薬効分類名選択的AT₁受容体ブロッカー
一般的名称バルサルタン口腔内崩壊錠
バルサルタンOD錠20mg「トーワ」、バルサルタンOD錠40mg「トーワ」、バルサルタンOD錠80mg「トーワ」、バルサルタンOD錠160mg「トーワ」
VALSARTAN OD TABLETS 20mg “TOWA”, VALSARTAN OD TABLETS 40mg “TOWA”, VALSARTAN OD TABLETS 80mg “TOWA”, VALSARTAN OD TABLETS 160mg “TOWA”
製造販売元/東和薬品株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
- アリスキレンフマル酸塩
[9.7.3 参照]
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。
なお、eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。
レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。
- アンジオテンシン変換酵素阻害剤
[9.7.3 参照]
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。
レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。
- 利尿降圧剤
- [11.1.5 参照]
初回投与後、一過性の急激な血圧低下(失神及び意識消失等を伴う)を起こすおそれがある。低用量から本剤の投与を開始し、増量する場合は徐々に行うこと。
利尿降圧剤で治療を受けている患者にはレニン活性が亢進している患者が多く、本剤が奏効しやすい。
重度のナトリウムないし体液量の減少した患者では、まれに症候性の低血圧が生じることがある。
- カリウム保持性利尿剤
- カリウム補給製剤
- [9.7.3 参照]
血清カリウム値が上昇することがある。
本剤のアルドステロン分泌抑制によりカリウム貯留作用が増強する可能性がある。
危険因子:腎機能障害
- ドロスピレノン・エチニルエストラジオール
[9.7.3 参照]
血清カリウム値が上昇することがある。
本剤による血清カリウム値の上昇とドロスピレノンの抗ミネラルコルチコイド作用によると考えられる。
危険因子:腎障害患者、血清カリウム値の高い患者
- 非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)
本剤の降圧作用が減弱することがある。
NSAIDsの腎プロスタグランジン合成阻害作用により、本剤の降圧作用が減弱することがある。
- 非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)
腎機能を悪化させるおそれがある。
NSAIDsの腎プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。
危険因子:高齢者
- ビキサロマー
本剤の血中濃度が約30~40%に低下したとの報告がある。本剤の作用が減弱するおそれがある。
リン酸結合性ポリマーにより、同時に服用した場合、本剤の吸収を遅延あるいは減少させる可能性がある。
- リチウム
リチウム中毒を起こすことが報告されている。
本剤のナトリウム排泄作用により、リチウムの蓄積が起こると考えられている。
4. 効能又は効果
高血圧症
6. 用法及び用量
通常、成人にはバルサルタンとして40~80mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減するが、1日160mgまで増量できる。
通常、6歳以上の小児には、バルサルタンとして、体重35kg未満の場合、20mgを、体重35kg以上の場合、40mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は、体重35kg未満の場合、40mgとする。
7. 用法及び用量に関連する注意
国内においては小児に対して、1日80mgを超える使用経験がない。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤を含むアンジオテンシンII受容体拮抗剤投与中に肝炎等の重篤な肝障害があらわれたとの報告があるので、肝機能検査を実施するなど観察を十分に行うこと。[11.1.2 参照]
- 8.2 手術前24時間は投与しないことが望ましい。アンジオテンシンII受容体拮抗剤投与中の患者は、麻酔及び手術中にレニン-アンジオテンシン系の抑制作用による低血圧を起こす可能性がある。
- 8.3 降圧作用に基づくめまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与は避けること。腎血流量の減少や糸球体濾過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがある。
-
9.1.2 高カリウム血症の患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与は避けること。高カリウム血症を増悪させるおそれがある。
また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、血清カリウム値に注意すること。 -
9.1.3 脳血管障害のある患者
過度の降圧が脳血流不全を引き起こし、病態を悪化させるおそれがある。
-
9.1.4 厳重な減塩療法中の患者
低用量から投与を開始し、増量する場合は徐々に行うこと。初回投与後、一過性の急激な血圧低下(失神及び意識消失等を伴う)を起こすおそれがある。[11.1.5 参照]
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 重篤な腎機能障害(血清クレアチニン値が3.0mg/dL以上)のある患者
投与量を減らすなど慎重に投与すること。腎機能障害を悪化させるおそれがある1) 。[9.7.3 参照]
-
9.2.2 血液透析中の患者
低用量から投与を開始し、増量する場合は徐々に行うこと。初回投与後、一過性の急激な血圧低下(失神及び意識消失等を伴う)を起こすおそれがある。[11.1.5 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 肝障害のある患者、特に胆汁性肝硬変及び胆汁うっ滞のある患者
投与量を減らすなど慎重に投与すること。本剤は主に胆汁中に排泄されるため、血中濃度が上昇するおそれがある。外国において、軽度~中等度の肝障害患者でバルサルタンの血漿中濃度が、健康成人と比較して約2倍に上昇することが報告されている。[16.5 参照]
9.4 生殖能を有する者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。本剤を含むアンジオテンシンII受容体拮抗剤並びにアンジオテンシン変換酵素阻害剤で、妊娠中期~末期に投与された患者に胎児・新生児死亡、羊水過少症、胎児・新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全、羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、脳、頭蓋顔面の奇形、肺の発育形成不全等があらわれたとの報告がある1) ,4) 。また、海外で実施されたアンジオテンシン変換酵素阻害剤におけるレトロスペクティブな疫学調査で、妊娠初期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者群において、胎児奇形の相対リスクは降圧剤が投与されていない患者群に比べ高かったとの報告がある5) 。[2.2 参照],[9.4.1 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラットの授乳期経口投与)の3mg/kg/日で、乳汁中へ移行するとの報告がある。また、動物実験(ラットの周産期及び授乳期経口投与)の600mg/kg/日で出生児の低体重及び生存率の低下が認められており、200mg/kg/日以上で外表分化の遅延が認められている。
9.7 小児等
- 9.7.1 低出生体重児、新生児、乳児又は6歳未満の幼児を対象とした臨床試験は実施していない。
- 9.7.2 糸球体濾過量(GFR)が30mL/min/1.73m2未満もしくは透析を受けている小児等を対象 とした臨床試験は実施していない。
- 9.7.3 腎機能及び血清カリウム値を注意深く観察すること。小児等の高血圧では腎機能異常を伴うことが多い。特に、腎機能に影響を及ぼす状態(発熱、脱水)の患者に本剤を投与する場合や血清カリウム値を上昇させる可能性がある他の薬剤と併用する場合は注意すること。[9.2.1 参照],[10.2 参照]
9.8 高齢者
- 9.8.1 低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。
- 9.8.2 高齢者の薬物動態試験で、バルサルタンの血漿中濃度が非高齢者に比べて高くなることが認められている。[16.6.1 参照]
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
|
非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。 |
レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
|
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。 |
レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
|
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。 |
レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
|
初回投与後、一過性の急激な血圧低下(失神及び意識消失等を伴う)を起こすおそれがある。低用量から本剤の投与を開始し、増量する場合は徐々に行うこと。 |
利尿降圧剤で治療を受けている患者にはレニン活性が亢進している患者が多く、本剤が奏効しやすい。 |
|
血清カリウム値が上昇することがある。 |
本剤のアルドステロン分泌抑制によりカリウム貯留作用が増強する可能性がある。 |
|
血清カリウム値が上昇することがある。 |
本剤による血清カリウム値の上昇とドロスピレノンの抗ミネラルコルチコイド作用によると考えられる。 |
|
血清カリウム値が上昇することがある。 |
高カリウム血症の副作用が相互に増強されると考えられる。 |
|
血清カリウム値が上昇することがある。 |
⾎清カリウム値の上昇が増強されるおそれがある。 |
本剤の降圧作用が減弱することがある。 |
NSAIDsの腎プロスタグランジン合成阻害作用により、本剤の降圧作用が減弱することがある。 |
|
腎機能を悪化させるおそれがある。 |
NSAIDsの腎プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。 |
|
本剤の血中濃度が約30~40%に低下したとの報告がある。本剤の作用が減弱するおそれがある。 |
リン酸結合性ポリマーにより、同時に服用した場合、本剤の吸収を遅延あるいは減少させる可能性がある。 |
|
リチウム中毒を起こすことが報告されている。 |
本剤のナトリウム排泄作用により、リチウムの蓄積が起こると考えられている。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 **血管性浮腫(頻度不明)
**顔面、口唇、咽頭、舌の腫脹等が症状としてあらわれることがある。また、腹痛、嘔気、嘔吐、下痢等を伴う腸管血管性浮腫があらわれることがある。
- 11.1.2 肝炎(頻度不明)
- 11.1.3 腎不全(0.1%未満)
- 11.1.4 高カリウム血症(0.1%未満)
-
11.1.5 ショック(頻度不明)、失神(頻度不明)、意識消失(0.1%未満)
冷感、嘔吐、意識消失等があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。[9.1.4 参照],[9.2.2 参照],[10.2 参照]
- 11.1.6 無顆粒球症(頻度不明)、白血球減少(頻度不明)、血小板減少(0.1%未満)
-
11.1.7 間質性肺炎(頻度不明)
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
-
11.1.8 低血糖(頻度不明)
脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。糖尿病治療中の患者であらわれやすい。
-
11.1.9 横紋筋融解症(0.1%未満)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 11.1.10 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑(いずれも頻度不明)
-
11.1.11 天疱瘡、類天疱瘡(いずれも頻度不明)
水疱、びらん等があらわれた場合には、皮膚科医と相談すること。
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹、そう痒 |
蕁麻疹、紅斑 |
光線過敏症 |
精神神経系 |
めまい、頭痛 |
眠気、不眠 |
─ |
血液 |
白血球減少、好酸球増多、貧血 |
─ |
─ |
循環器 |
低血圧、動悸 |
頻脈、心房細動 |
─ |
消化器 |
嘔気、腹痛 |
嘔吐、下痢、便秘、口渇、食欲不振 |
─ |
肝臓 |
AST、ALT、LDH、ALP、ビリルビン値の上昇 |
─ |
─ |
呼吸器 |
咳嗽 |
咽頭炎 |
─ |
腎臓 |
血中尿酸値上昇、BUN上昇、血清クレアチニン上昇 |
─ |
─ |
電解質 |
血清カリウム値上昇 |
低ナトリウム血症 |
─ |
その他 |
けん怠感、浮腫、CK上昇 |
胸痛、疲労感、しびれ、味覚異常、ほてり、血糖値上昇、血清コレステロール上昇、血清総蛋白減少、腰背部痛、脱力感、耳鳴 |
筋肉痛、関節痛、発熱 |
4. 効能又は効果
高血圧症
6. 用法及び用量
通常、成人にはバルサルタンとして40~80mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減するが、1日160mgまで増量できる。
通常、6歳以上の小児には、バルサルタンとして、体重35kg未満の場合、20mgを、体重35kg以上の場合、40mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は、体重35kg未満の場合、40mgとする。
7. 用法及び用量に関連する注意
国内においては小児に対して、1日80mgを超える使用経験がない。
8. 重要な基本的注意
- 8.1 本剤を含むアンジオテンシンII受容体拮抗剤投与中に肝炎等の重篤な肝障害があらわれたとの報告があるので、肝機能検査を実施するなど観察を十分に行うこと。[11.1.2 参照]
- 8.2 手術前24時間は投与しないことが望ましい。アンジオテンシンII受容体拮抗剤投与中の患者は、麻酔及び手術中にレニン-アンジオテンシン系の抑制作用による低血圧を起こす可能性がある。
- 8.3 降圧作用に基づくめまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
9.1.1 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与は避けること。腎血流量の減少や糸球体濾過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがある。
-
9.1.2 高カリウム血症の患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与は避けること。高カリウム血症を増悪させるおそれがある。
また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、血清カリウム値に注意すること。 -
9.1.3 脳血管障害のある患者
過度の降圧が脳血流不全を引き起こし、病態を悪化させるおそれがある。
-
9.1.4 厳重な減塩療法中の患者
低用量から投与を開始し、増量する場合は徐々に行うこと。初回投与後、一過性の急激な血圧低下(失神及び意識消失等を伴う)を起こすおそれがある。[11.1.5 参照]
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 重篤な腎機能障害(血清クレアチニン値が3.0mg/dL以上)のある患者
投与量を減らすなど慎重に投与すること。腎機能障害を悪化させるおそれがある1) 。[9.7.3 参照]
-
9.2.2 血液透析中の患者
低用量から投与を開始し、増量する場合は徐々に行うこと。初回投与後、一過性の急激な血圧低下(失神及び意識消失等を伴う)を起こすおそれがある。[11.1.5 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 肝障害のある患者、特に胆汁性肝硬変及び胆汁うっ滞のある患者
投与量を減らすなど慎重に投与すること。本剤は主に胆汁中に排泄されるため、血中濃度が上昇するおそれがある。外国において、軽度~中等度の肝障害患者でバルサルタンの血漿中濃度が、健康成人と比較して約2倍に上昇することが報告されている。[16.5 参照]
9.4 生殖能を有する者
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。本剤を含むアンジオテンシンII受容体拮抗剤並びにアンジオテンシン変換酵素阻害剤で、妊娠中期~末期に投与された患者に胎児・新生児死亡、羊水過少症、胎児・新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全、羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、脳、頭蓋顔面の奇形、肺の発育形成不全等があらわれたとの報告がある1) ,4) 。また、海外で実施されたアンジオテンシン変換酵素阻害剤におけるレトロスペクティブな疫学調査で、妊娠初期にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者群において、胎児奇形の相対リスクは降圧剤が投与されていない患者群に比べ高かったとの報告がある5) 。[2.2 参照],[9.4.1 参照]
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。動物実験(ラットの授乳期経口投与)の3mg/kg/日で、乳汁中へ移行するとの報告がある。また、動物実験(ラットの周産期及び授乳期経口投与)の600mg/kg/日で出生児の低体重及び生存率の低下が認められており、200mg/kg/日以上で外表分化の遅延が認められている。
9.7 小児等
- 9.7.1 低出生体重児、新生児、乳児又は6歳未満の幼児を対象とした臨床試験は実施していない。
- 9.7.2 糸球体濾過量(GFR)が30mL/min/1.73m2未満もしくは透析を受けている小児等を対象 とした臨床試験は実施していない。
- 9.7.3 腎機能及び血清カリウム値を注意深く観察すること。小児等の高血圧では腎機能異常を伴うことが多い。特に、腎機能に影響を及ぼす状態(発熱、脱水)の患者に本剤を投与する場合や血清カリウム値を上昇させる可能性がある他の薬剤と併用する場合は注意すること。[9.2.1 参照],[10.2 参照]
9.8 高齢者
- 9.8.1 低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。
- 9.8.2 高齢者の薬物動態試験で、バルサルタンの血漿中濃度が非高齢者に比べて高くなることが認められている。[16.6.1 参照]
10. 相互作用
10.1 併用禁忌(併用しないこと)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
|
非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。 |
レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
|
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。 |
レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
|
腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがある。 |
レニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。 |
|
初回投与後、一過性の急激な血圧低下(失神及び意識消失等を伴う)を起こすおそれがある。低用量から本剤の投与を開始し、増量する場合は徐々に行うこと。 |
利尿降圧剤で治療を受けている患者にはレニン活性が亢進している患者が多く、本剤が奏効しやすい。 |
|
血清カリウム値が上昇することがある。 |
本剤のアルドステロン分泌抑制によりカリウム貯留作用が増強する可能性がある。 |
|
血清カリウム値が上昇することがある。 |
本剤による血清カリウム値の上昇とドロスピレノンの抗ミネラルコルチコイド作用によると考えられる。 |
|
血清カリウム値が上昇することがある。 |
高カリウム血症の副作用が相互に増強されると考えられる。 |
|
血清カリウム値が上昇することがある。 |
⾎清カリウム値の上昇が増強されるおそれがある。 |
本剤の降圧作用が減弱することがある。 |
NSAIDsの腎プロスタグランジン合成阻害作用により、本剤の降圧作用が減弱することがある。 |
|
腎機能を悪化させるおそれがある。 |
NSAIDsの腎プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。 |
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本剤の血中濃度が約30~40%に低下したとの報告がある。本剤の作用が減弱するおそれがある。 |
リン酸結合性ポリマーにより、同時に服用した場合、本剤の吸収を遅延あるいは減少させる可能性がある。 |
|
リチウム中毒を起こすことが報告されている。 |
本剤のナトリウム排泄作用により、リチウムの蓄積が起こると考えられている。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 **血管性浮腫(頻度不明)
**顔面、口唇、咽頭、舌の腫脹等が症状としてあらわれることがある。また、腹痛、嘔気、嘔吐、下痢等を伴う腸管血管性浮腫があらわれることがある。
- 11.1.2 肝炎(頻度不明)
- 11.1.3 腎不全(0.1%未満)
- 11.1.4 高カリウム血症(0.1%未満)
-
11.1.5 ショック(頻度不明)、失神(頻度不明)、意識消失(0.1%未満)
冷感、嘔吐、意識消失等があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。[9.1.4 参照],[9.2.2 参照],[10.2 参照]
- 11.1.6 無顆粒球症(頻度不明)、白血球減少(頻度不明)、血小板減少(0.1%未満)
-
11.1.7 間質性肺炎(頻度不明)
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
-
11.1.8 低血糖(頻度不明)
脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。糖尿病治療中の患者であらわれやすい。
-
11.1.9 横紋筋融解症(0.1%未満)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 11.1.10 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑(いずれも頻度不明)
-
11.1.11 天疱瘡、類天疱瘡(いずれも頻度不明)
水疱、びらん等があらわれた場合には、皮膚科医と相談すること。
11.2 その他の副作用
0.1~5%未満 |
0.1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹、そう痒 |
蕁麻疹、紅斑 |
光線過敏症 |
精神神経系 |
めまい、頭痛 |
眠気、不眠 |
─ |
血液 |
白血球減少、好酸球増多、貧血 |
─ |
─ |
循環器 |
低血圧、動悸 |
頻脈、心房細動 |
─ |
消化器 |
嘔気、腹痛 |
嘔吐、下痢、便秘、口渇、食欲不振 |
─ |
肝臓 |
AST、ALT、LDH、ALP、ビリルビン値の上昇 |
─ |
─ |
呼吸器 |
咳嗽 |
咽頭炎 |
─ |
腎臓 |
血中尿酸値上昇、BUN上昇、血清クレアチニン上昇 |
─ |
─ |
電解質 |
血清カリウム値上昇 |
低ナトリウム血症 |
─ |
その他 |
けん怠感、浮腫、CK上昇 |
胸痛、疲労感、しびれ、味覚異常、ほてり、血糖値上昇、血清コレステロール上昇、血清総蛋白減少、腰背部痛、脱力感、耳鳴 |
筋肉痛、関節痛、発熱 |











