薬効分類名未熟児無呼吸発作治療剤

一般的名称無水カフェイン

レスピア静注・経口液60mg

れすぴあじょうちゅう・けいこうえき

Respia Injection or oral solution 60mg

製造販売元/ノーベルファーマ株式会社

第2版
禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者肝機能障害患者小児等

重大な副作用

頻度
副作用

その他の副作用

部位
頻度
副作用
免疫系
頻度不明
脳・神経
頻度不明
神経過敏興奮不機嫌いらいら感)振戦筋攣縮落ち着きのなさ
肺・呼吸
1~5%未満
肺・呼吸
頻度不明
心臓・血管
1~5%未満
心臓・血管
頻度不明
胃腸・消化器系
1~5%未満
胃腸・消化器系
頻度不明
腎・尿路
頻度不明
尿量増加
内分泌・代謝系
頻度不明
血液系
1~5%未満
血液系
頻度不明
その他
1~5%未満

併用注意

薬剤名等
臨床症状・措置方法

カフェイン及びテオフィリンのクリアランスを減少させ、血中濃度を増加させる。

機序・危険因子

カフェインと他のメチルキサンチン系薬剤(テオフィリン等)との間に相互変換が生じる。

薬剤名等
  • 交感神経刺激剤
    (β刺激剤)
臨床症状・措置方法

低カリウム血症、心・血管症状( 頻脈、不整脈等)等のβ刺激剤の副作用症状を増強させることがある。
副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

機序・危険因子

心刺激作用をともに有しており、β刺激剤の作用を増強するためと考えられる。低カリウム血症の増強についての機序は不明である。

薬剤名等
  • 抗真菌剤
  • H2-受容体拮抗剤
  • キノロン系抗菌剤
臨床症状・措置方法

カフェインの血中濃度が増加し、副作用が発現するおそれがある。
副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

機序・危険因子

これらの薬剤は、肝薬物代謝酵素CYP1A2を阻害し、カフェインのクリアランスを減少させる。

薬剤名等
  • エリスロマイシン
  • クラリスロマイシン
  • ロキシスロマイシン
  • デフェラシロクス
臨床症状・措置方法

カフェインの血中濃度が増加し、副作用が発現するおそれがある。
副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

機序・危険因子

これらの薬剤は、肝薬物代謝酵素を阻害し、カフェインのクリアランスを減少させる。

薬剤名等
  • アシクロビル
  • バラシクロビル塩酸塩
臨床症状・措置方法

カフェインの血中濃度が増加し、副作用が発現するおそれがある。
副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

機序・危険因子

カフェインの血中濃度の上昇によると考えられる。

薬剤名等
  • グレープフルーツジュース
  • ナリンゲニン
臨床症状・措置方法

カフェインの血中濃度が増加し、カフェインの作用が増強されるおそれがある。

機序・危険因子

これらの食品等は、肝薬物代謝酵素CYP1A2を阻害し、カフェインのクリアランスを減少させる。

薬剤名等
  • リファンピシン
  • フェノバルビタール
  • フェニトイン
  • カルバマゼピン
  • プロトンポンプ阻害剤
臨床症状・措置方法

カフェインの効果が減弱することがある。カフェイン血中濃度が低下するので、適切な処置を行うこと。

機序・危険因子

肝薬物代謝酵素の誘導により、カフェインのクリアランスが増加するため、カフェインの血中濃度が低下すると考えられる。

薬剤名等
  • 解熱鎮痛消炎剤
臨床症状・措置方法

ケトプロフェンの血中濃度が増加する。尿量が減少する。

機序・危険因子

ケトプロフェンの溶解度を上昇させ、吸収を亢進する。

薬剤名等
  • ベンゾジアゼピン系薬剤
臨床症状・措置方法

ベンゾジアゼピン系薬剤の血中濃度が減少することがある。

機序・危険因子

不明

薬剤名等
  • 鉄剤
臨床症状・措置方法

鉄の吸収を減少する。

機序・危険因子

カフェインによる胃酸分泌亢進によるものと推察される。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分又はメチルキサンチン系化合物に対し過敏症の既往歴のある患児
  2. 2.2 壊死性腸炎又はその疑いのある患児[壊死性腸炎が悪化又は発症するおそれがある。][11.1.1 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

レスピア静注・経口液60mg

有効成分 1バイアル(3mL)中無水カフェイン   30.0mg
(カフェインクエン酸塩として   60mg )
添加剤 クエン酸水和物、クエン酸ナトリウム水和物

3.2 製剤の性状

レスピア静注・経口液60mg

pH 4.2~5.2
浸透圧比 0.5(生理食塩液に対する比)
性状 無色澄明の注射剤・経口液剤

4. 効能又は効果

早産・低出生体重児における原発性無呼吸(未熟児無呼吸発作)

5. 効能又は効果に関連する注意

本剤は、原発性無呼吸に対する治療薬であるので、本剤投与前に二次性無呼吸の除外診断を行うこと。二次性無呼吸を呈する患児には、原疾患に応じ適切な処置を行うこと。

6. 用法及び用量

初回投与:通常、カフェインクエン酸塩として20mg/kg(本剤1mL/kg)を30分かけて静脈内投与する。
維持投与:初回投与から24時間後以降に、通常、カフェインクエン酸塩として5mg/kg(本剤0.25mL/kg)を1日1回、10分かけて静脈内投与、又は経口投与する。なお、症状に応じて、10mg/kg(本剤0.5mL/kg)まで増量できる。

7. 用法及び用量に関連する注意

早産・低出生体重児では、カフェインのクリアランスは、体重、生後日齢により影響することが報告されているので、臨床症状に応じて投与量を調節することが望ましい。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤以外のメチルキサンチン系薬剤との同時投与を避けること。カフェイン及び他のメチルキサンチン系薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。[9.1.3 参照],[10.2 参照]
  2. 8.2 メチルキサンチン系薬剤から本剤の治療への切り替えにより、メチルキサンチン系薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがあるので注意すること。[10.2 参照]
  3. 8.3 外国で血中カフェイン濃度が50mg/Lを超えると重篤な副作用が発現したという報告がある。副作用の発現が疑われる場合、特定の背景を有する患者に投与する場合等には、血中カフェイン濃度の測定を考慮すること。[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.3 参照],[9.1.4 参照],[9.2 参照],[9.3 参照],[13 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 心血管疾患のある患児

    心拍数及び心拍出量が増加し症状を悪化させるおそれがある。[8.3 参照]

  2. 9.1.2 出産前にカフェインを日常的又は大量に摂取している母親及びメチルキサンチン系薬剤(テオフィリン、アミノフィリン、カフェイン)を投与されている母親から生まれた患児

    カフェインを含むメチルキサンチン系薬剤は胎盤を通過し、胎児に移行する。[8.3 参照],[10.2 参照]

  3. 9.1.3 メチルキサンチン系薬剤(テオフィリン、アミノフィリン、カフェイン)を投与されている授乳婦から授乳されている患児

    カフェインを含むメチルキサンチン系薬剤は乳汁に移行する。[8.1 参照],[8.3 参照],[10.2 参照]

  4. 9.1.4 痙攣、てんかん様症状等を合併している患児

    カフェインの過量投与時に痙攣等があらわれたとの報告がある。[8.3 参照],[13.1 参照],[13.2 参照]

9.2 腎機能障害患者

腎機能障害のある患児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。[8.3 参照]

9.3 肝機能障害患者

肝機能障害のある患児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。[8.3 参照]

9.7 小児等

*在胎週数28週未満(投与時)の早産児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用

  • 早産・低出生体重児では、肝薬物代謝酵素系が未発達のため、カフェインの大部分は未変化体で排泄される。しかし、生後、肝薬物代謝酵素系が急速に発達するため、肝薬物代謝酵素に影響を与える薬剤との併用においては、相互作用が生じるおそれがある。[16.4 参照],[16.5 参照]
    以下に小児・成人で報告されているカフェインの相互作用を示すので、他剤による治療中に本剤を併用する場合、あるいは本剤による治療中に他の薬剤を併用する場合には、患児の状態を十分に観察し、慎重に投与すること。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

カフェイン及びテオフィリンのクリアランスを減少させ、血中濃度を増加させる。

カフェインと他のメチルキサンチン系薬剤(テオフィリン等)との間に相互変換が生じる。

  • 交感神経刺激剤
    (β刺激剤)
    • イソプレナリン塩酸塩
    • クレンブテロール塩酸塩
    • ツロブテロール塩酸塩
    • テルブタリン硫酸塩
    • プロカテロール塩酸塩水和物等

低カリウム血症、心・血管症状( 頻脈、不整脈等)等のβ刺激剤の副作用症状を増強させることがある。
副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

心刺激作用をともに有しており、β刺激剤の作用を増強するためと考えられる。低カリウム血症の増強についての機序は不明である。

  • 抗真菌剤
    • フルコナゾール
    • ケトコナゾール
    • テルビナフィン塩酸塩
  • H2-受容体拮抗剤
    • シメチジン
  • キノロン系抗菌剤
    • ノルフロキサシン
    • シプロフロキサシン塩酸塩
    • オフロキサシン等

カフェインの血中濃度が増加し、副作用が発現するおそれがある。
副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

これらの薬剤は、肝薬物代謝酵素CYP1A2を阻害し、カフェインのクリアランスを減少させる。

  • エリスロマイシン
  • クラリスロマイシン
  • ロキシスロマイシン
  • デフェラシロクス

カフェインの血中濃度が増加し、副作用が発現するおそれがある。
副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

これらの薬剤は、肝薬物代謝酵素を阻害し、カフェインのクリアランスを減少させる。

  • アシクロビル
  • バラシクロビル塩酸塩

カフェインの血中濃度が増加し、副作用が発現するおそれがある。
副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

カフェインの血中濃度の上昇によると考えられる。

  • グレープフルーツジュース
  • ナリンゲニン

カフェインの血中濃度が増加し、カフェインの作用が増強されるおそれがある。

これらの食品等は、肝薬物代謝酵素CYP1A2を阻害し、カフェインのクリアランスを減少させる。

  • リファンピシン
  • フェノバルビタール
  • フェニトイン
  • カルバマゼピン
  • プロトンポンプ阻害剤
    • オメプラゾール
    • ランソプラゾール

カフェインの効果が減弱することがある。カフェイン血中濃度が低下するので、適切な処置を行うこと。

肝薬物代謝酵素の誘導により、カフェインのクリアランスが増加するため、カフェインの血中濃度が低下すると考えられる。

  • 解熱鎮痛消炎剤
    • ケトプロフェン

ケトプロフェンの血中濃度が増加する。尿量が減少する。

ケトプロフェンの溶解度を上昇させ、吸収を亢進する。

    • アセトアミノフェン

これらの薬剤のクリアランスを減少する。
鎮痛作用等を増強することがある。

不明

    • アスピリン

これらの薬剤のクリアランスを減少する。
鎮痛作用等を増強することがある。

胃酸分泌を亢進することにより、アスピリンの吸収を増加させることが推察される。

  • ベンゾジアゼピン系薬剤
    • ジアゼパム
    • ロラゼパム

ベンゾジアゼピン系薬剤の血中濃度が減少することがある。

不明

  • 鉄剤

鉄の吸収を減少する。

カフェインによる胃酸分泌亢進によるものと推察される。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 壊死性腸炎(2.3%)

                    [2.2 参照]               

11.2 その他の副作用

1~5%未満

頻度不明

過敏症

発疹、蕁麻疹、紅斑、薬疹

精神・神経

神経過敏(興奮、不機嫌、いらいら感)、振戦、筋攣縮、落ち着きのなさ

呼吸器

肺水腫

頻呼吸

循環器

高血圧、頻脈

心拍数増加、心拍出量増加

消化器

胃出血、胃食道逆流、胃残渣の増加

嘔吐、下痢、便秘、腹部膨満

泌尿器

尿量増加

代謝異常

CKの上昇、低血糖、高血糖

血液

貧血

ヘモグロビン減少

その他

注射部位反応、注射部位炎症、低ナトリウム血症

尿中ナトリウム増加、尿中カルシウム増加

13. 過量投与

外国で血中カフェイン濃度が50mg/Lを超えると重篤な副作用が発現したという報告がある。[8.3 参照]

  1. 13.1 症状

    高度の筋攣縮、高度の易刺激性、振戦、弓なり緊張、痙攣、頻呼吸、頻脈、循環不全、代謝異常等が発現しやすくなる。カフェイン過量投与の1例は頭蓋内出血を合併し、長期にわたる神経系の後遺症が報告されている。早産児でのカフェイン過量投与による死亡は報告されていない。[9.1.4 参照]

  2. 13.2 処置

    過量投与時には、血中カフェイン濃度のモニタリング、対症療法等の処置を行うこと。カフェイン濃度は交換輸血後に低下することが示されている。痙攣が発現した場合には、抗痙攣薬(ジアゼパム又はペントバルビタールナトリウム、フェノバルビタール等)の使用を考慮すること。[9.1.4 参照]

14. 適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意

  1. 14.1.1 開封後はできるだけ速やかに使用する。使用後の残液は、細菌汚染のおそれがあるので使用しないこと。本剤は保存剤を含有していない。
  2. 14.1.2 本剤は必要に応じ、使用直前に生理食塩液、ブドウ糖注射液、注射用水等で、適宜希釈すること。
    但し、静脈内投与の場合は注射用水で希釈しないこと。浸透圧が低下するおそれがある。
  3. 14.1.3 本剤は、次の薬剤と配合禁忌である。
    フロセミド注射液、注射用ピペラシリンナトリウム、注射用バンコマイシン塩酸塩
  4. 14.1.4 使用時に変色あるいは混濁を生じている場合には使用しないこと。

14.2 薬剤投与時の注意

静脈内投与又は経口投与すること。

15. その他の注意

15.2 非臨床試験に基づく情報

胎児期もしくは新生児期にカフェインを投与されたラットでは、行動異常が認められ、その影響は成熟期まで持続することが報告されている。

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分又はメチルキサンチン系化合物に対し過敏症の既往歴のある患児
  2. 2.2 壊死性腸炎又はその疑いのある患児[壊死性腸炎が悪化又は発症するおそれがある。][11.1.1 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

レスピア静注・経口液60mg

有効成分 1バイアル(3mL)中無水カフェイン   30.0mg
(カフェインクエン酸塩として   60mg )
添加剤 クエン酸水和物、クエン酸ナトリウム水和物

3.2 製剤の性状

レスピア静注・経口液60mg

pH 4.2~5.2
浸透圧比 0.5(生理食塩液に対する比)
性状 無色澄明の注射剤・経口液剤

4. 効能又は効果

早産・低出生体重児における原発性無呼吸(未熟児無呼吸発作)

5. 効能又は効果に関連する注意

本剤は、原発性無呼吸に対する治療薬であるので、本剤投与前に二次性無呼吸の除外診断を行うこと。二次性無呼吸を呈する患児には、原疾患に応じ適切な処置を行うこと。

6. 用法及び用量

初回投与:通常、カフェインクエン酸塩として20mg/kg(本剤1mL/kg)を30分かけて静脈内投与する。
維持投与:初回投与から24時間後以降に、通常、カフェインクエン酸塩として5mg/kg(本剤0.25mL/kg)を1日1回、10分かけて静脈内投与、又は経口投与する。なお、症状に応じて、10mg/kg(本剤0.5mL/kg)まで増量できる。

7. 用法及び用量に関連する注意

早産・低出生体重児では、カフェインのクリアランスは、体重、生後日齢により影響することが報告されているので、臨床症状に応じて投与量を調節することが望ましい。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤以外のメチルキサンチン系薬剤との同時投与を避けること。カフェイン及び他のメチルキサンチン系薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある。[9.1.3 参照],[10.2 参照]
  2. 8.2 メチルキサンチン系薬剤から本剤の治療への切り替えにより、メチルキサンチン系薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがあるので注意すること。[10.2 参照]
  3. 8.3 外国で血中カフェイン濃度が50mg/Lを超えると重篤な副作用が発現したという報告がある。副作用の発現が疑われる場合、特定の背景を有する患者に投与する場合等には、血中カフェイン濃度の測定を考慮すること。[9.1.1 参照],[9.1.2 参照],[9.1.3 参照],[9.1.4 参照],[9.2 参照],[9.3 参照],[13 参照]

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 心血管疾患のある患児

    心拍数及び心拍出量が増加し症状を悪化させるおそれがある。[8.3 参照]

  2. 9.1.2 出産前にカフェインを日常的又は大量に摂取している母親及びメチルキサンチン系薬剤(テオフィリン、アミノフィリン、カフェイン)を投与されている母親から生まれた患児

    カフェインを含むメチルキサンチン系薬剤は胎盤を通過し、胎児に移行する。[8.3 参照],[10.2 参照]

  3. 9.1.3 メチルキサンチン系薬剤(テオフィリン、アミノフィリン、カフェイン)を投与されている授乳婦から授乳されている患児

    カフェインを含むメチルキサンチン系薬剤は乳汁に移行する。[8.1 参照],[8.3 参照],[10.2 参照]

  4. 9.1.4 痙攣、てんかん様症状等を合併している患児

    カフェインの過量投与時に痙攣等があらわれたとの報告がある。[8.3 参照],[13.1 参照],[13.2 参照]

9.2 腎機能障害患者

腎機能障害のある患児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。[8.3 参照]

9.3 肝機能障害患者

肝機能障害のある患児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。[8.3 参照]

9.7 小児等

*在胎週数28週未満(投与時)の早産児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用

  • 早産・低出生体重児では、肝薬物代謝酵素系が未発達のため、カフェインの大部分は未変化体で排泄される。しかし、生後、肝薬物代謝酵素系が急速に発達するため、肝薬物代謝酵素に影響を与える薬剤との併用においては、相互作用が生じるおそれがある。[16.4 参照],[16.5 参照]
    以下に小児・成人で報告されているカフェインの相互作用を示すので、他剤による治療中に本剤を併用する場合、あるいは本剤による治療中に他の薬剤を併用する場合には、患児の状態を十分に観察し、慎重に投与すること。

10.2 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

カフェイン及びテオフィリンのクリアランスを減少させ、血中濃度を増加させる。

カフェインと他のメチルキサンチン系薬剤(テオフィリン等)との間に相互変換が生じる。

  • 交感神経刺激剤
    (β刺激剤)
    • イソプレナリン塩酸塩
    • クレンブテロール塩酸塩
    • ツロブテロール塩酸塩
    • テルブタリン硫酸塩
    • プロカテロール塩酸塩水和物等

低カリウム血症、心・血管症状( 頻脈、不整脈等)等のβ刺激剤の副作用症状を増強させることがある。
副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

心刺激作用をともに有しており、β刺激剤の作用を増強するためと考えられる。低カリウム血症の増強についての機序は不明である。

  • 抗真菌剤
    • フルコナゾール
    • ケトコナゾール
    • テルビナフィン塩酸塩
  • H2-受容体拮抗剤
    • シメチジン
  • キノロン系抗菌剤
    • ノルフロキサシン
    • シプロフロキサシン塩酸塩
    • オフロキサシン等

カフェインの血中濃度が増加し、副作用が発現するおそれがある。
副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

これらの薬剤は、肝薬物代謝酵素CYP1A2を阻害し、カフェインのクリアランスを減少させる。

  • エリスロマイシン
  • クラリスロマイシン
  • ロキシスロマイシン
  • デフェラシロクス

カフェインの血中濃度が増加し、副作用が発現するおそれがある。
副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

これらの薬剤は、肝薬物代謝酵素を阻害し、カフェインのクリアランスを減少させる。

  • アシクロビル
  • バラシクロビル塩酸塩

カフェインの血中濃度が増加し、副作用が発現するおそれがある。
副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

カフェインの血中濃度の上昇によると考えられる。

  • グレープフルーツジュース
  • ナリンゲニン

カフェインの血中濃度が増加し、カフェインの作用が増強されるおそれがある。

これらの食品等は、肝薬物代謝酵素CYP1A2を阻害し、カフェインのクリアランスを減少させる。

  • リファンピシン
  • フェノバルビタール
  • フェニトイン
  • カルバマゼピン
  • プロトンポンプ阻害剤
    • オメプラゾール
    • ランソプラゾール

カフェインの効果が減弱することがある。カフェイン血中濃度が低下するので、適切な処置を行うこと。

肝薬物代謝酵素の誘導により、カフェインのクリアランスが増加するため、カフェインの血中濃度が低下すると考えられる。

  • 解熱鎮痛消炎剤
    • ケトプロフェン

ケトプロフェンの血中濃度が増加する。尿量が減少する。

ケトプロフェンの溶解度を上昇させ、吸収を亢進する。

    • アセトアミノフェン

これらの薬剤のクリアランスを減少する。
鎮痛作用等を増強することがある。

不明

    • アスピリン

これらの薬剤のクリアランスを減少する。
鎮痛作用等を増強することがある。

胃酸分泌を亢進することにより、アスピリンの吸収を増加させることが推察される。

  • ベンゾジアゼピン系薬剤
    • ジアゼパム
    • ロラゼパム

ベンゾジアゼピン系薬剤の血中濃度が減少することがある。

不明

  • 鉄剤

鉄の吸収を減少する。

カフェインによる胃酸分泌亢進によるものと推察される。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

11.1 重大な副作用

  1. 11.1.1 壊死性腸炎(2.3%)

                    [2.2 参照]               

11.2 その他の副作用

1~5%未満

頻度不明

過敏症

発疹、蕁麻疹、紅斑、薬疹

精神・神経

神経過敏(興奮、不機嫌、いらいら感)、振戦、筋攣縮、落ち着きのなさ

呼吸器

肺水腫

頻呼吸

循環器

高血圧、頻脈

心拍数増加、心拍出量増加

消化器

胃出血、胃食道逆流、胃残渣の増加

嘔吐、下痢、便秘、腹部膨満

泌尿器

尿量増加

代謝異常

CKの上昇、低血糖、高血糖

血液

貧血

ヘモグロビン減少

その他

注射部位反応、注射部位炎症、低ナトリウム血症

尿中ナトリウム増加、尿中カルシウム増加

13. 過量投与

外国で血中カフェイン濃度が50mg/Lを超えると重篤な副作用が発現したという報告がある。[8.3 参照]

  1. 13.1 症状

    高度の筋攣縮、高度の易刺激性、振戦、弓なり緊張、痙攣、頻呼吸、頻脈、循環不全、代謝異常等が発現しやすくなる。カフェイン過量投与の1例は頭蓋内出血を合併し、長期にわたる神経系の後遺症が報告されている。早産児でのカフェイン過量投与による死亡は報告されていない。[9.1.4 参照]

  2. 13.2 処置

    過量投与時には、血中カフェイン濃度のモニタリング、対症療法等の処置を行うこと。カフェイン濃度は交換輸血後に低下することが示されている。痙攣が発現した場合には、抗痙攣薬(ジアゼパム又はペントバルビタールナトリウム、フェノバルビタール等)の使用を考慮すること。[9.1.4 参照]

14. 適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意

  1. 14.1.1 開封後はできるだけ速やかに使用する。使用後の残液は、細菌汚染のおそれがあるので使用しないこと。本剤は保存剤を含有していない。
  2. 14.1.2 本剤は必要に応じ、使用直前に生理食塩液、ブドウ糖注射液、注射用水等で、適宜希釈すること。
    但し、静脈内投与の場合は注射用水で希釈しないこと。浸透圧が低下するおそれがある。
  3. 14.1.3 本剤は、次の薬剤と配合禁忌である。
    フロセミド注射液、注射用ピペラシリンナトリウム、注射用バンコマイシン塩酸塩
  4. 14.1.4 使用時に変色あるいは混濁を生じている場合には使用しないこと。

14.2 薬剤投与時の注意

静脈内投与又は経口投与すること。

15. その他の注意

15.2 非臨床試験に基づく情報

胎児期もしくは新生児期にカフェインを投与されたラットでは、行動異常が認められ、その影響は成熟期まで持続することが報告されている。

その他詳細情報

日本標準商品分類番号
872115
ブランドコード
2115405A1021
承認番号
22600AMX00560000
販売開始年月
2014-12
貯法
室温保存
有効期間
3年
規制区分
12

重要な注意事項

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