薬効分類名抗てんかん剤
一般的名称レベチラセタム
レベチラセタム点滴静注500mg「アメル」
Levetiracetam for Intravenous Drip Infusion「AMEL」
製造販売元/共和薬品工業株式会社
重大な副作用
その他の副作用
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分又はピロリドン誘導体に対し過敏症の既往歴のある患者
5. 効能又は効果に関連する注意
-
〈てんかん重積状態〉
診療ガイドライン1) を参考とし、本剤の投与が適切と判断される患者に投与すること。
6. 用法及び用量
- 〈一時的に経口投与ができない患者におけるレベチラセタム経口製剤の代替療法〉
- レベチラセタムの経口投与から本剤に切り替える場合:
通常、レベチラセタム経口投与と同じ1日用量及び投与回数にて、1回量を15分かけて点滴静脈内投与する。
- レベチラセタムの経口投与に先立ち本剤を投与する場合:
成人:通常、成人にはレベチラセタムとして1日1000mgを1日2回に分け、1回量を15分かけて点滴静脈内投与する。
小児:通常、4歳以上の小児にはレベチラセタムとして1日20mg/kgを1日2回に分け、1回量を15分かけて点滴静脈内投与する。ただし、体重50kg以上の小児では、成人と同じ用法・用量を用いること。
- いずれの場合においても、症状により適宜増減できるが、1日最高投与量及び増量方法は以下のとおりとすること。
成人:成人では1日最高投与量は3000mgを超えないこととし、増量は2週間以上の間隔をあけて1日用量として1000mg以下ずつ行う。
小児:4歳以上の小児では1日最高投与量は60mg/kgを超えないこととし、増量は2週間以上の間隔をあけて1日用量として20mg/kg以下ずつ行う。ただし、体重50kg以上の小児では、成人と同じ投与量を用いること。
-
〈てんかん重積状態〉
通常、成人にはレベチラセタムとして1回1000~3000mgを静脈内投与(投与速度は2~5mg/kg/分で静脈内投与)するが、1日最大投与量は3000mgとする。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈効能共通〉
- 7.1 本剤は、希釈してから投与すること。[14.1.1 参照]
-
7.2 腎機能障害を有する成人患者に本剤を投与する場合は、下表に示すクレアチニンクリアランス値を参考として本剤の投与量及び投与間隔を調節すること。また、血液透析を受けている成人患者では、クレアチニンクリアランス値に応じた1日用量に加えて、血液透析を実施した後に本剤の追加投与を行うこと。なお、ここで示している用法及び用量はシミュレーション結果に基づくものであることから、患者ごとに慎重に観察しながら、用法及び用量を調節すること。また、腎機能障害を有する小児患者についても腎機能の程度に応じて、本剤の投与量及び投与間隔を調節するなど慎重に投与すること。[9.2.1 参照],[9.2.2 参照],[9.8 参照],[16.6.1 参照],[16.6.2 参照]
クレアチニンクリアランス(mL/min)
≥80
≥50-<80
≥30-<50
<30
透析中の腎不全患者
血液透析後の補充用量
1日投与量
1000~3000mg
1000~2000mg
500~1500mg
500~1000mg
500~1000mg
通常投与量a)
1回500mg
1日2回1回500mg
1日2回1回250mg
1日2回1回250mg
1日2回1回500mg
1日1回250mg
最高投与量a)
1回1500mg
1日2回1回1000mg
1日2回1回750mg
1日2回1回500mg
1日2回1回1000mg
1日1回500mg
a)てんかん重積状態を除く
- 7.3 重度の肝機能障害のある患者では、肝臓でのクレアチン産生が低下しており、クレアチニンクリアランス値からでは腎機能障害の程度を過小評価する可能性があることから、より低用量から開始するとともに、慎重に症状を観察しながら用法及び用量を調節すること。[9.3.1 参照],[16.6.3 参照]
- 〈一時的に経口投与ができない患者におけるレベチラセタム経口製剤の代替療法〉
8. 重要な基本的注意
- 8.1 連用中における投与量の急激な減量ないし投与中止により、てんかん発作の増悪又はてんかん重積状態があらわれることがあるので、レベチラセタムの投与を中止する場合には、少なくとも2週間以上かけて徐々に減量するなど慎重に行うこと。
- 8.2 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
- 8.3 易刺激性、錯乱、焦燥、興奮、攻撃性等の精神症状があらわれ、自殺企図に至ることもあるので、本剤投与中は患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること。[8.4 参照],[11.1.6 参照],[15.1.1 参照]
- 8.4 患者及びその家族等に攻撃性、自殺企図等の精神症状発現の可能性について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること。[8.3 参照],[11.1.6 参照],[15.1.1 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
ヒト乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
低出生体重児、新生児、乳児、4歳未満の幼児に対する国内臨床試験は実施していない。生後1ヵ月以上16歳未満での国内臨床試験は経口剤に限られる。
9.8 高齢者
クレアチニンクリアランス値を参考に投与量、投与間隔を調節するなど慎重に投与すること。高齢者では腎機能が低下していることが多い。[7.2 参照],[16.6.1 参照],[16.6.4 参照]
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(いずれも頻度不明)
発熱、紅斑、水疱・びらん、そう痒、咽頭痛、眼充血、口内炎等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
-
11.1.2 薬剤性過敏症症候群(頻度不明)
初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること2) 。
-
11.1.3 重篤な血液障害(頻度不明)
汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少、好中球減少、血小板減少があらわれることがある。
-
11.1.4 肝不全、肝炎(いずれも頻度不明)
肝不全、肝炎等の重篤な肝障害があらわれることがある。
-
11.1.5 膵炎(頻度不明)
激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐等の症状があらわれたり、膵酵素値の上昇が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
-
11.1.6 攻撃性、自殺企図(いずれも1%未満)
易刺激性、錯乱、焦燥、興奮、攻撃性等の精神症状があらわれ、自殺企図に至ることもある。[8.3 参照],[8.4 参照],[15.1.1 参照]
-
11.1.7 横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 11.1.8 急性腎障害(頻度不明)
-
11.1.9 悪性症候群(頻度不明)
発熱、筋強剛、血清CK上昇、頻脈、血圧の変動、意識障害、発汗過多、白血球の増加等があらわれた場合には投与を中止し、体冷却、水分補給、呼吸管理等の適切な処置を行うこと。また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。
11.2 その他の副作用
3%以上 |
1~3%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
精神神経系 |
浮動性めまい(10.4%)、頭痛(11.8%)、不眠症、傾眠(27.9%) |
感覚鈍麻、気分変動、振戦、易刺激性、痙攣、抑うつ |
激越、健忘、注意力障害、幻覚、運動過多、記憶障害、錯感覚、思考異常、平衡障害、感情不安定、異常行動、協調運動異常、怒り、ジスキネジー、不安、体位性めまい、睡眠障害、緊張性頭痛、精神病性障害、パニック発作、譫妄 |
錯乱状態、敵意、気分動揺、神経過敏、人格障害、精神運動亢進、舞踏アテトーゼ運動、嗜眠、てんかん増悪、強迫性障害 |
眼 |
複視、結膜炎 |
霧視、眼精疲労、眼そう痒症、麦粒腫 |
||
血液 |
好中球数減少 |
貧血、血中鉄減少、鉄欠乏性貧血、血小板数減少、白血球数増加、白血球数減少 |
||
循環器 |
心電図QT延長、高血圧 |
|||
消化器 |
腹痛、便秘、下痢、胃腸炎、悪心、口内炎、嘔吐、齲歯 |
歯肉炎、痔核、胃不快感、歯痛 |
消化不良、口唇炎、歯肉腫脹、歯周炎 |
|
肝臓 |
ALP増加 |
肝機能異常 |
||
泌尿・生殖器 |
膀胱炎、尿中ブドウ糖陽性、尿中血陽性、尿中蛋白陽性、月経困難症 |
頻尿 |
||
呼吸器 |
鼻咽頭炎(30.2%)、咽喉頭疼痛、上気道の炎症 |
気管支炎、咳嗽、鼻漏、咽頭炎、インフルエンザ、鼻炎 |
鼻出血、肺炎 |
|
代謝及び栄養 |
食欲不振 |
|||
皮膚 |
湿疹 |
皮膚炎、そう痒症、発疹、ざ瘡 |
脱毛症、単純ヘルペス、帯状疱疹、白癬感染 |
多形紅斑、血管性浮腫 |
筋骨格系 |
背部痛 |
肩痛、筋肉痛、筋骨格硬直、関節痛 |
頸部痛、四肢痛、筋力低下 |
|
感覚器 |
耳鳴 |
回転性めまい |
||
その他 |
倦怠感、発熱、体重減少、注射部位炎症、注射部位疼痛、注射部位腫脹 |
血中トリグリセリド増加、胸痛、体重増加 |
無力症、疲労、末梢性浮腫、抗痙攣剤濃度増加 |
事故による外傷(皮膚裂傷等) |
13. 過量投与
-
13.1 症状
外国の市販後報告において、レベチラセタムを一度に15~140g服用した例があり、傾眠、激越、攻撃性、意識レベルの低下、呼吸抑制及び昏睡が報告されている。
-
13.2 処置
本剤は血液透析により除去可能であり、発現している症状の程度に応じて血液透析の実施を考慮すること。[16.6.2 参照]
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
- 14.1.1 本剤の1回投与量(500~1500mg)を100mLの生理食塩液、乳酸リンゲル液又は5%ブドウ糖注射液で希釈すること。小児では、成人での希釈濃度を目安に希釈液量の減量を考慮すること。[7.1 参照]
- 14.1.2 希釈後は、速やかに使用すること。
- 14.1.3 希釈後、変色又は溶液中に異物を認める場合は使用しないこと。
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
- 15.1.1 海外で実施された本剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。[8.3 参照],[8.4 参照],[11.1.6 参照]
-
15.1.2 外国人成人てんかん患者1208例を対象としたプラセボ対照臨床試験の併合解析において、非精神病性行動症状の有害事象(攻撃性、激越、怒り、不安、無力感、離人症、抑うつ、情動不安定、敵意、運動過多、易刺激性、神経過敏、神経症、人格障害)の発現率は本剤群で13.3%、プラセボ群で6.2%であった。同様に、外国人小児てんかん患者(4~16歳)198例を対象としたプラセボ対照臨床試験における当該有害事象の発現率は本剤群で37.6%、プラセボ群で18.6%であった。
また、外国人小児てんかん患者(4~16歳)98例を対象とした認知機能及び行動に対する影響を評価するプラセボ対照臨床試験において、探索的な検討であるが、プラセボ群と比較して攻撃的行動の悪化が示唆された。
2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分又はピロリドン誘導体に対し過敏症の既往歴のある患者
5. 効能又は効果に関連する注意
-
〈てんかん重積状態〉
診療ガイドライン1) を参考とし、本剤の投与が適切と判断される患者に投与すること。
6. 用法及び用量
- 〈一時的に経口投与ができない患者におけるレベチラセタム経口製剤の代替療法〉
- レベチラセタムの経口投与から本剤に切り替える場合:
通常、レベチラセタム経口投与と同じ1日用量及び投与回数にて、1回量を15分かけて点滴静脈内投与する。
- レベチラセタムの経口投与に先立ち本剤を投与する場合:
成人:通常、成人にはレベチラセタムとして1日1000mgを1日2回に分け、1回量を15分かけて点滴静脈内投与する。
小児:通常、4歳以上の小児にはレベチラセタムとして1日20mg/kgを1日2回に分け、1回量を15分かけて点滴静脈内投与する。ただし、体重50kg以上の小児では、成人と同じ用法・用量を用いること。
- いずれの場合においても、症状により適宜増減できるが、1日最高投与量及び増量方法は以下のとおりとすること。
成人:成人では1日最高投与量は3000mgを超えないこととし、増量は2週間以上の間隔をあけて1日用量として1000mg以下ずつ行う。
小児:4歳以上の小児では1日最高投与量は60mg/kgを超えないこととし、増量は2週間以上の間隔をあけて1日用量として20mg/kg以下ずつ行う。ただし、体重50kg以上の小児では、成人と同じ投与量を用いること。
-
〈てんかん重積状態〉
通常、成人にはレベチラセタムとして1回1000~3000mgを静脈内投与(投与速度は2~5mg/kg/分で静脈内投与)するが、1日最大投与量は3000mgとする。
7. 用法及び用量に関連する注意
-
〈効能共通〉
- 7.1 本剤は、希釈してから投与すること。[14.1.1 参照]
-
7.2 腎機能障害を有する成人患者に本剤を投与する場合は、下表に示すクレアチニンクリアランス値を参考として本剤の投与量及び投与間隔を調節すること。また、血液透析を受けている成人患者では、クレアチニンクリアランス値に応じた1日用量に加えて、血液透析を実施した後に本剤の追加投与を行うこと。なお、ここで示している用法及び用量はシミュレーション結果に基づくものであることから、患者ごとに慎重に観察しながら、用法及び用量を調節すること。また、腎機能障害を有する小児患者についても腎機能の程度に応じて、本剤の投与量及び投与間隔を調節するなど慎重に投与すること。[9.2.1 参照],[9.2.2 参照],[9.8 参照],[16.6.1 参照],[16.6.2 参照]
クレアチニンクリアランス(mL/min)
≥80
≥50-<80
≥30-<50
<30
透析中の腎不全患者
血液透析後の補充用量
1日投与量
1000~3000mg
1000~2000mg
500~1500mg
500~1000mg
500~1000mg
通常投与量a)
1回500mg
1日2回1回500mg
1日2回1回250mg
1日2回1回250mg
1日2回1回500mg
1日1回250mg
最高投与量a)
1回1500mg
1日2回1回1000mg
1日2回1回750mg
1日2回1回500mg
1日2回1回1000mg
1日1回500mg
a)てんかん重積状態を除く
- 7.3 重度の肝機能障害のある患者では、肝臓でのクレアチン産生が低下しており、クレアチニンクリアランス値からでは腎機能障害の程度を過小評価する可能性があることから、より低用量から開始するとともに、慎重に症状を観察しながら用法及び用量を調節すること。[9.3.1 参照],[16.6.3 参照]
- 〈一時的に経口投与ができない患者におけるレベチラセタム経口製剤の代替療法〉
8. 重要な基本的注意
- 8.1 連用中における投与量の急激な減量ないし投与中止により、てんかん発作の増悪又はてんかん重積状態があらわれることがあるので、レベチラセタムの投与を中止する場合には、少なくとも2週間以上かけて徐々に減量するなど慎重に行うこと。
- 8.2 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
- 8.3 易刺激性、錯乱、焦燥、興奮、攻撃性等の精神症状があらわれ、自殺企図に至ることもあるので、本剤投与中は患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること。[8.4 参照],[11.1.6 参照],[15.1.1 参照]
- 8.4 患者及びその家族等に攻撃性、自殺企図等の精神症状発現の可能性について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること。[8.3 参照],[11.1.6 参照],[15.1.1 参照]
9. 特定の背景を有する患者に関する注意
9.5 妊婦
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
ヒト乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
低出生体重児、新生児、乳児、4歳未満の幼児に対する国内臨床試験は実施していない。生後1ヵ月以上16歳未満での国内臨床試験は経口剤に限られる。
9.8 高齢者
クレアチニンクリアランス値を参考に投与量、投与間隔を調節するなど慎重に投与すること。高齢者では腎機能が低下していることが多い。[7.2 参照],[16.6.1 参照],[16.6.4 参照]
11. 副作用
11.1 重大な副作用
-
11.1.1 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(いずれも頻度不明)
発熱、紅斑、水疱・びらん、そう痒、咽頭痛、眼充血、口内炎等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
-
11.1.2 薬剤性過敏症症候群(頻度不明)
初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること2) 。
-
11.1.3 重篤な血液障害(頻度不明)
汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少、好中球減少、血小板減少があらわれることがある。
-
11.1.4 肝不全、肝炎(いずれも頻度不明)
肝不全、肝炎等の重篤な肝障害があらわれることがある。
-
11.1.5 膵炎(頻度不明)
激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐等の症状があらわれたり、膵酵素値の上昇が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
-
11.1.6 攻撃性、自殺企図(いずれも1%未満)
易刺激性、錯乱、焦燥、興奮、攻撃性等の精神症状があらわれ、自殺企図に至ることもある。[8.3 参照],[8.4 参照],[15.1.1 参照]
-
11.1.7 横紋筋融解症(頻度不明)
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 11.1.8 急性腎障害(頻度不明)
-
11.1.9 悪性症候群(頻度不明)
発熱、筋強剛、血清CK上昇、頻脈、血圧の変動、意識障害、発汗過多、白血球の増加等があらわれた場合には投与を中止し、体冷却、水分補給、呼吸管理等の適切な処置を行うこと。また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。
11.2 その他の副作用
3%以上 |
1~3%未満 |
1%未満 |
頻度不明 |
|
|---|---|---|---|---|
精神神経系 |
浮動性めまい(10.4%)、頭痛(11.8%)、不眠症、傾眠(27.9%) |
感覚鈍麻、気分変動、振戦、易刺激性、痙攣、抑うつ |
激越、健忘、注意力障害、幻覚、運動過多、記憶障害、錯感覚、思考異常、平衡障害、感情不安定、異常行動、協調運動異常、怒り、ジスキネジー、不安、体位性めまい、睡眠障害、緊張性頭痛、精神病性障害、パニック発作、譫妄 |
錯乱状態、敵意、気分動揺、神経過敏、人格障害、精神運動亢進、舞踏アテトーゼ運動、嗜眠、てんかん増悪、強迫性障害 |
眼 |
複視、結膜炎 |
霧視、眼精疲労、眼そう痒症、麦粒腫 |
||
血液 |
好中球数減少 |
貧血、血中鉄減少、鉄欠乏性貧血、血小板数減少、白血球数増加、白血球数減少 |
||
循環器 |
心電図QT延長、高血圧 |
|||
消化器 |
腹痛、便秘、下痢、胃腸炎、悪心、口内炎、嘔吐、齲歯 |
歯肉炎、痔核、胃不快感、歯痛 |
消化不良、口唇炎、歯肉腫脹、歯周炎 |
|
肝臓 |
ALP増加 |
肝機能異常 |
||
泌尿・生殖器 |
膀胱炎、尿中ブドウ糖陽性、尿中血陽性、尿中蛋白陽性、月経困難症 |
頻尿 |
||
呼吸器 |
鼻咽頭炎(30.2%)、咽喉頭疼痛、上気道の炎症 |
気管支炎、咳嗽、鼻漏、咽頭炎、インフルエンザ、鼻炎 |
鼻出血、肺炎 |
|
代謝及び栄養 |
食欲不振 |
|||
皮膚 |
湿疹 |
皮膚炎、そう痒症、発疹、ざ瘡 |
脱毛症、単純ヘルペス、帯状疱疹、白癬感染 |
多形紅斑、血管性浮腫 |
筋骨格系 |
背部痛 |
肩痛、筋肉痛、筋骨格硬直、関節痛 |
頸部痛、四肢痛、筋力低下 |
|
感覚器 |
耳鳴 |
回転性めまい |
||
その他 |
倦怠感、発熱、体重減少、注射部位炎症、注射部位疼痛、注射部位腫脹 |
血中トリグリセリド増加、胸痛、体重増加 |
無力症、疲労、末梢性浮腫、抗痙攣剤濃度増加 |
事故による外傷(皮膚裂傷等) |
13. 過量投与
-
13.1 症状
外国の市販後報告において、レベチラセタムを一度に15~140g服用した例があり、傾眠、激越、攻撃性、意識レベルの低下、呼吸抑制及び昏睡が報告されている。
-
13.2 処置
本剤は血液透析により除去可能であり、発現している症状の程度に応じて血液透析の実施を考慮すること。[16.6.2 参照]
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
- 14.1.1 本剤の1回投与量(500~1500mg)を100mLの生理食塩液、乳酸リンゲル液又は5%ブドウ糖注射液で希釈すること。小児では、成人での希釈濃度を目安に希釈液量の減量を考慮すること。[7.1 参照]
- 14.1.2 希釈後は、速やかに使用すること。
- 14.1.3 希釈後、変色又は溶液中に異物を認める場合は使用しないこと。
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
- 15.1.1 海外で実施された本剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。[8.3 参照],[8.4 参照],[11.1.6 参照]
-
15.1.2 外国人成人てんかん患者1208例を対象としたプラセボ対照臨床試験の併合解析において、非精神病性行動症状の有害事象(攻撃性、激越、怒り、不安、無力感、離人症、抑うつ、情動不安定、敵意、運動過多、易刺激性、神経過敏、神経症、人格障害)の発現率は本剤群で13.3%、プラセボ群で6.2%であった。同様に、外国人小児てんかん患者(4~16歳)198例を対象としたプラセボ対照臨床試験における当該有害事象の発現率は本剤群で37.6%、プラセボ群で18.6%であった。
また、外国人小児てんかん患者(4~16歳)98例を対象とした認知機能及び行動に対する影響を評価するプラセボ対照臨床試験において、探索的な検討であるが、プラセボ群と比較して攻撃的行動の悪化が示唆された。