薬効分類名重症筋無力症治療剤

一般的名称ピリドスチグミン臭化物

メスチノン錠60mg

Mestinon Tablets

製造販売元/共和薬品工業株式会社

第2版
禁忌相互作用合併症・既往歴等のある患者腎機能障害患者妊婦授乳婦小児等高齢者

重大な副作用

頻度
副作用

その他の副作用

部位
頻度
副作用
運動器
5%以上
胃腸・消化器系
5%以上
下痢(14.8%)腹痛(14.1%)流涎
胃腸・消化器系
1~5%未満
胃腸・消化器系
1%未満
胃腸・消化器系
頻度不明
心臓・血管
1~5%未満
その他
5%以上
その他
1~5%未満
その他
1%未満
その他
頻度不明

併用注意

薬剤名等

副交感神経抑制剤

  • アトロピン硫酸塩水和物等
臨床症状・措置方法

副交感神経抑制剤は、ムスカリン様作用を隠蔽し、本剤の過剰投与を招くおそれがある。

機序・危険因子

本剤と拮抗する。

薬剤名等

コリン作動薬

  • アセチルコリン塩化物
    ベタネコール塩化物等

コリンエステラーゼ阻害薬

  • ドネペジル塩酸塩等
臨床症状・措置方法

コリン作用が増強するおそれがある。

機序・危険因子

本剤はコリンエステラーゼを阻害するため、相互に作用が増強する。

詳細情報

正確な情報は PMDA で必ず確認して下さい

注意以下の情報は参考資料としてご活用下さい

2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  2. 2.2 消化管又は尿路の器質的閉塞のある患者[蠕動運動を亢進させ、また排尿筋を収縮させるおそれがある。]
  3. 2.3 迷走神経緊張症の患者[迷走神経を興奮させるおそれがある。]
  4. 2.4 脱分極性筋弛緩剤(スキサメトニウム塩化物水和物)を投与中の患者[10.1 参照]

3. 組成・性状

3.1 組成

メスチノン錠60mg

有効成分 1錠中、日局ピリドスチグミン臭化物   60.0mgを含有する。
添加剤 軽質無水ケイ酸、トウモロコシデンプン、ポビドン、アルファー化デンプン、タルク、ステアリン酸マグネシウム、白糖、コメデンプン、アラビアゴム末、パラフィン、流動パラフィン、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄

3.2 製剤の性状

メスチノン錠60mg

剤形 糖衣錠
色調 だいだい色
外形                                        
大きさ 直径 約9.2mm
厚さ 約5.2mm
質量 約350mg
識別コード KW600

4. 効能又は効果

重症筋無力症

6. 用法及び用量

通常成人1日3錠を1日3回に分けて経口投与する。
ただし、医師の監督下に症状に応じて、適宜、用量および服用回数を増減することができる。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 重症筋無力症患者では、症状の重篤かつ急速な悪化をみる場合がある(クリーゼ)。
    クリーゼには抗コリンエステラーゼ剤不足による筋無力性のクリーゼ(症状:呼吸困難、唾液排出困難、チアノーゼ、全身の脱力等)と同剤過剰によるコリン作動性クリーゼ(症状:腹痛、下痢、発汗、流涎、縮瞳、線維性攣縮、徐脈等)とがある。
    この2種類のクリーゼの鑑別は、次のとおりである。
    1. 8.1.1 筋無力性クリーゼ:エドロホニウム塩化物10mgを小注射器にとり、まず2mgを静注し、約1分前後で過敏反応がみられない場合に、残りの8mgを投与する。これにより筋力の改善が認められれば、筋無力性クリーゼであるので、メスチノンを増量すべきである。
    2. 8.1.2 コリン作動性クリーゼ:エドロホニウム塩化物投与後に症状悪化がみられればコリン作動性クリーゼであるので、直ちに投与を中止し、アトロピン硫酸塩水和物1~2mgを静注する。必要に応じて陽圧人工呼吸、気管切開等により気道を確保する。[11.1.1 参照],[13.1 参照]
  2. 8.2 ムスカリン様作用軽減のために、アトロピン硫酸塩水和物を投与することは、コリン作動性作用を過小評価し、メスチノンの過剰投与を招くおそれがあるので、常用すべきではない。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 気管支喘息の患者

    気管支平滑筋を収縮させ、気管支喘息の症状を悪化させるおそれがある。

  2. 9.1.2 冠動脈閉塞のある患者

    冠血流を著しく低下させるおそれがある。

  3. 9.1.3 徐脈のある患者

    心拍数低下を起こすおそれがある。

  4. 9.1.4 消化性潰瘍のある患者

    胃液分泌を亢進させ、症状を悪化させるおそれがある。

  5. 9.1.5 てんかんの患者

    てんかんの症状を悪化させるおそれがある。

  6. 9.1.6 パーキンソン症候群の患者

    パーキンソン症候群の症状を悪化させるおそれがある。

9.2 腎機能障害患者

高い血中濃度が持続するおそれがある。[16.1 参照]

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

少量から投与を開始するなど投与量に留意し、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。

10. 相互作用

    10.1 併用禁忌(併用しないこと)

    薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

    脱分極性筋弛緩剤

    • スキサメトニウム塩化物水和物(レラキシン)

                      [2.4 参照]                 

    脱分極性筋弛緩剤の作用が増強するおそれがある。

    本剤が脱分極性筋弛緩剤の代謝を阻害するためと考えられている。

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

    副交感神経抑制剤

    • アトロピン硫酸塩水和物等

    副交感神経抑制剤は、ムスカリン様作用を隠蔽し、本剤の過剰投与を招くおそれがある。

    本剤と拮抗する。

    コリン作動薬

    • アセチルコリン塩化物
      ベタネコール塩化物等

    コリンエステラーゼ阻害薬

    • ドネペジル塩酸塩等

    コリン作用が増強するおそれがある。

    本剤はコリンエステラーゼを阻害するため、相互に作用が増強する。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 コリン作動性クリーゼ(頻度不明)

      本剤の過剰投与によりニコチン様作用として呼吸筋麻痺、線維性攣縮が、ムスカリン様作用として腹痛、下痢、発汗、流涎、縮瞳、徐脈等があらわれることがある。[8.1.2 参照],[13.1 参照]

    11.2 その他の副作用

    5%以上

    1~5%未満

    1%未満

    頻度不明

    骨格筋

    骨格筋の線維性攣縮

    消化器

    下痢(14.8%)、腹痛(14.1%)、流涎

    悪心

    腹鳴

    嘔吐

    循環器

    動悸

    その他

    発汗

    頭痛

    流涙、気管支分泌の亢進、耳鳴、発疹

    縮瞳

    13. 過量投与

    1. 13.1 症状

      コリン作動性クリーゼ(腹痛、下痢、発汗、流涎、縮瞳、線維性攣縮、徐脈等)が起こるおそれがある。[8.1.2 参照],[11.1.1 参照]

    14. 適用上の注意

    14.1 *薬剤交付時の注意

    *PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

    2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)

    1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
    2. 2.2 消化管又は尿路の器質的閉塞のある患者[蠕動運動を亢進させ、また排尿筋を収縮させるおそれがある。]
    3. 2.3 迷走神経緊張症の患者[迷走神経を興奮させるおそれがある。]
    4. 2.4 脱分極性筋弛緩剤(スキサメトニウム塩化物水和物)を投与中の患者[10.1 参照]

    3. 組成・性状

    3.1 組成

    メスチノン錠60mg

    有効成分 1錠中、日局ピリドスチグミン臭化物   60.0mgを含有する。
    添加剤 軽質無水ケイ酸、トウモロコシデンプン、ポビドン、アルファー化デンプン、タルク、ステアリン酸マグネシウム、白糖、コメデンプン、アラビアゴム末、パラフィン、流動パラフィン、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄

    3.2 製剤の性状

    メスチノン錠60mg

    剤形 糖衣錠
    色調 だいだい色
    外形                                        
    大きさ 直径 約9.2mm
    厚さ 約5.2mm
    質量 約350mg
    識別コード KW600

    4. 効能又は効果

    重症筋無力症

    6. 用法及び用量

    通常成人1日3錠を1日3回に分けて経口投与する。
    ただし、医師の監督下に症状に応じて、適宜、用量および服用回数を増減することができる。

    8. 重要な基本的注意

    1. 8.1 重症筋無力症患者では、症状の重篤かつ急速な悪化をみる場合がある(クリーゼ)。
      クリーゼには抗コリンエステラーゼ剤不足による筋無力性のクリーゼ(症状:呼吸困難、唾液排出困難、チアノーゼ、全身の脱力等)と同剤過剰によるコリン作動性クリーゼ(症状:腹痛、下痢、発汗、流涎、縮瞳、線維性攣縮、徐脈等)とがある。
      この2種類のクリーゼの鑑別は、次のとおりである。
      1. 8.1.1 筋無力性クリーゼ:エドロホニウム塩化物10mgを小注射器にとり、まず2mgを静注し、約1分前後で過敏反応がみられない場合に、残りの8mgを投与する。これにより筋力の改善が認められれば、筋無力性クリーゼであるので、メスチノンを増量すべきである。
      2. 8.1.2 コリン作動性クリーゼ:エドロホニウム塩化物投与後に症状悪化がみられればコリン作動性クリーゼであるので、直ちに投与を中止し、アトロピン硫酸塩水和物1~2mgを静注する。必要に応じて陽圧人工呼吸、気管切開等により気道を確保する。[11.1.1 参照],[13.1 参照]
    2. 8.2 ムスカリン様作用軽減のために、アトロピン硫酸塩水和物を投与することは、コリン作動性作用を過小評価し、メスチノンの過剰投与を招くおそれがあるので、常用すべきではない。

    9. 特定の背景を有する患者に関する注意

    9.1 合併症・既往歴等のある患者

    1. 9.1.1 気管支喘息の患者

      気管支平滑筋を収縮させ、気管支喘息の症状を悪化させるおそれがある。

    2. 9.1.2 冠動脈閉塞のある患者

      冠血流を著しく低下させるおそれがある。

    3. 9.1.3 徐脈のある患者

      心拍数低下を起こすおそれがある。

    4. 9.1.4 消化性潰瘍のある患者

      胃液分泌を亢進させ、症状を悪化させるおそれがある。

    5. 9.1.5 てんかんの患者

      てんかんの症状を悪化させるおそれがある。

    6. 9.1.6 パーキンソン症候群の患者

      パーキンソン症候群の症状を悪化させるおそれがある。

    9.2 腎機能障害患者

    高い血中濃度が持続するおそれがある。[16.1 参照]

    9.5 妊婦

    妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

    9.6 授乳婦

    治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

    9.7 小児等

    小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

    9.8 高齢者

    少量から投与を開始するなど投与量に留意し、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。

    10. 相互作用

      10.1 併用禁忌(併用しないこと)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

      脱分極性筋弛緩剤

      • スキサメトニウム塩化物水和物(レラキシン)

                        [2.4 参照]                 

      脱分極性筋弛緩剤の作用が増強するおそれがある。

      本剤が脱分極性筋弛緩剤の代謝を阻害するためと考えられている。

      10.2 併用注意(併用に注意すること)

      薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

      副交感神経抑制剤

      • アトロピン硫酸塩水和物等

      副交感神経抑制剤は、ムスカリン様作用を隠蔽し、本剤の過剰投与を招くおそれがある。

      本剤と拮抗する。

      コリン作動薬

      • アセチルコリン塩化物
        ベタネコール塩化物等

      コリンエステラーゼ阻害薬

      • ドネペジル塩酸塩等

      コリン作用が増強するおそれがある。

      本剤はコリンエステラーゼを阻害するため、相互に作用が増強する。

      11. 副作用

      次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

      11.1 重大な副作用

      1. 11.1.1 コリン作動性クリーゼ(頻度不明)

        本剤の過剰投与によりニコチン様作用として呼吸筋麻痺、線維性攣縮が、ムスカリン様作用として腹痛、下痢、発汗、流涎、縮瞳、徐脈等があらわれることがある。[8.1.2 参照],[13.1 参照]

      11.2 その他の副作用

      5%以上

      1~5%未満

      1%未満

      頻度不明

      骨格筋

      骨格筋の線維性攣縮

      消化器

      下痢(14.8%)、腹痛(14.1%)、流涎

      悪心

      腹鳴

      嘔吐

      循環器

      動悸

      その他

      発汗

      頭痛

      流涙、気管支分泌の亢進、耳鳴、発疹

      縮瞳

      13. 過量投与

      1. 13.1 症状

        コリン作動性クリーゼ(腹痛、下痢、発汗、流涎、縮瞳、線維性攣縮、徐脈等)が起こるおそれがある。[8.1.2 参照],[11.1.1 参照]

      14. 適用上の注意

      14.1 *薬剤交付時の注意

      *PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

      その他詳細情報

      日本標準商品分類番号
      871233
      ブランドコード
      1239003F1046
      承認番号
      22000AMX02170
      販売開始年月
      1970-08
      貯法
      室温保存
      有効期間
      SP包装:3年
      規制区分
      2, 12

      重要な注意事項

      • この情報は医療専門家による診断や治療の代替にはなりません。副作用に関する懸念がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
      • 副作用の発生頻度や重篤度は個人差があります。ここで提供される情報は一般的なものであり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
      • 薬剤の使用に関しては、必ず医療専門家の指示に従い、自己判断での変更や中止を避けてください。
      • この情報は最新のものであるよう努めていますが、最新とは限りません。常に医療専門家に確認してください。
      • 副作用に関する情報は、信頼できる医療情報源に基づいて提供されていますが、完全性や正確性を保証するものではありません。
      • この情報を使用することにより生じたいかなる損害についても、当サイトは一切の責任を負いません。