薬効分類名抗てんかん剤
一般的名称ペランパネル水和物製剤
フィコンパ点滴静注用2mg
ふぃこんぱてんてきじょうちゅうよう2みりぐらむ
Fycompa for intravenous infusion
製造販売元/エーザイ株式会社
重大な副作用
その他の副作用
併用注意
ペランパネルの血中濃度が低下するので、必要に応じて本剤の用量を調節すること。
相手薬剤により薬物代謝酵素CYP3Aが誘導され、本剤の代謝が促進される。
CYP3A誘導作用を有する薬剤等
- リファンピシン
- フェノバルビタール
- セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品等
ペランパネルの血中濃度が低下する可能性がある。
相手薬剤により薬物代謝酵素CYP3Aが誘導され、本剤の代謝が促進される可能性がある。
ペランパネルの血中濃度が上昇する可能性がある。
相手薬剤により薬物代謝酵素CYP3Aが阻害され、本剤のクリアランスが低下する。
アルコール(飲酒)
精神運動機能の低下が増強することがある。
ペランパネル及びアルコールは中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強する可能性がある。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 重度の肝機能障害のある患者[9.3.1 参照],[16.6.2 参照]
6. 用法及び用量
- ペランパネルの経口投与から本剤に切り替える場合:
-
ペランパネルの経口投与に先立ち本剤を投与する場合:
-
〈部分発作(二次性全般化発作を含む)に用いる場合〉
-
[単剤療法]
通常、成人及び4歳以上の小児にはペランパネルとして1日1回2mgの投与より開始し、その後2週間以上の間隔をあけて2mgずつ漸増し、維持用量は1日1回4~8mgとし、30分以上かけて点滴静脈内投与する。
ただし、4歳以上12歳未満の小児への投与時間は90分とする。 -
[併用療法]
通常、成人及び12歳以上の小児にはペランパネルとして1日1回2mgの投与より開始し、その後1週間以上の間隔をあけて2mgずつ漸増し、本剤の代謝を促進する抗てんかん薬を併用しない場合の維持用量は1日1回4~8mg、併用する場合の維持用量は1日1回8~12mgとし、30分以上かけて点滴静脈内投与する。
通常、4歳以上12歳未満の小児にはペランパネルとして1日1回2mgの投与より開始し、その後2週間以上の間隔をあけて2mgずつ漸増し、本剤の代謝を促進する抗てんかん薬を併用しない場合の維持用量は1日1回4~8mg、併用する場合の維持用量は1日1回8~12mgとし、90分かけて点滴静脈内投与する。
-
[単剤療法]
- 〈強直間代発作に用いる場合〉
-
〈部分発作(二次性全般化発作を含む)に用いる場合〉
ペランパネルの経口投与から本剤に切り替える場合、及びペランパネルの経口投与に先立ち本剤を投与する場合のいずれにおいても、症状により適宜増減できるが、1日最高投与量及び増減方法は以下のとおりとすること。
- 〈部分発作(二次性全般化発作を含む)に用いる場合〉
-
〈強直間代発作に用いる場合〉
-
[併用療法]
成人及び12歳以上の小児には、1週間以上の間隔をあけて2mg以下ずつ適宜増減し、1日最高12mgまでとする。
〈参考:成人及び12歳以上の小児における部分発作(二次性全般化発作を含む)に用いる場合〉 単剤療法
併用療法
本剤の代謝を促進する抗てんかん薬注1)の併用
-
なし
あり
投与方法
1日1回
30分以上かけて点滴静脈内投与1日1回
30分以上かけて点滴静脈内投与開始用量注2)
2mg/日
2mg/日
漸増間隔
2週間以上
1週間以上
漸増用量
2mg/日
2mg/日
維持用量
4~8mg/日
4~8mg/日
8~12mg/日
最高投与量
8mg/日
12mg/日
用量はペランパネルとしての量を示す。
注1)本剤の代謝を促進する抗てんかん薬:フェニトイン、ホスフェニトイン、カルバマゼピン
注2)ペランパネルの経口投与から本剤に切り替える場合には、ペランパネル経口投与と同じ用量
〈参考:4歳以上12歳未満の小児における部分発作(二次性全般化発作を含む)に用いる場合〉 単剤療法
併用療法
本剤の代謝を促進する抗てんかん薬注1)の併用
-
なし
あり
投与方法
1日1回
90分かけて点滴静脈内投与1日1回
90分かけて点滴静脈内投与開始用量注2)
2mg/日
2mg/日
漸増間隔
2週間以上
2週間以上
漸増用量
2mg/日
2mg/日
維持用量
4~8mg/日
4~8mg/日
8~12mg/日
最高投与量
8mg/日
12mg/日
用量はペランパネルとしての量を示す。
注1)本剤の代謝を促進する抗てんかん薬:フェニトイン、ホスフェニトイン、カルバマゼピン
注2)ペランパネルの経口投与から本剤に切り替える場合には、ペランパネル経口投与と同じ用量
〈参考:成人及び12歳以上の小児における強直間代発作に用いる場合〉 併用療法
本剤の代謝を促進する抗てんかん薬注1)の併用
なし
あり
投与方法
1日1回
30分以上かけて点滴静脈内投与開始用量注2)
2mg/日
漸増間隔
1週間以上
漸増用量
2mg/日
維持用量
8mg/日
8~12mg/日
最高投与量
12mg/日
用量はペランパネルとしての量を示す。
注1)本剤の代謝を促進する抗てんかん薬:フェニトイン、ホスフェニトイン、カルバマゼピン
注2)ペランパネルの経口投与から本剤に切り替える場合には、ペランパネル経口投与と同じ用量
-
[併用療法]
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈全効能共通〉
- 7.1 本剤の代謝を促進する抗てんかん薬(カルバマゼピン、フェニトイン、ホスフェニトイン)との併用により本剤の血中濃度が低下することがあるので、本剤の投与開始時、投与中又は本剤からペランパネル経口製剤に切り替える時にカルバマゼピン、フェニトイン又はホスフェニトインを投与開始又は投与中止する際には、慎重に症状を観察し、必要に応じて1日最高投与量である12mgを超えない範囲で適切に用量の変更を行うこと。[8.4 参照],[10.2 参照],[16.7.1 参照]
- 7.2 軽度及び中等度の肝機能障害のある患者に本剤を投与する場合は、ペランパネルとして1日1回2mgより開始し、その後2週間以上の間隔をあけて2mgずつ漸増すること。また、症状により2週間以上の間隔をあけて2mg以下ずつ適宜増減するが、軽度の肝機能障害のある患者については1日最高8mg、中等度の肝機能障害のある患者については1日最高4mgまでとする。[9.3.2 参照],[16.6.2 参照]
- 7.3 経口投与が可能になった場合は速やかにペランパネル経口製剤に切り替えること。
- 7.4 点滴静脈内投与から経口投与に切り替える際の経口投与の1日用量は、点滴静脈内投与と同じ1日用量とすること。
- 〈強直間代発作に対する併用療法〉
8. 重要な基本的注意
- 8.1 易刺激性、攻撃性・敵意、不安、自殺企図等の精神症状があらわれ、自殺に至った例も報告されているので、本剤投与中及び投与終了後一定期間は患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること。[8.2 参照],[11.1.1 参照],[15.1.1 参照]
- 8.2 患者及びその家族等に易刺激性、攻撃性・敵意、不安、幻覚(幻視、幻聴等)、妄想、せん妄、自殺企図等の精神症状発現の可能性について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うように指導すること。[8.1 参照],[11.1.1 参照],[15.1.1 参照]
- 8.3 運動失調(ふらつき)、めまい等が高頻度で認められ、ペランパネル経口製剤から本剤に切り替えたときにめまい等の発現割合の増加が認められていることから、転倒等に注意すること。[17.1.1 参照]
- 8.4 本剤を増量した場合に易刺激性、攻撃性・敵意、不安等の精神症状、運動失調(ふらつき)等が多く認められ、特にペランパネルの代謝を促進する抗てんかん薬(カルバマゼピン、フェニトイン、ホスフェニトイン)を併用しない患者では多く認められるため、患者の状態を慎重に観察すること。[7.1 参照],[10.2 参照],[16.7.1 参照]
- 8.5 めまい、眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転など危険を伴う操作に従事させないよう注意すること。
- 8.6 連用中における投与量の急激な減量ないし投与中止により、発作頻度が増加する可能性があるので、投与を中止する場合には徐々に減量することも考慮し、患者の状態を慎重に観察すること。
- 8.7 添加剤であるスルホブチルエーテルβ-シクロデキストリンナトリウム(SBECD)の血漿中濃度の急激な上昇に伴い、ショック、アナフィラキシーを起こすおそれがあるので、点滴投与時の投与速度に注意すること。[9.7.2 参照]
- 8.8 添加剤であるSBECDの尿細管への影響により腎機能の悪化等を引き起こすおそれがあるので、患者の状態を十分に観察すること。本剤をやむを得ず長期間投与する場合には定期的に腎機能検査を行うこと。[9.2.1 参照],[9.7.2 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎障害患者
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与すること。添加剤であるSBECDの尿細管への影響により腎機能障害が悪化するおそれがある。また、ペランパネルの代謝物の排泄が遅延するおそれがある。重度の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。[8.8 参照],[9.7.2 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重度の肝機能障害のある患者
重度の肝機能障害のある患者では投与しないこと。ペランパネルの血中濃度が上昇するおそれがある。[2.2 参照],[16.6.2 参照]
-
9.3.2 軽度及び中等度の肝機能障害のある患者
ペランパネルのクリアランスが低下し、消失半減期が延長することがある。[7.2 参照],[16.6.2 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ラットの妊娠及び授乳期間中に投与したとき、一般状態の悪化の認められる用量(3mg/kg/日以上)で分娩及び哺育状態の異常、死亡産児数の増加、出生率及び生存率の減少、10mg/kg/日で出生児に体重抑制と形態分化の遅延がみられ、妊娠ウサギに投与したとき、体重及び摂餌量の減少が認められる用量(10mg/kg)で、早産がみられた。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。授乳ラットに投与したとき、ペランパネル又はその代謝物が乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
- 9.7.1 18歳未満の患者に本剤を投与した臨床試験は実施していない。
- 9.7.2 低体重の小児に対して本剤を投与する場合は、慎重に投与すること。添加剤であるSBECDにより、腎機能の悪化等を引き起こすおそれがある。[8.7 参照],[8.8 参照],[9.2.1 参照]
- 9.7.3 経口製剤の臨床試験において、小児における易刺激性、攻撃性・敵意等の精神症状の発現割合が成人に比べて高くなることが示唆されているので、観察を十分に行うこと。
9.8 高齢者
- 9.8.1 一般に高齢者では生理機能が低下している。[16.6.3 参照]
- 9.8.2 観察を十分に行うなど慎重に投与すること。経口製剤の臨床試験において、高齢者は非高齢者と比較して転倒のリスクが高いという結果が得られている。
10. 相互作用
- ペランパネルは主として薬物代謝酵素CYP3Aで代謝される。[16.4 参照]
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
ペランパネルの血中濃度が低下するので、必要に応じて本剤の用量を調節すること。 |
相手薬剤により薬物代謝酵素CYP3Aが誘導され、本剤の代謝が促進される。 |
|
ペランパネルの血中濃度が低下する可能性がある。 |
相手薬剤により薬物代謝酵素CYP3Aが誘導され、本剤の代謝が促進される可能性がある。 |
|
ペランパネルの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
相手薬剤により薬物代謝酵素CYP3Aが阻害され、本剤のクリアランスが低下する。 |
|
経口避妊薬(レボノルゲストレル) |
相手薬剤の血中濃度が低下し、効果が減弱する可能性がある。 |
機序は不明である。 |
アルコール(飲酒) |
精神運動機能の低下が増強することがある。 |
ペランパネル及びアルコールは中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強する可能性がある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.2 その他の副作用
5%以上 |
1~5%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹 |
瘙痒症 |
||
精神神経系 |
浮動性めまい(35.4%)、傾眠(19.8%) |
頭痛、運動失調、平衡障害、構語障害、痙攣 |
振戦、気分動揺、感覚鈍麻、嗜眠、過眠症、感情不安定、気分変化、神経過敏、健忘、記憶障害、異常行動、錯乱状態、睡眠障害、錯感覚、自殺企図、注意力障害、精神運動亢進、協調運動異常、てんかん増悪、自殺念慮、多幸気分 |
|
消化器 |
悪心、嘔吐 |
腹部不快感、腹痛、下痢、口内炎、便秘、流涎過多 |
||
肝臓 |
肝機能異常、γ-GTP増加、AST増加、ALT増加 |
|||
血液 |
貧血、低ナトリウム血症、好中球減少症 |
|||
眼 |
複視 |
眼振、霧視 |
||
筋骨格 |
筋力低下、筋肉痛 |
関節痛 |
||
その他 |
心電図QT延長、異常感、倦怠感、尿中蛋白陽性、体重減少、不規則月経、鼻出血、転倒、酩酊感、挫傷、無力症、発熱、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、尿失禁 |
上気道感染 |
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
- 15.1.1 海外で実施された複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照比較試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現リスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。[8.1 参照],[8.2 参照]
- 15.1.2 薬物の乱用経験のある外国人健康成人にペランパネル8~36mgを単回経口投与したとき、薬剤嗜好性、薬剤購入希望、多幸気分及び鎮静スコアの評価指標において、プラセボを投与したときと比較して大きな作用が認められた。ペランパネル24~36mgを投与したときに認められた作用は陽性対照(アルプラゾラム1.5~3mg、ケタミン100mg)と同程度であった。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2.2 重度の肝機能障害のある患者[9.3.1 参照],[16.6.2 参照]
6. 用法及び用量
- ペランパネルの経口投与から本剤に切り替える場合:
-
ペランパネルの経口投与に先立ち本剤を投与する場合:
-
〈部分発作(二次性全般化発作を含む)に用いる場合〉
-
[単剤療法]
通常、成人及び4歳以上の小児にはペランパネルとして1日1回2mgの投与より開始し、その後2週間以上の間隔をあけて2mgずつ漸増し、維持用量は1日1回4~8mgとし、30分以上かけて点滴静脈内投与する。
ただし、4歳以上12歳未満の小児への投与時間は90分とする。 -
[併用療法]
通常、成人及び12歳以上の小児にはペランパネルとして1日1回2mgの投与より開始し、その後1週間以上の間隔をあけて2mgずつ漸増し、本剤の代謝を促進する抗てんかん薬を併用しない場合の維持用量は1日1回4~8mg、併用する場合の維持用量は1日1回8~12mgとし、30分以上かけて点滴静脈内投与する。
通常、4歳以上12歳未満の小児にはペランパネルとして1日1回2mgの投与より開始し、その後2週間以上の間隔をあけて2mgずつ漸増し、本剤の代謝を促進する抗てんかん薬を併用しない場合の維持用量は1日1回4~8mg、併用する場合の維持用量は1日1回8~12mgとし、90分かけて点滴静脈内投与する。
-
[単剤療法]
- 〈強直間代発作に用いる場合〉
-
〈部分発作(二次性全般化発作を含む)に用いる場合〉
ペランパネルの経口投与から本剤に切り替える場合、及びペランパネルの経口投与に先立ち本剤を投与する場合のいずれにおいても、症状により適宜増減できるが、1日最高投与量及び増減方法は以下のとおりとすること。
- 〈部分発作(二次性全般化発作を含む)に用いる場合〉
-
〈強直間代発作に用いる場合〉
-
[併用療法]
成人及び12歳以上の小児には、1週間以上の間隔をあけて2mg以下ずつ適宜増減し、1日最高12mgまでとする。
〈参考:成人及び12歳以上の小児における部分発作(二次性全般化発作を含む)に用いる場合〉 単剤療法
併用療法
本剤の代謝を促進する抗てんかん薬注1)の併用
-
なし
あり
投与方法
1日1回
30分以上かけて点滴静脈内投与1日1回
30分以上かけて点滴静脈内投与開始用量注2)
2mg/日
2mg/日
漸増間隔
2週間以上
1週間以上
漸増用量
2mg/日
2mg/日
維持用量
4~8mg/日
4~8mg/日
8~12mg/日
最高投与量
8mg/日
12mg/日
用量はペランパネルとしての量を示す。
注1)本剤の代謝を促進する抗てんかん薬:フェニトイン、ホスフェニトイン、カルバマゼピン
注2)ペランパネルの経口投与から本剤に切り替える場合には、ペランパネル経口投与と同じ用量
〈参考:4歳以上12歳未満の小児における部分発作(二次性全般化発作を含む)に用いる場合〉 単剤療法
併用療法
本剤の代謝を促進する抗てんかん薬注1)の併用
-
なし
あり
投与方法
1日1回
90分かけて点滴静脈内投与1日1回
90分かけて点滴静脈内投与開始用量注2)
2mg/日
2mg/日
漸増間隔
2週間以上
2週間以上
漸増用量
2mg/日
2mg/日
維持用量
4~8mg/日
4~8mg/日
8~12mg/日
最高投与量
8mg/日
12mg/日
用量はペランパネルとしての量を示す。
注1)本剤の代謝を促進する抗てんかん薬:フェニトイン、ホスフェニトイン、カルバマゼピン
注2)ペランパネルの経口投与から本剤に切り替える場合には、ペランパネル経口投与と同じ用量
〈参考:成人及び12歳以上の小児における強直間代発作に用いる場合〉 併用療法
本剤の代謝を促進する抗てんかん薬注1)の併用
なし
あり
投与方法
1日1回
30分以上かけて点滴静脈内投与開始用量注2)
2mg/日
漸増間隔
1週間以上
漸増用量
2mg/日
維持用量
8mg/日
8~12mg/日
最高投与量
12mg/日
用量はペランパネルとしての量を示す。
注1)本剤の代謝を促進する抗てんかん薬:フェニトイン、ホスフェニトイン、カルバマゼピン
注2)ペランパネルの経口投与から本剤に切り替える場合には、ペランパネル経口投与と同じ用量
-
[併用療法]
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈全効能共通〉
- 7.1 本剤の代謝を促進する抗てんかん薬(カルバマゼピン、フェニトイン、ホスフェニトイン)との併用により本剤の血中濃度が低下することがあるので、本剤の投与開始時、投与中又は本剤からペランパネル経口製剤に切り替える時にカルバマゼピン、フェニトイン又はホスフェニトインを投与開始又は投与中止する際には、慎重に症状を観察し、必要に応じて1日最高投与量である12mgを超えない範囲で適切に用量の変更を行うこと。[8.4 参照],[10.2 参照],[16.7.1 参照]
- 7.2 軽度及び中等度の肝機能障害のある患者に本剤を投与する場合は、ペランパネルとして1日1回2mgより開始し、その後2週間以上の間隔をあけて2mgずつ漸増すること。また、症状により2週間以上の間隔をあけて2mg以下ずつ適宜増減するが、軽度の肝機能障害のある患者については1日最高8mg、中等度の肝機能障害のある患者については1日最高4mgまでとする。[9.3.2 参照],[16.6.2 参照]
- 7.3 経口投与が可能になった場合は速やかにペランパネル経口製剤に切り替えること。
- 7.4 点滴静脈内投与から経口投与に切り替える際の経口投与の1日用量は、点滴静脈内投与と同じ1日用量とすること。
- 〈強直間代発作に対する併用療法〉
8. 重要な基本的注意
- 8.1 易刺激性、攻撃性・敵意、不安、自殺企図等の精神症状があらわれ、自殺に至った例も報告されているので、本剤投与中及び投与終了後一定期間は患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること。[8.2 参照],[11.1.1 参照],[15.1.1 参照]
- 8.2 患者及びその家族等に易刺激性、攻撃性・敵意、不安、幻覚(幻視、幻聴等)、妄想、せん妄、自殺企図等の精神症状発現の可能性について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うように指導すること。[8.1 参照],[11.1.1 参照],[15.1.1 参照]
- 8.3 運動失調(ふらつき)、めまい等が高頻度で認められ、ペランパネル経口製剤から本剤に切り替えたときにめまい等の発現割合の増加が認められていることから、転倒等に注意すること。[17.1.1 参照]
- 8.4 本剤を増量した場合に易刺激性、攻撃性・敵意、不安等の精神症状、運動失調(ふらつき)等が多く認められ、特にペランパネルの代謝を促進する抗てんかん薬(カルバマゼピン、フェニトイン、ホスフェニトイン)を併用しない患者では多く認められるため、患者の状態を慎重に観察すること。[7.1 参照],[10.2 参照],[16.7.1 参照]
- 8.5 めまい、眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転など危険を伴う操作に従事させないよう注意すること。
- 8.6 連用中における投与量の急激な減量ないし投与中止により、発作頻度が増加する可能性があるので、投与を中止する場合には徐々に減量することも考慮し、患者の状態を慎重に観察すること。
- 8.7 添加剤であるスルホブチルエーテルβ-シクロデキストリンナトリウム(SBECD)の血漿中濃度の急激な上昇に伴い、ショック、アナフィラキシーを起こすおそれがあるので、点滴投与時の投与速度に注意すること。[9.7.2 参照]
- 8.8 添加剤であるSBECDの尿細管への影響により腎機能の悪化等を引き起こすおそれがあるので、患者の状態を十分に観察すること。本剤をやむを得ず長期間投与する場合には定期的に腎機能検査を行うこと。[9.2.1 参照],[9.7.2 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.2 腎機能障害患者
-
9.2.1 腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎障害患者
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与すること。添加剤であるSBECDの尿細管への影響により腎機能障害が悪化するおそれがある。また、ペランパネルの代謝物の排泄が遅延するおそれがある。重度の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。[8.8 参照],[9.7.2 参照]
9.3 肝機能障害患者
-
9.3.1 重度の肝機能障害のある患者
重度の肝機能障害のある患者では投与しないこと。ペランパネルの血中濃度が上昇するおそれがある。[2.2 参照],[16.6.2 参照]
-
9.3.2 軽度及び中等度の肝機能障害のある患者
ペランパネルのクリアランスが低下し、消失半減期が延長することがある。[7.2 参照],[16.6.2 参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ラットの妊娠及び授乳期間中に投与したとき、一般状態の悪化の認められる用量(3mg/kg/日以上)で分娩及び哺育状態の異常、死亡産児数の増加、出生率及び生存率の減少、10mg/kg/日で出生児に体重抑制と形態分化の遅延がみられ、妊娠ウサギに投与したとき、体重及び摂餌量の減少が認められる用量(10mg/kg)で、早産がみられた。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。授乳ラットに投与したとき、ペランパネル又はその代謝物が乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
- 9.7.1 18歳未満の患者に本剤を投与した臨床試験は実施していない。
- 9.7.2 低体重の小児に対して本剤を投与する場合は、慎重に投与すること。添加剤であるSBECDにより、腎機能の悪化等を引き起こすおそれがある。[8.7 参照],[8.8 参照],[9.2.1 参照]
- 9.7.3 経口製剤の臨床試験において、小児における易刺激性、攻撃性・敵意等の精神症状の発現割合が成人に比べて高くなることが示唆されているので、観察を十分に行うこと。
9.8 高齢者
- 9.8.1 一般に高齢者では生理機能が低下している。[16.6.3 参照]
- 9.8.2 観察を十分に行うなど慎重に投与すること。経口製剤の臨床試験において、高齢者は非高齢者と比較して転倒のリスクが高いという結果が得られている。
10. 相互作用
- ペランパネルは主として薬物代謝酵素CYP3Aで代謝される。[16.4 参照]
10.2 併用注意(併用に注意すること)
| 薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
|---|---|---|
ペランパネルの血中濃度が低下するので、必要に応じて本剤の用量を調節すること。 |
相手薬剤により薬物代謝酵素CYP3Aが誘導され、本剤の代謝が促進される。 |
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ペランパネルの血中濃度が低下する可能性がある。 |
相手薬剤により薬物代謝酵素CYP3Aが誘導され、本剤の代謝が促進される可能性がある。 |
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ペランパネルの血中濃度が上昇する可能性がある。 |
相手薬剤により薬物代謝酵素CYP3Aが阻害され、本剤のクリアランスが低下する。 |
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経口避妊薬(レボノルゲストレル) |
相手薬剤の血中濃度が低下し、効果が減弱する可能性がある。 |
機序は不明である。 |
アルコール(飲酒) |
精神運動機能の低下が増強することがある。 |
ペランパネル及びアルコールは中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強する可能性がある。 |
11. 副作用
11.1 重大な副作用
11.2 その他の副作用
5%以上 |
1~5%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
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|---|---|---|---|---|
過敏症 |
発疹 |
瘙痒症 |
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精神神経系 |
浮動性めまい(35.4%)、傾眠(19.8%) |
頭痛、運動失調、平衡障害、構語障害、痙攣 |
振戦、気分動揺、感覚鈍麻、嗜眠、過眠症、感情不安定、気分変化、神経過敏、健忘、記憶障害、異常行動、錯乱状態、睡眠障害、錯感覚、自殺企図、注意力障害、精神運動亢進、協調運動異常、てんかん増悪、自殺念慮、多幸気分 |
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消化器 |
悪心、嘔吐 |
腹部不快感、腹痛、下痢、口内炎、便秘、流涎過多 |
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肝臓 |
肝機能異常、γ-GTP増加、AST増加、ALT増加 |
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血液 |
貧血、低ナトリウム血症、好中球減少症 |
|||
眼 |
複視 |
眼振、霧視 |
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筋骨格 |
筋力低下、筋肉痛 |
関節痛 |
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その他 |
心電図QT延長、異常感、倦怠感、尿中蛋白陽性、体重減少、不規則月経、鼻出血、転倒、酩酊感、挫傷、無力症、発熱、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、尿失禁 |
上気道感染 |
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
- 15.1.1 海外で実施された複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照比較試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現リスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。[8.1 参照],[8.2 参照]
- 15.1.2 薬物の乱用経験のある外国人健康成人にペランパネル8~36mgを単回経口投与したとき、薬剤嗜好性、薬剤購入希望、多幸気分及び鎮静スコアの評価指標において、プラセボを投与したときと比較して大きな作用が認められた。ペランパネル24~36mgを投与したときに認められた作用は陽性対照(アルプラゾラム1.5~3mg、ケタミン100mg)と同程度であった。