薬効分類名長時間作用性局所麻酔剤
一般的名称ブピバカイン塩酸塩水和物
マーカイン注0.125%、マーカイン注0.25%、マーカイン注0.5%
まーかいんちゅう0.125%、まーかいんちゅう0.25%、まーかいんちゅう0.5%
Marcain Injection, Marcain Injection, Marcain Injection
製造販売/サンドファーマ株式会社、販売/サンド株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
ジゴキシン
ブピバカインによる中毒症状が発現しやすくなる。
ラットを用いた研究で、ジゴキシンとの併用によりブピバカインの中毒閾値が低下したとの報告がある。
アミド型局所麻酔剤
中毒症状が相加的に起こるおそれがある。
他の局所麻酔剤との併用で中毒症状が相加的に起こることが考えられる。
クラスⅢ抗不整脈剤
- アミオダロン等
心機能抑制作用が増強するおそれがあるので、心電図検査等によるモニタリングを行うこと。
作用が増強することが考えられる。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
7.1 麻酔方法別の用量は次表のとおりである。なお、ブピバカイン塩酸塩水和物注射液0.125%は硬膜外麻酔による疼痛疾患の治療の目的に主として用いられる。[1回10mL(12.5mg)]
麻酔法
濃度(%)
注射剤としての用量(mL)
ブピバカイン塩酸塩水和物(無水物として)の用量(mg)
伝達麻酔
[三叉神経ブロック]0.25
1~2
2.5~5
伝達麻酔
[星状神経節ブロック]0.25
5~10
12.5~25
伝達麻酔
[腕神経叢ブロック(腋窩法)]0.25
0.520~30
10~2050~75
50~100伝達麻酔 注1)
[肋間神経ブロック]0.25
0.55以下
5以下12.5以下
25以下伝達麻酔
[腰部交感神経節ブロック]0.25
5~10
12.5~25
硬膜外麻酔
0.5
15~20
75~100
硬膜外麻酔
[持続硬膜外麻酔]0.25
0.5最初10mLついで3~5~8mLを4~6時間ごと。この用量は、期待する鎮痛効果による分節の数及び患者の年齢による。
最初25~50mgついで0.25%は7.5~12.5~20mg、0.5%は15~25~40mgを4~6時間ごと。この用量は、期待する鎮痛効果による分節の数及び患者の年齢による。
硬膜外麻酔
[仙骨麻酔]0.25
0.515~30
15~2037.5~75
75~100注1) この用量は各神経あたりのものである。 - 7.2 本剤は、血管収縮剤を添加しなくても十分な作用時間がえられるが、さらに作用時間の延長を望む場合は血管収縮剤を適宜添加する。
8. 重要な基本的注意
-
〈効能共通〉
- 8.1 まれにショックあるいは中毒症状を起こすことがあるので、本剤の投与に際しては、十分な問診により患者の全身状態を把握するとともに、異常が認められた場合に直ちに救急処置のとれるよう、常時準備をしておくこと。なお、事前の静脈路確保が望ましい。[8.2 参照],[8.4 参照],[8.5 参照],[11.1.1 参照]
-
8.2 本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止する方法はないが、ショックあるいは中毒症状をできるだけ避けるために、以下の点に留意すること。[8.1 参照],[8.4 参照],[8.5 参照],[11.1.1 参照]
- 8.2.1 患者の全身状態の観察を十分に行うこと。
- 8.2.2 できるだけ薄い濃度のものを用いること。
- 8.2.3 できるだけ必要最少量にとどめること。
- 8.2.4 必要に応じて血管収縮剤の併用を考慮すること。
- 8.2.5 注射の速度はできるだけ遅くすること。
- 8.2.6 注射針が、血管又はくも膜下腔に入っていないことを確かめること。
- 8.2.7 前投薬や術中に投与した鎮静薬、鎮痛薬等による呼吸抑制が発現することがあるので、これらの薬剤を使用する際は少量より投与し、必要に応じて追加投与することが望ましい。なお、高齢者、小児、全身状態が不良な患者、肥満者、呼吸器疾患を有する患者では特に注意し、異常が認められた際には、適切な処置を行うこと。[9.1.1 参照],[9.7 参照],[9.8 参照]
- 8.3 注射針又はカテーテルが適切に位置していない等により、神経障害が生じることがあるので、穿刺に際し異常を認めた場合には本剤の注入を行わないこと。
-
〈硬膜外麻酔〉
- 8.4 本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止する方法はないが、ショックあるいは中毒症状をできるだけ避けるために、以下の点に留意すること。[8.1 参照],[8.2 参照],[11.1.1 参照]
-
〈伝達麻酔〉
- 8.5 本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止する方法はないが、ショックあるいは中毒症状をできるだけ避けるために、以下の点に留意すること。[8.1 参照],[8.2 参照],[11.1.1 参照]
- 8.6 球後麻酔、眼球周囲麻酔施行時は以下の点に留意すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
〈効能共通〉
-
9.1.1 全身状態が不良な患者
生理機能の低下により麻酔に対する忍容性が低下していることがある。[8.2.7 参照]
-
9.1.2 心刺激伝導障害のある患者
症状を悪化させることがある。
-
9.1.1 全身状態が不良な患者
-
〈硬膜外麻酔〉
-
9.1.3 中枢神経系疾患のある患者(髄膜炎、灰白脊髄炎、脊髄ろう等の患者及び脊髄・脊椎に腫瘍又は結核等のある患者)
硬膜外麻酔により病状が悪化するおそれがある。
-
9.1.4 血液凝固障害や抗凝血薬投与中の患者
やむを得ず投与する場合は観察を十分に行うこと。出血しやすく、血腫形成や脊髄への障害を起こすことがある。
-
9.1.5 脊柱に著明な変形のある患者
やむを得ず投与する場合は患者の全身状態の観察を十分に行うこと。脊髄や神経根の損傷のおそれがあり、また麻酔範囲の予測も困難である。
-
9.1.6 腹部腫瘤のある患者
投与量の減量を考慮するとともに、患者の全身状態の観察を十分に行うこと。仰臥位性低血圧を起こしやすく、麻酔範囲が広がりやすい。麻酔中はさらに増悪することがある。
-
9.1.7 重篤な高血圧症、心弁膜症等の心血管系に著しい障害のある患者
患者の全身状態の観察を十分に行うこと。血圧低下や病状の悪化が起こりやすい。
-
9.1.3 中枢神経系疾患のある患者(髄膜炎、灰白脊髄炎、脊髄ろう等の患者及び脊髄・脊椎に腫瘍又は結核等のある患者)
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。[8.2.7 参照]
9.8 高齢者
-
〈硬膜外麻酔〉
投与量の減量を考慮するとともに、患者の全身状態の観察を十分に行う等、慎重に投与すること。一般に麻酔範囲が広がりやすく、生理機能の低下により麻酔に対する忍容性が低下している。[8.2.7 参照]
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
〈効能共通〉
-
11.1.1 ショック(頻度不明)
徐脈、不整脈、血圧低下、呼吸抑制、チアノーゼ、意識障害等を生じ、まれに心停止を来すことがある。
また、まれにアナフィラキシーショックを起こしたとの報告がある。[8.1 参照],[8.2 参照],[8.4 参照],[8.5 参照] -
11.1.2 意識障害、振戦、痙攣(いずれも頻度不明)
意識障害、振戦、痙攣等の中毒症状があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。[13 参照]
-
11.1.3 異常感覚、知覚・運動障害(いずれも頻度不明)
注射針又はカテーテルの留置時に神経(神経幹、神経根)に触れることにより一過性の異常感覚が発現することがある。また、神経が注射針や薬剤あるいは虚血によって障害を受けると、まれに持続的な異常感覚、疼痛、知覚障害、運動障害、硬膜外麻酔では膀胱直腸障害等の神経学的疾患があらわれることがある。
-
11.1.1 ショック(頻度不明)
- 〈硬膜外麻酔〉
13. 過量投与
局所麻酔剤の過量投与や血管内誤投与又は非常に急速な吸収等による血中濃度の上昇に伴い、中毒が発現する。特に血管内誤投与となった場合には、数分以内に発現することがある。その症状は、主に中枢神経系及び心血管系の症状としてあらわれる。
また、腕神経叢ブロックや坐骨神経ブロック等の伝達麻酔や硬膜外麻酔で、人工蘇生術が困難及び死亡に至った報告がある。[11.1.2 参照]
7. 用法及び用量に関連する注意
-
7.1 麻酔方法別の用量は次表のとおりである。なお、ブピバカイン塩酸塩水和物注射液0.125%は硬膜外麻酔による疼痛疾患の治療の目的に主として用いられる。[1回10mL(12.5mg)]
麻酔法
濃度(%)
注射剤としての用量(mL)
ブピバカイン塩酸塩水和物(無水物として)の用量(mg)
伝達麻酔
[三叉神経ブロック]0.25
1~2
2.5~5
伝達麻酔
[星状神経節ブロック]0.25
5~10
12.5~25
伝達麻酔
[腕神経叢ブロック(腋窩法)]0.25
0.520~30
10~2050~75
50~100伝達麻酔 注1)
[肋間神経ブロック]0.25
0.55以下
5以下12.5以下
25以下伝達麻酔
[腰部交感神経節ブロック]0.25
5~10
12.5~25
硬膜外麻酔
0.5
15~20
75~100
硬膜外麻酔
[持続硬膜外麻酔]0.25
0.5最初10mLついで3~5~8mLを4~6時間ごと。この用量は、期待する鎮痛効果による分節の数及び患者の年齢による。
最初25~50mgついで0.25%は7.5~12.5~20mg、0.5%は15~25~40mgを4~6時間ごと。この用量は、期待する鎮痛効果による分節の数及び患者の年齢による。
硬膜外麻酔
[仙骨麻酔]0.25
0.515~30
15~2037.5~75
75~100注1) この用量は各神経あたりのものである。 - 7.2 本剤は、血管収縮剤を添加しなくても十分な作用時間がえられるが、さらに作用時間の延長を望む場合は血管収縮剤を適宜添加する。
8. 重要な基本的注意
-
〈効能共通〉
- 8.1 まれにショックあるいは中毒症状を起こすことがあるので、本剤の投与に際しては、十分な問診により患者の全身状態を把握するとともに、異常が認められた場合に直ちに救急処置のとれるよう、常時準備をしておくこと。なお、事前の静脈路確保が望ましい。[8.2 参照],[8.4 参照],[8.5 参照],[11.1.1 参照]
-
8.2 本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止する方法はないが、ショックあるいは中毒症状をできるだけ避けるために、以下の点に留意すること。[8.1 参照],[8.4 参照],[8.5 参照],[11.1.1 参照]
- 8.2.1 患者の全身状態の観察を十分に行うこと。
- 8.2.2 できるだけ薄い濃度のものを用いること。
- 8.2.3 できるだけ必要最少量にとどめること。
- 8.2.4 必要に応じて血管収縮剤の併用を考慮すること。
- 8.2.5 注射の速度はできるだけ遅くすること。
- 8.2.6 注射針が、血管又はくも膜下腔に入っていないことを確かめること。
- 8.2.7 前投薬や術中に投与した鎮静薬、鎮痛薬等による呼吸抑制が発現することがあるので、これらの薬剤を使用する際は少量より投与し、必要に応じて追加投与することが望ましい。なお、高齢者、小児、全身状態が不良な患者、肥満者、呼吸器疾患を有する患者では特に注意し、異常が認められた際には、適切な処置を行うこと。[9.1.1 参照],[9.7 参照],[9.8 参照]
- 8.3 注射針又はカテーテルが適切に位置していない等により、神経障害が生じることがあるので、穿刺に際し異常を認めた場合には本剤の注入を行わないこと。
-
〈硬膜外麻酔〉
- 8.4 本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止する方法はないが、ショックあるいは中毒症状をできるだけ避けるために、以下の点に留意すること。[8.1 参照],[8.2 参照],[11.1.1 参照]
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〈伝達麻酔〉
- 8.5 本剤の投与に際し、その副作用を完全に防止する方法はないが、ショックあるいは中毒症状をできるだけ避けるために、以下の点に留意すること。[8.1 参照],[8.2 参照],[11.1.1 参照]
- 8.6 球後麻酔、眼球周囲麻酔施行時は以下の点に留意すること。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.1 合併症・既往歴等のある患者
-
〈効能共通〉
-
9.1.1 全身状態が不良な患者
生理機能の低下により麻酔に対する忍容性が低下していることがある。[8.2.7 参照]
-
9.1.2 心刺激伝導障害のある患者
症状を悪化させることがある。
-
9.1.1 全身状態が不良な患者
-
〈硬膜外麻酔〉
-
9.1.3 中枢神経系疾患のある患者(髄膜炎、灰白脊髄炎、脊髄ろう等の患者及び脊髄・脊椎に腫瘍又は結核等のある患者)
硬膜外麻酔により病状が悪化するおそれがある。
-
9.1.4 血液凝固障害や抗凝血薬投与中の患者
やむを得ず投与する場合は観察を十分に行うこと。出血しやすく、血腫形成や脊髄への障害を起こすことがある。
-
9.1.5 脊柱に著明な変形のある患者
やむを得ず投与する場合は患者の全身状態の観察を十分に行うこと。脊髄や神経根の損傷のおそれがあり、また麻酔範囲の予測も困難である。
-
9.1.6 腹部腫瘤のある患者
投与量の減量を考慮するとともに、患者の全身状態の観察を十分に行うこと。仰臥位性低血圧を起こしやすく、麻酔範囲が広がりやすい。麻酔中はさらに増悪することがある。
-
9.1.7 重篤な高血圧症、心弁膜症等の心血管系に著しい障害のある患者
患者の全身状態の観察を十分に行うこと。血圧低下や病状の悪化が起こりやすい。
-
9.1.3 中枢神経系疾患のある患者(髄膜炎、灰白脊髄炎、脊髄ろう等の患者及び脊髄・脊椎に腫瘍又は結核等のある患者)
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。[8.2.7 参照]
9.8 高齢者
-
〈硬膜外麻酔〉
投与量の減量を考慮するとともに、患者の全身状態の観察を十分に行う等、慎重に投与すること。一般に麻酔範囲が広がりやすく、生理機能の低下により麻酔に対する忍容性が低下している。[8.2.7 参照]
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
〈効能共通〉
-
11.1.1 ショック(頻度不明)
徐脈、不整脈、血圧低下、呼吸抑制、チアノーゼ、意識障害等を生じ、まれに心停止を来すことがある。
また、まれにアナフィラキシーショックを起こしたとの報告がある。[8.1 参照],[8.2 参照],[8.4 参照],[8.5 参照] -
11.1.2 意識障害、振戦、痙攣(いずれも頻度不明)
意識障害、振戦、痙攣等の中毒症状があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。[13 参照]
-
11.1.3 異常感覚、知覚・運動障害(いずれも頻度不明)
注射針又はカテーテルの留置時に神経(神経幹、神経根)に触れることにより一過性の異常感覚が発現することがある。また、神経が注射針や薬剤あるいは虚血によって障害を受けると、まれに持続的な異常感覚、疼痛、知覚障害、運動障害、硬膜外麻酔では膀胱直腸障害等の神経学的疾患があらわれることがある。
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11.1.1 ショック(頻度不明)
- 〈硬膜外麻酔〉
13. 過量投与
局所麻酔剤の過量投与や血管内誤投与又は非常に急速な吸収等による血中濃度の上昇に伴い、中毒が発現する。特に血管内誤投与となった場合には、数分以内に発現することがある。その症状は、主に中枢神経系及び心血管系の症状としてあらわれる。
また、腕神経叢ブロックや坐骨神経ブロック等の伝達麻酔や硬膜外麻酔で、人工蘇生術が困難及び死亡に至った報告がある。[11.1.2 参照]