬
本剤の血中濃度が上昇し、本剤の作用が増強されるおそれがある。
これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する。
1. 警告
本剤を脳出血急性期の患者及び脳卒中急性期で頭蓋内圧が亢進している患者に投与する場合には、緊急対応が可能な医療施設において、最新の関連ガイドラインを参照しつつ、血圧等の患者の状態を十分にモニタリングしながら投与すること。[9.1.1 参照],[9.1.2 参照]
6. 用法及び用量
-
〈手術時の異常高血圧の救急処置〉
本剤は、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で希釈し、ニカルジピン塩酸塩として0.01~0.02%(1mL当たり0.1~0.2mg)溶液を点滴静注する。この場合1分間に、体重1kg当たり2~10μgの点滴速度で投与を開始し、目的値まで血圧を下げ、以後血圧をモニターしながら点滴速度を調節する。なお、急速に血圧を下げる必要がある場合には、本剤をそのまま体重1kg当たりニカルジピン塩酸塩として10~30μgを静脈内投与する。
-
〈高血圧性緊急症〉
本剤は、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で希釈し、ニカルジピン塩酸塩として0.01~0.02%(1mL当たり0.1~0.2mg)溶液を点滴静注する。この場合1分間に、体重1kg当たり0.5~6μgの点滴速度で投与する。なお、投与に際しては1分間に、体重1kg当たり0.5μgより開始し、目的値まで血圧を下げ、以後血圧をモニターしながら点滴速度を調節する。
-
〈急性心不全(慢性心不全の急性増悪を含む)〉
本剤は、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で希釈し、ニカルジピン塩酸塩として0.01~0.02%(1mL当たり0.1~0.2mg)溶液を点滴静注する。この場合1分間に、体重1kg当たり1μgの点滴速度で投与する。なお、患者の病態に応じて1分間に、体重1kg当たり0.5~2μgの範囲で点滴速度を調節する。
7. 用法及び用量に関連する注意
8. 重要な基本的注意
- 〈効能共通〉
-
〈急性心不全〉
- 8.3 血圧、心拍数、尿量、体液及び電解質、また可能な限り肺動脈楔入圧、心拍出量及び血液ガス等患者の全身状態を十分管理しながら投与すること。
- 8.4 本剤の血管拡張作用による過度の血圧低下、動脈血酸素分圧の低下が発現することがあるので注意すること。特に本剤には血圧低下作用があることから、血圧がやや低く(収縮期血圧が100mmHg未満を目安)、循環血液量が相対的に減少しているような場合、厳重な血圧モニターを行い、更なる血圧低下が認められた場合には、投与を中止するなど必要な措置を講じること。[9.1.6 参照]
- 8.5 本剤の投与により臨床症状が改善し、患者の状態が安定した場合(急性期の状態を脱した場合)には、漫然と投与することなく他の治療法に変更すること。投与期間は患者の反応性に応じて異なるが、急性心不全に対する24時間を超える使用経験が少ないので、これを超えて投与する必要が生じた場合には、血行動態及び全身状態等を十分に管理しながら慎重に投与すること。
- 8.6 他の血管拡張薬との併用に際しては過度の血圧低下に注意すること。[10.2 参照]
- 8.7 急性心筋梗塞による急性心不全に対して本剤を使用する場合は、血行動態及び全身状態等を十分に管理しながら慎重に投与すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 〈効能共通〉
-
〈急性心不全〉
-
9.1.5 重篤な不整脈のある患者
一般にこのような患者では、不整脈を慎重に管理しながら治療する必要がある。
-
9.1.6 血圧が低い患者
更なる血圧低下を来す可能性がある。[8.4 参照]
-
9.1.5 重篤な不整脈のある患者
9.2 腎機能障害患者
一般に重篤な腎機能障害のある患者では、急激な降圧に伴い腎機能低下を来す可能性がある。
9.3 肝機能障害患者
本剤は肝臓で代謝される。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で、妊娠末期に投与すると高用量では胎児死亡の増加、分娩障害、出生児の体重減少及びその後の体重増加の抑制が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
低用量(例えば0.5μg/kg/分で点滴静注)から投与を開始し、経過を十分に観察しながら慎重に投与すること。生理機能(肝機能、腎機能等)が低下していることが多い。
10. 相互作用
- 本剤は、主としてCYP3A4で代謝される。[16.4 参照]
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
他の血圧降下剤[8.6 参照] |
血圧降下作用が増強されることがある。 |
両剤の薬理学的な相加作用等による。 |
うっ血性心不全患者では、過度の血圧低下、心機能の低下があらわれることがある。必要に応じどちらかを減量又は投与を中止する。 |
両剤の薬理学的な相加作用による。 |
|
フェンタニール |
フェンタニール麻酔時、β-遮断剤と本剤の併用で血圧低下がみられることがある2) 。必要に応じどちらかを減量又は投与を中止する。 |
機序不明 |
ジゴキシン |
ジゴキシンの作用を増強し3) 、中毒症状(嘔気、嘔吐、めまい、徐脈、不整脈等)があらわれることがある。必要に応じジゴキシンを減量する。 |
本剤が、主に腎でのクリアランスを減少させ、ジゴキシンの血中濃度が上昇する。 |
ダントロレンナトリウム水和物 |
他のCa拮抗剤(ベラパミル等)の動物実験で心室細動、循環虚脱がみられたとの報告がある。 |
高カリウム血症を来すと考えられる。 |
タンドスピロンクエン酸塩 |
動物実験で血圧降下作用が増強されたとの報告がある。 |
タンドスピロンクエン酸塩は中枢性の血圧降下作用を有し、相加的な降圧作用を示す4) 。 |
ニトログリセリン[8.6 参照] |
動物実験で房室ブロックを起こしたとの報告がある。 |
機序不明 |
筋弛緩の作用が増強することがある。筋弛緩作用に注意し、異常が認められた場合には、両剤の減量若しくは投与を中止する。 |
本剤が神経筋接合部位において、シナプス前あるいは後にアセチルコリン放出を抑制させること、及び骨格筋の筋小胞体でのCa遊離抑制による筋自体の収縮力の低下等が考えられている5) 。 |
|
免疫抑制剤の作用を増強し6) 、中毒症状(特に腎機能異常)があらわれることがある。また、本剤の作用を増強し、血圧低下、頻脈等があらわれることがある。必要に応じ免疫抑制剤及び本剤を減量する。 |
本剤あるいは免疫抑制剤によりCYP3A4が阻害され、免疫抑制剤あるいは本剤の血中濃度が上昇する。 |
|
フェニトイン |
(1)フェニトインの作用を増強し、中毒症状(神経的)があらわれることがある。必要に応じフェニトインを減量する。 |
|
リファンピシン |
本剤の作用が減弱されることがある。必要に応じ本剤を増量する。 |
CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される。 |
シメチジン |
本剤の作用が増強され、血圧低下、頻脈等があらわれることがある。必要に応じ本剤を減量する9) 。 |
これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する。 |
本剤の血中濃度が上昇し、本剤の作用が増強されるおそれがある。 |
これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する。 |
|
本剤の血中濃度が上昇し、本剤の作用が増強されるおそれがある。 |
これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
循環器 |
頻脈、心電図変化、血圧低下、肺動脈圧の上昇(急性心不全時)、心係数の低下(急性心不全時)、心室頻拍(急性心不全時)、チアノーゼ(急性心不全時) |
動悸、顔面潮紅、全身倦怠感、心室性期外収縮 |
房室ブロック |
肝臓 |
肝機能異常(AST・ALT等の上昇) |
||
腎臓 |
BUN上昇、クレアチニン上昇 |
||
消化器 |
嘔気、嘔吐、むかつき |
||
過敏症 |
皮疹 |
||
その他 |
頭痛、体温の上昇、尿量減少、血中総コレステロールの低下、悪寒、背部痛、血清カリウムの上昇 |
静脈炎 |
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
-
14.1.1 点滴静注する場合の本剤の0.01~0.02%溶液は、下表の例示を参考に本剤と配合可能な輸液に本剤の必要量を加えて調製する。
配合する輸液の量
(mL)調製するニカルジピン塩酸塩溶液の濃度
約0.01%
約0.015%
約0.02%
加えるニカルジピン塩酸塩注射液の量(mL)
100
12
18
24
250
30
45
60
500
60
90
120
-
14.1.2 本剤を点滴静注する場合、配合する輸液によってはpHが高い等の原因で本剤が析出することがあるので、十分注意すること。
なお、本剤との配合試験の結果、下記に示す輸液は配合が可能であった。
生理食塩液、5%ブドウ糖注射液、フィジオゾール3号輸液、ポタコールR輸液、リンゲル液
1. 警告
本剤を脳出血急性期の患者及び脳卒中急性期で頭蓋内圧が亢進している患者に投与する場合には、緊急対応が可能な医療施設において、最新の関連ガイドラインを参照しつつ、血圧等の患者の状態を十分にモニタリングしながら投与すること。[9.1.1 参照],[9.1.2 参照]
6. 用法及び用量
-
〈手術時の異常高血圧の救急処置〉
本剤は、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で希釈し、ニカルジピン塩酸塩として0.01~0.02%(1mL当たり0.1~0.2mg)溶液を点滴静注する。この場合1分間に、体重1kg当たり2~10μgの点滴速度で投与を開始し、目的値まで血圧を下げ、以後血圧をモニターしながら点滴速度を調節する。なお、急速に血圧を下げる必要がある場合には、本剤をそのまま体重1kg当たりニカルジピン塩酸塩として10~30μgを静脈内投与する。
-
〈高血圧性緊急症〉
本剤は、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で希釈し、ニカルジピン塩酸塩として0.01~0.02%(1mL当たり0.1~0.2mg)溶液を点滴静注する。この場合1分間に、体重1kg当たり0.5~6μgの点滴速度で投与する。なお、投与に際しては1分間に、体重1kg当たり0.5μgより開始し、目的値まで血圧を下げ、以後血圧をモニターしながら点滴速度を調節する。
-
〈急性心不全(慢性心不全の急性増悪を含む)〉
本剤は、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で希釈し、ニカルジピン塩酸塩として0.01~0.02%(1mL当たり0.1~0.2mg)溶液を点滴静注する。この場合1分間に、体重1kg当たり1μgの点滴速度で投与する。なお、患者の病態に応じて1分間に、体重1kg当たり0.5~2μgの範囲で点滴速度を調節する。
7. 用法及び用量に関連する注意
8. 重要な基本的注意
- 〈効能共通〉
-
〈急性心不全〉
- 8.3 血圧、心拍数、尿量、体液及び電解質、また可能な限り肺動脈楔入圧、心拍出量及び血液ガス等患者の全身状態を十分管理しながら投与すること。
- 8.4 本剤の血管拡張作用による過度の血圧低下、動脈血酸素分圧の低下が発現することがあるので注意すること。特に本剤には血圧低下作用があることから、血圧がやや低く(収縮期血圧が100mmHg未満を目安)、循環血液量が相対的に減少しているような場合、厳重な血圧モニターを行い、更なる血圧低下が認められた場合には、投与を中止するなど必要な措置を講じること。[9.1.6 参照]
- 8.5 本剤の投与により臨床症状が改善し、患者の状態が安定した場合(急性期の状態を脱した場合)には、漫然と投与することなく他の治療法に変更すること。投与期間は患者の反応性に応じて異なるが、急性心不全に対する24時間を超える使用経験が少ないので、これを超えて投与する必要が生じた場合には、血行動態及び全身状態等を十分に管理しながら慎重に投与すること。
- 8.6 他の血管拡張薬との併用に際しては過度の血圧低下に注意すること。[10.2 参照]
- 8.7 急性心筋梗塞による急性心不全に対して本剤を使用する場合は、血行動態及び全身状態等を十分に管理しながら慎重に投与すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 〈効能共通〉
-
〈急性心不全〉
-
9.1.5 重篤な不整脈のある患者
一般にこのような患者では、不整脈を慎重に管理しながら治療する必要がある。
-
9.1.6 血圧が低い患者
更なる血圧低下を来す可能性がある。[8.4 参照]
-
9.1.5 重篤な不整脈のある患者
9.2 腎機能障害患者
一般に重篤な腎機能障害のある患者では、急激な降圧に伴い腎機能低下を来す可能性がある。
9.3 肝機能障害患者
本剤は肝臓で代謝される。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で、妊娠末期に投与すると高用量では胎児死亡の増加、分娩障害、出生児の体重減少及びその後の体重増加の抑制が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
低用量(例えば0.5μg/kg/分で点滴静注)から投与を開始し、経過を十分に観察しながら慎重に投与すること。生理機能(肝機能、腎機能等)が低下していることが多い。
10. 相互作用
- 本剤は、主としてCYP3A4で代謝される。[16.4 参照]
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
他の血圧降下剤[8.6 参照] |
血圧降下作用が増強されることがある。 |
両剤の薬理学的な相加作用等による。 |
うっ血性心不全患者では、過度の血圧低下、心機能の低下があらわれることがある。必要に応じどちらかを減量又は投与を中止する。 |
両剤の薬理学的な相加作用による。 |
|
フェンタニール |
フェンタニール麻酔時、β-遮断剤と本剤の併用で血圧低下がみられることがある2) 。必要に応じどちらかを減量又は投与を中止する。 |
機序不明 |
ジゴキシン |
ジゴキシンの作用を増強し3) 、中毒症状(嘔気、嘔吐、めまい、徐脈、不整脈等)があらわれることがある。必要に応じジゴキシンを減量する。 |
本剤が、主に腎でのクリアランスを減少させ、ジゴキシンの血中濃度が上昇する。 |
ダントロレンナトリウム水和物 |
他のCa拮抗剤(ベラパミル等)の動物実験で心室細動、循環虚脱がみられたとの報告がある。 |
高カリウム血症を来すと考えられる。 |
タンドスピロンクエン酸塩 |
動物実験で血圧降下作用が増強されたとの報告がある。 |
タンドスピロンクエン酸塩は中枢性の血圧降下作用を有し、相加的な降圧作用を示す4) 。 |
ニトログリセリン[8.6 参照] |
動物実験で房室ブロックを起こしたとの報告がある。 |
機序不明 |
筋弛緩の作用が増強することがある。筋弛緩作用に注意し、異常が認められた場合には、両剤の減量若しくは投与を中止する。 |
本剤が神経筋接合部位において、シナプス前あるいは後にアセチルコリン放出を抑制させること、及び骨格筋の筋小胞体でのCa遊離抑制による筋自体の収縮力の低下等が考えられている5) 。 |
|
免疫抑制剤の作用を増強し6) 、中毒症状(特に腎機能異常)があらわれることがある。また、本剤の作用を増強し、血圧低下、頻脈等があらわれることがある。必要に応じ免疫抑制剤及び本剤を減量する。 |
本剤あるいは免疫抑制剤によりCYP3A4が阻害され、免疫抑制剤あるいは本剤の血中濃度が上昇する。 |
|
フェニトイン |
(1)フェニトインの作用を増強し、中毒症状(神経的)があらわれることがある。必要に応じフェニトインを減量する。 |
|
リファンピシン |
本剤の作用が減弱されることがある。必要に応じ本剤を増量する。 |
CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される。 |
シメチジン |
本剤の作用が増強され、血圧低下、頻脈等があらわれることがある。必要に応じ本剤を減量する9) 。 |
これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する。 |
本剤の血中濃度が上昇し、本剤の作用が増強されるおそれがある。 |
これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する。 |
|
本剤の血中濃度が上昇し、本剤の作用が増強されるおそれがある。 |
これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
循環器 |
頻脈、心電図変化、血圧低下、肺動脈圧の上昇(急性心不全時)、心係数の低下(急性心不全時)、心室頻拍(急性心不全時)、チアノーゼ(急性心不全時) |
動悸、顔面潮紅、全身倦怠感、心室性期外収縮 |
房室ブロック |
肝臓 |
肝機能異常(AST・ALT等の上昇) |
||
腎臓 |
BUN上昇、クレアチニン上昇 |
||
消化器 |
嘔気、嘔吐、むかつき |
||
過敏症 |
皮疹 |
||
その他 |
頭痛、体温の上昇、尿量減少、血中総コレステロールの低下、悪寒、背部痛、血清カリウムの上昇 |
静脈炎 |
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
-
14.1.1 点滴静注する場合の本剤の0.01~0.02%溶液は、下表の例示を参考に本剤と配合可能な輸液に本剤の必要量を加えて調製する。
配合する輸液の量
(mL)調製するニカルジピン塩酸塩溶液の濃度
約0.01%
約0.015%
約0.02%
加えるニカルジピン塩酸塩注射液の量(mL)
100
12
18
24
250
30
45
60
500
60
90
120
-
14.1.2 本剤を点滴静注する場合、配合する輸液によってはpHが高い等の原因で本剤が析出することがあるので、十分注意すること。
なお、本剤との配合試験の結果、下記に示す輸液は配合が可能であった。
生理食塩液、5%ブドウ糖注射液、フィジオゾール3号輸液、ポタコールR輸液、リンゲル液